御堂筋線ダービー 天皇杯C大阪vsG大阪 12月24日(土)
長居に大阪ダービーを見てきた。 日本列島を襲った寒波は大阪にも襲来し、長居に粉雪を散らす。 そして、引退、退団、サポの意地・・・ いろんな気持ちもぶつかり合い、長居で火花を散らした。
試合
セレッソペースで来た前半40分。 カウンターから久藤が左サイドにいた森島へパス。 森島はサイドをえぐるのではなく、内に切れ込んでペナルティ・エリアの少し外から右足でシュート。 セレッソ先制。
その後も古橋がGKと1対1の場面を迎えるなど、セレッソペースのまま前半終了。 この試合、ガンバGK藤ヶ谷は3点くらいセーブしていた。
ガンバはフェルナンジーニョの変幻自在のドリブルや家長のパスで対抗するものの決め手を欠く。 たまにシジクレイが迫力のオーバーラップを見せるもチャンスには至らず。 二川、遠藤に元気なかったような。
後半もセレッソペース。 52分。 スルーパスに抜け出した古橋がミドルシュートを決め、2-0。 続けて53分。 左サイドからのセンタリングをFWがスルーしたところ、走りこんでいたファビーニョがボレーで決め、3-0。 一瞬なんでそこにファビーニョがいるのか分からなかった。 いつの間にか上がって来ていた感じ。 お見事。
やられっぱなしのガンバは後半13分に連続CKからシジクレイが押し込んで1点返す。 この後は一転して一方的なガンバペースに。
61分、64分と三木が惜しいシュートを放つと、直後に松波を投入。 79分には遠藤のFKがバーを叩く。 81分家長、83分フェルナンジーニョと何度も惜しいシーンを作るが決めきれない。 この頃にはシジクレイも上がりっぱなし。 そして88分、前線に出たボールをシジクレイが切り返し松波のシュートがゴールを揺らした! しかし判定はオフサイド。
結局、3-1のまま試合終了。
セレッソは前の3トップがポストであれ、前を向いた状態であれ、ボールをキープできるのが大きい。 キープしている間に他の二人やサイドの久藤、酒本が上がっていく。 それも単に上がるのではなく、必ずボールを貰える位置を保ちながら。 その間をボールがスムーズに動き、ガンバの急所を突く。
対するガンバはカウンターで応戦。 しかし一気にゴール前に迫る訳ではなく、時間をかける割には後ろからの押し上げも少ないキレも厚みも無い攻撃。 三木は身体能力はありそうだから、うまく周りと絡めるようになればいいね。 フェルナンジーニョのキープ力は凄いけど、持ちすぎてしまうのは彼が頑なだからなのか、周りが傍観者になってるからなのか。 ひよこと卵の論議。。。
ガンバ右サイド
加地移籍濃厚との報道でガンバの右サイドに注目。 昨日はガンバにぴったりな名前の松下。 シーズン途中から渡辺光輝よりも出場機会が多かった模様。
序盤、積極的に上がる。 しかし、ボールに絡めない。 ボランチがボールを持った時、前線に張るのはいいとして、戻ってきてボールを受けるタイミングが遅い。 あれじゃパスは来ない。 かと言って、前線のスペースへのロングフィードを狙っている感じでもない。 無駄走りが文字どおり「無駄」に終わってた。
時間が経つにつれてディフェンスの時間が長くなる。 酒本や森島のドリブルには良く対処していた。 けど、センタリングは結構許していた。
ガンバはいくら3バックとは言え、そしてセレッソの3トップが強力とは言え、DFが真ん中に固まりすぎ。 サイドのスペースを広げすぎる。 その割を松下・家長も食う。 それ以上に食ってたのは遠藤と橋本だったけど。
加地は格別スピードがあるわけでも、対人が強いわけでもなく、ポジショニングやタイミングで活きる選手。 来年、4バックなのか3バックなのかは知らないけど、ガンバディフェンスが昨日のようだと、加地もディフェンスに忙殺されかねないし、上がったとしても(加地をガンバに熱烈に誘ったと言われる)遠藤のサポートも期待できないぞ。 やっぱ残った方がいいよ。
ガンバ側ゴール裏の代表グッズの売店。 目立つ位置に置かれていた代表21番のTシャツ。 気が早いってば・・・
試合後
セレッソ・サポは懸命のアキコール。 西澤は敢えて振り切るかのようにピッチを後にする。 おそらく悩んでいるんだろう。
今シーズン限りで退団するファビーニョにもコール。 優良外国人トリオの一角だった。
他方、負けてシーズン終了のガンバ。 俺達が博実とお別れをしたように、ガンバにもお別れがあった。
松波が襟を立て、直立不動でサポに挨拶。
「6年間ありがとう」と書かれたゲートフラッグを掲げたのは森岡。 サポが選手に掲げるのが普通だけど、逆パターンは珍しいよね。 これは胸を打つ光景。
松波、森岡と入れ替わるように、黒だかりの記者陣の群れが長居のトラックをメイン側からガンバゴール裏へと移動する。 その中心にいたのが大黒。 彼もTV収録での怪我を負ったままお別れ。
その大黒がメイン側に戻ろうとしたときだっただろうか。 俺がいたところ(バックスタンド中央)から30mくらいガンバ寄りの場所でセレッソサポとガンバサポの小競り合いが始まる。 1人か2人のセレッソサポがバックスタンドでガンバを煽ったように見えた。 ゴール裏のガンバサポはバックスタンド際に結集していたから、距離的にはすぐ近くだった。 係員が双方を制止するも双方煽りあいを止めず、我慢しきれない一部ガンバサポが飛び掛ってしまい小競り合いが発生。
一部終始を見ていたわけじゃないので分からないけど、先に煽ったのは数人のセレッソサポだと思った。 ガンバサポの真横にいること自体が不自然だから。 けど、ガンバサポも先に手を出しちゃったら絶対ダメだよね。 犯罪になることをやった時点で一方的に悪者にされかねない。
ガンバゴール裏から「かかってこいや~」コールが、セレッソのバックスタンド組から「帰れ!」コールが響き合う中、長居を後にする。
旅
考えてみれば、2年連続でクリスマスは長居。 去年はヴェルディがガンバに完勝した試合。 あの頃のヴェルディは見ていてワクワクするサッカーをしていた。 天皇杯+長居はガンバにとって鬼門になりつつある?
日帰りの場合、羽田には車で行く。 朝、馬事公苑の前の交差点で馬が信号待ちしていた。
飛行機から見る芦ノ湖と富士山
関空に着き、そのままJRで長居に行くのもつまらないので、南海を使う。 途中、浜寺公園と言う駅で降りる。 私鉄で最古の駅舎らしい。
浜寺公園からは阪堺線という路面電車を利用。 住吉大社を経由し長居へ。
不思議な街だね。 豪邸があるかと思えば、崩れ落ちそうな長屋まで。。。 再開発された部分と土着的な部分が混在一体。 東京の下町とも違う。
長居には何故か青森山田のバスが。 小澤もいたんだろうか? (追記: 駅伝か?)
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