« 石垣島二日目: 赤嶺ハットトリック! | トップページ | 小平への行き方 »

2006年2月10日 (金)

ルック・イースト

「ルック・イースト」と言えば、かつてマレーシア前首相のマハティール博士が、経済発展の範として(マレーシアから見て)東にある日本を見習うべし、として掲げた政策のこと。

けど、俺なんかに言わせれば、経済もいいけど、Jリーグに注目しろ! てなところ(半分マジ)。

サッカー不毛の地と呼ばれた極東の島国に、わずかな期間に30を超えるプロチームが生まれ、企業や自治体から草の根まで、いろんな人が関わりながら、それなりに盛り上がっているという事実。

そして何より、愛するチームに時間とお金と体力と、そして情熱を傾けるサポと呼ばれる新しいライフスタイルが確立し、スタジアムで、酒場で、ネット上で、日々悲喜こもごものドラマが繰り広げられていること。。。 これって、十分、注目に値することだと思うけど。。。 まぁ、サッカーに関心がなければどうでも良いことか。

ところで、日本から東を見ると、太平洋の遥か彼方、米大陸に突き当たる。

アメリカも、サッカー不毛の地と言う点では日本に劣らないどころか、それを極めたような国。 ペレやベッケンバウアーがプレーした北米サッカーリーグ(1968~1984)が一瞬輝きを放ったものの、四大スポーツ、NCAAの各種競技、PGA、テニス、NASCARなど、あらゆる人気スポーツが揃うあの国で、プロサッカーはついぞ地歩を固められず、あえなく潰れた。

その後、W杯を開催し、サッカー競技人口(特に子供)が増える中、メジャー・リーグ・サッカー(MLS)が発足したのがJに遅れること3年後の1996年。 現役晩年のマテウスやストイチコフ、バルデラマ、ホンミョンボなんかがプレーし、今はジョルカエフがいるが、基本は堅実経営に徹しているらしい。 チームの消滅なんかもあったようだけど、昨年はエクスパンションによってチーム数が増え、現在は全12クラブが存在。

その中で、注目を集めるのがクラブ・デポルティボ・チバスUSAと言う、メキシコの人気クラブ、グアダラハラ・チバスのオーナーが米国に作ったチーム。 位置付けとしては鈴木健児がレンタル移籍中のアルビレックス新潟・シンガポールみたいなものだけど、目的はもっと野心的。 育成拠点ではなく、チバスUSA自体を人気クラブに育てあげたい腹積もり。 そのために、ヒスパニックを対象としたマーケティングを展開中とか。 何しろ巨大なマーケット。 一発当てればデカイ。

そして、噂では、欧州のビッグクラブにも、MLSに支店を作ることに関心を寄せているチームがあるとか無いとか。 チバスUSAが成功すれば、欧州勢の進出も一気に現実味を帯びてくるかもしれない。 (FIFAの規定がそういう動きをやすやすと許すのかは知らないけど。)

サッカー不毛の地にありながら、化ける可能性を秘めているMLS。 そのMLSと我がJリーグの対戦はこれまで非常に限られていた。

1997年に三和バンクカップで名古屋グランパスがDCユナイテッドと国立で対戦し、3-1でグランパスが勝利。 去年、PSMで横浜FMがLAギャラクシーと現地で対戦し、2-0でマリノスが勝利。 あとは、東芝、セレッソ、鳥栖、札幌にいたバルデスがMLSに行って、また帰ってきて大宮、川崎に在籍したりした。 (ほかにもあったかもしれないけど、承知していない。)

LAギャラクシーとの試合後、マリノスの岡田監督が「今までキャンプなどは、オーストラリアや、欧州がメーンであったが、今回米国に来てその立派な施設、トレーニングに最適な気候と環境、そして強化につながる対戦相手もいることに驚いた。今後、サッカーのキャンプを行う際、米国は立派な候補地になると思う」と語っている。 リップサービスもあるだろうけど、ACLの予選で散々酷い目に遭っている岡田さんからすれば、LAでの試合は天国に思えたことだろう。 レベル、施設、気候、ホスピタリティ。 切磋琢磨する相手として、MLSは良い位置にあるのもしれない。

トヨタ・カップに繋がるACLは外せないとしても、個人的には、A3より、MLSとの交流戦の方を見てみたい。 例えば、Jリーグ、MLS、メキシコ・リーグ、中南米のリーグ、Aリーグ、(CとKも入れてやるか)で、「パン・パシフィックカップ」とでも銘打った大会はどうだろう? アメリカを巻き込めばスポンサーも付きやすいだろうから、出るだけで赤字のA3より、出場チームにとっても魅力的なのではなかろうか?

無論、実現性は無いに等しい。 JFAにA3をオジャンにしてまでアメリカと交流するなんて発想は無いだろうし、過密日程の中、大きい大会を開催できるまとまった時間もない。 時差の問題もある。 まぁ、やはり夢物語であろう。

けど、青赤マフラーを首にかけて太平洋を渡るのを想像してみる。 カリフォルニアの乾いた空気にマフラーを掲げ、日本人にもこんな愉快なヤツらがいるんだぜ! とアメリカ人に見せ付けてやるだけでも気分最高なんだが。

で、明日、日本代表はサンフランシスコでアメリカ代表と対戦する。 シドニー以来かな? 驚いたのは、会場がSBCパークと言うこと。 新庄が活躍し、ボンズがスプラッシュ・ヒットを連発した野球場でサッカーの試合ができるなんて知らなかった。 けど、穴倉みたいなモンスターパーク(キャンドルスティック)より、新しくて開放的なSBCパークの方がずっといい。

個人的にサンフランシスコは因縁浅からぬ街なので、FC東京の選手は出られないようだけど、この代表戦には注目しています。

追記

ジャンルカ・トト富樫さんが亡くなったとのこと。

Jリーグの黎明期、TX系でボンバー森尾氏と共に異様に高いテンションでサッカーニュースを伝えていたのを思い出す。 ちょっと浮いてないか? と言うのが最初の正直な印象だった。 その後、しばらく見なかったが、ケーブルTVに加入すると再び元気な姿に接した。

髪型をいじったりもしていたけど、いつも変わらなかったのがその明るさと笑顔。 そして、フェアな視点。 国内組だからと言って色眼鏡で見ず、評価すべき点をきちっと評価していた。

惜しい人を失った。

|

« 石垣島二日目: 赤嶺ハットトリック! | トップページ | 小平への行き方 »

ACL」カテゴリの記事

FC東京2006」カテゴリの記事

サッカー」カテゴリの記事

代表」カテゴリの記事

コメント

JとMLSとの対戦としては、浦和がJ1に復帰した2001年の2月に、PSMとして駒場でLAギャラクシーと対戦した記憶があります。
FC東京から移籍してきたトゥットのお披露目で、いきなり2得点したんだよな・・・

JとMLSとで切磋琢磨することは、双方にとっていろいろ得ることがあるというのは、全く同感です。経緯や背景は違えど、両方とも「これから」だと思うので。

投稿: mk | 2006年2月13日 (月) 22:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/106409/8559497

この記事へのトラックバック一覧です: ルック・イースト:

» 有名プレーヤーのフィギュアコレクションを展示中 [ワールドサッカーフィギュア2006]
ワールドカップYEAR2006でドイツに集結するプレイヤーは誰か? ピッチ上でフィギュアによる熱い戦いが展開される!!! [続きを読む]

受信: 2006年3月 8日 (水) 05:20

« 石垣島二日目: 赤嶺ハットトリック! | トップページ | 小平への行き方 »