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2006年9月 7日 (木)

準急に乗り換えた? イエメンvs日本 9月6日(水)

すごいピッチだったな。 ボールがイレギュラーし続けて、どう転がるか分からなかった。

加えて薄い空気。 ボリビアやエクアドルのホームでの強さを見れば分かるとおり、標高が高いってのは慣れない選手にとって相当きつい。 確かに点差的には辛勝だったし、我那覇が相手GKのニアに蹴っていたら引き分けだったという紙一重の勝利だったけど、厳しい条件の中で勝利したこと自体評価されるべき。 マスコミはどう報道するだろう?

で、内容。 なかなかスカッとした攻撃が見られないものの、ジーコ時代の個人のアイディアだけが頼りの漫然としたパス回しに比べ、今のパスは数プレー先までの意図が感じられる。 各駅停車と揶揄された最終ラインのパス回しにしても、状況に応じて一人飛ばしたり、ワンツーにしたり、だいぶ小慣れてきた印象。

ただ、あまりにも遅い。 自分の意図を味方が感じていてくれているのか、味方とイメージを共有できているのか確信を持てないまま、恐る恐る、おっかなびっくりプレーしている感じ。 (で、実際イメージがずれていることも多いし。)

ジェフのサッカーが見ていて楽しいのは、思いもよらぬところからあっという間にチャンスが生まれるから。 どこから誰が飛び出してくるから分からず、ハラハラドキドキする。 それが可能なのは、選手達が長距離を全力で走るからであり、長距離を全力を走れるのは、選手がその行為に意味がある、報われると確信しているから。

そういう献身と信頼をベースに相手に運動量で上回るサッカーこそ、オシムの言う「日本人に合ったサッカー」だろう。 そして、世界の強豪を相手にしても、ジーコのように体格の差を言い訳にすることなく、勝負できるサッカーだろう。

それを垣間見せたのが、後半27~29分くらいの連続ダイレクトプレー。 ああいうプレーを常にもっと正確にできれば見ていて楽しくて、そして勝てる日本代表になるのではないか。

まぁ、昨日のコンディションで走り続けたら自滅行為だったけど、だからこそもっと時間を区切った集中力と決定力が必要だろう。 それができないと「幼児のサッカー」を脱することはできない。

各駅停車から準急くらいにはなったか。 はたまた幼稚園の年少から年中くらいに成長したか。 そんな感想の昨日の試合。

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