アリエナイ瞬間、ガアル。 サテライト山形vsFC東京 9月3日(日)
温泉、日本一の芋煮会、奥の細道、そして意図せざる選手達との異常接近・・・。
山形への日帰り遠征は何から書いたらいいのか分からないくらい充実した旅になった。 そして、ハイライトは帰りの新幹線の中で待っていた・・・。
選手達との異常接近
試合後、べスパからあちこち寄り道しながら歩いて天童駅に戻る。 駅で冷やしラーメンを食べながら出発を待っていると、お揃いの紺のスーツと白いワイシャツに身を固め、青赤のネクタイを締めた選手とスタッフ達が現れた。
天童駅は上下合わせても1時間に4、5本しか列車が停まらない小さな駅。 そんな駅の中のわずか数メートル先で石井アドバイザー、文さん、戸田、栗澤が談笑している。 キオスクでジュースを買っていると、選手もやってきて自分の後ろに並ぶ。 なんか不思議な感じ。
けど、新幹線に乗り込んだあとの驚きに比べれば、こんなのは序の口に過ぎなかった。
新幹線に乗り込み、自分が持っていた指定券に書かれた「○×号車14番B席」に行ってみると・・・、びっくり。 選手・スタッフ達のど真ん中。 JRの発券システムが起こした不思議な巡り合わせ。
先月、ソウルからの帰りの飛行機でワシントンと隣の席になったけど、今回はそれどころではない。 四方八方、自分の周囲数メートルの範囲内にトップとユースの選手達、さらには石井アドバイザー、倉又監督以下スタッフが勢揃いして、自分の頭越しに普通に会話している。 大分サポーターのこの話が有名だけど、まったく同じような状況にまさか自分が遭遇するとは。
アリエナイ瞬間、ガアル。 (Amazing, J.) 心の中でジョン・カビラが叫んだ。
自分があまりにも場違いな存在であることにたじろいでしまい、車掌にほかに空いている席はないかと聞くが、指定席はいっぱい、自由席もこの先混雑するので遠慮して欲しいとのこと。
移動中はプライベートな空間。 小平のファンサービス・ゾーンとは違うんだ、と考えると落ち着かない。 けど、挙動不審なことはせず、普通に座っていればどうってことはないと頭を切り替えて某選手の隣の自分の席に戻る。
新幹線の中の選手達は別に普通の乗客と何も変わらない。 話したり、眠ったり、iPodを聴いたり、外を眺めたり、スポーツ新聞を読んだり、DVDを見たり、ゲームをしたり。 別に俺が自主規制している訳ではなく、本当に変わったところは何もなかった。 (あ、唯一、音楽に合わせて時々鼻歌が漏れちゃう選手がいたけど。) むしろ違うのは選手達に囲まれて一瞬舞い上がっていた俺のほう。
その俺も、前日【納涼漢祭】に行ったあとブログをアップしてほぼ徹夜状態だったので、天童からの大半はぐっすり眠ってしまっていた。 我ながらもったいないことをしたのかな? いやいや、粗相なく過ごせたから良かったのでしょう。
下車時、隣に座った選手に試合の感想と応援の言葉を短く告げると、とても礼儀正しく答えてくれた。 そんな感じで嬉しく帰京。 やっぱり席を移動しなくて正解だった。
頑張れ! 旅の友!? 池上選手。
山形vsFC東京
東京は後ろからGK塩田、CBに中澤とU-18の櫻井くん(茂庭、増嶋にU-18の吉本くん、椋原くんも怪我だったね)。 SBは右に池上、左にU-18の恩田くん。 ボランチは文さんと宮沢。 2列目は右に栗澤、左にリチェーリ。 ツートップはワシントンと小澤。
山形では前田が左SB(後半途中からCB)で出場。 ほかにはFW原竜太、阿部祐太朗、MF本橋、ベテラン高橋、途中出場の氏原など、結構名の知れた選手が。
序盤は一進一退の攻防。 ペースが山形に若干傾きかけたところ、東京の自陣再スタートのボールを右サイドで宮沢(栗澤に見えたけどオフィシャルによると宮沢)が粘ってキープ。 前に出したところ、何故か右サイドにいたリチェーリの前にボールが転がり、リチェーリがスピードに乗ったドリブルからドスン! 東京先制。
その後も文さんが強烈なプレスからボールを奪ってゴール前まで持ち上がるなど、東京ペースで前半終了。
リチェーリの2列目というのは信男やナオを2列目に配するのと同じ考えだろうか。 2列目が外に張って中が薄くなるのはワシントンがボール回しに参加して解消。 ただ、その分前線が足りず、なかなかゴール前でチャンスを作れない。
小澤やワシントンのボールを引き出す動きをもっと周りがサポートして、厚みのある攻撃も見たかったところ。 リチェーリは2人、3人とマークがつくと厳しい。 けど、徐々に相手の最終ラインを下げ、疲労も誘っていたと思う。
後半はリチェーリout 戸田in。 SBも池上と恩田くんが左右入れ替わった。
戸田は一応2列目だけど、ワシントンと入れ替わって前に飛び出すことが多かった。 裏を取る動きは戸田の方がリチェーリよりずっと上手い。 左SBに移った池上も果敢に上がり、よいクロスを上げていた。
ワシントンが下がって受ける→文さんがワシントンに当てる→ワシントンがポストプレーで宮沢に戻す→宮沢が戸田にロングボールを出す→飛び出した戸田がシュート、というパターンが良かった。 戸田のゴールがオフサイド判定されたこともあったけど、トーチュウに書いてあったとおり誤審だったと思う。
また、オフィシャルでは「栗澤の右からのクロスが逆サイドまで流れ、池上がボールを拾うと再びゴール前へ。」とあるけど、これは戸田が完全にオフサイドだったから、栗澤が意図的に戸田の頭の上を越えるボールを上げてファーサイドの池上に合わせたように見えた。 ワシントンのシュートが弾かれ、さらに詰めた戸田のシュートもGK正面を突いたけど、なかなかセクシーな攻撃だった。
その後、小澤がゲットしたPKをワシントンが決めて2-0。 しかし、直接FKを決められ2-1。 さらに終盤連続セットプレーのピンチがあったけど、なんとか凌いで2-1で勝利。
ワシントンは組み立てにもよく参加するし、ディフェンスも頑張る。 どうやってもっと高い位置でボールを持てるか(渡せるか)がチームとしての課題。
小澤は良かった。 相手の大型DF(ドグラス)のチェックに苦しんだけど、後半出だしの時間帯に消えかかった以外、豊富な運動量と気持ちを出したプレーでよくボールに絡み、チャンスを演出。
水曜に45分間プレーしている中澤は、前にチェックに行ったのにかわされるミスがあったけど、それ以外は良かった。
ユース勢(恩田、櫻井に途中出場の大竹、井澤)も穴を開けることなく試合に参加できていた。
余談
途中、山形のGKが桜井→鈴木に交代。 なのに、東京のCKのときに山形サポが間違えて「桜井」コール。 間違いに気づいて慌てて訂正。 そのCKで東京の「櫻井」くんがドンピシャのヘディング・シュートを放ったときは笑ってしまった。 あいにくGK正面だったけど、あれが決まっていたらと思うと・・・。
旅行記(温泉、日本一の芋煮会)については改めて。
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コメント
うらやましいAmazing!な体験でしたねー。
前田どうでした?
投稿: inadafctokyo | 2006年9月 5日 (火) 11:37
>inadatokyoさま
コメントありがとうございます。
前田は右SBでリチェとのマッチアップでした。
手堅くプレーしていたと思います。
何度か攻撃参加し、ゴールライン際から
センタリングを入れていました。
投稿: fct-fan | 2006年9月 6日 (水) 00:45