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2006年10月13日 (金)

インドvs日本 10月11日(水) を振り返りながらつらつら

停電。 ワンコの登場。 そしてユニホームにべったりと付着した赤い土。 インドだなぁ・・・(笑)。

後半の3バックは阿部勇樹、啓太、今ちゃん。 一部のJサポ的には"ハァハァ"となる並びだけど一般的には "ハァ?"だろう・・・。

巷間言われているとおりミスの多い試合だった。 ミスでチャンスを潰し続け、無用なピンチを招き、CX解説の風間さんもおかんむりだった。 俺なんかはチームとしての方向性と個々のプレーに意図が見えれば、単純ミスには目をつむっちゃうというか、さして気にならないんだけど、風間さんの解説を聞いていると視点の違いが明確になってきて面白かった。

この違いをもう少し考えてみた。 ミスの原因は劣悪なピッチコンディションもあったけど、個々のスキル不足によるところも多い。 ボールを収められないトラップ、敵の位置の目測を誤って出すパスなんかは完全に個々の選手の責任に帰すべきもの。 ミスが意図をぶち壊し、連携に水を差して、試合そのものの流れを変えてしまう。 やっぱりミスを見過ごすことはできない。 その点で風間さんの指摘は正しい。

けど、スポーツ紙や夕刊紙は一気にオシム・ジャパンへの疑問にまで飛躍している。 そりゃミスはない方がいいし、選手もボール扱いが上手い方がいいに決まっている。 だからオシム・ジャパンはダメ。 千葉の選手はダメ。 そんなに単純な話なんだろうか?

オシムを見てきた人なら分かると思うけど、オシムって個々の選手の力量不足も計算に入れた上でチーム作りをしているわけで。 オシムが千葉の監督だったとき、戦力不足をしょっちゅう愚痴っていた。 (昨日の巻や山岸のプレーぶりが皮肉にもそれを証明していた。) 確かに身体能力の点で千葉の戦力はJの中で恵まれていたわけではない。 けど走力を極め、連携を追求することで勝てるチームを作り上げていった。

例えばインド戦でブレーキになっていた山岸はスキルの高い選手じゃないけど、千葉の試合では運動量とポジショニングの良さで十分以上の活躍をしている。 現時点において、代表での山岸は弱点ばかりが目立ってしまうのは仕方ないだろう。 ポジショニングの良さというものは味方との相関関係に依存する面が大きいから、連携がまだ深まってない代表で発揮するのは難しいのだから。 (まぁ、昨日の山岸は消えがちで運動量の面でもいまいちではあったけど・・・。)

日本がスピード、フィジカル、ボール扱いで欧州や南米に負けるのは残念ながら如何ともし難い。 日本版黄金の中盤を持ってしてもジーコ・ジャパンは負けた。 (まぁ、ジーコ・ジャパンが負けた真の原因はスキル云々とは別次元のところにあるんだろうけど。) オシムが代表で目指している方向も千葉で目指していたものの延長線上にあると考えるのが自然。 つまりスキルでは劣ってる前提で勝つ方法を考える、と。

何も目新しいことではない。 トルシエは組織を極めて重視していた。 他方、ジーコは上手い選手・強い選手を集めて自由にやらせた挙句、「フィジカルが足りない」などという身も蓋もない捨て台詞を残して去っていった。 そして今、オシムが見立てた日本の強みは勤勉さ、協調性。 それを活かすのがオシムが言うところの代表チームの「日本化」。

もちろん個々のスキル不足を開き直るべきではなくて、少しでも海外との差を埋める努力は必要。 けど、それは一義的には選手個人が各クラブで果たすべきこと。

まぁ、ここまで書いてきたことは当たり前のことなのかもしれないけど、自分の頭の整理ということで。

次の代表戦サウジ戦@札幌が楽しみ。

追記: アップしてからネットを見ていたら、こちらで「ミス」についてより深い分析がありました。

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コメント

ジェフは人材が限られていたから、それでがんばるしかなかったってことでしょ?でもJではただいま8位。
日本代表なんだからJを見渡せば、もっと良い若い選手はいっぱいいます。今の代表の中でも山岸よりレッズのはせべーの方が100倍以上良いぞ!選ばれない、使われない選手がかわいそうです!ジェフ贔屓め!

投稿: 忍耐袋 | 2006年10月13日 (金) 19:02

忍耐袋様
初めまして。コメントありがとうございます。
確かに山岸の出来は残念でしたね。まぁ、オシム・サッカーに近づくためには、多少の下手さには目をつむっても、経験者を連れてきた方がよいという判断だったんでしょう。
単に上手い選手を集めるだけならジーコ(笑)にだって出来ますからね。

長谷部はいい選手ですね。あの力強いドリブルは大好きです。
ただ、タイプやポジション的に山岸と比較するならレッズで言えばサントスか平川でしょうね。平川もいずれ試されるような気がします。

投稿: fct-fan | 2006年10月14日 (土) 01:46

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