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2007年7月18日 (水)

川崎vs甲府、ジェフリザーブスvs佐川急便SC、ベトナムvs日本(TV) 7月15日(日)、16日(月)

ナビスコ杯 川崎vs甲府@俺たちの国立

土曜の東京vs横浜FMと比べるまでもなく、文句なしに面白かった。

Kofu00_3 Kawasaki00

ホームの第1戦で3- 2とリードした甲府だったけど、第2戦も果敢に挑戦者として戦った。 対する川崎も、堂々たる横綱相撲を、とまでは言わないが、十分、大関級の戦いぶりを見せた。

Mascots00 Mascots01

序盤、宇留野が森にプレスをかけてボールを奪い、受けた須藤がミドルを決めて甲府が先制。 第1戦と合わせて2点のリード。

けど、川崎もジュニーニョの高い位置でのキープからチョンに繋いで、最後はトップ下で出場の谷口が決めて追いあげ、後半、セットプレーから再び谷口が決めて、2試合通算で同点、アウェーゴールルールで川崎がリード。 このCKの場面では、蹴る前に川崎G裏が異様な盛り上がりを見せ、その勢いのままゴールが決まった。 あぁ、ここのサポはまだ明るい未来を信じられるのね、と羨ましくなる。

このまま川崎が勝ち抜けるか、と思ったら、甲府もCKから須藤が決める。 須藤は2試合で川崎から5点取ったことになる。 選手紹介のときも堂々ブーイングを浴びていたけど、もちろん勲章。 こうして天秤のバランスは再び甲府へ。 増嶋も登場。

Masushima_1

けど、ドラマはまだ終わっていない。 残り時間もわずか、後半から出場した川崎右SBの井川が右サイドをゴールライン際まで切り裂き、グラウンダーのセンタリングをチョンが劇的なゴール。 ホーム&アウェイを通じて3-2、2-3で同点。

延長戦へ突入するが、流れは完全に追いついた川崎へ。 延長戦・前半はなんとか甲府が粘るものの、後半、最後は黒津がとどめを刺して終了。 最終スコアは4-2だったけど、どこかの同じスコアの試合とは中身の充実度が違った。

Kofu01_2 Kawasaki01_1

その他、気がついた点。

甲府の3トップに対応するためか、川崎は左から伊藤宏樹、寺田、箕輪、森勇介(→井川)の4バック。 けど、両SBがほとんど上がらない! 第二次・三浦俊也政権下の大宮並に上がらない。 (数少ない例外が、3点目を生んだ井川のオーバーラップ。)

東京サポからすると、SBが上がらないのは守備的というイメージがあるけど、川崎が守備的というわけではない。 相手の裏にどんどん放り込み、中で十分タメを作って相手DFを牽制し、隙あらばどんどん勝負を仕掛けてくる。 攻撃的と言えばサイドでキュンキュンをイメージしがちな東京サポ(や甲府サポも?)の常識を覆す川崎であった。

他方、甲府。 個人的に2005年の天皇杯・千葉vs甲府を思い出した。 あの時も甲府が攻撃的なサッカーで、ナビスコ杯制覇直後でオシムイズムが最高潮に達していた千葉に挑み、あわやというところまで追いつめ、しかし、跳ね返された。

甲府のサッカーは文句なしに面白い。 ただ、あまりにリスキーで、結果が伴わないのがサッカーの難しさ・・・。

ジェフリザーブズvs佐川急便SC@成田市中台運動公園

Nakadai01

去年までの東京と大阪が統合して新たに出発した佐川急便SC。 このチームを見るのは今回が初めて。

Sagawa00 Nakadai00_1

開幕戦こそYKK APに大敗を喫したけど、(追記: 記憶違いでした)以降は安定した戦いぶりで、目下、J準会員勢を抑えてJFL首位を走る。

 

Airplane_1 中台運動公園からは成田を離陸する飛行機もよく見えた。

それもそのはず。 プレスを受けてもヤバいほど連動していて、パスコースに何人も走っているし、前方の選手が切り開いたスペースは確実に次の選手が使っている。 中盤で横パスを繋げながら、あるタイミングで縦パスを入れると、そこにはちゃんとFWが走りこんでいる。 びっくりした。

Morita_1

森田耕一郎は髪型を坊主にしていた。

Jef_reserves Sagawa01

結局、終盤ジェフを突き放した佐川が5-0で勝利。 ジェフ側スタンドからは「プロだろ」という声があがっていた。 確かに、この日のスタメンは全員、前所属がジェフユナイテッド千葉。

Nakadai02 Nakadai04

台風一過のいい天気。

アジア杯・ベトナムvs日本

3点目が良かったですねぇ。 惚れ惚れしましたねぇ。

(3点目と言えば、コパ・アメリカ決勝のブラジルの3点目もヤバかった。 あのシンプルでいながら殺傷力抜群なカウンターは何?)

次の対戦相手はオーストラリア。 去年の借りを返してやろうじゃんか! と言いたいところ。

オシム・ジャパンはジーコ・ジャパンより遥かに内容のあるサッカーをしているし、いろんな状況への対応力も見せてはいるものの、本当に厳しい真剣勝負は未体験。 前回のアジア杯で日本を優勝に導き、W杯で日本をガチガチにした緊張感をどう乗りこなすのか? あるいは、そんな緊張感など感じさせないまま突っ走れるか? 楽しみだ。

アメフトW杯・決勝

TVで観たけど、日本があんなにやれるとは思わなかった。 ラインが潰されて、まともに勝負にならないと思っていた。 ところが、十分善戦。 ラインが安定すれば、日本のショットガンやドロープレー、ショベルパスなどを活かせる。 いくら一流選手が来ていないとは言え、相手の国技で翻弄するのは痛快だった。

蛇足1

ファンクラブ通信を読んだ。 千葉マリンスタジアムと比較しながら、いろんな難しさを力説しているけど、だったら千葉マリンではなく、状況が近いところを参考にするべきでは? Jリーグのクラブでもどこかあるだろう。 つまらないプライドが邪魔をしているなら、そんなもの捨て去るべきだ。 (無論、相手のある話なので、必ずしも参考とさせてもらえる、とは限らないが。)

味スタの売店の営業権はガチガチに守られていて、FC東京の入り込む余地などないらしい。

既得権を手にしている売店側に折れることを期待するのは難しいだろう。 むしろ、クラブと売店のコラボレーションを深めることが、売店側にも金銭的なメリットに繋がることを、具体的な成功事例や提案とともに、何度断られてでも持ち込むところがスタート地点だろう。 「東京のクラブだから」協力してほしい、なんてのは甘えに過ぎない。

蛇足2

土曜のユータについてなのだが、確かにミスパスが多く、叩かれても仕方ない出来だった。 (その分、決定的なスルーパスを出したり、ほか東京の選手があまり蹴らない斜めクロスを蹴ったり、それなりに「らしさ」も見せていたとは思うけど。) ただ、叩かれるべきなのは彼の「ミス」であり、「ワンタッチ・プレー」を「軽い」と言って叩くのは問題を混同しているのではないかと思う。

本来、正確なワンタッチ・プレーは相手から捕捉されにくいだけでなく、うまくいけば一瞬で局面を作ることができ、相手からすると凄く嫌なプレーだ。 それに、ワンタッチ・パスをミスした場合と、粘ったあとボールを奪われた場合とでは、印象は前者の方が悪いかもしれないが、結果的にどちらが大きなピンチになるかはケース・バイ・ケースだ。 (後者の方が、味方が上がる時間がある分、相手に裏を取られるケースが多いかもしれない。)

両者を混同したままワンタッチ・プレーを批判するのであれば、「私は頑張っている(ように見える)プレーが好きです」と、好みを説明しているのと同じであり、さして意味のあることとは思えない。

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