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2007年8月14日 (火)

ありがとうササ&FC東京vs大分 8月11日(土)

ササ サルセード選手 ニューウェルズ オールドボーイズ(アルゼンチン)へ完全移籍決定のお知らせ

冷静に考えれば、これはササにとって良い移籍なのは間違いないのだが、別れの悲しみが癒えることはない。 土曜の敗戦(と試合内容)に続いてこういうニュースは堪えるよ。

国立での初登場、ヴェルディ戦や新潟戦での決勝ゴール、夢の島で手を振る姿。 あんなにかっこいいマタドールが東京にいて、降格の淵からチームを救ってくれたことはチームが続く限り語り継がれることだろう。 今はこんな状況だけど、未来が明るく見えた時間があったことと共に。

*****

大分戦・前半

先制点はルーカスのキープから中に返したボールに福西が飛び込んで頭でゴール。 ルーカスの粘りと福西の予測が素晴らしかった。 けど、この日、ルーカスのプレーが効果的だったのは、前半3分のこのときが最後だった。

先制後、東京は中断前の悪いときと同じで、速く前に送るのか、手前で回してから突くのか、不明瞭だった。 大分もボールこそ繋げてはいたが、攻撃がもっさりと重いうえに、MFとFWの意図がずれることが多く、チャンスまで持ち込めない。 補強した鈴木慎吾も見せ場がないまま前半終了。 目立ったのは福西の名演技と梅崎の審判への異議ばかり。

茂庭が復帰して、「ラインを上げてコンパクトに」という狙いは確かにできていた。 背の高いCBがいると、大型FWに高さで競り負けない だけでなく、直角三角形⊿の縦の一辺が長くなるから、相手のロングボールに対し、より早く、前方の位置で競り合うことができる。 この効果は大きい、はずだった。。。

大分戦・後半

同点ゴールのシーン。 先に副審がゴールキックを指していたが、主審はそれを制してCKを指示。 ほぼ同時に大分がクイックスタートし、ショートコーナーから中に上げたボールに高松がヘッドで合わせてズドン。 大分を褒めるしかないのだが、主審は矛盾した判定が混在した状態からプレー再開まで、せめて数秒の間を置くべきではなかっただろうか?

まぁ、事故のような失点だったのだが、今の東京にとっては致命的だった。

逆転ゴールは、抜け出した高橋大輔が再スタートからの縦一本に合わせ、ミドルを決める。 今シーズン序盤に何度も見た単純な縦一本にやられるシーンが、後半のスタートでも繰り返された。 試合前に会った先輩が高橋大輔に注意と言っていたのを思い出す。 最近、躍動的なゴールをたくさん決めていたからな。

その後、ナオに代えて信男を投入。 ナオはなかなかキレのある動きを見せていたけど、ボールタッチが少なかった。 チームとしてどうやってサイドを活かすのか、術を欠くまま調子がいまいちの信男と交代しても、案の定、右サイドは活きず、両選手にとって気の毒な交代に思えた。

そして、赤嶺、平山を投入し、放り込み作戦を開始。 磐田戦、名古屋戦あたりでは放り込みも多少上達したかのように見えたけど、また元のヘタクソに戻っていた。

放り込みというのはフィードをあげるタイミングや競る選手のポジショニングが重要だし、競ったボールを拾う選手のポジショニング、さらに拾った選手の周りの動きもなければ攻撃を継続できない。 けど、土曜の東京の放り込みは無秩序そのもの。 スリートップなのか? 信男と梶山はサイドに張ったままでいいのか? スリートップの後ろに落ちたボールを今野だけで拾えるのか? 選手たちの役割も混乱を極めていた。

小平では放り込みの練習はしないらしいので、本番で練習を繰り返さない限りヘタクソに戻るのは当然か。

結局、ゴールの予感すらないまま試合終了。 五輪代表のエースに元大学サッカーのスターFWを揃えてこの有様は日本サッカー界にとっても損失だよ。

*****

土曜の夜、帰宅後に、身も蓋もない、いまさら指摘しても仕方ないことを書いたあと、出直した三鷹の某店で、他チームを含めサッカーに造詣の深い東京サポの方が言っていた。

東京のサッカーは非常に単純、というか原始的。 相手より速く走れれば成功、遅ければ失敗。 1対1で勝 てれば成功、負ければ失敗。 その繰り返しでしかない。

確かに、組織で相手を崩す形がほとんど見られない。

で、東京が欠いている思うことを順不同で書き連ねてみた。 (もちろん、これだけでなく、ほかにもあるだろうけど。)

深夜に書いたラブレターは朝もう一度読み返せというけれど、構わずゴチャゴチャのままアップしてみる。

2、3列目から裏に飛び出す動き

大分の2点目のシーン、裏に抜け出していったのは松橋や梅崎ではなく、右サイドの高橋大輔だった。 土曜の高橋は、90分のうち80分はかなり低い位置 にいたけど、あの場面ではディフェンスラインの裏に斜めに飛び出してGKとの1対1に持ち込んだ。 ロングフィードに合わせようとしたのが松橋や梅崎だったら、 東京のディフェンスもフリーにはしなかったのではないか? けど、後方から飛び出してきた高橋を誰も捕まえられなかった。

それに対して、東京の2列目、3列目の選手が裏に抜け出してボールを呼び込むシーンなんて、最近どれだけあっただろう? 去年のホーム・ガンバ戦で、今野 が飛び出して反撃の狼煙を上げるゴールを決めたけど、あれはセットプレーが崩れたあとで、もともと今野は高い位置にいた。

選手の持ち味が違うのだから、単純に比較はできないかもしれないけど、ナオも規郎もボールを持ったまま切れ込んだり、サイドのスペースに出たボール を追いかけることが多く、フリーで飛び出すことは少ない。 相手もナオと規郎のドリブルは警戒しているから、なかなか有効な攻撃にならない。 憂太は接触 プレーを嫌がっているのか、フリーになることとワンツーにこだわり過ぎるし、栗澤は安全一辺倒。

受け手だけの問題ではなく、出し手の問題でもある。 たまに前線でFWが動き出しを見せても、それに合わせてロングフィードが出ることなんて、ほとんどない。 サイドに順番に渡して、相手に寄せられた挙句苦し紛れにずれたタイミングで放り込むだけ。

周りの選手も一緒だ。 中盤の選手が裏に走り出す直前に、味方のFWが後ろに下がる動きをすれば、相手のDFもそれに引きずられて、裏を取りやすくなるかもしれない。 けど、そんな単純な連動もほとんど見られない。

こういうプレーは即興ではうまくいかないから、普段から意識を共有させておかないとダメだと思う。 そして、放り込みがうまくいかないこととも共通する問題だと思う。

緩急

もうひとつ、大分(や大抵のチーム)にあって、東京が欠いているのが緩急。

いつも書いているけど、東京の選手も決してサボってるわけではない。 本人達もサボっている自覚はないだろう。 いつも、だいたい80~90%の力 で走っていて、 メリハリがない。 80~90%なら、相手のDFも我慢すればなんとかついていけるから、東京の選手はなかなかフリーになれない。 マークされたまま シュートを放っても充分な体勢からではないので、ヒョロヒョロと飛ぶか、相手の足に当たってしまう。

それに対して、ある時は60%の速さで走っていたのが、急に100%の速さを出すと、速いDFでも不意を突かれて、遅い相手に抜け出されてしまうこ とがある。 そういう工夫が東京のプレーには少ない。 梶山が多少できているけど、初速が遅いので相手に追いつかれてしまう。 福西はさすがにうまいが、 100%を出す瞬間が少なすぎる。 徳永も分かっているようなのだが、お尻に火がついてぼうぼう燃え上がらないと100%にならない。

個々の選手の動きだけでなく、チームとしても同じだ。

東京の攻撃は、全部のプレーが正確に続かないと成立しない。 かつて、ある東京系ブログが「遊びの少ないハンドルのよう」と書いていたが、まったく同意。

けど、強いチームは吸収力のあるバネのように、何重にも折りたたんだ紙を順番に広げていくように、懐の深い攻撃を見せる。 全員が一斉に上がってし まうのではなく、全体でポジショニングのバランスが取れていて、一人が潰されても味方がこぼれ球を拾う可能性が高いし、奪われてもカウンターを受けるリス クが少ない。

緩急は先天的な能力よりも、学習で身につけられるものではなかろうか。 けど、漫然と練習や試合を繰り返すだけではダメ で、意識付けが必要だ。 このあたり、市船出身の小山なんかは割とちゃんと出来ている気がするのだが。 ん? FC東京U-18も出来ているような?

誰であろうと、考えながらプレーすれば、100%の速さを発揮するのは難しい。 練習を繰り返してプレーのスピードを上げていくか、戦術である程度 自動化して、考えなくても組織的な動きができるようにするか。 第一次原政権の時は、非常にシンプルだったけど、この辺もできていた気がするんだけ どな。

蛇足1: 補強

もっと補強しろ、という意見は正しいのかもしれない。 今の東京の原始的なサッカーなら、身体能力の高い選手を揃えれば揃えた分だけレベルアップするのだから。 けど、そこにサッカー本来の創造性、戦術の妙、楽しさはあるだろうか?

無論、チームの状況にあった補強の意義は否定しないどころか、必要だと思うけど、それ以外にもチーム力を上げるために出来ること、すべきことが山のようにあると思うのだが。。。

蛇足2: 味スタ

酷い状態の芝生を見て、てっきり中断期間にa-nation(飛田給界隈でも評判が良くない)があったのかと思った。 けど、これからなんだって!? 9月にはさらに酷い芝での試合を見せられるのか。

東京スタジアムのホームページには意見申し入れの連絡先もない。 (なぜかグーグルに引っかかった)東京都のLANによると、東京スタジアムは東京都・都市整備局所管の外郭団体らしいから、都庁に意見してみるか? または、ネーミングライツ購入企業にタレコミ。。。 そんなことが頭によぎるほど、目に余る。。。

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コメント

熱いですね! 緩急については全く同意見です!! 徳永と金沢と梶山と伊野波がずーっと同じ調子でパス交換をしているから、疲れが出てくる後半などに相手に当たってカウンターで失点するんですよね。

味スタの状態は酷ですね・・・ いい加減、ホームで勝って欲しい!

投稿: ロマニスタ | 2007年8月14日 (火) 16:35

>ロマニスタ様
緩急にしろ、やるべきことをやる以上の工夫がないと辛いと思うのですが、一朝一夕には行きませんね。長期的に改善していってほしいのですが・・・。
ホームで勝てないので、アウェイに期待。
では、行ってきます。

投稿: fct-fan | 2007年8月15日 (水) 09:36

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