セパハンvs浦和をTV観戦しながら、またも東京について考えてしまった・・・
前半終了間際のいい時間帯にポンテの技ありシュートで先制したのは良かったが、後半開始間際の危ない時間帯に追いつかれる。 同点ゴールのきっかけになったゴール前へのシュート性のパスは凄かったな。 ああいうボールを入れられたら、ディフェンスは慌てるよ・・・。
浦和はワシントンにボールが収まらず、攻撃の形を作れない。 後方から攻撃に移っても、セパハンのプレスを受け、なかなか3本以上パスを繋げない。
対するセパハンはFWが浦和DFを押し下げ、その手前のスペースを有効に使って攻撃を継続。 プレスを受けてもボールを強引に前に運ぶ力強さを見せる。 川崎戦のときと同じように、ゴール前のアイディアを欠き、決定的なチャンスは少なかったけど、圧倒的に優位に試合を進めていた。
終始押され気味だったのに、アウェイで引き分けられたのは御の字か。 ともかく、ホームではすっきり勝って優勝を決めろ、と。
サッカーとしてなら、その前に観た天皇杯4回戦ガンバ大阪vs山形の方が面白かった。 ガンバはもちろん、山形もボールを繋ぐのが好きで得意なチーム。 プレスが弱まった後半なんかは、どっちもかなりチャンスを作っていた。 けど、大陸レベルの決勝ともなると、やっぱりコップの中の嵐を超越した凄みがある。
レッズとレッズサポがそんなアジアの戦いを経験していることを、これまでは単純に 「羨ましい」 としか思っていなかったけど、否応なくわが身と比べると、だんだん気が重くなってくる。
次は東京の番! と思いたいけど、仮に、来年からすべて上手く運んだとしても、果たしてどこまで伸びることができるのか、疑問が頭をよぎる。
財力、経営力、メディアでの扱いなどの総合的な力・・・。 「格」という面で、東京がまだまだまだなのは分かっている。 海外では、どんな時代にもほぼ継続的に強いクラブと、単年でなら強いクラブとがあるけど(東京は後者にすらまだ至っていないが)、Jが始まってから15年、東京や浦和がJ2から昇格してから10年弱の時間が経ち、これまで流動的だったクラブ間の序列がだんだん固定化しつつあるような気がするのは気のせいだろうか?
例えば、レアル・マドリードやバルセロナとバレンシアとの違い、ユベントスやミランとローマとの違い、バイエルン・ミュンヘンとシュツットガルトやドルトムントとの違いのように。 あるいは、主要リーグの中堅クラブよりも小リーグのトップクラブの方が欧州レベルでは強かったりするような。 そういう格差がJでも以前よりも定着しつつある気がする。
ビッグクラブになることだけが全てではない。 けど、FC東京ほど環境・条件に恵まれたクラブなら、J全体のためにも積極的に上を目指すべきだと思うのは思い上がりだろうか? なのに、そのずっと手前でもがき苦しんでいる様を見るのは歯痒い。 決して同じ失敗を繰り返している訳じゃないし、いろんな失敗の積み重ねが、いつか経験として血となり、骨となることを願っているけど。
浦和やガンバは、アジアの大会やクラブWCの整備が進んだちょうど良いタイミングに強くなった。 鹿島、磐田、マリノスは早すぎた。 川崎はチャンスを掴めるのか? 名古屋はいつか本気になるのか? 千葉はタイミングを失したのだろうか? そして、東京は間に合うのだろうか?
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コメント
こんばんは。
「FC東京ほど環境・条件に恵まれたクラブなら、J全体のためにも積極的に上を目指すべきだと思う」
全く同感です。もたもたどたばたしてても、基盤(観客動員数)がしっかりしてますものね。いわゆる「プロビンチャ 」に落ち着く選択はないと思います。
そう思っているからこそ、もどかしいですよね。。。
投稿: シュートは撃たなきゃ入らない! | 2007年11月 8日 (木) 23:59
他サポから見たら
例えば鹿島と違って大都市圏からの交通の便が良い。(レッズやマリノスよりもいいですよね。)。
大きい器もあってお客もそこそこ(熱狂的に見えるし)。
福西や今野、ワンチョペなど毎年補強もしてる。
徳永や平山、伊野波など新人獲得もうまくいってる。
スポンサーだってしっかりしてる。
これで何で優勝争いできてないの?って感じです。
フロントのせい?選手のせい?監督のせい?サポーターのせい?チームの体質?
何なんでしょうかね・・・。
反面教師として知りたいです。浦和や柏のようにJ2に落ちたら変わるもんなんでしょうか。
投稿: kei | 2007年11月 9日 (金) 13:43
>シュートは撃たなきゃ入らない! 様
ほんとうに×10もどかしいですね! イライラや不安、不満が募ります。
けど、過去10年に遡って考えると、最も伸びたチームだと思うんですよね。過去ばかり振り返っても仕方ないですが、とりあえずイライラを抑えて、冷静な頭で今後を考えようと思います。
とにかく、未来に希望を持てるようになりたいですね。
>kei様
初めまして。
難しい質問ですね。これだけで単独のエントリどころか、雑誌の特集が組めたりして!?
人によって答えは違うと思います。個人的には、「これ」というひとつの理由はないと思います。選手、監督、フロント、サポ、それぞれに問題があると思いますし、どれかを直せば済む訳でもないと思います。
手短に書きますが、まず、試合を観ると、あまりにも攻撃パターンが乏しいことに気付きます。練習を見ても、軽いし内容も薄い。
スポンサーは数こそ多いですが、寄合所帯で総すくみ状態ですね。他方、スタッフは東京ガスに依存。その結果、スタッフが狭い世界に閉じこもっている印象を受けますね。理念先行という印象もあります。
サポは、応援以外のことを重視している人が多い印象ですね。グルメだったり、鉄道だったり、旅だったり、試合そのものだったり。私もですが。
そういう人たちとゴール裏中心部の方々とはだいたい相容れず、かと言って、対立もせず、冷たい関係のような気がします。
思いつくまま走り書きしました。事実誤認、勘違いもあると思いますが、参考になるでしょうか?
投稿: fct fan | 2007年11月 9日 (金) 23:23
私は埼玉県出身の浦和レッズが弱かった頃からのファンです。
今はどこのJリーグクラブも身丈経営を実施していますので、財力の無い今のFC東京では、この状況は致し方ないと思います。しかし、只今、5位ですから、実力も付いてきています。FC東京も観客動員が少しずつ少しずつ増えていますので、これからではないでしょうか・・・。首都東京のクラブであるのならば、浦和レッズのように愛称をFC東京ではなく、首都東京に因んで、"キャピタル東京"なんてのはいかがでしょうか???少しは、格好良いのではないでしょうか???さて、Jリーグは、全国、地方の放映権料は全て一括管理して公平分配しています(J1とJ2は格差あり)ので、各クラブの資金力にそんなに差がつきにくいので、順位が目まぐるしく変動するリーグです。圧倒的な強さで優勝しても、戦力を2重も維持できませんので、どうしても優勝した後には、主力が衰え、低迷期に突入してしまいます。ジュビロ磐田、横浜マリノス、東京ヴェルディもそうして低迷していますし、ガンバ大阪もそのような状況になりつつあります。浦和レッズも親会社からの損失補填がないため、お金はないのではないでしょうか。売上がたくさんあっても、売上原価を引き、選手年俸が高ければ、残りの資金はたがが知れています。むしろ、親会社からの損失補填は現ナマなのでそちらの方が大きいのではないでしょうか???それが無い浦和レッズはやはり苦しいです。そして、2008年7位に低迷した結果、収入が大きく減り、戦力補強ができない状態で、2009年に突入しています。年俸をたくさんもらっている主力選手の高齢化と怪我人が続出し、新人をスタメンに使わざるをえない状況です。監督が代わり、戦術も変わり、その戦術もチームに完全には浸透していません。試行錯誤の連続です。只今、低迷期に入ってもおかしくないチーム状況で2位にいるのは大健闘であると思います。ですから、浦和レッズでさえも毎年優勝できる圧倒的な戦力を維持できないのです。
そうしたなか、今の鹿島アントラーズは主力の選手が脂が乗り切っているので強いともいえます。今年は、鹿島が優勝すると思いますが、これが来年以降も続くかというとそうとも言えません。主力の高齢化とともに低迷期に突入する。これが今のJリーグなので鹿島アントラーズもそんな時期が間違いなく来るであろうし、実際、そんな時期が鹿島アントラーズにもありました。来年以降、FC東京にも優勝のチャンスはあると思います。
投稿: 埼玉県出身のレッズファン | 2009年7月17日 (金) 13:55
>埼玉県出身のレッズファン様
コメントありがとうございます。
レッズの意外な苦しい状況、若手起用の一因など、貴重な情報ありがとうございました。
ご指摘のような循環的な要素はあると思います。
Jリーグがヨーロッパのサッカーリーグよりも、アメリカのNFLを模した"平等主義"の浸透度は強いな、と思う訳です。ただ、それでも首都圏のクラブは優位だな、とも思います。
そんな中、経営、チーム作り、戦力補強の巧拙がシビアに結果にも反映されるので、FC東京としては首都圏にいる相対的な優位を生かしていきたいな、と思う訳です。
希望を捨てずに頑張っていきたいと思います。
投稿: fct fan | 2009年7月18日 (土) 08:35