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2007年11月17日 (土)

オシム

オシムの爺さんが倒れた。 今は成り行きを見守るだけだが、回復を心から願っている。 願わくば、再び日本代表の指揮を取れるまでに。

シャムスカ大分とぶつかったアウェイ戦の帰りの福岡空港でオシムを近くで見た。 この試合自体が面白くて、興奮攻めやらぬ中だったのだが、人影の先からスッと進み寄ってきた大きな人物がオシムだった。

縦にも横にも大きい人で、持っているカバンも大きかった。 ビジネスマンのようだったけど、ビジネスマンなら人を顎で使っているか、そろそろ悠々自適の生活をしている歳だ。 66才の身体に代表監督はかなりハードだったに違いない。

けど、サッカーと平和な日本が好きなオシムは精力的に各地に足を運び、サッカーの試合を観ていた。 高円宮杯決勝の表彰式で、若い選手達を見つめる目は暖かさに満ちていた。

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監督としても有能であることは間違いない。 良いときの千葉のサッカーは強いだけでなく鑑賞する物として魅力的だった。 アマルに代わった後だったけど、去年のA3でフィジカルで押してくる蔚山現代に勝った試合は、柔よく剛を制した試合で、オシムの言う「日本化」を体現した試合だったと思う。

そして日本代表では、アジア杯では勝負弱さを見せたけど、確実に層が厚くなっていた。 (本番になってもメンバーすら固められない某U-22の監督と比べると、手腕の高さは明らか。) いよいよこれから期待! というところだったのだが・・・。

9月、オシムの自宅があるオーストリア・グラーツに行った。 観光案内所でシュトルム・グラーツのファンショップの場所を聞くと、係員はニコッと「オシム?」と言った。 ザルツブルグでは、誰も「ミヤモト?」とか「アレックス?」とは言わなかったが。 (比べちゃいかんか。)

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包囲され、戦火にあった故郷サラエボから妻アシマが脱出できず、家族が分断された状態にあった1993年、オシムはシュテルム・グラーツの監督になった。 そして旧ユーゴのスロベニアからほど近い美しい街の万年中位のチームを躍進させた。

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波乱万丈の人生はまだまだ続かなければならない。

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