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2007年11月 4日 (日)

サポーターのお祭り ナビスコ杯決勝 川崎vsガンバ大阪 11月3日(土)

去年の年末に出たサッカー批評に、「ナビスコカップの決勝ほどサポーターが燃えられる舞台はない」という記事があった。 (サッカー批評Issue 33 P. 89「ゴール裏センチメンタル合唱団」)

2007nabisco00

リーグ戦が一年間の集大成であるのに対して、カップ戦はクライマックスに向けて登り詰めていく。 決勝は一発勝負の晴れ舞台。 サポーターの気持ちも、この一戦でピークに達する。

浦和の3年連続決勝進出でチケット入手の困難度が高まり、満員の国立が当たり前になったことや、リーグ戦の2ステージ制・チャンピオンシップがなくなったこともナビスコ杯決勝の価値を高めたと思う。 そして、今回新たにパンパシフィック杯への出場権が与えられることになった。

東京サポの自分にとっても2004年のナビスコ杯優勝が一番嬉しい出来事。 まぁ、唯一のタイトルだから当たり前かもしれない。 けど、レッズサポの親友も、2003年に鹿島を破って獲得したナビスコ杯が(初タイトルだったことはあるにせよ)一番嬉しかったと言っていた。 (恐らく、近々、もっと嬉しい出来事=ACL制覇があると思うが。)

ということで、他サポの自分がこの試合を生観戦しようか悩んでいたのだが、直前になってもチケットが入手できるというので、結局行くことにした。 観たい人にはもう出回っているはずだから。 国立にはゆっくり13時頃に到着し、最上段で立ち見。 去年より売り切れるのが遅かったようだけど、たくさん入っていてよかった。

Gamba Frontale

試合前はなんとなく川崎が有利かな、と思っていた。 前週某チームに7-0で大勝したからではなく、ベストメンバーやにんにく注射を巡るリーグとの一連の出来事、ACLベスト8敗退、リーグ戦で優勝の可能性がなくなったことなど、ガンバ大阪よりも川崎の方がこの試合に賭ける思いが大きいと思ったから。 スタンドの雰囲気も、川崎側の方が気合いが入っているように(その時は)感じたし。

試合開始。 川崎が5バックなのに驚いた。 寺田がバレーを、佐原がマグノをほぼマンマーク。 箕輪が中で余り、伊藤宏樹が左、森勇介が右のSB。

攻撃はジュニーニョ、テセ、大橋の3人で仕掛けて、憲剛と谷口が間を繋ぐ感じ。 う~む。 中盤が薄くないかい?

対するガンバはオーソドックスな4-4-2。 本当に攻撃がスムーズだなぁ。 ボールを持たない選手が動いてスペースを作り、そのスペースに別の選手が走りこみ、そこにボールが出る。 それを考えながらではなく、限りなくスムーズに繰り返して前に進んでいく。 一流の能力を持った選手達が淡々と一連のプレーをやりきる。 強い訳だ。

けど、その先には川崎の山脈がそびえていた。 さすがのガンバもこの山はなかなか越えられない。 逆に、川崎がジュニーニョを中心に鋭いカウンターを浴びせる。 むしろチャンスの数は川崎の方が多かったかも。

後半、ガンバが一層攻撃的になり、キープ率を上げる。 特に左サイド安田が高めの位置を取った。 そして先制点のシーン。 バレーがサイドに流れ、寺田もサイドに釣り出され、危ないなと思ったところでバレーが低めの鋭いクロス。 GKとDFの間を流れたボールにその安田がファーサイドで詰めてガンバ先制。

直後、川崎は寺田を一列前に出して4バックに。 さらに佐原と河村を交代して、寺田を再び最終ラインに戻す。 ガンバにしても、フロンターレにしても、こういう臨機応変な変更を、ほとんど違和感を感じさせずに実行できるのがうらやましい。

けど、川崎は最後まで個人の能力で突破する以外に効果的な攻め手が無かった。 ベンチの層の厚さも違った。 マギヌンがいればまた違ったのかもしれないが。 結局、ガンバが1点を守りきってCup Winnerとなった。

Hawaii 「国立発ワイハ行」

ガンバの選手達は本当に喜んでいた。 自分の事前の想像と違って、勝利を求める気持ちの面で、川崎に決して劣っていなかった。 試合後のインタビューで、2年前の敗戦に触れる選手が多く、それだけ悔しかったのだろう。 加地は「2回目だけどやっぱり嬉しい」と言っていた。

Emperors_cup Gamba10

対する川崎は慎重すぎたのかな。 周りの川崎サポもどことなく硬かった。 でも、ほぼ勢いで頂点まで行っちゃった2004年の東京や、あまり力を出しきれなかった2005年の千葉と違って、川崎は実力もあるし、ACLという大舞台の経験もある。 それでいながら、いまだ無冠だから、「タイトル」への強い渇望もある。

Gamba20 Frontale10

アイディア豊富な川崎フロントのことだから、この敗戦を逆手にとって、また「Mind-1」のようなキャンペーンを張って、盛り上げるんだろうな。 右肩上がりをまだ信じられる川崎サポがうらやましい。 (まぁ、古いサポの中には、どん底を味わった人も多いだろうけど。)

今年はおまけのお菓子の種類が少なかったな(というか、オリジナルサルサソース入りコーンチップスのみ)。 けど、ナビスコ様はやっぱり有難い。 あとでチップスターとオレオ買って来ようっと!

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