フロンターレがくれたもの 第13回多摩川クラシコ 4月19日(土)
去年、コッテンのパンパンにやられまくった相手に、美しいゴールから逆転勝利。
何より大竹の初ゴール。 イマジネーション溢れる非凡な選手なのはユースの頃から誰の目にも明白だったし、キャンプでも良い動きを見せていて城福の目に留まっていたのは分かったけど、いきなりトップの試合でここまでやれるとは正直想像できませんでした。
で、チームも暫定3位。 マリノスやガンバより上ですよ! 嬉しすぎて却って不安というか、まだシーズンも始まったばかりだし、鹿島、浦和、ガンバや名古屋とも当たってないし、と冷静になるべき理由を敢えて探してみたり。 今ちゃんに「浮かれないで下さい」と言ってもらいたい夢心地。。。
試合
序盤はやや川崎ペース。 ジュニーニョの速さとテセの強さで東京ディフェンスを押し込む。 大人数でのパス回しでも、少人数でのカウンターでも、どちらでもきちんと形を作れるのが川崎の強さだと思う。 ただ、去年や一昨年のような怖さが影を潜めているのは、ジュニーニョの不調だけでなく、どこからでもシュートを打ってくる凄みがないからか?
それでも先制は川崎。 佐原が取られたファウルから(イエローは厳しくないかい?)、テセのポスト→ジュニーニョの繋ぎ→テセの豪快なボレーで塩田の左を抜く。
去年はここで早くも浮き足立ってしまったのだが、今年は冷静。 やるべきことをやるという意識が伝わってくる。 (ところで、チーム総得点14は、今のところ名古屋、鹿島と並んで暫定リーグ最多。)
そして、左サイドで掴んだFKからカボレが決めて同点。 簡単そうなゴールだけど、簡単に決められる位置にいることが重要だと思う。
フロンターレのディフェンスはカボレを相当警戒していた。 シーズン直前の麻生での練習試合で能力の一端を見せたから。 昨日も開始直後に寺田が振り切られた後、できるだけ2人でチェックしようとしていた。 カボレはスタートダッシュはそれ程でもないけど、トップスピードはかなり速い。 追いつけなさそうなボールや多少ずれたロングフィードでも、ある程度競ってくれる。 (70分以降は見送っていたけど。) 今後、赤嶺とのコンビを深めれば、低リスクな攻撃の形になって、試合展開に応じて使えると思う。
あと、FKのきっかけになった長友が昨日も凄かった。 無尽蔵の運動量と、どんなプレーも最後までやりきる姿勢。 ある時間帯なんか、攻撃がほとんど長友を経由していた。 森との一対一も、文字通り手に汗握る戦いだったけど、栗や今野の援軍も得て、長友が押していた。 スパサカで小倉にも注目されているけど、凄い。
同点直後、再びセットプレー後の混戦から谷口に決められて突き離される。 このあたりは要成長。
前半終了間際の赤嶺のゴールも凄かった。 最初ニアに寄せて相手DFの意識をそっちに向け、急にファーに開いてボールに追いつくと、反転しながら鋭角なシュート。 ナビスコ杯・ジュビロ戦の得点もそうだったけど、実にFWらしい得点。 カボレもうまく相手DFを引き付けていた。
そして後半。 スペースが広がると、東京のパス回しが生まれだした。 栗澤の飛び出しはなかなか形には繋がらなかったけど、相手のディフェンスを押し下げていたし、浅利のポジショニングも良かったし、梶山も広い視野からうまく展開していた。 シュートの意識も高まっているし、成功はしていないけど、カボレに預けたあと縦に走りこんでワンツーから抜け出そうとするプレーを何度か試していたのが目に付いた。
そして、大竹が投入直後にゴール。 あのタイミングでトーで正確なループ。 イメージどおりと言うのが凄すぎるが、こちらの記事によると、ループシュートはJr.ユースの頃から得意技だったようだ。
そして、この日のクライマックスが4点目・・・。 めまぐるしい連続ワンタッチパスから抜け出した今野に大竹から正確なスルーパスが・・・。 セクシー、ラブリー、なんでもいい! とにかく目に焼きつく一連の流れとゴールだった。 今野とカボレの喜びようが嬉しかった。
リードした後、カボレが周りに落ち着け、ペースを落とせ、とジェスチャーで示していたのが嬉しい。 つまり、このチームで勝とう、結果を出したい、という真剣さの表れだと感じたから。 (正直、去年のワンチョペとかにはそこまでの思いは伝わってこなかった。)
あと、後半、塩田が痛んだとき(大丈夫だろうか?)や、終盤、徳永が倒れたとき、フロンタサポがブーイングせず、応援に徹していたことにも触れておきたい。 サポのスタイルは千差万別だし、東京や他のJサポがフロンタサポと同じようにするべきとは全然思わないけど、ただ、一定リスペクトできる態度・決まりごとだとは思う。
とにかく、4-2で勝った。 城福東京コールも起きた。 怪我人は多いけど、今後にも期待を持てる試合だった。
「多摩川クラシコ」
「多摩川クラシコ」に対する思い・考えはサポそれぞれだろう。 自分の場合、昨日書いた理由があるから、良い試合をしたい、せめて少しは骨のあるところを見せたいと思った。
フロンターレがくれたもの。 それは「多摩川クラシコ」という舞台。 11年間も過ごした古巣相手に気合いのプレーを見せた佐原。 過去を紐解けば元富士通の監督・社員の城福。 そして、理由やきっかけはともあれ、負けたくないという気持ち。 東京サポは今年そういう気持ちで試合に挑んだと思うし、フロンターレサポも昨日、その気持ちを新たにしたと思う。
今後も「敵対関係」を大切に育んでいきたい相手。 そして、そのための舞台(=観客動員)をもう少し整えられれば・・・。
試合後は都城キャンプ見学で知り合った方々との同窓会。 この会を開催すると、今のところ全勝。 また鍵になりそうな試合で開催したい。 呼びかけ人のこちらの方に大感謝!
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