サポーターの品格 東京ダービー 4月12日(土)
サポーターを1年も続ければ90分声を出し続けても喉を潰さない方法を会得するものだが、昨日はちょっとばかりリミットを超えてしまった。(城福はもっともっと超えていたようだが。)朝起きたらどうにもいがらっぽい。こんなことはナビスコ杯決勝か鴨池でのケリーエンドレス以来だ。
それほどまでに熱狂した試合。正直に言って、前半途中まではドキドキし過ぎで気持ち悪くなりそうだった。けど、声を出しているうちに解きほぐれ、熱狂の渦の中に浸り込んで行った。苦しみ(一つ前のエントリ参照)も報われると、(たとえ勘違いだとしても)信じることができる試合だった。
フッキを抑えた長友、藤山を始め、佐原、徳永、浅利を含むディフェンスは外国人トリオをよく抑えた。バランスを崩すことはあっても、集中を切らすことは無かった。藤山のファウルとFKは仕方なかったと思う。
攻撃では、前半、カボレも赤嶺も孤立して、中盤でもヴェルディのプレスの前に形を作れなかったけど、後半ヴェルディの出足は鈍ると読んだ城福の見立ては的確。先週見た川崎にしろ柏にしろ、前半飛ばしたチームはだいたい終盤間延びする。(東京自身が何度もそれを味わっているし。)
そして、相手が間延びするそのタイミングで、高い位置でも持てる大竹を投入した采配も秀逸。ここからは東京がボールを回し、しみ出てくるフッキは個別に潰していくだけだった。この時間帯高い位置でボールを回したのは、土肥や福西の知らない新しい東京。得点者が羽生と(公式にはオウンゴールだが)長友というのも、象徴的。
一列下がった梶山が大きく筆を動かし、大竹が細部を整え、FWが眼を描ければ完璧だったが、画竜点睛を欠く。それは次回。
そのほかにもいろいろあった。 (赤字は帰宅後PCから追記。)
- 土肥はピンクではなくオレンジ(照れ?)。背中は大きかったけど、倒し甲斐のある背中。
- 試合中、梶山がすれ違い様に福西を倒してイエロー。福西が今野にエルボー(じゃなくて、グーだったって?酷い・・・)でイエロー。かと思えば、CKでは福西とマークに付く梶山が何か喋ってる。
- 羽生はむずかしいゴールを決めた。この重要なゴールとシャーで名実共に仲間入りですね。
- 試合後、整列する先週達の中で一人アキレス腱を伸ばす福西。さすが高いプロ意識(いや、悔しさをカモフラージュか?)。
- サポに挨拶に向かう途中、誰よりもはしゃいでいた城福監督。
- 平山と長友にシャーを教わる羽生と集まるカメラ。締めは長友のでんぐり返りとシャー。
- 塩田がこの試合の勝者になれたことが嬉しい。一番意識していたはずだから。 突進するディエゴのシュートを止めたのは見事。土肥の突き上げがなくとも、やれるところを見せ続けてくれ!
- この日のサポの一体感。ピッチにも絶対影響していたと思う。いろんな要素が噛み合ったんだろうけど、相手がヴェルディということもあるのは否定できない。やっぱりダービーはいい。ヴェルディにはエレベータークラブになってもらって、数年に一度ダービーをやろう!?
ところで、突然だがスヌーピーが登場するアメリカの漫画The Peanuts。キャラクターだけでなく、全米の新聞に超長期連載されたことでも有名だが、そのThe Peanutsにこんな話があるらしい。
地元チーム(アメフトだが)の劇的な逆転勝ちとファンの熱狂を興奮気味に報告する主人公チャーリー・ブラウン(スヌーピーの飼い主)。それを聞いた竹馬の友人ライナスは、もう一方のチームはどう感じただろう?と素朴な疑問を呈する…
追記: この話、チャーリー・ブラウンとライナスの役回りが逆でした。 お詫びの上訂正します。
(参照)
聡明なライナス心優しきチャーリー・ブラウンが持つ敗者に対するいたわりは、日常生活の中の、あるいは他人どうしのマナーとしては美しいし、正しいのかもしれない。けど、サッカーの場合はどうだろう?
我々はサッカーという共通言語を話すサポだ。サポをある程度続ければ、劇的な勝利も屈辱的な負けもどちらも体験する。ディビジョンやステージには差はあるかもしれないが、勝ちや負けは巡り巡るもの。つまり、お互い様ということだ(現に、さっきプリンスリーグで負けてしまい、ちょっと落ち込んでいる)。
正々堂々と戦った結果勝ったなら、そのことを思いっきり喜ぶべきだ(表現方法に配慮はいるだろうけど)。負けた側も、明らかに格上な相手ならともかく、ライバルに情けをかけられた方がよほど屈辱的だろう。
戦いはまだあと3戦もある。遠慮などいらない。大いに喜ぼう!
プリンスリーグ@NACK5スタジアムから、V・チャレンジシリーズ@藤沢に向かう道中から携帯にてアップ。
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