雨に降られて 清水vsFC東京、川崎vs柏 4月26日(土)
明日はもう大分戦。 その前に土曜観た2試合について書いてしまおう。
清水vsFC東京
やらずもがなの失点だったと思う。
確かに、前半は何失点してもおかしくない流れだった。 そういう意味では順当な失点、そして敗戦と言えるのかもしれない。 けど、清水があれだけ外し続け、東京も44分まで堪えてきたのだから、なんとかそのまま切り抜けたかった。 けど、前半最後の数分間の使い方があまりにも稚拙だった。
42、43分頃、東京がいい位置でFKを得る。 けど、あっさり蹴ってボールを相手に渡してしまう。 直接蹴ったのは大竹だったが、チーム全体の問題だろう。 タイム・マネジメント、そしてモメンタム・コントロールという意識を欠いていた。
確かに、相手の隙を突くFKは有効だ。 2年前の馬場→栗澤@ヤマハや、馬場→戸田@多摩川クラシコのゴールはそうやって獲った。 前者は敵地での貴重な勝ち点1をもたらし、後者は大逆転勝利の呼び水になった。
けど、この日の前半は一方的に押されていて、東京的にはワンチャンスを活かしたい、いや、それ以上になんとか無失点のまま逃げ切りたい展開だったはず。 だから、理想的には、このFKで時間をたっぷり使いたかった。 その結果、得点できれば儲けものだし、できなかったとしても、相手の攻撃機会(=こちらが失点するリスク)を、減らすことができた。 こういう考え方を自分がするのは、野球やサッカーではなく、NFLやNBAばかり見て育ったことも関係しているのかもしれない。
その前半。 東京はまったくボールを繋げなかったな。 ゴール裏から見ると、フェルナンジーニョ、伊東、藤本の3人が壁になって、東京の中盤の前に立ちはだかっていた。 カボレや赤嶺は中盤と寸断され、大竹はボールに触るために戻ってこなければならず、繋ぎ役にはなれなかった。 カボレや赤嶺へのフィードや、サイドからの単騎突破以外、ほとんどアタッキングサードにまでボールを運ぶことすらできなかった。
他方、清水のボールになると、東京のプレスは完全に後手に回る。 清水の流動的なパス回しから何度もゴールに迫られる。 ただ、清水もFWがサイドに流れ過ぎで、肝心の中央は薄かった。 その代わり、CKは何度も奪った。 そして、前半最後のCKで得点も奪った。
後半、やっぱり清水の出足が止まる。
大竹スイッチ((C)青赤自転車で行こう)はなかったかもしれないけど、東京が前半よりも高い位置でパスを回し始める。
途中出場の森村は、大竹のようなガツガツした感じ、どうにか何とかしてやろう、という雰囲気こそないけど、繊細なタッチから繰り出すパスやセットプレーは十分通用していたと思う。
森村が左サイドのコーナー付近で誰もいない(と思った)サイドに出したパスに大竹がスッと反応した時は震えを感じた。 こういうシーンをもっと見たいと思った。
そして平山投入。
北京オリンピック出場の功労者にして、本番出場に赤信号が点灯しはじめているストライカーは、相変わらずサイドに流れたり、スローインをもらいに行ったり、カボレから、お前はゴール前にいろ、と注意される始末。 前に見たときよりもボールが脚に付いてはいたが、脅威となるには至らず。
最後は何度もセットプレーのチャンスもあったが、児玉の演技やら、こちらの「○○レフリー」コールやらでチャンスを活かせず。 (「○○レフリー」コールに乗ってる人は、やっぱり少なかったよ。)
帰りのバスの並びでは、何人もの知り合いに声をかけていただき、嬉しかった。 ただ、きっと不機嫌な表情をしていたと思う。 この場をお借りしてお詫びします。
機嫌が直るのは、帰りの新幹線で河岸の市で買った上寿司を食べてからだった。
川崎vs柏
新横浜経由で武蔵小杉へ。
武蔵小杉の駅前ロータリーに貼られていたチラシ。
川崎にとっては衝撃の関塚監督辞任直後であり、柏にとっては敢えて書かない理由により、共に是が非でも勝ちたい試合。
去年もこのノブリンダービーを等々力で見たのだが、当時はACLを始め充実した日々を過ごす川崎と、健闘著しい柏との対戦ということで、もっと明るい雰囲気が溢れていた。
けど、土曜は、去年のノブリンダービーと同じ日に日産で観た横浜FCvs磐田を思い出した。 この試合も、やるせなさと緊張感がなんとも言えなく混じり合った空気が漂っていたから。。。 この日の天気のように。
試合前、関塚監督のメッセージが代読される。 そして武田社長の挨拶。 互いにじゃれ合う小学生だらけのバックスタンド・アウェイ寄りでは、ほとんど何も聞こえないのだが、5分以上に渡って丁寧に説明していた。 アウェイ・サポは途中から拍手で(暗に長すぎると)反応していた。
寄せ書きが。
前後半でくっきり明暗が分かれた試合。
序盤は攻め合いか、やや川崎優勢。 右サイド森が何度も果敢に攻める。 けど、ジュニーニョが相変わらず不調でシュートが明後日の方向に。 憲剛が中盤の底から攻撃を操るが、この日トップ下で出場の谷口は消え気味。
対する柏は、いつもどおりの素早い攻守の切り替えから鋭いカウンターが攻撃の中心だったが、これまでと印象がやや異なるのは、トップやサイドに合わせたり、起点を作ってから切れ込むのではなく、ワンタッチでどんどん前のスペースにボールを運び、受け手はひたすらボールに追いつくために走るという、かつてのオシム・ジェフか甲府のような戦い方だったこと。
先制点はまさにそんな形から。 ポポがゴールラインを割るボールにギリギリ追いつき、センタリング。 中でアレックスが合わせてアウェイ柏が先制。
さらに、ポポが相手ボールをカットすると、それを拾ってドリブルしながら駆け上がっていったのはCB小林祐三。 なんと、そのままミドルをぶち込んで0-2。 (藤山にも是非こんなゴールを決めて欲しい!?)
柏の湧き出すような攻撃は脅威。 ただ、あまりにも早すぎて後ろが追いつけず、間延びしていたのは確か。 そして、前線の選手達の脚が止まるのも時間の問題のように思えた。
後半、やはり柏の脚が止まり、川崎が自由に攻撃を開始する。 柏も途中までなんとか耐えていたが、ジュニーニョを倒してPK。 1-2。
まだまだ川崎の波状攻撃。 柏は全体が下がり、中盤がスカスカ。 こぼれ球を(ハンド臭かったが)拾った憲剛が右の森へ。 森がロングシュートを決めて同点2-2。 この辺りはもう川崎が空気を味方に付けていましたね。 憲剛が倒されて、地面に手を打ち付けて悔しがったり。 (それ程のまでのプレーではなかったけど、気持ちが現われていた。)
さらに、攻め込んだ井川がロングシュート。 南が雨のためキャッチできず、谷口が詰めてとうとう逆転3-2。 (線審がちゃんと見ていたはずだけど、谷口はオフサイドではなかった?)
そのまま終了。 川崎が劇的な逆転勝利。 どちらのサポにとっても記憶に残る試合だろう。 印象・味わいは正反対だろうけど。。。
終了後、異議を唱えたチュンソンは4試合出場停止・・・。 5月10日のFC東京戦にも出場できなくなってしまった。
試合後に退場するチュンソン。
確かに、後半の笛はアレだけどったけど、似たような笛はいろんな試合で何度となくある。 キレたら負け。
終了後、共通の知人を通じて何度かお目にかかったことのある横浜FCサポ、広島サポの方々と偶然会い、武蔵小杉でお湯割りで終電近くまで温まる。
アップが遅れた理由はこういう訳です。
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