« ファンタジーサッカー 第19節 | トップページ | サテライト FC東京vs水戸 7月27日(日) »

2008年7月27日 (日)

形を崩した試合 FC東京vs横浜FM 7月26日(土)

開始直後の失点はともかく、攻撃面では良いシーンがところどころ見えた、と思えた前半。

カボレがボールを収めてキープ出来ていたし、裏へのボールにも追いついて相手DFに競り勝っていた。 赤嶺もしっかりプレスをかけ、ロングボールにも相手DFと互角に競り合って、常に相手の隙を狙っていた。 そういう前線のプレーが2列目の上がりを引き出していた。 ここ数試合の個人的な問題意識であるFWと2列目の関係という意味で、昨日の前半はなかなか良かった気がした。

同点シーンなどはまさにそれで、カボレにきっちり収まって、走り出していたエメルソンに素早く繋いで相手の薄いところを突いた。 カボレとエメルソンの機転ではあるが、良い時はチーム全体でああいう感覚を共有できていた。 つまり、味方がボールを持ったと同時に顔を出し、相手が塞ぐ前に穴を突く。 そして、電流を途切れさせない意志。

けど、昨日は梶山不在を大きく感じた試合でもあった。 攻撃での3列目のフォローが少ない。 金沢は繋ぐ意識や穴を埋める意識は高いのだが、梶山のようなキープ力や高い位置での打開力はない。 今野もワンツーなど局地的なアイディアはあるのだが、あくまで人を使うより使われる選手。 加えて昨日は山瀬にひっぱられたせいかサイドに寄りすぎて、攻撃でも守備でも中を空けてしまうことが多かった。 再びあの怒涛のドリブルを見たいのだが。

後半、連敗中の横浜FMに押し込まれる。 横浜の(精度の低い)フィードやクロスを跳ね返しても、中盤でボールをキープして味方の上がりを引き出す選手(梶山)がいない。 跳ね返しても相手に拾われ続けて、一方的に押し込まれる。

で、浅利を入れて中盤を厚くするのかな、と思ったら平山とナオ。 しかも外すのはカボレとエメルソン。 確かにカボレは運動量が減っていたし、エメルソンは頑張ってもパワーがなくて競り合いで勝てなかったけど・・・。 (ナオもだが。) けど、得点に絡んで、前線で仕事できる選手を下げるだけの代替策なのだろうか。 次は試合間隔が開くし。

平山とナオって、クリアやロングボールを収めるのが下手な二人。 平山は大きいのに競ってもボールに触れさえしないで空振ることが多いし、ナオも変なジャンプをしながらのトラップしかできない・・・。 ナオの場合、裏へのボールが来れば活きるのだが、昨日の3列目以降にそういうボールを出せる選手もおらず。 (ついでに、FKを蹴れる選手もいないし。)

大竹投入直後、プレスから相手のミスを誘って攻め込む場面もあったけど、ほとんど良い形を作れないまま終了。 赤嶺のゆりかごゴールは見られず。 椋原は相手と正面で対峙したときはいいが、横に併走されると弱い。 頑張って欲しい。 ミスはなくせ。

梶山のように試合を作れる選手と、長友のように相手にギャップを生じさせる選手の不在を実感した試合。 加えて、闘争心も。 ゴール裏も、シュートを打つ形すら作れない状況を端的に表せる良いコールはないでしょうかね?

それにしても、理想から程遠い内容(特に後半)。 今の季節、もしムービングを90分継続できないなら、残りの時間帯の戦い方を定める必要があるのかもしれない。 リトリートからのカウンターとか。 あるいは、そのカウンターの中でムービングすれば良いのであって、敢えて違う戦い方を呼ぶ必要はないのかもしれないが。 とにかく、ムービングであれ何であれ、目指す形が、少なくとも意志の統一が目に見える戦い方をして欲しいのだが。

そして、横浜も調子の悪さが手に取るように分かる内容だった。 個人能力でボールを保持しても連動しない。 チャンスはあっても、決定機に繋げられない。 選手個々の能力とやってるサッカーとの差という面では、東京以上にギャップがあるかもしれない。

審判の笛は全体的に神経質だった。 前半はマリノス、終盤は東京が随分勢いを削がれてしまった。 京都戦後、ジェレミーが「その夜の平山はレフェリーの奥谷彰男からひどい扱いを受けていた (中略) 実際、呼吸をした罪でレフェリーが平山を罰しているのだと思える場面もあった。」と書いていたが、昨日も気の毒なほど笛を吹かれ続けた。 本人の着地点への入り方や身体の使い方が下手な面もあるかもしれないけど、何もしてなくても笛を吹かれたシーンもあり・・・。 ちょっと対策を考えた方がいいかも。 彼の選手生命のためにも。

それにしても、味スタのピッチは酷い。 どちらの選手も滑りっぱなし。

花火は綺麗だった。

|

« ファンタジーサッカー 第19節 | トップページ | サテライト FC東京vs水戸 7月27日(日) »

サッカー」カテゴリの記事

FC東京2008」カテゴリの記事

コメント

確かに審判は副審含めて微妙でした。
流さなくていいところで流しちゃうし、その割にポイント細かく修正させて流れを止める。
副審もいきなりカボレのオフサイド見逃してましたね。

花火はキレイでしたね。

投稿: メトカラ | 2008年7月27日 (日) 18:28

メトカラ様
あ、今野の前に徳永がクリアしてましたね。
けど、そういうところで気の付く選手じゃないですしね。(聞くところによると、もっと融通が利くように特訓中とか。)

審判は最近見た中では一番よく取る審判だったと思います。

投稿: fct fan | 2008年7月29日 (火) 01:19

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 形を崩した試合 FC東京vs横浜FM 7月26日(土):

« ファンタジーサッカー 第19節 | トップページ | サテライト FC東京vs水戸 7月27日(日) »