« ファンタジーサッカー 第15節 | トップページ | 日曜はサッカーじゃなくて観劇 »

2008年7月 6日 (日)

平常心を欠いていた気がする 浦和vsFC東京 7月5日(土)

煽る塩田に、珍しく細かい指示を出すゴール裏中心部。 良いことだが、ちょっと平常心を欠いているように見えた。 まぁ、相手は首位だし、しばらく勝ってないレッズだし、けど、調子悪いらしいので勝てるかもしれないし、勝てば良い位置に付けられるし、ということで、気負ったり、色気を見せるのも無理ないというか、当然だったのかもしれないが。 ただ、もしかしたらここが青い部分ではなかろうか?

こういう試合で結果を残すには、何が足りないのか。 歴代の強豪クラブも、良いサッカーをしていても、本当に結果を残すまで壁にぶつかっていた。 (壁に跳ね返されるクラブもいっぱいあった。) 東京も、このまま失速せず、良いサッカーを進めつつ、いかに自分達の良さを出し切って、「勝つ術」を身に着けるのか。 昨日みたいな上位対決が日常になれば、相手がどこでも気負わず、試合に臨めるようになると思うのだが。

悔しい思いはもう散々してきた。 ただ悔しがるだけでなく、相手が誰であろうと、相応のリスペクトを払いつつ、平常心で臨めるようにならないと。 浦和で浮き足立つなら、アジアなんてまだ口にするのもおこがましい。

と、東京がナイーブさを見せていた一方、こう言っては何だが、意外なニワカぶりを見せていたのが一部のレッズサポ。 中学生の試合でマジブーイングって・・・。 (3年前のU-15高円宮杯決勝のときもやっていたな。) 余計なお世話かもしれないが、レッズフロントはハードな警備を誇るより、「ユース観戦の常識」でもアップした方がいいだろう。 昨日はあれで良かったかもしれないけど、ユースの大会にあのノリで乗り込んでいって顰蹙を買うのは当人達なのだから。 まぁ、ブーイングしていた一部のレッズサポにとって、ユースの大会など関係ないことだろうから無用な心配かもしれないが。

試合は田中達也にしてやられた。 (高原だったら良かったのに・・・。) かき乱され、マークの不徹底をあぶりだされた感じ。 先制の場面も付ききれず、ボールをキープされ、一瞬佐原がマークを外したエジミウソンに繋がれてしまった。 その後も前線からのプレスに手を焼き続ける。

けど、田中達也の足が止まると、東京ペースに。 (分かりやすい。) だが、東京は先週の柏に比べると攻守の切り替えが遅く、引いた相手を崩せない。 スペースがないなら、2、3列目から飛び出すとか、一度絞ってから逆サイドに振るとか、相手のギャップを生むやり方があると思うのだが、その辺の意図が見えなかった。 (長友不在を感じた部分でもある。) 横に広がり過ぎて、スペースを潰して、自分で自分の首を絞めていた。 ボール支配率は東京が6割以上と圧倒していたようだけど、浦和は東京の攻撃を大して怖く思っていなかっただろう。

カボレは競り合いになるとすぐファウルを取られるので、かなり気を使っていたけど、それでも取られて、なんか言ってしまってイエロー。 カボレをいかに生かすのか。 開幕時からの課題。

そして、まさかこの試合で信男を見られるとは! 意外と言っては失礼だが、何度かチャンスを作り出していた。 けど、いくら快足信男と言えども、やはりマークを背負いながらではキツイ。

序盤にカボレが抜け出して、エリア内で後ろから足をひっかけられたシーン。 先週の今野のように、決定機に倒したならPK+問答無用レッド。 だけど、主審にその度胸はなかったようだ。 ウチの試合に限らず、レッズ戦に限らず、Jでは良くあること。 仕方ない。

ただ、審判に言いたいのは、怪我で治療するなら、一旦ピッチの外に出せ、と。 散々ピッチ上で時間を稼いで、外に出てもリスタートと同時に戻って来るんじゃ痛がった者勝ちじゃないか、と。 勝敗には関係なかったかもしれないが、しっかり見張っていて欲しい。

余談

緑色を着た23番。 昨日もシラっとしながら、隙あらばズルを繰り返す。 天然や駆け引きのポーズではなく、冷静な悪意の表れに見えたが。 その分、闘莉王や福西や森あたりよりも気持ち悪い。

けど、先週の柏戦後の態度はもっと酷かった。 不貞腐れ、最後まで整列せず、ピッチに体育座り。 (川崎vs柏で似た態度を取ったチュンソンは後に反省していた。)

自身の無謬性を疑わず、それと矛盾することがあれば他に転化する。 良い選手かもしれないけど、一人の社会人としてどうなんだろうと思った。

|

« ファンタジーサッカー 第15節 | トップページ | 日曜はサッカーじゃなくて観劇 »

サッカー」カテゴリの記事

FC東京2008」カテゴリの記事

コメント

>レッズフロントはハードな警備を誇るより、「ユース観戦の
>常識」でもアップした方がいいだろう。

枯れても腐っても小学校からユース世代まで目の肥えた
浦和人は数知れず。良いプレーには相手チームだろうと
拍手もすれば褒めもする。ブーイングの場面は半ば試合
の大勢が決してしまった後の悪質なプレーに対するもの。

代理戦争をしているわけではないが、例えU-15であろう
が浦和vs東京 逆の立場で同じことが東京ならば起こら
なかったと言えるものだろうか?

あのピッチに立たされた子供達は想像異常に背負ってる
看板を意識していると思うけど、如何でしょうか?

投稿: 埼玉より | 2008年7月 6日 (日) 16:30

>埼玉より様
コメントありがとうございます。また、勝利おめでとうございます。

浦和サポに古くからの目の肥えたサッカーファンが多いことは承知しています。
同時に、そういう方々も、サッカー全般に対する熱意が一巡し、今はレッズのトップチームの応援に集中しているのではないか、というのが、ここ数年、Jや代表や下部リーグや2種の試合を数百見てきた実感です。

>例えU-15であろうが浦和vs東京 逆の立場で同じことが東京ならば起こらなかったと言えるものだろうか?
ご指摘のとおりです。実際、東京もブーイングではありませんが、数年前に加害の苦い経験があります。

>あのピッチに立たされた子供達は想像異常に背負ってる看板を意識していると思うけど、如何でしょうか?
これもまったく同意です。きっと彼らも「ブーイング上等」、勝手にやめてくれるな、と思っていることでしょう。

と、同時に、彼らの境遇も、今後の進路も、親の教育方針も千差万別です。何がどういう風にハネて、彼らの人生に影響しないとも限りません。
そういうことを踏まえて、ユースの世界は、ブーイングする正当な理由があったとしても(あのプレーが悪質だったかは見方が分かれるでしょうが)、それを敢えてやらないというのが、いろんな経験を経て至った結論という風に理解しています。

投稿: fct fan | 2008年7月 6日 (日) 22:23

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 平常心を欠いていた気がする 浦和vsFC東京 7月5日(土):

« ファンタジーサッカー 第15節 | トップページ | 日曜はサッカーじゃなくて観劇 »