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2008年9月14日 (日)

ジンクスを破って次の一歩へ! FC東京vs大宮 9月13日(土)

ホーム大宮戦にはろくな思い出がないのである。

  • 2005年

GW最終日。 リーグ戦6連敗後、前田選手会長(当時)の発案で選手全員でしたためた寄せ書きのコピーを観客に配付。 必勝の決意で試合に臨み、昨日のインタビューでも言っていたとおり、ナオがJリーグ通算9,999ゴール目、ユースケが10,001ゴール目を奪うも(10,000ゴールはガンバ(現甲府)の前田)、ロスタイムに森田に同点ゴールを奪われ、連敗脱出ならず。 (ちなみに、弊ブログの開設はその2日後のこと。) 次の千葉戦にも敗れ、しばらく降格を心配するシーズンを送る。

  • 2006年

再びGW最終日。 GW連勝で迎えた試合。 前半リードで折り返すも、後半は大宮に一方的に支配される。 なんとか耐えていたが、76分にCK同点にされ、再びロスタイムに大悟の悪夢の放物線によって逆転を食らう・・・。 このシーズンも監督交代を含め、いろいろ苦しむ。

  • 2007年

リーグ戦ホーム最終戦。 アウェイや天皇杯に遠征しないサポにとっては最後の試合。 終わり良ければ全て良し、と行くか? と思いきや、せっかく先制した直後に追いつかれ、レアンドロの怒涛のドリブルゴールを食らって三たびロスタイムの失点により敗戦。 生涯東京宣言をしておきながら鹿島国に移籍した某選手と言えば、この時の腰の引けたプレーが最後の思い出。

また、ブラジルDay改めブラジルフェスタも2004年以降勝ちがない。

  • 2005年

深刻な得点力不足で迎えた9月末の大分戦。 この日もしゃきっとしない戦いぶりでスコアレスドロー。 もっとも、2005年終盤は今・梶ダブルボランチを核とするヤングFC東京が機能。 ササ、阿部ちゃん、ユータ、ノリオなどが躍動して上位いじめを繰り返した。 そして、最終節。 ドリームクラッシャー今野が究極の上位いじめを果たす。

  • 2006年

連敗中に迎えた9月頭の甲府戦。 大木武による"バレー左ウィング作戦"にまんまとやられる。 ジャーンが外に釣り出され、中からもサイドからも切り裂かれて1-3の敗戦。 この試合を含めて6連敗を喫し、終盤ガンバ戦やフロンターレ戦での劇的な大逆転で溜飲を下げるものの、苦しいシーズン終盤を送る。

  • 2007年

川崎に歴史的な大敗をキッス。 多言は無用。

昨日の試合では、こういう悪いイメージを断ち切りたいと思っていた。

また、中断前の勝利を次に繋げ、上位に食らい付いていくために大事な試合だとも思っていた。 少しでも上で戦うことが、サポに適度な緊張感を持続させ、一般のサッカーファンやメディアの関心を東京に向けさせるために大事なことだから。

また、最近感じるのがスタンドの沸点の低さ。 すぐ不穏な空気に満たされてしまうけど、そうならないためにも、結果が欲しい。 何より、城福が目指すサッカーは魅力的だと思うので、勝って上を目指したい。 つーか、やっぱホームでは勝たないと!

前置きが長くなったけど、昨日の試合。

ハーフタイムにブーイングが起きていたけど、決して悪くなかったと思った前半。 大宮のプレスが弱かったとは言え、ボールはきっちり廻っていて、東京が支配。 そこから、前線や中盤から裏に抜け出してボールを引き出す動きと、それに合わせてボールを出す動きとが連動して、何度も裏に抜け出してチャンスを作り出す。 中断期間の成果が感じられたのだが。

けど、先制は大宮。 珍しく長友が千切られてしまい、波戸のクロスに注文どおりファーサイドで長身ラフリッチに合わせられてしまう。

他方、東京はゴールが近そうで遠い。 カボレの2度の決定機は江角とクロスバーに阻止されてしまった。 徐々に攻撃のスピードも遅くなる。 また、エメを中心に細かいミスが多く、味方どうしの意図が合わない場面も多かった。

例えば、相手右サイド裏にボールが出た場面。 カボレと羽生が飛び出すのだが、カボレは羽生にボールを任せ、中で受けようとするが、羽生が中に切れ込んだので、仕方なく自分でボールを拾って持ち上がる。 けど、自ら放ったシュートは力なくGK正面へ。

エメと長友など他の選手同士でもボールを譲り合うシーンがあったし、羽生と浅利がマークを譲り合って相手のドリブル侵入を許してしまう場面もあった。

ハーフタイムのブーイングは、細かいミスが多く、心理的なガッカリ感が積み重なった結果だろうか? それとも、0-1というスコアだけに反応しているのだろうか? 確かに、中断後の割に躍動感は控えめだったけど、ブーイングするほどかと言われると・・・。

そして後半。 「大竹スイッチ」と言えば、こちらの方による見事な命名だが、昨日の後半はまさに 「ナオスイッチ」。

ナオが入ったことで展開が早くなり、大宮ディフェンスにギャップが生じ始めた。 そこに突き入る余地が生じ、俄然赤嶺が輝きだした。 後半早々、浅利と今野がポジションを入れ替える時間帯があったけど、今野の縦への強さも東京の推進力となって、後半の流れを作った。

そして、脚を痛めた羽生に代わって入った大竹も流れを加速させた。 繋いでリズムを作ったり、飛び出して相手に隙を作るという面では羽生が秀でているが、自ら仕掛けて、相手の隙を突くのは、アタッカー大竹が本領を発揮する場面である。 (羽生は大した怪我でなければ良いが。)

けど、それでもまだゴールが遠い。 赤嶺が粘って右のナオに出し、ナオもすかさず折り返す。 赤嶺、梶山と立て続けに至近距離からシュートを放つが、どちらも乗ってしまった江角に弾かれてしまう。 松代の悪夢再来かと思ったら・・・。

ここからは至福の時間帯である。

ナオのCKに赤嶺が合わせてゴール! 大竹がプレーに関与したように見えたが、波戸も残っていたらしく、オンサイド。

さらに、ナオの猛然たるプレスから相手のファウルを誘う。 陽平のFKは相手のハンドを誘い、さらに洋平のFKは・・・。

これは動画で。 一般スポーツニュースでも流して欲しい。

まぐパパさんの動画

いおぞうさんの動画

壁の作り方も良かったですね。 この辺はチームとして成長を感じる部分。 大竹のFKで見事逆転!

その後、鈴木達也が東京デビュー。 この時間帯で何が大事なのか、良く分かったプレーぶり。 つまり、時間と陣地を稼ぐということ、頑張るということ、何より頭を使って相手の反撃の起点を作らないこと。 プレーはシュートやクロスで終え、ゴールラインやタッチラインにボールをやる。 当たり前のことを当たり前にすることが勝利に繋がる。

大宮は懐かしい桜井、そして斉藤を投入。 斉藤と浅利とは社員対決!

終盤、大宮にボールを支配されるものの、ゴールを許さず、逆に終了間際カウンターから追加点、とまるで強豪クラブのような戦いぶりで見事逆転勝利! 久々にホームでスカッとする試合だった。

大宮は前線からの寄せは緩めにして、後ろでがっちり守る戦い方だった。 前半はそれに苦しめられたけど、後半、ナオや大竹が穴を切り開き、赤嶺が大きく開けた。

大宮は、藤本や小林慶行のようなクレバーな選手がおらず、攻撃が淡白だった。 ラフリッチは長身の割に足元で貰おうと下がってくることが多く、得点シーン以外ではそれほど目立たなかった(いや、一回徳永が体を入れ替えられてしまった場面があった)。 デニスマルケスの突破や東京のミスからのカウンターでしかチャンスを作れなかった。 森田とラフリッチのツインタワーにして放り込んだり、または等々力での川崎戦のときのように、土岐田が裏を突いてDFラインを押し下げるような形にすれば、ここ数試合ではむしろ悪い部類に入る東京のDFラインももっとバタバタしたと思うのだが。

涼しくなってきたことで東京も春先の調子を取り戻して本領発揮と行きたい。 (夏の戦い方は来年の課題。 ね、城福さん。) ピッチも想像ほど悪くなかった。 事前練習が出来たことも、味スタ側に感謝である。 (まぁ、お金払っているんだね。 当たり前か。)

ところで、昨日は高円宮杯広島戦が行われた西が丘から味スタまで自転車で移動。 素人が怖いもの知らずで挑戦してみたのだが、いやぁ、楽しかった! 初対面の方を含め、先導・同行してくださった方々に、心より感謝です!

ロードバイクが欲しくなってきた・・・。 東京サポにも自転車に造詣の深い方が多いので、いろいろ教えて貰おうと思います。

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コメント

「ホーム大宮戦」+「ブラジルday」では負ける要素が無いのですよ。J2時代の試合記録がオフィシャルに無いのが悔やまれます。

投稿: しょういち@東京の空の下 | 2008年9月14日 (日) 13:08

はじめまして。大宮サポのものですが、いつも拝見させていただいています。

浅利と斉藤雅人は武南高校の先輩後輩でもあるのですが、
意外なことにJリーグでピッチ上で会うのは初だったそうです。
それまでは一人がスタメンで出てると、
もう一人はベンチのままだったりだとか。
2人のファンとして記念の一日となりました。

投稿: トライ | 2008年9月15日 (月) 00:45

しょういち様
そのとおりですね。大宮戦は記録上しか知りませんが、ブラジルDayは、私が見始めた後もしばらく無敗でしたし、つい最近まで、むしろ良い意味のジンクスとして、捉えられていましたね。
再び元に戻って欲しいものです。

トライ様
他のチームのサポの方に見ていただき、嬉しいやら、恐縮するやら。(きっと、いろいろ無礼なことを書いてきたと思いますが、ご容赦を。)

>Jリーグでピッチ上で会うのは初
言われてみれば・・・。 貴重な情報ありがとうございます。
浅利も、数年前はかなり出場機会が限られていて、ほぼ守備固め選任の時期もありましたが、城福サッカーに意外な親和性を発揮し、ここに来て重要度を増しています。

斉藤のように、浅利のゴールを見たいです。

投稿: fct fan | 2008年9月15日 (月) 09:24

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