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2008年9月30日 (火)

こんなに酷くて嬉しい勝ちは初めてだ(笑) 札幌vsFC東京 9月28日(日) 写真等追補

写真などを追補しました。

ところで、こちらの方に教えていただいたのだが、札幌・横野選手がこの試合でデビューを飾った。 (現地では気が付かなかった。)

横野選手と言えば、去年のクラブユース選手権のグループリーグFC東京U-18vs札幌ユースでハットトリックを決めた選手。 試合は3-1で札幌が大竹や椋原を擁するFC東京U-18を破った。 ちなみに東京の1点は大竹。

この大会、東京U-18は直前の練習試合でトップチームに勝ったり、関東大会でマリノスユースやジェフユースを蹴散らし、優勝候補の一角として乗り込んだものの、異様に涼しい天候で躍動する札幌に破れ、続いて安田弟や中三の宇佐美を擁するガンバにも破れ、グループリーグで敗退してしまった。 (前評判の高さが硬さを生んだとも耳にした。)

立ちすくんでいると、札幌サポに 「東京は強かった。 札幌は涼しかったから力を出せた。」 と慰められた。

今回の大竹ゴールはそのリベンジ・・・ という訳でもあるまいが、いろんな歴史がある。

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ヤバいくらい楽しかった札幌遠征。 試合内容はグダグダだったけど、それすらも劇的な逆転勝利を引き立てるための演出だったのではないかと思えてしまう。  試合後に会った知り合いに、こんなに酷い勝ち点3は初めて見た! と口走ったけど、顔はニヤニヤしていたと思う。 あぁ、遥か北の大地に刻む5連勝!

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札幌は意図の見えるプレーをこなし、ハードワークを惜しまず、気持ちを前面に出して戦っていた。 アンデルソンのポストが機能し、東京のディフェンスを押し下げ、サイドが内に絞って出来たスペースを有効に利用し、チャンスを生んでいた。

引きすぎた東京はクリアボールを拾えず、サイドが上がれないために厚みのある攻撃を仕掛けられず、ボールホルダーの梶山は孤立無援。 それでも、梶 山は異次元のキープ力で縦横無尽にボールを運び、かと思えばフリーで裏に飛び出したり、守備でも労を惜しまずにプレスをかけていた・・・ と、こう書けば どれだけ良かったかと思われてしまうが、実は正反対。 とにかく判断が悪すぎ。 急ぐべきところで待ってしまい、貯めるべきところで簡単に蹴ってしまう。  持ち過ぎて潰される、チャンスに打たない。 しかも、無理なヒールパスやスルーなどの難しいプレーを選択して失敗を連続。 カウンターの基点になってし まう。 空回り状態で、今シーズンでも悪い方の梶山だった。 身体の動きは悪くないが、脳みそがお疲れか。 多かれ少なかれエメも似た状況。

キックオフ後しばらくは浮かれ気分だったゴール裏も、ハーフタイム頃には、ここまで来たのにこれかよ!? みたいな空気になってしまっていた。

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日本一諦めの悪い集団 確かに強かったし、サポートも熱かった。

後半に入っても試合の基調は変わらず、羽生の交代でやや動揺したところで、ついに先制点献上・・・。 相手CKを跳ね返すものの、同サイドに繋がれ、もう一度クロス。 これは逆サイドに流れるが、札幌の選手がきちんと詰めて、みたびクロスが池内にドンピシャに合ってしまった。 さらに落ち込むゴール裏。 しかし・・・。

後半に入ってしばらく経ち、札幌もだいぶ間延びしていた。 ブルーノが入り、梶山の位置取りがやや前に移行したことで前でポイントを作れるようになっていた。 サイドも前半よりも上がれるようになっていた。

そして、右サイドを勢い良く飛び出した長友にカボレが相手の股を抜くスルーパス。 間髪入れず長友が放ったクロスにヘッドで合わせたのは、相手DFの間から裏に抜け出したゴールハンター赤嶺!

そして大竹投入。 羽生のアクシデントで交代枠が残り一つになっていたから、大竹と達也の両方を出せないのは苦しいと思ったけど、杞憂だった。

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投入後、わずか1分後のゴール。 大竹はシュートコースが見えた直後にはシュート体勢に入っていた。 (なかなか打たないお兄さん達も見習え!) 札幌 DFは3人いた。 東京から見て右側の一人だけでなく真ん中の一人もナオに引っ張られたのか、大竹に寄せるのが遅すぎた。 そこを大竹は突いた。 ここま で梶山が相手DFにラストパスの意識を植え込み続けてきた効果か!? 冗談はさておき、大竹は見逃さず、コースを狙いつつ、威力も充分なシュート。 本当 に素晴らしい!

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札幌も最後まで諦めず、東京ゴールを狙い続けたけど、いかんせん武器が不足していた。 あれだけ良いサッカーを出来ていたのに勝てない札幌。 東京も、かつて内容がいいのに勝てない、という経験をしてきた。

ただし、そんな東京でもこの日の札幌よりは良いメンバーを揃えていたし、かつて東京がぶち当たった壁も、この日に札幌がぶち当たった東京という壁よりも厚く高いものだったと思う。 そこの部分を冷静に見極め、優勝を意識するよりも、上位争いに加われる幸せをかみ締めつつ、目の前の試合を確実に勝っていきたい。 その結果、あるいは・・・!?

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というか、札幌戦の出来だと優勝を語るのは全然早い。 清水戦でのリベンジに向け、まずは内容を立て直していきたい。

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スタンドの周りに針葉樹が植わる風景は、本州のスタジアムからは明らかに異質だ。 そして、ピッチの反対側から聞こえてくる札幌サポの声。 空気が乾燥しているからなのか、篭らずクリアに聞こえる。 そんな旅情を掻き立てる厚別は何度でも来たいスタジアムだ(札幌ドームでもいいけど)。

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東京からもいっぱい来た。 それだけの魅力が札幌にはある。

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何度でも立ち上がれ。このエンブレムが胸にある限り

札幌とまたJ1で対戦したい。

追伸1

支笏湖でキャンプをするこちらのリーダーさんとか、石垣島からハシゴ?してくるサポとか、素敵な人たちがいっぱいいて最高です。

追伸2

写真を夜追加します。 → しました。

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