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2008年11月17日 (月)

ちょっと大人になった東京 天皇杯 新潟vsFC東京 11月15日(土)

去年まで、リーグ戦終了後に開催されていた天皇杯5回戦。 これでシーズンが終わっちゃうかもしれない、選手や監督ともこれでお別れかもしれない。 寂しくて感傷的な試合が多かった。

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が、今年は11月中ということで、多少気が楽な反面、ともすれば位置付けが難しいかもしれない。 そして今年の東京には、ACL出場そしてリーグ戦優勝という目標がある。 天皇杯の位置付けやいかに?

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そんな中、監督や選手達が元日までサッカーをしたい、と口々に言ってるのは頼もしい。 二兎を追える順位にいること自体も嬉しい。

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サポがタイトルに寄せる期待・飢餓感も強まってきている。 前向きなモチベーションで挑める緊張感のある試合と位置づけられるのではないか。 相手とは2週間後にホーム最終戦で再び相まみえることもある。

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村林社長やMXテレビホットラインのコンビ、その他大勢の東京サポが乗った便で鳥取入り。

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鳥取牛の握り

なにはさておき砂丘、そして寿司屋を経由してやってきたとりぎんバードスタジアム。

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コンパクトに整った専用スタジアム。 かなり見やすい。 気に入った。

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周りはこのとおり、のどかを絵に描いたようである。 良いところだ。

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平山とアップする祐介。 ちょっと横方面に豊かになったのでは・・・。

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バックスタンドの一番ゴール裏寄りで観戦。 半分くらい飛び跳ねた。

序盤、新潟に翻弄されたのはエルゴラやJ's GOALのレポートのとおりだろう。

何度も裏に抜け出された。 ガンバ戦から数えるとどれだけ同じようなシーンを目にしたことか。 これはDFが相手の動きを捉えきれていない、という面もあるが、それ以上に、相手の中盤をフリーにし、前を向いた状態でボールを持たせ過ぎた。 あれならいいパスが出るのも当然。

カボレが張るサイドにマルシオ・リシャルデスを置き、浅利が引っ張られ、DFラインの前のエリアがぽっかりと空いてしまった、というエルゴラやJ's GOALの解説はそのとおりだろう。 (逆に言えば、いつもは浅利がいかに素晴らしいポジショニングを見せているかもよく分かったのだが。) じゃー、なぜそんなにマルシオ・リシャルデスに引っ張られたかと言うと、ラインが低いからであろう。 なぜラインが低いかと言えば、相手のショートカウンターが怖いからである。

エメルソンを(最近の絶好調の)ナオと比べると、ボールを受ける位置がエメルソンの方が随分低い。 最初は4-3-3ではなく、2列目に羽生とエメルソンを置いた4-2-2-2かと思ったほどである。 エメとナオ、どちらも小兵でキープできるタイプではないが、相手に奪われるにしても、ナオの位置なら相手は攻め直すのに時間がかかるが、エメルソンの場合は即ショートカウンターになる。

そうやって相手が高いラインをキープし、右サイド(東京の左サイド)に寄せたと思ったら、一気に逆サイドに振り、中に絞りすぎることが多い徳永がオドオドしながら寄せきれず、中に流され、さらに中で繋がれる。 普通ならマルシオ・リシャルデスの位置ならオフサイドを取れるはずである。 どれだけラインが下がっていたかだ。

さらに、左サイド低い位置で相手のプレスを受けた梶山がボールを奪わると、再び中に繋がれ、3列目から走りこんだ千葉がズドン。 塩田正面のはずが、思わずボールに触った佐原がコースを変えてしまい、ゴールに吸い込まれるボール。 (目の前で見た塩田と佐原の表情が・・・。 失礼ながら「笑」。)

他方、カボレが粘って繋いだボールが相手に跳ね返り、ドフリーで走りこんできたエメルソンの目の前へ。 エメルソンがきっちり決めて前半のうちに1点返す。 ここでは、エメルソンの低い位置取りが幸いしたのだが。

確かに新潟はスムーズにボールが回っていたが、ガンバのような鮮やかなパス回しはなく、鹿島のような相手を根負けに追い込むようなしつこさもない。 大分のような相手のペースを乱す粘り強い守備と割り切りもない。 ハーフタイムに会ったこちらの方は、「なんとか勝てるんじゃない?」 と言っていたが、自分も同感だった。 まぁ、それでも負けることがあるのがサッカーなのだが。

後半に入り、ナオを投入。 再びナオが良かった。 ボールのキープとリリースの判断が的確。 持ちすぎず、テンポよくボールを刻んでリズムを作る。 (去年までの自分だったら、ナオについてこんな文章を書くなんて信じられなかっただろう。) ボールを高い位置に運び、チーム全体のポジションを上げさせた。

そして右サイドからグラウンダーのセンタリングを入れると、手前で羽生がスルーした先で赤嶺が相手DFのニアを奪い、きっちり合わせて同点。 この時、カボレも右サイドにいて起点になっていた。 このあたりの2列目の柔軟な動きもうれしいところである。

さらに今度はスルスルっと左サイドを賭け上がった梶山に金沢がボールを出し、角度のないところから左足を一蹴! 見事なゴールで逆転! この時間にこのプレーは10番に相応しいものである。

また、久々に見る金沢だが、なかなか味のあるプレーを見せていた。 長友の勢いや飛び出しは望むべくもないが、巧みにコースを選びながらのドリブルやワンツーから抜け出し、チャンスを演出する。 こぼれ球にもよく反応し、いずれも宇宙開発だったものの、何本かシュートを放っていた。 ただ、対人守備ではやや不安を感じたのだが。

東京の大逆転劇と言えば、2003年のアウェイ柏戦や2005年と2006年のホームガンバ戦、2006年のアウェイ千葉戦、2006年のホーム多摩川クラシコなどを思い出す。 いずれも奇跡のような、お祭りのような大逆転だった。 規郎の有無を言わさぬゴールなどが典型的だろう。 けど、この逆転劇は、それらとは一線を画す冷静で論理的なものという印象を受けた。 焦らず、やるべきことをきっちりやって点を取る。 派手さこそはないものの、東京の成長を感じた。 もちろん、派手な大逆転劇を否定するものではない。 いろんな芸風を身に付ければ、それだけ戦う幅が広がる。

終盤、再び新潟に押し込まれる。 連続プレーを何とか弾き消すと、こぼれ球を拾ったナオがドリブルを開始。 後ろから追いすがる相手を引き離すと、待ち構えていたのは内田潤(桐蔭学園→駒沢大学→鹿島→新潟)。 アウェイ新潟戦でもゴールを決めた選手だ。

その内田がナオを止めようとしたプレーは、スライディングと呼ぶにはあまりにも足を高く上げ過ぎていた。 硬いハードルに引っかかったようにもんどりうって地面に叩き付けられるナオ。 目を背けたくなるクラッシュ。 あれでは受け身も取れない。 腫れたのは大腿部だったが、上半身を痛めていてもおかしくない。

示されたのはイエローカード。 相手ゴールから距離はあったとは言え、抜ければ決定的なチャンスになる。 意図的だし、なんと言っても危険。 けど、判定よりも気になるのはナオの容態。

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微動だにしないナオ。 痛めたのは脚か、肩か、頭か、複合的な怪我か?

しばらくして立ち上がったが、×マークを出すスタッフ。 それでも足を引き釣りながらピッチに戻ろうとするナオ。 なんとか押しとどめ、肩を借りながら、新潟ゴール裏をメイン側に戻って行った。 悔しい。

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一人少なかったが、残り時間を守りきって準々決勝進出!

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けど、ナオのアクシデントもあったからだろうか、シャーはなし。

年末までこのチームの成長を見届けられることに、この上ない幸せを感じる。

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コメント

お互いの意図が読めない試合でした。組み合わせ決定当時は中位同士の対決だったはずなのに片や優勝争い、片や残留争いをするクラブの対決となり、しかも2週間後に同じカードを控え、やりづらい状況ではあったと思います。この試合をいい結果で終えられたのは、後々に響くと思います。

投稿: しょういち@東京の空の下 | 2008年11月18日 (火) 01:32

しょういち様
コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、お互い、どこに力点を置くのか、やりづらかったでしょうね。
また、メンバーを落として負けると罰せられる恐れもありますし。犬飼会長のベストメンバーを巡る発言も、まったく無視する訳にはいかなかったと思います。

また、こちら↓の方が書かれているとおり、
http://tokyotokyo.jugem.cc/?eid=317
戦い方の面でもやりにくさがあるようですね。

ホーム最終戦はよく集中して、返り討ちにしましょう!

投稿: fct fan | 2008年11月18日 (火) 02:05

詳細なレポート、ありがとうございます。携帯の実況を読んで、ハイライト映像を見てもよくわからなかったのですが、かなり実感としてつかめてきたような気がします。

それにしても、ラクダとカニがうらやましい(笑)。

投稿: つぴぃ | 2008年11月18日 (火) 12:00

gmailに砂丘で撮った写真を送っておきました。

この試合、石川が良かったのはもちろん、梶山の得点がちょっとうれしかったかも。

投稿: いおぞう | 2008年11月18日 (火) 15:47

つぴぃ様
ありがとうございます。
寿司、キャンプ、翌日のカニ・・・最高でした。

いおぞう様
写真ありがとうございます。
御礼が遅れ、申し訳ありませんでした。
梶山にはプレーの内容や質だけでなく、結果や記録にも貪欲になって欲しいです。

投稿: fct fan | 2008年11月18日 (火) 23:02

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