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2008年12月 8日 (月)

上を目指すことは悔しさとの戦い 千葉vsFC東京 12月6日(土)

客観的に見れば、歴史的な逆転劇・残留劇だったんだと思う。 けど、個人的には今シーズン、一番悔しい試合。 こんな試合がリーグ戦の最後に待っているとは思わなかった。

けど、この悔しさは、今年、上の世界を垣間見たからこそ湧き上がって来る感情、とポジティブに捉えたいと思う。。。

Fukuari

選手達もゴール裏も相手を舐めてたとは思わないし、気が緩んでいたとも思わない。 試合前のコールやウェーブは、普段バラバラで拡散しがちな東京ゴール裏(それはそれで美点だけど)に、ここぞの集中と統一感をもたらしたと思う。 選手達も良い表情で試合に入ってたし、まずまずの内容で試合を進めていたし、プランも悪くなかったと思う。 深井を手玉に取っていた徳永なんて、今年の彼の中では出色の出来だった。

が、すべてが暗転した魔の11分間。

フリーで受けた達也のトラップが僅かに大きかったところ(達也はこのプレーで脚を攣った)、相手に詰められ、そのまま新居に通されてしまった1点目。 新居のシュートも見事だった。 (巻だったら外していただろう。) また、ジェフの寄せのほんの僅かな速さが生んだ得点とも言える。 その速さは、必死さやジェフサポの応援が生んだものかもしれない。

赤嶺が右サイド高い位置で中途半端にボールを明け渡した流れから、巻が東京のディフェンスを二人も引き付けつつ身体を張ってボールを落とし、フリーの谷澤に決めれた2点目。

赤嶺と言えば、前半からヘディングで競り勝つことも多く、カボレはじめ周囲の選手にもボールを繋ぎ、良い働きをしていたと思う。 (ただし、やや乱暴な プレーを受けたとは言え、倒れる演技は残念なプレー。)

さらに今野がPKを献上した3点目。 PKに関してはあまり今野を責めたくない。 何度もビデオで見直したが、クリアしようとした動作が深く入ってしまい、不運だった。 ワンテンポ早くクリアしていれば避けられたが、それを拾われて波状攻撃を受けるより、なんとか繋ぐ方策を見出そうとしていたのだろう。 その是非は別として、あり得る判断だったと思う。

問題はむしろそれ以外の場面。 この日に限った話ではないが、攻撃では味方に預けて蹴らせるか、せいぜいワンツーを出す・受けるとか、2つ先のプレーまではイメージ出来ているけど、その先を意識したプレーができない。 さらにこの日は守備でも相手につききれず、スペースを埋めるわけでもなく、常に浮遊物感が漂っていた。 後半、相手ボールを奪ってカウンターでボールを運ぶ場面もあったが、どこか自信なさげに見えてしまう。 代表で留守にすることが多く、結局、城福サッカーに馴染めぬままリーグ戦が終わってしまった今年の今野。 どう巻き返すか? まさかガンバには逃げまい?

流れが変わったのは、新居、谷澤の投入に、羽生の交代。

羽生に代えて大竹を入れたのは、高い位置でボールを保持し、相手の反撃を予め防ぎたいということ。 それは得失点差を考えれば、あり得る判断だったと思うし、大竹もある程度その期待に応え、ゴールに向かって効果的なプレーをしていたと思う。

ただ、その分、パスの受け手が減ってしまった。 相手の狙い所が明確となり、ボールを奪った後に展開するスペースも広がってしまった。 大竹が攻め上がると、中盤の枚数が減り、新居、谷澤を投入してギアチェンジした千葉を掴まえきれなくなった。 特に谷澤の動きのキレとボールの運びは素晴らしかった。

それに対し、東京も、少なくとも選手達は気を緩めてはいなかったけど、相手とまともに攻め合ってしまった。 では、熱を冷ますようなグダグダな試合運びをした方が良かったのか?と言われれば、それはそれで相手の勢いをさらに引き出す可能性もあっただろう。 このあたりは本当に微妙で、完璧なプランがあったら聞いてみたい。 この結果は必然だった? とすら思えてしまう。 これが運命だったとすれば、少なくともこの日の東京には、運命を反転させる力はなかった。

試合が終わって、悔しいという気持ちしか湧き上がってこなかった。 一部の東京サポにとって、ヴェルディよりも千葉が残留して良かったという気持ちがあったのかもしれないが、千葉が残留したということは、すなわちあの場面で東京が負けたということ。 背後のスクリーンがジェフの残留とヴェルディの降格を知らせても、拍手する気持ちなど持てなかった。

清水や大分よりも上に行きたかった。 川崎に勝ち点差5もつけられたくなかった。 目の前の相手がJ2に落ちようとも勝ちたかった。 そして、4位に入りたかった! けど、冒頭にも書いたとおり、この悔しさは、今年、上の世界を垣間見たからこそ湧き上がって来る感情、とポジティブに捉えたい。

上の世界を見るだけでなく、実際足を踏み入れるには、それ相応の戦力に加えて、充実した練習や試合をこなしているという実感、裏付けのある自信が必要だと思う。 さもなければ、旬の期間がどんどん短くなっている昨今のJにおいて、来年、「2歩進んで3歩後退」ということになりかねない。

今年はまだ天皇杯が残っている。 次戦の相手は今年勝てていない好調・清水。 しかも最後に順位まで追い抜かれた。

厳しい戦いになると思うけど、しっかりと対策して、気持ちも引き締めて臨み、今年のこれまでの4戦と、一昨年の岡山の借りを返したい。

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コメント

自分も現地にいました。試合終了後は城福監督も会見で言っていた、いつでも3点目が取れるという空気になってしまった選手・ベンチ・自分に悔しいやら腹が立つやらでどうしようもなかったです。長友のゴールが決まった直後に櫛野と戸田がなかなか立てないのを見て、これは決まったと思いましたからね、自分も。こんな時もあるさと言われてしまえばそれまでかもしれませんが、千葉に勝利を奪われたというよりも東京が自ら勝利を放棄した感が強いんですよね。それがもう残念で残念で…と言うのは言い過ぎですかね!?まぁ翌日のトーチュウで前田さんも言ってましたが、これを必ずや良い経験として更なる飛躍を遂げてもらいたいです。長文失礼しました。

投稿: 通りすがり | 2008年12月 8日 (月) 13:33

決めるべき時に決めておかないとならないというゲームでしたね
後半途中から次第に前がかりになっていった印象を受けましたが、得失点差に色気でも出たのか?
最後はDFまで相手エリア内に入って、佐原は上がりっ放しという、信じがたいようなパワープレー構成になってしまった
そりゃカウンターでやられますって(笑)
ふがいなさに一昨日は拍手はできなかったけれど、当方もいいシーズンだったと思います

次は仙台ですね
必勝を願って、現地へ乗り込むつもりです
(実況できるかな?)

投稿: スネーク | 2008年12月 8日 (月) 19:41

お邪魔します。カボレのどーん、タツヤのどーん、ハニュウさんのがつーん、どれかが決まっていれば楽勝だったのでしょうね。楽勝という言葉を使うのは失礼かもしれませんが、敢えてそう言いたくなるくらいの試合展開でしたから。サッカーって恐ろしいですね。櫛野さんのヘアスタイルは普通だったけど、あの日フクアリの上空には明らかに「変な神」がいたはずです。

投稿: NFBD | 2008年12月 9日 (火) 17:45

>通りすがり様
おっしゃるとおり、自ら勝利を放棄した感がありますね。攻めることに夢中になっているうちに足元をすくわれたような。
こういう特殊な状況に置かれることはなかなかないと思うので、この貴重な経験を糧にして、飛躍欲しいですね。

>スネーク様
シュートをいっぱいミスしてましたね。
最後のパワープレーはあまり形になっていなくて、まだまだ上達の余地ありという気がしました。
今年築いたもののうえに、これからまだ強くなれるのですから、希望を胸に戦い続けたいですね。
実況、ご無理せず。けど、期待しています(笑)。

>NFBD様
羽生は手加減せずにやってましたね。
にもかかわらず、決まらなかったのは、変かどうかは分かりませんが、紙改め神の手加減だったのでしょうか?

投稿: fct fan | 2008年12月13日 (土) 23:55

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