ナビスコ杯 柏vsFC東京 3月25日(水) 写真追補
携帯から。
日立台到着は先制を許した直後。それまで藤山のいた左サイドが散々狙われていたらしいが、先制点は右サイドから。しかも千切られたのは徳永でなく、羽生。そこまでの流れを見ていないので確定的なことは言えないが、まぁ、羽生がそこにいたということは、それだけ崩されていたということなんだろう。前半途中で左右SBを入れ替え。
私が着いてからは東京の方がボールが回ってた。平山は中でよく繋いでいたし、後半、ダブルようへいにボールが渡ると必ずチャンスになった。
ただ、相手ゴールに近づく程に慌てるかのように、またはどうすればいいのか分からないかのように、ボール運びが雑というかアバウトになって、チャンスを決定機に繋げることができない。発売中の号のNumberでピクシーが言っていたことを思い出す。
梶山は身体の調子は決して悪そうじゃないが、キープとリリースの判断やパスの強弱がとち狂っていた。遠近感やレーダーのファインチューニングが必要な感じ。どの選手もボールをしっかり収める前に次の動作に移ったり、周りの選手も一斉に前に上がっちゃったり、綱渡りのボールキープが続く。結局ボールホルダーがプレスを受け、パスコースがなくてバックパスを強いられたり、ボールをロストしたり。
今年は一段上のムービング・フットボールを目指した訳だが、決まった形がある訳ではなく、ひとつひとつのプレーを確実に行う中で精度もスピードも追究していく必要がある。しかし、その方向を突き詰めれば突き詰めるほど、難易度が高くなり、個々の判断や技術が結果に如実に反映される余裕のないサッカーとなる。城福監督もグアムで「技術を見せろ!」と叫んでいた。去年の甲府も大木サッカーをさらに先鋭化させた安間サッカーをなかなか消化できなかった。
去年終盤からの上積みが見えないと言う声をよく聞くが、そのとおり、というか当然だろう。去年終盤の戦い方は、勝ち点と引き換えに理想を曲げたものであり、城福監督にとって、その上に何かを積むべきベースではないから。ベースとしたいのは、例えばホーム多摩川クラシコの後半のような戦い方。城福監督自身がシーズン前のインタビューで言っていたとおり、現状維持は後退。シーズン序盤は理想に賭けたのだろう。けど、今のところその理想は実現が難しいように見える。少なくとも、梶山がピッチ上に2、3人いなければ。
だから、ムービング・フットボールは一旦封印して、カボレとナオをサイドに置いて、攻撃の“出口”を作るのもひとつのやり方だとは思う。ただ、相手も当然対策を立てるだろうし、そもそも同じメンバーが同じフォーメーションでプレーしたからと言って、同じサッカーが出来るとは限らない。チームは生き物。
ともかく、今のメンバーが今の調子だと、去年の前半以上にムービングなサッカーをするのは難しいのかもしれない。ただ、これはやや悲観的に過ぎる見方かもしれない。歯車が噛み合えば、意外とスムーズに回り始めるかもしれない。
さて、監督が変わり、究極のポゼッション志向のチームだったユースから5人もトップに上げ、フランサも栗澤もいない柏がやっていたのは、ポゼッションではなく、意外にも見慣れたノブリンサッカーだった。ここまで3分け。ポゼッションが必ずしも上手くいかず、やり慣れた戦い方に現実的に切り替えたのだろう。東京とは対照的な進み方。去年までとの違いと言えば、選手がやたら演技するようになっていたことくらい。大津は良い選手ですね。ドリブルは速いし、ポポのFKゴールを生んだダイビングも実に自然な演技で上手かった!
負け狸の遠吠えはさておき、次はどうするのかな。理想と勝ち点の二兎を追わないとまたぞろそわそわしてくるが。
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コメント
試合内容はひとまず置くとして、小平の練習について違和を感じます
今年数回ですが通った感じだと、練習内容は次の通りです
フィジカルトレ→基礎的なパス回し→基礎的な鳥籠→ミニゲーム
ミニゲーム中に止めて確認というシーンもほとんどなく、あとは流れで解散
去年の、次はどんな練習メニューが待っているんだろうという期待感が
今年になってありません
これが指導力の限界であるのか、それともチームが大人になる過程に必然の
苦しみであるのか
どうもそこらあたりが気になります
仮設トイレには泣かされました
投稿: スネーク | 2009年3月26日 (木) 22:47
スネーク様
小平はそうですか。グアムでは多色ビブスを用いた複雑な練習をしていました。
去年もシーズンが進むにつれて練習がシンプルになっていった記憶がありますが、今年の方が切り替わるのが早いかな?はっきりとは分かりませんが。
あと、セットプレーの練習、個人の居残り練習が必要な気がします。。。
投稿: fct fan | 2009年3月28日 (土) 07:38