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2009年7月14日 (火)

安定感の鍵 FC東京vs名古屋 7月12日(日)

日曜は深川と味スタで合計6-0! U-18はプリンスリーグ関東を連覇! おめでとう!

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楽しくて、嬉しくて、幸せな週末~♪ どっちから書くか迷ってしまうけど、まずはトップから行きましょうか!

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久しぶりの味スタで、久しぶりにアウェイ寄りで観戦。 深川から一旦帰宅後、ついウトウトしてしまい、到着が遅れた。 (エコバッグもらえず残念。)

ナオの迷いのない先制シュート。 平山のスルーパスとナオの反応。 きちんと押し上げた羽生とそれを見ていたナオ。 羽生のスペースを作り、シュートに反応したカボレ。 そしてきちんと攻撃を、試合を締めくくった達也のシュート。 どれも素晴らしい。

けど、この位置で観戦して、改めて印象に残ったのが羽生のクレバーさ。

ナオが、相手の薄いゾーン、敵味方が動いて生まれるスペース、パスを呼び込めそうな位置、シュートコースが開きそうな場所を察知し、自由に素早く絶妙に動く。 それに応じるかのように、時にはプレーを貫徹できるよう更なる圧力となり、時には位置取りを巧みに修正し、バランスの維持に腐心する羽生。

栗澤が味方を生かす潤滑油のような存在だとすれば、羽生は目に見えなくても必須な空気のような存在だと思った。 極端に言えば、現実にはあり得ないことだが、試合中に一度もボールに触らなかったとしても、価値のあるプレーをしているのではないか? チームのバランスを維持し、攻撃の継続に貢献し、攻守が入れ替わった時は、相手に対する抑止・牽制となる。 確かに小柄でフィジカルは弱いけど、今はチームのバランスが良いので、孤立して相手のプレッシャーの矢面に立たされ、弱点を露呈する場面自体が少ない。 東京に移籍してきて、今が一番生きていると思うし、今の東京という水にとても合っていると思う。

(ところで、そんな羽生と入れ替わりで投入された草民。 草民に、羽生のような老獪なプレーは望むべくもないが、草民は草民で自分を魅せた。 局面局面でマークを外す切り替えしや、相手と位置を入れ替えるプレーなど、意外にも接近戦で活躍。 グアムで見たときとは見違えるように強くなっている。 これからもっと強くなれば、もっと自由に草民らしさを発揮できるようになるだろう。)

さて、かつての東京は、一瞬の爆発力はあっても、翌節にはコロッと負けてしまうことも多かった。 けど、ここ数試合の勝利はより高い必然性を感じる。 (無論、サッカーでは試合を支配しても負けてしまうことはあるのだが。 シュートを23本放った札幌は、たった2本の熊本に負けてしまった。)

その理由は、羽生だけでなく、ナオ、梶山、米本、FW、SB、CBも含め、チーム全体でバランス意識が高いからだと思う。 ボールを丁寧に繋ぐ、良い形を作る。 無理して急がない。 やり直す時にはやり直す。 高い安定感がある。

そして、そんな安定感を今後も維持するための鍵を挙げるなら、個人的にはまずCBの足元の技術や展開力を挙げたい。 CBに技術があれば、相手のプレスをかわし、無効化できる。 ボール・ポゼッションを高め、味方のチャンスを増やし、ピンチを未然に防ぐことができる。 (城福監督の狙い。) 後ろでタメを作り、梶山がフリーで前線に上がっていくなど、攻撃のバリエーションも増える。

次は、起点としての平山の働きだろう。 足元パスをさばくだけでなく、苦しい場面でも平山をめがけて大きく蹴りだすだけで攻撃を作ることができれば、かなり楽に戦える。 GKやCBのフィードの精度が高ければ、なお良い。 もっとも、最近はボールをきちんと繋げているので、ロングフィードに頼る場面は多くないが。 権田も最近はキックよりもスローの方が多い。

また、カボレやナオの相手DFを引っ張る動き。 平山のポストプレーを助けるだけでなく、中盤の攻撃参加を引き出せる。 攻撃の精度を高めるために一番重要なことは、きちんと前を向くことだけど、相手DFを押し下げれば、前を向くためのスペースが生まれ、相手の中盤のプレッシャーが減る。 梶山が前を向いてプレーすれば高い割合で何かが起きる。 さらに、両SBの攻撃参加を引き出し、そして"ナオ"・・・。

守備に関しては、もともとバランスを維持し、過度のリスクを負わないことが第一義の戦い方。 きちんとスペースを埋め、潰すべきところは潰す。 カボレ、ナオ、羽生のフォアチェックはとても効いているし、米本の潰し、梶山のボールを奪う上手さ、長友の走力、徳永のフィジカルもある。 ブルーノと今野で、今のところ高さも対応できているし、今野の危機察知能力は凄い。

と、まぁ、良いことずくめで、実際6連勝できている訳だが、他方、最近の試合で不満だったのは、内容の割に得点が少なかったこと。

バランスを崩してでも急ぐべき場面、例えば、相手の形が整っていない時や、ボールを奪われてもカウンターを食らう可能性が少ない時に、相手の急所を狙う攻撃が出来ていない。

要はリスクをゼロにしようとするのではなく、リターンが望める場面では、それ相応のリスクをテイクすること。 その判断は、試合展開や時間帯、試合そのものの位置付け、空気のようなものも含め、個々の場面で変わってくるだろう。 難しいことだけど、そこもコントロールできれば、さらに一段上に行くことができるのだが。

名古屋戦でも、相手が10人になり、しかも攻めてきて、何度も裏を取っていた。 自分で決めるのか、味方に取らせるのか、はっきり判断し、正確にプレーさえすれば、かなりの確率で点を取れるのに、プレーがぼやけ、点を取りきれないことが多かった。 まだまだ改善の余地があるし、だからこそ、達也の得点は価値が大きいと思う。

他方、名古屋。 昨年は、基本への忠実さ、規律・ハードワークが印象的だったけど、今年は迷いがあるというか、焦点がボヤけている印象。 その原因は、ダヴィが前線で起点となりきれないことなのだろうか? 結構チェイシングしていたし、ボールも収まっていたし、想像していたよりも良かった。 まぁ、ケネディが入って仕切りなおしだろう。

教訓は、良いサッカーをし続けることは難しいということ。 (今シーズン序盤の東京自身が、今の名古屋よりも苦しんでいて、よく分かっているけど。 今の東京だって例外ではない。) そんな時でも、慌てず、どう打開するか。 監督も、選手も、サポーターも。 ブレを減らし、高位安定に近づいていくために。

水曜は返り討ちだ!

そして、赤嶺はこのチームで、どのように存在感を放っていくのか。 日曜は、格段に高い繋ぐ意識を見せていた。 それも含めて、試行錯誤、工夫の果てに光明が見えることを期待!

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コメント

この試合、当方はラインディフェンスに着目してみていました
前田さんのワンポイント解説で指摘されていた、崩れない3ラインという点についてです
とにかくいまは今野が堅い、そして米本、梶山がバランスを崩さない
この試合通じて、3ラインのディフェンスが崩れるシーンというのは皆無でした
ポゼッションでは東京のボール支配率49パーセントと、名古屋にやや押しこまれた時間も続きましたが、3ラインがとにかく堅牢で、相手の侵入を許さない

そして攻撃にかかると、ラインを開放してビルドアップからシュートまで、容易く(これまでとの比較です)持って行ける
とにかくこの険峻なディフェンスが、今のチームのよりどころになっているかと感じました

攻撃時にややもたついたり、リスクへのウェイトをかけきれないのは、現状ではやむを得ないかもしれません
選手たちもまだまだと語っているのは、そのあたりが気にかかっているからに違いないと受け取りました

なんにせよ反撃の夏です
このまま無敗で突っ走って、鹿島スタジアムに乗り込んでもらいたいものです

投稿: スネーク | 2009年7月14日 (火) 19:32

こんにちは。現場からの詳しいお話、ありがとうございます。

石川のプレーばかりクローズアップされてますが、ブロ主さんのおっしゃるように全体の質があがっているからこそなんでしょうね。
羽生は恐らく城福さんが自分の戦術を実行させるために絶対必要だと感じてたと思いますが、周りが全く反応できなかったために、最初の2年間は完全に空回りしてました。現在できている複数のプレーヤーが動き回るサッカーを最初からイメージできてたのは、オシムさんに鍛えられた羽生だけだったと思います。
でも私は選手の入れ替えが起こった時の戦術に多少疑問を感じてます。特にFW。赤嶺や近藤などなかなかゲームに出れないし、しかも平山の代わりになるポストプレーなどは二人ともかなり苦手のはず。平山やカボレがアウトの時、どのようにサッカーが変わるとブロ主さんは考えてますか?

とにかく今は鹿島や浦和、川崎といったところとのゲームが楽しみです。開幕直後は対戦すら恐怖だったんですが。
ではまた。

投稿: てむ | 2009年7月15日 (水) 01:27

スネーク様
愛媛戦の記事へのコメントとあわせてありがとうございます。
ご指摘のとおり、ポゼッションは49%でしたが、これは、これもご指摘のとおり、ビルドアップからシュートまで、容易く持って行けた、他方、名古屋はグズグズして攻めきれなかった結果かな、と思います。
だとすれば、東京のポゼッション率はもっと低くても良いのですが、それは適宜ボールをキープしながら、試合を落ち着かせる時間帯もあったので、49%に落ち着いたのかな、と思った次第です。
攻める(または攻めない)判断は生(なま)物なので、難しいですよね。経験による部分もあると思いますし、身体・頭の疲労も関係すると思います。今後、判断の制度が増すことが期待できると思います。

てむ様
コメントありがとうございます。
興味深いご指摘ですね。赤嶺、近藤とも、カボレ、平山とは特長が異なりますよね。今のポゼッションサッカーでは、相手と競えて、ボールを収められる平山がファーストチョイスになるのは仕方ないですが、赤嶺、近藤も、全体的な能力で決して劣っているとは思わないです。
ただ、水曜も赤嶺を見ていて、流れやチャンスを待つのではなく、ボールを出してからの動きなおしなど、もっと流れに乗って、呼び込むプレーをする必要があるかな、と思いました。

投稿: fct fan | 2009年7月18日 (土) 08:59

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