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2009年8月 1日 (土)

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 準決勝 FC東京U-18vs新潟ユース 7月31日(金)

行って来ました。 クラ選・準決勝・新潟ユース戦を見に、三ツ沢へ。

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「ベルマーレと川崎に勝ってきたんだ」と、神奈川のチームが気になる様子の子供たち。

第一試合のセレッソvs京都がPK戦(しかも12人!)にもつれ込む激戦で、25分遅れのキックオフ。 (行きの東海道線、横浜駅からのバスの中で、試合経過をチェックしていましたが、凄い激闘でしたね。)

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こんなスタメン。

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スコアこそ一次ラウンド養和戦と同じ2-0だったものの、見ていての安心感は対照的。 こう言っては失礼かもしれないが、最後までやられる気配はせず、スコア以上の楽勝感。 (2-0から一度は追いつかれた準決勝・湘南戦をご覧になったこちらの方は、あるいは別の感想をお持ちかもしれないが・・・。)

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重松くんのPKで先制。

ドリブル、戻り、パス精度など、個々の動き・キレなどは必ずしも良くなかったのかもしれない。 が、むしろ、ベースとなる部分(CHONOさんの言う「倉又イズム」)は、個々でも、組織でも、存分に発揮されていたと思う。 身体は疲れていても、脳は疲れていないというか。

つまり、個の部分では、球際で相手とボールの間に身体を入れる技術、半歩早くボールに寄せる身体の使い方、クリアであれパスであれドリブルであれシュートであれフィニッシュまで予測した躊躇のない流れるようなプレー(※)。

(※)イメージがないと、または迷いがあると、プレーがぶつ切りになり、相手のプレスを受け、思うようにできなくなってしまう。 もっとも、イメージばかりに頼ると、味方が付いてこられず、「見越しプレー」、「わがままプレー」と叩かれることになるが。 フェイント、クリア、シュートなどの自己完結型のプレーの場合はまだ良いが、受け手も連動しなければ成立しないパスの場合、イメージだけに頼ると上手くいかないことも多い。 ユータのように・・・。 ユータの武器・生命線はパスセンスだったけど、それに反応できる選手・シチュエーションが少なくて、能力を活かし切れなかった。 また、本人も周りのレベルに合わせて変わることが出来なかった。 部活サッカーの中で一人だけクラブユースサッカーをやっていた。 そして、自分のための舞台が整う直前に、出て行ってしまった。 (話が脱線したが、FC東京U-18の長男だから許して欲しい。)

組織では、ただ連動するだけでなく、ボールを奪った後の展開までも予測したプレス、(個の部分にも該当するが)二の矢、三の矢を畳み掛ける速さ。 「ゴールに直結する怖さ」というのはそのとおりで、ポンッ!とボールを前に出しても、それが攻め急いでいるように感じないのは、周りも同じレベルで前に向かっているから。 速くて、しかも厚い攻撃になる。

また、狭いエリアでも一瞬生まれた僅かなスペースを生かして攻撃が成立する。 もちろん、きちんと成立されるためには、高い技術と味方とのイメージの共有を要するのだが、2点目などはまさにそれが出来た。 狭いゴチャゴチャのエリアだったけど、そこでポスト、スクリーン、ワンツーなどを駆使し、フリーの選手とシュートコースを作った。

全体として、早めにボールを2トップに入れて、重松くんや潤くんが仕掛けて(その仕掛けの凄さだけでもいろいろ書きたいのだが、筆力がないので割愛)、そこに中盤が押し上げる形がほとんどだったから、展開的に、ナオくんはドリブルする必要すら、あまりなかったと思う。

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他方、新潟もスペースや繋ぐ意識、連動性は普通に高かったけど、態勢が整ってから綺麗に攻めようとする感じで、東京と比べると、攻撃の初速に雲泥の差があった。 それでは東京のプレスの餌食になるだけだったし、最終ラインはボールの入りどころをことごとく潰し、その予測精度の高さは空恐ろしかった。 1対1でもほぼやられることはなかった。

後半に入り、新潟がボール離れを早くし、テンポアップしたことでペースを譲る時間帯もあったけど、守備の磐石さは変わらなかった。 カウンターから決定機をいっぱい作ったものの、決めきれなかったことが課題かもしれないが、それすら運を次に残した感じで、あまり問題には思えなかった(あくまで、個人の印象だが)。

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新潟も、2005年にサハラ・カップで対戦した時の印象は、まだまだこれからという感じだったが、すっかり自力を付けた感じ。 (2007年のサハラ・カップでは、5-1、3-2で東京の2勝だったらしい。)

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次の対戦相手は、去年のJユースカップ準決勝@長居第二で敗れたセレッソU-18。 重松くん、平出くん、阿部巧くん、廣木くんも出場していた。 相手は中盤勝負を徹底的に回避し、体格差、スピード差でやられた印象がある。 完敗だった。

日曜はそのリベンジを三ツ沢で! その前にトップもリベンジを等々力で!

(ひっそりアップしたこちら→ひっそりアップ 湘南vs徳島 7月26日(日): fct fanも、よろしければご覧ください。)

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コメント

確かに、湘南戦を観ていた人間にとっては「魔の2-0」でした(笑)だから2-0で終わりたく無かったですね。ただただ怖いんですよ(笑)一緒に見た人は「さすがに学習能力あるでしょ!」と不安をかき消すようなことを言い聞かせてましたけど、結果2-0のままで終えれたのは成長の証、なんでしょうか?違うなぁ。そこが新潟との差、確かにやられる気はしなかったですよね。


一番の理想は前半で試合を決めて、9山口3阿部巧6平出の累積警告を回避したかった。結果的にカードゼロで終えれたのは、この試合唯一にして最大の収穫でした。臨むメンバーで決勝に挑めるのは嬉しい事です。

決勝の相手のセレッソは監督も副島さんから代わり、どうも特殊な発想でサッカーをしています。自分にとってはJユース杯準決勝は観れなかったので、見た人、経験した人とはまた違う因縁を感じます。絶対負けたくないし、清算して欲しいです。この3日間は全勝ですよ!

投稿: CHONO | 2009年8月 1日 (土) 12:08

CHONO様
準決勝、力の差はありましたね。
決勝は、力を発揮できなかった。そうさせなかったセレッソが凄かったんでしょうけれども。
一つひとつの大会を精一杯頑張って欲しいです!

投稿: fct fan | 2009年8月 4日 (火) 07:34

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