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2009年8月 3日 (月)

日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 決勝 FC東京U-18vsセレッソ大阪U-18 8月2日(日)

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涙で前も見えず? いや、撮影者(私)の腕がプアなだけ。

序盤、左に流れた重松くんにボールが出て、後方から内に切れ込んだ梅内くんに渡すと、中にいた山口潤くんに出てシュート! も上に外れた。 惜しかった。 準決勝・新潟戦に引き続き、これからこんなシーンがいっぱい見られると思った。 けど、見られなかった。

準決勝に比べ、裏に抜けようとする動き、味方を追い越す動きが少なかった。 セレッソの守備が良かったのか、疲れか、決勝だから慎重になってしまったのか、それらすべてか。

重松くんの怒涛のキープ、思い切ったFKこそ目立ったものの、チャンスは少ない。 山崎ナオのドリブルも相手の壁にぶつかって弾き返されることが多く、なにやら前日の草民を思い出す。

そして募る焦り、積み重なる消耗、僅かにずれる意図、少しずつ崩れる形、口をあけた不運、手元からすり抜ける勝利・・・。

悔しいことは間違いない。 そして、観戦者として消化が難しい試合だった。

セレッソは強かったと思う。 ウチを自由にさせなかったし、カウンターに切れ味もあった。 けど、どうやって勝とうとしているのかが見えなかった。 シュート本数はウチの16本に対し、たったの3本。 けど、東京に押されて防戦一方になっていた訳ではなかった。 もっと余裕があったし、もっと攻めることができたと思う。

もしオウンゴールがなかりせば、セレッソはどうやって勝つつもりだったのだろう? 準決勝に続いて再びPK戦? GKに自信があるから? まさか。 あれこれ考えているうちに、ある考えが頭に浮かぶ。

セレッソは勝とうしていたのではなく、ウチを負かそうとしていたのではないか?

ん?? 勝つことと相手を負かすことは同じではないの???

勝つことと、負けないことは違う。 負けないことは引き分けでも良しとすることであり、積極的に勝とうとすることとは明確に異なる。 けど、勝つことと、相手を負かすことは同じではないのか?

普通に考えれば同じことだろう。 どちらも相手より多くスコアを入れることであり、その結果として勝ち点3を得ること。 要件や効果において、勝つことと相手を負かすことは同じである。

しかし、ピッチ上で繰り広げられていたものを思い出すと、セレッソはサッカーで勝とうとするよりも、相手を打ち負かそうとしていたように思えてならない。 精神的にも、○○的にも(自粛)。

例えば、相手が三菱養和だったら、10回試合すれば6勝4敗~4勝6敗くらいかな、とか、ヴェルディだったら勝ち越せるかな、とか、なんとなくイメージできる。 けど、セレッソは、強いのか弱いのか、10回やって、負け越すのか、五分なのか、勝ち越せるのか、計り知れない。 別の競技と異種格闘技戦をやっているかのような不気味さを感じた。

と、ここまで書いて、(本当にたった今)読んだこの記事。 なるほど、「気持ち」、ね。 サッカーでは勝とうとせず、気持ちで勝とうとした。 疑問が氷解。 意外と簡単な答え。

よく分からないけど、なんかスッとした。 そして、セレッソに対して抱いていたモヤモヤした気持ちも、ちょっとだけ解消した。

セレッソ大阪、三ツ沢では言えなかったけど、今更ながらおめでとう。

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