« 無常だなぁ カボレの移籍について | トップページ | ファンタジーサッカー 第26節 »

2009年9月15日 (火)

勝ち点は正直 京都vsFC東京 9月12日(土)

2泊3日の薩摩半島観光を楽しみ、月曜の夜に帰って来た。 ほぼ情報遮断状態の間、1位・2位対決が雨天中止になったり、大分のスポンサーが撤退したり、いろいろあったようだけど、高円宮杯を戦うFC東京U-18。 番狂わせ(と敢えて書く)で初戦を落とし、次の相手は途中から見た先週のNACK5での試合でも好印象だった米子北ということで、少しだけ不安だったのだが、勝って本当に良かった。 駒場で応援された方々、お疲れ様でした!

さて、試合開始直前に到着した鹿児島。 風もあって想定していたよりかなり涼しく感じたものの、その風が撒き散らす灰と、試合終了とともに堰が割ったかのように降ってきた土砂降りには参った。 そして、試合結果にも。。。

京都と東京。 どっちがより魅力的で面白いサッカーをやっていたかと言えば、贔屓目抜きで東京だろう。 ただ、勝負はまた別の話だった。

序盤梶山(米本?)が弾き飛ばされてそのまま真ん中を運ばれ、いきなり失点。 その後も歯車が合わなかったけど、京都のプレスが中盤でもサイドでもゆるゆるなのをいいことに、徐々にボールを支配。 自由にボールを回し出し、サイドに切れ込み、チャンスの一歩手前までは行く。 けど、最後のところで崩せない。 じっくり攻めるべき場面と、はっきりしたプレーで終わらせるべき場面の判断が、まだまだよくない。

自由にボールを回すことが出来て、選択肢が増えるということは良いこと・・・のはずだけど、選択肢が増えた分、迷いも増えている今の東京。 テンポよく攻めているのだが、無駄にタメて、味方が攻めあがった後に、奪われて裏を取られることが多い。 後半、今ちゃんも何度も上がるなど、チーム全体が前がかりで攻撃に夢中になっていった感じ。 その割には攻めきれないままボールを奪われ、逆襲を食らうシーンも増える。 気づいていたかどうかは分からないが、リスクが高まっていった挙句の失点だった。

京都にとって攻められることは想定済みで、まさに注文どおり。 CBだらけの布陣で真ん中をガッチリ守り、攻めはカウンター中心。 Jスポーツの中継で見ていても、どの相手でもだいたい同じ。 志が低いようにも感じるけど、その割り切り方、極め方は凄い。 スタイルにまで昇華し、それなりに勝ち点を稼ぎ、強豪からも勝ち星を稼いでいるのだから、敗れた側がとやかく言うまい。 山形も守備ありきだけど、実力的にそうせざるを得ない面が大きいのに対し、京都(にもそういう面もあるだろうけど)は、より積極的にそういうサッカーを選択している気がする。 さらにそこに変化を加えることができる柳沢やディエゴの存在。 個人的には、去年の大分よりクリーンで、カウンターもスムーズな分、嫌いではない。

特に李正秀はいい選手ですね。 平山はボールを収めることは出来ていたけど、そこから前を向こうとしても、身体を入れ替えさせてもらえず、裏を取れなかった。

とにかく、これまで同点が多い両チームだったけど、どっちが良いサッカーをしているかはさておき、強さという意味では同じくらいだったということで、負けても全然不思議ではなかったということか。

カボレに代わる先発は赤嶺。 平山との関係(平山が引っ張ったスペースへの入り方など)や、縦のボールの受け方に今までよりも工夫は見られたものの、ゴール前で決定的な仕事をするには至らず、前半で達也と交代。 赤嶺は感覚派だと思うから、短い時間でリズムを掴むのはなかなか難しいだろうと思う。 また、相手の壁の手前よりも、もっとゴールに近いところで仕事をさせたい。 そういう意味で、達也の(味方も振り切るほどの)縦の速さに合わせて飛び込んでいけるのは平山よりも赤嶺だから、赤嶺を残すという選択肢もあったと思うのだが。 (平山も外せないので、交代は羽生か?) 翌日の西日本新聞でも取り上げられていた赤嶺、頑張れ!

二人目の交代は北斗だったけど、全然試合に入ってこれなかった。 盛んに細かい動き出しを見せていたものの、具体的にどういう形で受けたいのか、ベンチからどんなプレーを要求されて投入されたのか、見ていてもさっぱり分からなかった。 北斗もボールを刻み続けてリズムを掴むタイプだと思うから、ボールを受ける2列目よりもボランチの方が向いていると思うけど、今だったら梶山・米本を差し置いて出場は出来ないだろう。 現状でオプションとしては厳しい気がする。

試合後の歌について。 多くの人と同様、耳にしたとき、なんで?と思った。 ただ、好意的に捉えるとすれば、期待を胸にはるばる鹿児島まで飛んだ挙句負けて凹んだあの時、ポジティブな要素を思い出そうとして、咄嗟に頭に浮かんだのがあの歌だったから歌っちゃった、ということでは? 気持ちは分からなくもない。 今後もリーグ戦が続くという状況を踏まえれば適切な選曲でなかったけど、あまり目くじら立てるのもどうかという気がする。

むしろ、個人的にどうかと思ったのは増嶋いじりの方。 いじるな、ということではなく、質の問題。 (子供っぽいし、かっこ悪い。)

さて、次節はホームでガンバ戦だけど、平山が累積欠場。 厳しい戦いが続くけど、表現の仕方に稚拙な面があったとしても、選手もスタッフもサポーターも少しでも上に行きたい気持ちは一緒のはずだから、いま一度集中して、試合に臨みたい。

楽しかった観光については、改めて。

|

« 無常だなぁ カボレの移籍について | トップページ | ファンタジーサッカー 第26節 »

旅(国内)」カテゴリの記事

サッカー」カテゴリの記事

FC東京2009」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 勝ち点は正直 京都vsFC東京 9月12日(土):

« 無常だなぁ カボレの移籍について | トップページ | ファンタジーサッカー 第26節 »