あけましておめでとうございます 天皇杯決勝 ガンバ大阪vs名古屋 1月1日(元日)
新年あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願い申し上げます。 ワールドカップイヤーですが、FC東京、東京サポ、サッカー関係者にとって良い年となることを願っています。
さて、昨年の観戦締めは西が丘での高校選手権・東久留米総合vs境。 今年の観戦初めは天皇杯決勝と、例年通りの年末年始を過ごしています。 そして、女子決勝のことを思い出したときにはもう間に合わない、というのも毎年恒例・・・。 ただ、例年と違うのは、いろんな情報をツイッターを通して得ている、ということです。
ガンバゴール裏。
名古屋ゴール裏。
この場にいた東京サポであれば、誰もがこれを思い出し、そして 「やっちゃったな」 と思ったに違いない。 (ツイッターで、「教訓:コレオグラフィで星を出してはいけない(川崎、名古屋)」と呟いたら、思いのほか多くのRTをいただき、サポティスタに載ってしまった。)
2010年最初の試合はとても面白い試合だった。
ガンバはいつもの4-4-2で、序盤から、これぞガンバサッカーというパス回し。 遠藤と橋本が時々前後入れ替わるのが心憎い。 ダイレクトに繋いであれよあれよという間にゴール前へ侵入し、ゴールを陥れたシーンは綺麗で圧巻だった。 1-0。
久々に生で見る安田は、スペースへの活きの良い飛び出しは健在だった。 かつてのように、強引に相手を抜こうとするよりも状況に応じたプレーをしていて、怖さは減ったけど、それなりに効いていたと思う。 ディフェンスでは、序盤、名古屋がかなり狙っていて、玉田やハユマに後手を踏み、侵入を許すことが多かったけれど、大過なく対応していた。
対する名古屋は、最近結果を出しているという4-1-2-3。 ケネディのワントップにマギヌンが左に、玉田が右に張り、その後ろに小川が左、中村直志が右、中盤の底は吉村。
こちらもボールが回る。 マギヌンが加地を引き付けながらサイドに寄り、小川が戻って生まれたスペースに吉村が入れ替わりで飛び出すシーンや、玉田が開いて作ったスペースにケネディが入って、スピードを落とさずボールを呼び込むプレーなど、かなり連動的なサッカーを見せていた。
ただ、ガンバと比べると、どうにも余裕がないというか、無理にやっている感じがある。 ケネディに集めるのがやや性急というか、可能性を充分生み出す前に勝負してしまっている感じが否めない。 (それでも決定機を作ることが出来るのは、ケネディの怖いところ。)
例えば、中村直志なんかも良い選手だけど、攻守の切り替えの遅さや、オフザボールの、特にパスを出した後の動きなどに物足りなさが目に付いてしまう。 右サイドで玉田をサポートしたり、ハユマのオーバーラップを引き出したあと、さらにもう一度フリーになろうとしたり、受ける準備をすれば、もっと効果的な攻撃を引き出すことができると思うのだが。 程度の差こそあれ、同じことは逆サイドの小川についても言える。
阿部は怪我の影響か、それともマギヌンに頭を抑えられたからか、攻撃参加は少なめ、オランダ移籍(予定)の吉田は、上手いがあのスピードの無さは果たして大丈夫なのだろうか。。。
それでも、ハードワークでガンバ相手に流れを呼び込んだ名古屋は、ピクシーイズムが浸透したというか、素直に見事だったと思う。 そして、ケネディが高さで逸らしたボールを直志が頭で押し込んで同点。 1-1。
その後も名古屋が攻勢に出て、ガンバは受けに回ってしまう。 ガンバにはたまにこういうことがある。 つまり、ボールがスムーズに回る分、惰性で攻撃が成り立ってしまうからか、いつの間にか相手に傾いた流れを引き戻せないまま、やられてしまうことがある。 東京も、そんなガンバの隙というか、エアポケットを、かつてノリオや今野が打ち破ったこともあった。 このあたりが、強いのに1度しかリーグタイトルに届いていない原因だろうか。 (逆に言えば、鹿島の強さはいつも同じペースで戦いながら、意識がほとんど途切れないところだろうか。)
そして、この日の名古屋も同じようにガンバの隙を突き破るかも?と思った瞬間もあったのだが、どちらにも転びうる試合の流れを決めたのは個の力だった。 二川の縦パス一本を受け、ペナルティエリアの外枠を軽やかに右から左へヒラリヒラリと進み、正面を向きなおして、左足で逆サイドネット目がけて一蹴。 ゴール! 2-1。
名古屋や中村、吉村に代えて、三都主と巻弟を投入。 左からマギヌン、ケネディ、巻、玉田の4トップ、中盤は三都主とブルザノビッチの二人のようなスクランブル態勢に。 けど、むしろガンバに中盤を完全に制圧され、放り込むこともままならず、逆にガンバの攻撃の直撃を受ける結果に。
いつもながら良い働きの明神に三都主が潰され、3対2で逆襲を食らい、二川→遠藤→二川と正剛を含む名古屋ディフェンスが翻弄され、3-1。
さらにロスタイム。 浮き球を遠藤が華麗に叩き込み、4-1。 そして試合終了。
天皇杯連覇を果たし、ガンバサッカーがまだまだ健在であることを示した。 ただ、前回ACLを制した頃と外国人FW以外のメンバーが変わっていないのが、果たしてどうなんだろう。 山崎も移籍組だし。 去年の天皇杯決勝の時はこんなことを書いた。
ガンバは主力もほぼ一定の年齢層に偏っているから、数年後、もし世代交代を間違えれば、去年の磐田のようにならないとも限らない。 まぁ、 資金力はあるし、ユースも強いし、他チームから良い選手(日本人、外国人)を引っ張ってくる鑑識眼も高いので、そうそう崩れたりはしないだろうけれども。
日本サッカーのために、まだまだ頑張って欲しいと思う。
他方、名古屋は、財政難に苦しむチームが多い中、闘莉王、金崎を獲得し、相対的に積極姿勢が目立つ。 ケネディ、闘莉王がいるセットプレーは脅威になろうだろう。 2008年の躍進から、ACLと両方闘った今年はやや停滞したが、Jリーグ一本に絞れる今年は果たしてどうなるか。
そして、リーグ戦4位の広島がACL出場権を手にした。 ACL改革で、東南アジアというのはなくなり、中国(済南)、韓国(浦項)と豪州(アデレード)へ。 選手層は薄いけど、果たして乗り切れるか。
他方、東京はもう一年準備を整えることができる。 去年のサッカーを継続するのか。 それとも、新しいベースを作るのか。 戦力補強はまだあるのか。 胸スポンサーは。 ドロンパ・グッズは。
種々、期待・不安を胸に、シーズン・オフに入る。
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コメント
>山崎も移籍組だし。
え、そうなのですか?
サカダイの馬鹿記者や、らスレ住人の妄想だとばかり思ってましたが、
具体的な話が進んでいるのでしょうか?
投稿: 関東脚 | 2010年1月 2日 (土) 20:26
新年おめでとうございます。
星の件は、俺も現場でそう思いました。もし名古屋が負けるなら、あれをやったかやらなかったかの違いかも、と。
誰にでも伝わる「自分ら必死だねぇ」というのはいけないのかもしれませんね。
投稿: bo-sou-at | 2010年1月 2日 (土) 23:54
関東脚様
コメントありがとうございます。
分かりづらく申し訳ありません。
「移籍組」というのは、ガンバ生え抜きではなく、他所から来た、という意味です。
元々、生え抜き率が高かったガンバですが、最近は下がっている印象があります。(FC東京も
決して高くありませんが・・・)
と思ったら、今朝、こんな報道が新たにありますね。
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20100102-OHT1T00092.htm
bou-sou-at様
コメントありがとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
勝つ前から勝ったつもりになるのはよくないんでしょうね。
東京もホーム浦和戦とか、若干のその気があったようにも思います。
今年、もっといっぱい勝ちたいですね!
投稿: fct fan | 2010年1月 3日 (日) 09:22
明けましておめでとうございます。
今年もアグレッシブな活躍を期待してます!
>ドロンパグッズ…
特大のぬいぐるみが欲しいという人が多いですが…
投稿: TokyoCowboy | 2010年1月 3日 (日) 16:46
あ、なるほど了解です。
個人的には今ぐらいの選手構成がちょいど良いですね。
自分ちの花壇ばかりで、野に咲く花を見逃すのもなと思ってます。
しかし広島て… 控えFWならチュンソンがいるじゃないですかねぇ…
投稿: 関東脚 | 2010年1月 3日 (日) 20:54
>TokyoCowboy様
今年もよろしくお願いいたします。
写真、良かったぁ~
今年は厳選・控えめかつ着実に楽しみたいと思います。
関東脚
密かに、ただなりだけでなく、寿人すら脅かすかもと思っています・・・
また、現在のツーシャドーへの対策が出揃ってきたら、いずれツートップへの移行なんて可能性もあるかもしれません。
いろいろ楽しみです。
投稿: fct fan | 2010年1月 5日 (火) 23:18