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2010年4月14日 (水)

らしくない鹿島? FC東京vs鹿島 4月10日(土)

Jとしてレベルの高い、良い試合であったかはさておき、ハイライトの多い、観ていて楽しい試合だったとは思う。(両チームとも「勝てたのに!」と思う試合は、そう言う場合が多い。)3万を越えた試合でそう言う試合が出来て良かった。

重松が初の、松下が久々の先発。権田とヨングンも川崎戦後、特段トラブルはなかったようで?何より。

東京は激しいプレスを見せ、鹿島にリズムを作らせない。そんな流れの序盤、CKのこぼれ球を拾った?今野に、イ・ジョンスのスライディングがザックリ入り、PK。平山が決める。イ・ジョンスは完全にひっかけていたけど、果たして今野がボールをコントロールしていたかは微妙だったかもしれない。ともあれ、予想外にあっさり先制。

その後も積極的にプレスを仕掛ける東京。このあたりは、重松先発を活かした戦い方だったのと同時に、王者に対し、去年2分8敗だった上位、なかでも王者・鹿島相手に出し惜しみせず戦うと言う現れだったのだろう。終盤絶対足が止まるから、三枚カードを切ると思ったのだか。

鹿島で特徴的だったのは、左サイド。イ・ジョンスがサイドに張り出し、新井場も高めの位置を取り、今をときめく遠藤と三人で数的優位を作る。イ・ジョンスのエリアは中田がカバー。別に東京対策と言うことではなく、最近多い形だとか。こう言う奇手は、あまり鹿島っぽくないような?(審判に食って掛かるオリベイラと言うのも、あまりオリベイラっぽくないような。)

それに対し、東京はカバーが間に合わなかったり、埋められなかったスペースをドリブルで運ばれたり、綻びの端緒が見え隠れしていた。

やがて、懸念は現実のものに。スペースを320に運ばれ、フリーでシュート。権田が辛うじて跳ね返すものの、興梠に押し込まれて同点。

後半、鹿島に押される。特に、セカンドボールを拾う意識の共有に室の高さを感じさせられた。例えば、後方からのロングボールに対し、FWと相手DFの競り合いで劣性になること予め見越し、相手DFが跳ね返すであろうところを予測して、ボールを拾おうとするとか。(それに対し、並のチームではどの選手も一様にボールに近づいて行ってしまう。残念ながら、この日の東京にもその傾向が見られた。)

そんな東京だったけど、粘り強く対応し、徐々に互角に攻め合う展開に。

特にヨングンの裏へ味方を走らせるパス、そしてリカルジーニョのアタッキング・サードでのアイディアは可能性を感じさせた。(ただ、ヨングンは右足ももう少し使えるようにならないと、プレーが予測されやすいし、限定されて苦しいような。)

ムービングフットボールとは、繋げるところへ繋いだり、見えるスペースを使うだけではなく、見えないスペースやまだ生まれていないスペースを感じて使う、時には強引に相手を抜くとか、打開してから、新たな局面を産み出し、そこから新たな展開を図るなど、もっとリスクを負ってチャレンジすることも必要。

ただ、同じチャレンジでも、失敗してもやり直しが効くチャレンジと、失敗したら致命傷になるチャレンジとがあり、両者を見極めてリスクをコントロールすることが必要。そう言う点で、ボール回ししているうちに味方が高い位置に上がったところで、センターバックに戻したら相手にプレスを受けて危うく奪われそうになったとか、そう言うことになるくらいなら、前に放り込んでしまった方が良い。

そう言う点で、鹿島は質が高いな、と感じさせられた。

あれ?伊野波は?

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