« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »

2010年4月の5件の記事

2010年4月26日 (月)

ペナルティエリアの精度が問題なのか ガンバ大阪vsFC東京 4月24日(土) TV観戦

2年連続で万博はTV観戦となり、2年連続で残念な結果となってしまった。 梶山が復帰しても、良いサッカーが戻る訳ではないことが明らかになってしまった。 さらに、選手起用、戦い方など、いろいろ疑問がもたげる結果にもなってしまった。

ひとことで言うと、チームとしてのスウィートスポットを使えていない気がする。

まず、選手。

去年、点を取っていたのはナオだったとしても、平山や羽生の貢献は東京サポなら誰もが認めるものだった。 簡単に言えば、平山がボールをキープし、相手を押し下げ、ナオが躍動するスペースを切り開き、同じ二列目の羽生が絶妙のフォローでナオの動きのバランスを取っていた。

他方、今シーズン。 平山は、開幕戦を含め、一試合として去年の好調時のような働きを見せていない。 そして、ガンバ戦の出来は今年の中でも一番悪く、ほとんどボールが収まらない、キープできない、シュートを打てない、動き直しも見せない。 W杯に向けたアピールの場ならば逆効果でしかない低調な内容。 (正直、どうしてしまったのだろう。)

また、羽生のボランチ起用。 ナビスコ杯名古屋戦あたりで特に顕著だったけど、体格の劣る羽生は、相手にとってプレスのかけどころで、穴となってしまっている。 また、自ら前線にチェックに行くことやフリーで飛び出すことはあるものの、味方の攻撃時の後方からの押し上げは、バランス重視で自重気味。 そのため、鹿島戦の終盤のように、押し込んだ時間帯でこぼれ球を拾えず、攻撃を継続できないことが多い。 結局、羽生の良さを生かせず、弱点ばかりが目立ってしまっているような気がする。 この日も、梶山投入で2列目に上がったものの、ほどなく交代してしまった。 もう少し2列目で見たかったのだが。 (羽生のボランチについては、去年から数え切れないほど書いているなぁ。)

次に戦い方。

パス・サッカーと呼ばれる城福サッカーで、マイボール時にいかにベストの選択をしていくかというこだわりや意識付けは凄い反面、フリーボールへの対応はかなりアバウトではないか。 みんながボールに寄って行ってしまって、セカンドボールを狙う意識がまるで見られないシーンが多い。

このあたりは、選手の自主性に任せられているのだろうか? 開幕前のダイジェスト(だったかな?)のインタビューで、チーム戦術と個人戦術の切り分け方が、かなり独特だったのを思い出したが、今度、引越し荷物から引っ張り出して、出来ればそのことで記事を書きたい。

もちろん、城福サッカーを否定するつもりは毛頭なく、今は単に「城福サッカー」が出来ていない。 メンバーの違い以外の部分でも。

例えば、最終ラインのパス回しをしているときのほかの選手の位置は、去年よりもかなり低いし、動き出しやフィードが攻撃に生かされるシーンも少ない。 今のサッカーだったら、わざわざCBに「足元の上手な」タイプを並べている意味がない。 もっとチームとして彼らの特徴を活かさないと「城福サッカー」にはならない。

また、相変わらずボールを繋げてはいても、相手の外縁を繋いでいるだけで、ブロックに切り込めていない。 これはペナルティエリアの精度というより、もっと手前の段階の問題だろう。 守→攻の速さ(相手が薄いうちに攻める)、揺さぶり(ピッチを大きく使って相手が薄い状態を作り出す)、そして意識(リスクとリターンを天秤にかけ、必要であれば自力で打開する)。

結果が出なければやり方を変えていくしなかないし、これまでもそうしてきた。 京都戦後、そういう意味での打開策を楽しみにしていたのだが、ガンバ戦は、梶山復帰という要素があったからか、大きな変化は見られなかった。

首位争いが遠くなりつつある中、優勝を目指すと公言した以上、好むと好まざるとに関わらず、そろそろ新たな策を取らざるを得ないだろう。

具体的には、平山、羽生、そして徳永の使い方。 そして、精度だけに頼らない、余裕と思いっきりとを持った戦い方。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2010年4月19日 (月)

京都に勝つ方法教えてください FC東京vs京都 4月17日(土)

東京が最近浦和に勝てないのは、同じさいたま市の大宮とバランス取ってるから、なんて冗談はともかく、何故か京都に勝てない。

センターバック経験者を並べてブロックを形成してきっちり守る、ボールホルダーの後方・近くに必ずパスコースを用意し、リスクの担保を常に用意するという京都の戦い方は、観ていて楽しいかはさておき、Jの中堅~下位チームにおいて、広島のワイドでダイアゴナルなサッカーと並んで、ひとつの確立されたスタイルであるとは思う。 少なくとも、個人的には、観ていて楽しいかは本当にさておき、反町や三浦あたりのサッカーよりは遥かに認めている。

もっとも、実際の京都は、狙いはともかく、必ずしもそのスタイルを徹底できている訳ではなく、決して守備が磐石という訳ではないのも事実。 ちなみに、去年の京都は大宮に2戦2敗。 東京と三すくみの関係。 なんとか勝ちたかったのだが。

とにもかくにも、東京はまたしても京都に「はまった」。 勝てない相手であれば、あんなに「安い」失点を喫してはいけなかった。 川崎戦に続き、相手のクロスに森重が触れ、逸れたボールが相手に渡ってしまった。 それぞれ不運な形だが、きっちりクリアできない以上、CBが触るべきか、キーパーに任せるべきか、判断の精度を上げていかなければ同じようなことは今後も起きるだろう。

それ以上に、攻撃が特に前半は機能しなかった。 メンバー的に仕方ないのかもしれないが、相手のブロックの外縁をなぞるだけで、中に突っかける場面が少なすぎた。 後半、縦にいける北斗や長友を2列目に入れ、さらには重松を入れ、打開を図るまで、ほとんど何も起きる気配はなかった。

また、大宮戦に引き続きこの試合でも高さの足りなさを痛感。 先の森重のプレーもそうだけど、中盤でも顕著で、特に、仕方ないとは言え羽生。

そもそも羽生はむやみにボールに釣られず、スペースを埋め、味方が使うスペースを生み、選手の位置取りのバランスを測りながらプレーするのが持ち味。 けど、その結果、どうしてもこぼれ球への反応が遅れがちで、セカンドを拾えないことが多い。 鹿島戦の終盤、攻勢をかけていた時間帯でも、徳永ともども押し上げてこぼれ球を拾い、攻撃に厚みを加え、継続させることができなかった。 また、ナビスコ杯名古屋戦などでもそうだったけど、純粋に体格的な要因で相手に潰され、ファウルも貰えず、カウンターの餌食になることが多かった。

であれば、去年から同じことを書いているけど、そのバランス感覚をより生かせ、ナオにスペースを与えられる2列目でプレーする羽生を観たい。

そして、平山。 とうとう途中交代。 相手のマークを受けているとは言え、ヘッドでの競り合いに強い訳ではなく、なかなかボールを収めることもできず、点こそ取っていたけど、開幕からずっと去年の終盤の姿からは程遠いプレーだった。 赤嶺の方がボールが収まったし、味方に繋げていた。 (その赤嶺も徐々に調子は落ち気味の様子だが。) あのパワーがあるのだから、ディエゴのように遠くからでもシュートをどんどん打っていけば良いと思うのだけれど。

まぁ、良いときもあれば悪いときもあるわけだけど、だんだんと、勝ち点の取りこぼしは許されなくなりつつある。

また、新たな打開策が楽しみになってきた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月14日 (水)

らしくない鹿島? FC東京vs鹿島 4月10日(土)

Jとしてレベルの高い、良い試合であったかはさておき、ハイライトの多い、観ていて楽しい試合だったとは思う。(両チームとも「勝てたのに!」と思う試合は、そう言う場合が多い。)3万を越えた試合でそう言う試合が出来て良かった。

重松が初の、松下が久々の先発。権田とヨングンも川崎戦後、特段トラブルはなかったようで?何より。

東京は激しいプレスを見せ、鹿島にリズムを作らせない。そんな流れの序盤、CKのこぼれ球を拾った?今野に、イ・ジョンスのスライディングがザックリ入り、PK。平山が決める。イ・ジョンスは完全にひっかけていたけど、果たして今野がボールをコントロールしていたかは微妙だったかもしれない。ともあれ、予想外にあっさり先制。

その後も積極的にプレスを仕掛ける東京。このあたりは、重松先発を活かした戦い方だったのと同時に、王者に対し、去年2分8敗だった上位、なかでも王者・鹿島相手に出し惜しみせず戦うと言う現れだったのだろう。終盤絶対足が止まるから、三枚カードを切ると思ったのだか。

鹿島で特徴的だったのは、左サイド。イ・ジョンスがサイドに張り出し、新井場も高めの位置を取り、今をときめく遠藤と三人で数的優位を作る。イ・ジョンスのエリアは中田がカバー。別に東京対策と言うことではなく、最近多い形だとか。こう言う奇手は、あまり鹿島っぽくないような?(審判に食って掛かるオリベイラと言うのも、あまりオリベイラっぽくないような。)

それに対し、東京はカバーが間に合わなかったり、埋められなかったスペースをドリブルで運ばれたり、綻びの端緒が見え隠れしていた。

やがて、懸念は現実のものに。スペースを320に運ばれ、フリーでシュート。権田が辛うじて跳ね返すものの、興梠に押し込まれて同点。

後半、鹿島に押される。特に、セカンドボールを拾う意識の共有に室の高さを感じさせられた。例えば、後方からのロングボールに対し、FWと相手DFの競り合いで劣性になること予め見越し、相手DFが跳ね返すであろうところを予測して、ボールを拾おうとするとか。(それに対し、並のチームではどの選手も一様にボールに近づいて行ってしまう。残念ながら、この日の東京にもその傾向が見られた。)

そんな東京だったけど、粘り強く対応し、徐々に互角に攻め合う展開に。

特にヨングンの裏へ味方を走らせるパス、そしてリカルジーニョのアタッキング・サードでのアイディアは可能性を感じさせた。(ただ、ヨングンは右足ももう少し使えるようにならないと、プレーが予測されやすいし、限定されて苦しいような。)

ムービングフットボールとは、繋げるところへ繋いだり、見えるスペースを使うだけではなく、見えないスペースやまだ生まれていないスペースを感じて使う、時には強引に相手を抜くとか、打開してから、新たな局面を産み出し、そこから新たな展開を図るなど、もっとリスクを負ってチャレンジすることも必要。

ただ、同じチャレンジでも、失敗してもやり直しが効くチャレンジと、失敗したら致命傷になるチャレンジとがあり、両者を見極めてリスクをコントロールすることが必要。そう言う点で、ボール回ししているうちに味方が高い位置に上がったところで、センターバックに戻したら相手にプレスを受けて危うく奪われそうになったとか、そう言うことになるくらいなら、前に放り込んでしまった方が良い。

そう言う点で、鹿島は質が高いな、と感じさせられた。

あれ?伊野波は?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 8日 (木)

2010年アウェイ多摩川クラシコ 4月4日(日)

パス回しは悪くないけど、どうにも煮え切らない試合。昨日の代表ではなく、アウェイ多摩川クラシコでの東京の話。

前半は、最近では一番パスが回っていて、良い出来だった。北斗が縦の力を出せるようになってきたり、ロングボールで、平山が落下地点の手前に入り、相手のマークを引き付けたところ、達也がボールを収める、なんて工夫も何度も見られた。

けど、惜しいチャンスもバーに嫌われたりしているうちに、一瞬で右サイドを破られ、さらにクロスに森重が頭で触り、逸れたボールがテセの真ん前に行く、と言うアンラッキーも重なり、失点。

後半、平山が消えだし、大竹も(あまり得意でない)守備に追われる時間が増え、頼みがルーキーと言うのでは、なかなか辛い。

結果論だけど、ヨングンはセンターバックよりサイドに入れて、長友を前に上げたら、などと考えてしまう。大勢に影響はなかったかもしれないが。

今の東京は、守備的なオプションがない、と言うと語弊があるけど、ポゼッションによって相手の攻撃機会を減らすことでリスクをコントロールすると言う考え方だから、調子が良くても悪くても、メンバーが変わっても、やること大きな枠内では同じ。

それによる良い部分ももちろんあるんだけど、過度の正確性が要求されるとか、相手が予測を立てやすいとか、メンバーや習熟度が如実に内容に反映されやすいとか、敢えて言えば弊害もある。(このあたりは2年前から繰り返し書いているとおり。)

悪くても理想を貫こうとする東京に対して、川崎も全然良くなかったけど、しつこく粘り強くやることは徹底されていたし、ほとんど目立たなかった稲本が大事なところ(だけ)にはいるとか、豪州帰りで疲れているところ、つまらないなりに出来ることをすると言うメリハリがあった。

ところで、試合後、権田とヨングンがやりあっていた。一般論としては、どんどんやり合って言いたいことを言い合え、と言いたいところだけれど、二人ともまだ若く、言葉の壁からコミュニケーションも十分取れない中では、スタッフや周りのケアやフォローも必要かな、とも思う。

心配なのは長友で、いかにも体調が悪そうでキレを欠いていた。心はボローニャと言うことではなく、腰が悪いと言うことのようだが。

さらに今野もカカトを痛め、かなり逆境状態な東京。今思えば、ムービングフットボールに続くサブフレーズの「心をひとつに」は的を射ていたと言うことだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年4月 4日 (日)

東京ポジティブスパイラル ナビスコ杯 FC東京vs名古屋 3月31日(水)

左斜め45度から一直線にゴールを襲った重松のゴールを見て、二年前のホーム鹿島戦での大竹の決勝ゴールを思い出したのは私だけではないだろう。アシストしたのがその大竹と言うのも、何やら偶然とは思えない。

出し惜しみ感など微塵もない、爽快感すら覚えるプレス。ボールへの執着心が形に現れたかのような、相手とボールの間に強引かつ巧みに身体を入れ込む動作。ダイレクトかつストレートでありながら、一本調子には陥らない、効果的な動きの連続が生み出すのけれん味のないサッカー。

抜群な動き出しのスムーズさでPKを止めた権田や、安定感溢れるプレーでレギュラーを張る健太を含め、ユースで培ってきたことがトップで、しかもリーグ屈指のメンバーを擁する相手に再現できたことは、単にこの試合を引き分けに持ち込んだ以上に、今後の東京の好循環を暗示するような気がする。

試合は、梶山、米本の不在を感じつつも、徳永、羽生、北斗もかなり慣れてきた印象で、ムービングな時間帯が増えてきた。

ただ、前線や裏へ縦に出すタイミングを測りきれず、シュートやクロスを放つチャンスを掴みきれず、戻したり繋いだりするうちに、特に体格の劣る羽生のところでプレッシャーを受け、カウンターを喰らう場面が多かった。

名古屋はダニルソンがいつも良いポジショニングを見せ、カバーや潰しで目立っていた。(それにしても、吉村や小川や三都主がベンチとは、どれだけ層が厚いんだと思わざるを得ない。)

そしてケネディの長身FWらしからぬ裏への動きと器用さから先制点を許し、F・マリノス戦の再現のようなナオ→平山ラインで同点に追い付くものの(ナオに出した徳永のフィードが絶品だった)、セットプレーでの相手を押し下げる圧力(とハンド)から突き放される。やや性急さが目についたボランチ今野を中心に反撃するも敗色濃厚となったロスタイムに生まれた冒頭の場面。

重松の突進、パス、リターンのトラップ、シュートが良かったのは元より、大竹がスルスルッと、ワンツーが出来る位置に上がってきていたのが良かった。ボールを触らなければ持ち味を出せない(オフザボールの動きが物足りない)面があった大竹だけど、この場面ではスペースを見つけながら、その位置まで上がって来ていたことに成長を感じた。

次はクラシコ。共に万全ではないけど、新たな戦力と、新たなポジションでプレーする選手達の成長で、リーグ戦では2年ぶりのクラシコ勝利を飾れるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年3月 | トップページ | 2010年5月 »