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2010年5月18日 (火)

総論と各論 FC東京vs清水 5月15日(土)

復調気味の東京と、目下首位の清水。 面白い試合になりそうだったけど、客観的に見て、期待どおりの面白い試合だったと思う。 サポとしても、落ち込んだり、喜んだり、ホッとしたり、悔しかったり、様々な要素が詰まった試合だった。 また、試合後のセレモニーや、ゴール裏のコールを含め、スタンドが盛り上がったのも良かった。

小野は体調不良だったが、自分は動け(か)ずとも、味方、そして相手を動かすポジショニングと指示は大したものだった。 W杯前のこの試合で岡崎に点を取られずに良かった。 藤本はあのFK(ボスナーが蹴ると思っていた)以外、全然良くなかったのに。。。

さて、東京の感想。 首位チームを相手に、普通にあれだけポゼッション出来るのだから、東京のボールキープ力も完全に板に付いたというか、素直に大したものだ。

ポゼッションによって守備のリスクを減らすというのは建前だけではない。 実際、流れの中でのピンチは少なかったし、攻撃の連動も上がってきている。 ボールをキープし、流れを掴み、試合を優勢に進めている。 実も伴っていると思う。

他方、試合は流れだけで構成されている訳ではない。 流れをゴールという形に結実させなければならない。 チャンスの二、三個手前までは何度も来ている。 チームとしてのしっかりとした形・土台が出来つつある。 しかし、そこからのフィニッシュへのアプローチが相変わらずの課題。 どのようなディテールを描くのか、そして精度を上げていくのか。 個々のシチュエーションへの対応はアドリブか、それともパターンか。

城福さんの考えは明快。 2008年のグアムで、城福さんは「自由に!」と叫んだ。 2009年のグアムでは「技術を見せろ!」と求めた。 「電流を流し続ける」ため、スペースやオフ・ザ・ボールの意識を叩き込んだ。 選手の動きを型に当てはめるのではなく、原則と配置によって選手の力や特徴を引き出すサッカー。 その方向性でここまで来た。 総論では同意しているし、自分の気持ち的にも、そのサッカーが花開く姿を見てみたい。

しかし、各論では、手をつけて修正を図ってもいい部分もあるのではないか。

例えば、この試合、あれだけあったCKやクロスのチャンスを、ほとんど活かせなかった。

チームで一番のFKの名手・松下が投入され、最初(だったと思う)のCKでショートコーナーを蹴ったときはズッコケそうになった。 何のためのFKの名手か。 だったら、前半の数え切れないほどのCKでもっと試せばいいのに(1回やっていたのは覚えているが)。

また、クロスに対し、中の3~4人が全員中央で競ってしまうようなシーン。 ニア、真ん中、ファー、こぼれ球狙いなど、合理的に考えて動けば、もっともっとチャンスは広がるはず。 実際、東京の1点目も2点目も、クロスのこぼれ球を叩き込んだものだった。 1点目は長友がよくぞ合わせてくれた。 松下のシュートは、GKにとって味方選手が重なって完全にブラインドになっていた。 こういうチャンスは、意識していれば、前半からもっと作れると思う。

最後に、青赤姿はこれで見納めとの噂の長友。 その試合で印象深いゴールを決め、やはりこの選手は持っているな、と改めて思った。 大学、北京代表から駆け抜けて、東京でのレギュラーそしてW杯レギュラーまで来た。 今はこの勢いに乗って、もっと突き進んで行くのがいいだろう。

赤嶺には、再開後爆発してもらおう。

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