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2010年7月24日 (土)

3歩進んで2歩戻る? FC東京vs神戸 7月17日(土)

眠らない街を歌って失点したのは、あるいは初めてではないかと思うのだが、実際はどうなのだろう? 途中、仲間との会話が勝った前提になっていたとき、ふと、嫌な予感が頭を過ぎったが、神戸との相性の良さ、試合後のセレモニーのこともあり、かき消したのだが。。。

たとえグダグダになっても、リードした試合を最後は勝ち切って締める、というのは既に去年、一昨年にクリアした課題だと思っていたけど、メンバーも変わり、いろいろとリセットされる中で、改めて課題として持ち上がったということか。 または、それぞれの動きや思惑が交差する中で起きた必然なのだろうか?

大黒には去年・後半の平山のようにボールがよく収まり、攻撃の起点となる。 しかも、動き直しの速さとトリッキーさで相手に容易にディフェンスをさせず、視野の広さで味方の動きを捕らえ、攻撃を引き出す。 ツートップの片割れはキレを増し、プレーもより自然になったリカとのコンビは早くも上々で、チャンスを作りだす。

一点目は、大黒の反転スルーパスからリカが抜け出し、シュート。 GKに弾かれたところを長距離を走った梶山が詰めて先制。 梶山は、前にスペースがあり、そこに味方選手がいないときはだいたいちゃんと走りこんでいる。 目立たない無駄走りがやっと報われた。 何より、中断前はとても痛そうで辛そうだったのが、体調がよさそうに見えたのが嬉しい。

二点目は、リカが相手2人を突破しセンタリング、ファーやや後方で合わせた大竹が決めた。 リカがサイドに流れた時、大抵は独力でプレーを終えられるので、SBは無理に追い越さず、むしろ後方か中でパスコースを作っておくが良いと感じた。 ダブルようへいが決めた上々の前半。

後半もチャンスがありつつ、神戸も短いパスよりも中長距離のパスを増やし、的を絞りにくくなり、攻め込まれる場面が増える。 

代表で改めて大幅に名を上げた大久保は、代表で叩かれていた頃から、Jの試合での動きのスムーズさ、相手のマークをかいくぐって再び顔を出す動き、理に適ったプレー選択などはとても怖い選手だった。 ただ、それでも何故かやられる気がしないのもいつもの大久保のこと。

そして交代。 3点目を目指すというメッセージは十分アリだし、調子がよく、小平でも結果を出していて、公式戦でも結果を出したい選手達が応えてくれる可能性もあった。

達也の動きは最高。 小平でも自分が見た甲府戦では別格の存在感だった。 ただ、ことミドルシュートの精度に関して言えば、結果論だがどんなに打ってもチャンスを潰すだけで、だったら、ファーのナオであれ、FWであれ、他の選手に譲れ、ということになってしまう。

大黒がポストとして良い動きをしている中での平山投入は、平山が前を向いてプレーできる=平山の破壊力が最も効果的に発揮できる展開になる、と思ったが、実際はそういう形は作り出せず、ロングボールに平山と大黒が重なって繋げなくなる場面が目立ってしまった。

そして、慌しい終盤に、余計なファウルや、さらに余計なハンドなどもあり、2点返されて終了。 神戸サポはとても少なかった。 たぶん味スタに来るアウェイサポでは一番か二番目に少ないけど、ハーフタイムも応援を続け、その執念が実った形だろうか。

SBの人選に関して言えば、北斗は福岡時代やワールドユースでSBでのプレーが多かったはずだけど、東京で実際のプレーを見るにつけ、プレーの勢い、突破力を生かすため、逆にプレーの迷いと足元の不安を消すため、後ろより前で見たいと思ってしまう。 松下は運動量豊富なところはSB向きだけど、対人のところに不安がある。 長友と阿部巧がいなくなり、層が厚いと思っていたポジションだが、徳永やユースの選手を含め、見直しはあるのだろうか?

そして塩田。 頭部はとても怖い。 権田もやっと全体練習に合流したところで、いきなりは難しいだろいうというところ。 暑い中だけど、とにかく乗り切って欲しい。

そして試合後の長友。 サングラスはてっきり泣き顔を隠すためのものだと思ったが、笑いを取るための小道具だったようだ。 いずれにせよ、過度な演出はなく、チームとして記念すべき日本人で最初の海外移籍を自然体で送り出すことができて良かった。 (前週の水曜日は川崎vs大宮を観たが、試合後のセレモニーはそれはそれはお涙頂戴な演出だったらしい。 それはそれで楽しめるが。)

長友はフィジカルの強さ、速さ、運動量という万国共通の尺度で測れる強みがあり、適応は比較的条件が揃っている。 好不調の差が少ないのも良い。 それでも、求められるレベル、クロスの種類・精度、駆引き、ピッチ外など、チャレンジも多いだろう。

レンタルの場合、2年目に先方に買い取りオプションが付くことが多いらしい。 1年目に活躍して、ビッグクラブに目を付けられれば移籍金が釣り上がるが、それをどういう風に分担するかは、レンタル元とレンタル先との交渉らしい。 果たしてどうなるか。

東京にとって良い結果になることが望ましいが、そんなことは関係なく頑張って、平坦な道ではないだろうけど、世界一のSBを実現して欲しい。

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