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2010年9月20日 (月)

大いなる挫折感と心からの感謝と共に 磐田vsFC東京 9月18日(土)

初年度のグアムキャンプで「ラブリーフットボール」に出会って以来、城福サッカーに魅入られた者として、この2年間、城福監督の元で戦う東京を誇りとし、タイトルに歓喜し、将来に希望を胸に膨らませ、何より城福サッカーと過ごす日々を楽しみにしていた者として、シーズン途中での解任という結果は痛恨の極みだ。

9戦勝ちなし、今シーズンホームでの勝利数わずか1、降格圏突入という状況においては、何より、城福監督の手で、久しく「城福サッカー」を実現出来なくなっていた状況では、こういう結果も致し方ないんだ、と納得するしかない。

無論、その責任は城福さんだけにあるのではない。 フロント、スタッフ、選手などにも大いに負う部分がある。 昨年のカボレの移籍に見られたとおり、希望に反した移籍もあったし、選手も、誰が監督とか、チーム戦術がどうとか以前の問題、慎重すぎるプレーや、反対に軽率すぎるプレー、想定しうるリターンに対して背負い込むリスクの大きさが理に合わないプレーが多すぎた。

けど、現場のすべての結果責任を負うのは監督の役割であり、ハイリスクな分、リターンも大きい訳で、フロント等とは役割・立場が異なる。 無論、フロント等にも改善が必要な部分はあるだろうが、現場に責任を押し付けているという批判は当たらないと思う。

今シーズン、怪我人が多く、なかなか思い通りのサッカーが出来ず、内容が良いときでも勝ち点に繋がらず、そうしているうちに内容も落ち、打開しようと選手のやりくりをしているうちに熟成が進まず、内容がますます落ちるという、まさに負のスパイラルに陥った。 上手く確実にやろうとする程、思いっきりや意外性が失せ、怖さがなくなった。

例えば、仮に東京に前田遼一がいたとして、果たしてあんなにボールが収まるだろうか? 後ろから出るボールを手前で受けるのか、裏に抜けて受けるのか、浮き球なのか、足元なのか、受け手と出し手の意図が合わなければ、動き出しが遅れ、相手よりも先手を取ることができず、より強い相手のプレッシャーを受けながらのプレーとなり、ボールを収めるにも遥かに苦労するだろう。

そういう共通認識は、あらかじめ決めておくことなのか、それともアドリブなのか。 両方の面があるだろうけど、いずれにせよ、連携とは生き物で、失敗と成功、コミュニケーションを繰り返し、擦り合わせることで、スムーズさを増すんだと思う。 逆に言えば、いつだって微妙にずれたり、大きく崩壊しうる。 (磐田だって、いつも前田やジウシーニョがあんなに機能していれば、あの順位にはいないだろう。)

今シーズン前、何かの雑誌のインタビューで、「チーム戦術」と「個人戦術」ということに関し、城福さんは、(確か)相手のボールホルダーに対し誰が寄せに行くのかということについては「個人戦術」として語っていた。 (引越しでその雑誌を見つけることができず、記憶はやや曖昧。) 個人的に、それがとても印象に残っていて、城福さんが個人に求める範囲が広いんだな、チームで決めておく部分が少ないんだな、と思った。

練習でも、多色ビブスを使ったミニゲームなど、個人の局面の判断を重視する練習が多く、「技術を見せろ」との掛け声が飛び、逆にパターンや、特定の形を極めようとする練習は少なかったと思う。 約束事は、物事をスムーズに運ぶのに役立つと同時に、それ以上・以外のプレーを生まない上限や制約にもなりうる。 U-16~17代表監督の頃の雑誌インタビューでも、各選手に常に最善の選択を求める趣旨のことを話していた。

そんな、あらかじめの約束事が少ない、純粋な城福東京のムービングフットボールでは、アドリブの質がゲームの質に直結するサッカーだった。 個々の選手が自らの能力を開放して思いっきりプレーすればするほど、質が上がり、結果も伴う。 去年のナオなどまさにそういう状態だったし、一時期の梶山は中盤で、平山は前線で、長友もサイドで無双状態になっている時期があった。 そして羽生がクレバーな動きでスペースを作ったり、味方をカバーし、今野やブルーノや米本がポゼッションでボールを落ち着かせ、チームとして噛み合っていた。

けど、一旦迷いが生じると、強みが一転、弱みとなる。 味方の動きを確認してから次のプレーに移る、思いっきりがなくなり、相手の先手を取れなくなり、相手の待ち構えているところに突っ込んでいくだけになる。 そんな時、選手達自身の力でも打開し得たはずだけど、そうならなかった。 (個人的には、この部分に藤山、浅利、モニ、金沢、佐原などの不在を感じてしまった。) 監督によるポジションの入れ替えもマイナスに作用しただろう。

ポジションの入れ替えは、怪我人を受けた措置であると同時に、2年前のカボレのサイド起用のような、新たな流れ・均衡を見つけるための試行錯誤だっただろう。 けど、見つけることは適わず、白星・勝ち点から見放され、ついに解任ということになってしまった。

磐田戦でも、なんでもないロングボールをアンカー森重の落しが相手にぴったり渡ってしまい、速攻を食らい、先制点に繋がってしまった。 センターバックかツーボランチかアンカーかによって、味方との位置関係が異なり、ボールを落とす位置も異なる。 森重自身が軽率だったけど、ポジションの入れ替えがプレーを難しくしていた面は否めなかった。 後半、相対的に慣れた4-4-2になり、ナオがうまく相手の最終ラインと中盤の間に生まれたスペースをうまく使えた時、ビューティフルゴールで1点返した。

後任は大熊さんの復帰。 当時とは選手も、周りの状況も、大熊さん自身も変わっているだろうから、どんなサッカーが見られるか、楽しみだ。 いずれにせよ、残留に向けて全力を傾けなくてはならない。 選手自身が冷静に判断できるようになるための精進、研鑽、自立・自律が絶対必要。

思い起こせば、数々の楽しい思い出に溢れた日々だった。 個人的には、城福東京の日々と結婚前後の日々がシンクロし、幸せな日々。

第一次城福東京は途中で挫折となり、大熊さんは大熊さんの色を出すだろうから、城福サッカーはお休みと言うことになる。

けど、城福サッカーの理想は色あせない。 いつか、FC東京は、城福さんの手による「城福サッカー」でリーグを制してアジアに行こう!

ありがとう! お疲れ様でした!

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コメント

一度狂った歯車はなかなか戻らないものですね。日がまた昇る時を信じて待っていましたが、土曜日の試合を観て覚悟はしましたが結果は残酷なものになりました。

やはりカボレの流出が本当に痛かったですね。そして開幕時30代メンバーが羽生しかいなかったチーム構成もアダになった感がします。

本当に城福さんには申し訳ないですね。一度充電してもらい、またいつか一緒に戦いたい。

クマさん起用は奥の手を使った感がありますが、もうこれしかないでしょうな。一人の名将のクビを献上した重みを忘れず選手もサポも残り試合に全てを賭けなければなりませんね。

投稿: TAKA | 2010年9月20日 (月) 11:07

TAKA様
東京にとって重い出来事ですよね。
それを受け止めて、パフォーマンス、そして結果に転化しなければ、です。
やってくれると思ってます!

投稿: fct fan | 2010年10月 3日 (日) 00:01

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