« 〜心をひとつに〜 | トップページ | チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その1 »

2010年12月 5日 (日)

J2なんてららーらーららららーらー 京都vsFC東京 12月4日(土)

まずは、選手、スタッフ、サポの皆さん、一年間お疲れ様でした。 名古屋サポの方、優勝おめでとうございます。 両大阪サポの方、ACL出場おめでとうございます。 柏、甲府、福岡サポの方、昇格おめでとうございます。 来年対戦できないのが本当に残念です。

で、東京・・・。

京都戦の内容を観ても、今年失ってきた勝ち点を数えても、降格は妥当としか言いようがない。

W杯再開後の神戸戦に勝っていればとか、ホーム名古屋戦やアウェイ仙台戦で余計なファウルをしなければとか、巡り会わせ次第で異なる結果になっていたかもしれないけど、現実にそうならなかったのだから、甘んじて受け入れるしかない。

降格決定後、ほとんどブーイングが起きず、悲嘆に暮れるサポーターが少なかったのも、みんな内心そうなることを予期していたからではないか。 内外のリーグの過去の事例を元にシミュレートし、流れを逃し続けたチームには、こういう結果が待ち受けていることも織り込んでいたのだろう。

その原因を慢心などという実態の見えない言葉で覆い隠すべきではない。 (残留できれば、慢心は無かったことになるのか?) あったのは具体的な計算違いであり、また、誰より選手達がそういう事態に対して受け身で、慌てるばかりで力を結集する術を持っていなかったという現実。 (このあたりは今後もっといろいろ書きたい。)

試合前、西京極に到着した選手バスをサポがエールで迎えたが、選手達の表情が強張っていた。 サポに反応したのは北斗くらいだった。 緊張していて、精神的に追い込まれていたのだろう。 だから、試合でも普段なら犯さないミスを犯し、発揮できる力を発揮できない。 試合展開や時間帯、自分達や相手の状況を客観的に見て対応できない。

積もり積もって、試合終了間際の失点に繋がり、結果的に残留のための勝ち点を稼げなかったということ。

昨日は後半早々から放り込み戦術に移行。 慣れない戦術な上に、そもそも平山を除き、高さが極端に足りないチームには全然合ってない試合の運び方だが、とにかく点を取るしかないチームにとっては、これしか出来ることはなかったのだろう。

サポもエンドレスな応援を敢行したが、もしかしたら却ってナイーブな選手達の焦りを助長したかも?、などと考えても仕方ないことを考えてしまったり。 (かと言って、応援しない訳にはいかないし。。。)

あらゆる面で追い込まれていた。

J2に落ちて良いことなんて絶対ない。 収入減や選手の流出だけでなく、チーム力を確実に蝕む。 チーム力は、そのチームが戦う舞台に収斂される。 たとえJ1優勝チームに勝てるチームであっても、その影響は免れられない。

天皇杯で対戦した千葉は大概な内容だった。 三浦俊也や反町流の手堅いサッカーで上がってきたチームは、余程強力なFWでもいない限り、J1で通用しない。 一世を風靡したノブリン柏のショートカウンターはすぐ対策されてしまった。 ネルシーニョ柏だって、若くて将来性抜群だけど、J1でどこまでやれるかは未知数。 セレッソはJ1昇格時に戦力を充実させ、特に守備に関しては別物にしたから、昇格クラブの例が単純には当てはまらないと思う。 J2の延長線上でJ1でも通用しているのは広島くらいだが、それでも守備の安定性の部分でまだ積み上げが必要。

しかして東京。 こうなってしまった以上、後から振り返って、J2に落ちて良かったとは言わないまでも、J2に落ちたことがきっかけで良い方向に変わった、積み上げる土台を作ることが出来たとしなければならない。 が、前途多難。

大熊監督の志向するサッカーがどういうものかは、まだ確実には分からない。 (少なくとも京都戦のような戦いではないと思うが。 ですよね?) シーズン途中で就任した監督は、自分の色を出す時間がない。 去年のネルシーニョもそうだったし、2006年の倉又監督も、当時のサッカーと、今U-18でやっているサッカーは全然違う。

で、来年の東京はどうなるのか。 城福流ムービング・フットボール? それ以外のやり方? やりたいサッカーの画を描いたうえで、それに合った選手を揃えることができるのか? または、チームに残る選手達に合ったサッカーがどういうものかを描き、指導できる指揮官を据えることができるのか?

サッカーの方向性すら描けていないのだとすれば、来年の東京は、ペトロビッチ広島、ネルシーニョ柏と比べても低い位置からのスタートとなる。 セレッソのクルピはJ2・1年目途中で就任したが、そこから順調に強化が進んでも、昇格は翌年だった。 東京もチーム作りのスタートで躓けば、1年での復帰は難しい、というのが現実的な見方だと思う。

他方、昔と違うのは、J2のチーム数が増え、明らかにレベルの落ちるチームもあること。 また、かつてとは異なり、試合数が減って体力勝負の要素が減ったこと。 東京の戦力は、草刈場になったとしても、並みのJ2チームからは羨まれる戦力だし、残る選手達のチームに寄せる気持ちも厚いと思う。 それを活かして、まとまりのある戦いを見たい。

これからも辛いことがいっぱいあるだろうけど、前向きに、と自分に言い聞かせる。 幸い、あらゆるシチュエーションを楽しめるのが東京サポの強み。 ますますその強みを発揮するぞ!

|

« 〜心をひとつに〜 | トップページ | チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その1 »

サッカー」カテゴリの記事

FC東京2010」カテゴリの記事

コメント

>明らかにレベルの落ちるチームもある
>並みのJ2チームからは羨まれる戦力だし

千葉サポの去年同じこと言ってたけどなwww
そういう驕った気持ちがある以上千葉と同じになるだろうな(笑)

投稿: | 2010年12月 5日 (日) 23:49

名無し様
コメントありがとうございます。
千葉は選手よりも監督や、やってるサッカーに問題があったと思っています。
東京も、チーム作りに失敗すれば千葉と同じように1年で上がれない可能性はあると思いますし、現にブログにそう書いています。
ただ、東京が戦力的に恵まれているのは客観的な事実だと思いますし、繰り返しになりますが、それが昇格を保証するものでもないことも、十分承知しています。

投稿: fct fan | 2010年12月 6日 (月) 00:06

1年間、お疲れ様でした。7年ぶりのJ1、予想はしていましたが、甘くはありませんでした。

また、FW陣が怪我で苦しい時期に赤嶺を移籍させてくださり、本当に感謝しています。

かつては、財前の復帰試合で「財前」コールをしていただき、今年は「関口ニッポン」コールをしていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

FC東京は、JFL時代から勝ちたいと思いなかなか勝てなかったチームです。

来年のリーグでの対戦はありませんが、再来年は対戦できるようにJ1残留に向けてかなりがんばっていかなければ厳しい状況です。

来年はJ1残留に向けてがんばりますので、お力添えいただけましたら幸いです。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: 夢蹴球 | 2010年12月 6日 (月) 07:03

夢蹴球様
コメントありがとうございます。また、勿体無いくらい暖かい励まし、ありがとうございます。

仙台は赤嶺を含め、ピンポイントに的確な補強で、見事でした。ホームで強いのも羨ましかったです。
来年の監督がどうなるのか一抹の不安が無いわけじゃないですが、規律ある試合運びが出来れば、大丈夫なんじゃないかと思います。

東京は方向性が見えるのもこれからで、来年昇格などと言っていられる状態ではないですが、希望を胸に頑張ります。

投稿: fct fan | 2010年12月 7日 (火) 00:32

今年も応援お疲れ様でした(まだ天皇杯がありますが…)。

こういう結果になってしまい悔しいですが、いまを受け入れ、向き合える者が強くなる資格を得ると思います。失うモノもあるでしょうが新たなモノを手に入れるチャンスに変えていきたいものです。

私もチャーチルでありたい。

おっしゃるとおり今後の方向性を示してもらう事は必要ですよね。時間は限られていると思うけど、そこはしっかり話し合って我々に見せてもらいたいと思います。

投稿: TAKA | 2010年12月 7日 (火) 23:03

TAKA様
戦力維持、補強という意味で、十分見せてもらっていますね。サッカーの方向性でも見せてもらえるものと期待しています!

投稿: fct fan | 2010年12月20日 (月) 13:36

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: J2なんてららーらーららららーらー 京都vsFC東京 12月4日(土):

« 〜心をひとつに〜 | トップページ | チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その1 »