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2011年5月 2日 (月)

力を発揮する方法 FC東京vs札幌 4月30日(土)

アーセナルvsマンUの中継を観ながらこの記事を書いた。 プレミアのトップクラスとJ2と、レベルには大きな違いがあるが、傾向は同じ。 ポゼッションで優位に立ちながら、ゴール前での決断、勇気が足りなく、手数が増えてしまう首都のクラブ。

加えて、日本の首都の方は、ゴール前だけでなく、中盤やサイドでも、パスは繋がるものの推進力が足りない。 アーセナルと異なり、戦力では対戦相手の札幌を圧倒しているのにも関わらずである。

スペースはある。 だから、前に相手がいても、うまくコースを取れば前に進めるはず。 または、味方が50cmでも動けばパスコースが作れるはず。 それを繰り返せば、相手の先手を取り、少しでもゴール前を固められる前にチャンスを作れるはず。 なのに、遅い。 バックパスばかりになってしまう。 ブロックの周りを繋ぎ、最後にはサイドからたくさんのクロスを上げたが、跳ね返され続けた。 札幌CBは機動力はないが高さと強さはある。 加えて中央にはうじゃうじゃ札幌の選手達がいた。 相手にとって、注文どおりだっただろう。

小さなチャンスはたくさん作るが、決定機にまでは持っていけず、遠い位置や苦しい角度、無理な体勢からのシュートにとどまってしまう。 または、待ち構えている相手に跳ね返されてしまう。 そんなシーンの積み重ねがフラストレーションを生み、ブーイングに繋がったのではないか。 決してミスが多かった訳でも、戦う姿勢が足りなかった訳でもない。

その原因は選手の判断なのか、監督が描く画を共有できていないのか、その画がまだ不明瞭なのか。 どれかひとつではなく、全部の要素があるだろう。

一つ目の点と二つ目の点に関して言えば、平山・米本の怪我、オール国産布陣からブラジル団地造成(Cワッショイさん)への急転換、ブラジル人のコンディション不足などが影響しているだろう。 これらは時間が解決する面もあるが、いろいろいじることで、更に混乱を増す可能性もある。 去年のように。

三点目に関して言えば、これまでの東京は、城福時代の繋ぐサッカーで(意図に反して結果的に)現れた欠点を修正し、やや早めに前に出すことを意識している様子は見える。 けど、最終的に理想とするところは、あくまで変わらないのではないか、と思う。 (そのための方法論には、先週書いたように、大きな違いがあるが。) 理想とは、ポゼッションをベースに、試合を支配して勝つサッカー。 現実との差は大きいが。

そして、平山が痛む前は、まず平山に当てる意識が見られたが、札幌戦に関して言えば、FWが高松でも、ブラジル人2人になっても、ボールを前に入れるタイミングや位置など、それがポストなのか、サイドや裏なのか、固定的な形を作るというよりは、選手達に任せているように見えた。 結果、選手の調子と連携の違いがそのまま試合内容になった。

それに関し、あえて言えば、FWの特性に合わせてプレーを変えることくらい、当たり前に選手自身で対応して欲しいという思いがある。 アジャストが見えなかったのは、ウチの選手達はそんなレベルなの?と思ってしまう。 無論、選手達にできないのなら、そうさせるのは最終的には監督の責任だが。

サッカーはオープンスキル(相手、味方、天候、状況等で発揮すべき技術や判断が大きく左右される)の極みの種目なので、大人になればなるほど、「ドリブルは上手い」という個別の技術だけでは選手を評価出来なくなる、ということです。(立ち位置|城福浩 オフィシャルブログ 「Moving Football」 Powered by Ameba

例えば、宇佐美もかつて原さんに運動量が足りないと言われたのをまだ完全には克服しきれていないからスタメンに定着できないし、名古屋の永井なんかもボールを持っていないときの動きの質はかなりダメだ。 長谷部が代表に本当に必要な選手になったのも、ドリブルが特徴だった頃よりも、特徴を殺してでも必要な役割を果たすようになってから。

東京の選手達も、いかに高松の高さやブラジル人快足FWを生かすのか、そこに2、3列目やサイドが絡むのか、そのためにどう自分達の特徴を生かすのか、ゴールから逆算してイメージを持ってプレーして欲しいし、監督以下スタッフも、そのあたりの足りなさの自覚を促し、どうするのか、整理して指示を出すべきなんだろう。

今のままだと、例えば梶山のドリブルもサイドチェンジも、個別の技術の高さを披露する以上でも以下でもないものになってしまうし、大竹の能力や輝きも、随分違って見えてしまう。

などと、前半、せっかくセザーが持ち込んでシュート打とうとしたのに重なってフイにしてしまった達也を見ながら思ってしまった。

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