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2011年5月10日 (火)

このサッカーと付き合っていく覚悟 FC東京vs富山 5月8日(日)

開幕前に参加した某オフ会でとある記者の方が、去年途中に就任した安間監督の元で初の開幕を迎える富山は面白いと言っていた。 去年終盤、スカパーのJAGSで解説の野々村芳和も、安間サッカーは面白いと盛んに言っていた。

個人的にも、大木時代の甲府のサッカーが大好きだったし、安間時代の甲府のサッカーには大木サッカーをさらに研ぎ澄ました清清しさがあった。

そんな安間監督率いる富山。 3-3-3-1で狭いエリアを構成し、パスを繋いで展開するサッカー。 対戦相手としては、サイドから攻略するのが正統な考え方。

だから、東京のSBも果敢に上がっていたけど、いかんせん性急すぎた。 前半20分頃、自分はこうつぶやいている。

ボラがボール持つとき、上がったSBは、パス出て来なくて気の毒だけど、いったんパスコースに戻って欲しい。

序盤、梶山が右サイドに振ったパスの受け手がいない場面があった。 周りを確認しなかった梶山も悪いけど、本来はあそこには健太がいるべきなのだろう。 けど、実際にはかなり前にいてパスコースは塞がれていた。 むしろ今野の方が近かったけど、CBがむやみにサイドに 張り出す訳にはいかない。 結局、梶山は自分で取りに行った。

SBとしては、2列目の選手が内側に絞っていたりして、サイドに広大なスペースがあるような場合は、少しでも早く上がって、フィードを引き出すのが効果的な場合があるけど、そうでないなら、むしろ後ろで確実にパスコースを作るのがセオリー。 そして、早く上がっても、パスが引き出せなかったり、相手に付かれてしまったなら、もう一度パスコースに戻るべき。 さもないと、両ボランチや梶山がボールを収めても展開は制限される。 (その点、長友の運動量はやっぱり凄かった。)

中盤は、ただでさえ徳永は狭いエリアのプレーは苦手だし、達也も北斗も人に使われていきる選手だし、上里は非常に低い位置取りで、大きな展開やロング・シュートはうまいけど、狭いエリアでの細かいプレーは得意ではなさそう。 やはり連動を欠き、センターバックに戻すか、無理やりFWに預けるか、はたまたドリブルでパスコースを探す場面が多かった。

森重が上がっていくと相手ディフェンスにギャップを生むことができるが、その分こちらもリスクを負う。 徳永のカバー意識が高いとは言え、あくまで例外的なオプションと考えるべきだろう。 中盤以前とサイドだけである程度攻撃を完結させたい。

ところで、人数をかければ攻撃に厚みが出るというのは真実だが、人数をかけなければ厚みは出ないというのは真実ではない。 効果的なワンツーを繰り返せば二人でも攻撃は成立するし、最小人数で十分相手を押し込んだり、引き付けてから、後から3人目以降がフリーの状態で絡んだ方が危険な仕事ができる場合が多い。 ついでに、カウンターを食らうリスクも制限できるし。

東京の攻撃で、クロスに対し、中に十分な人数が揃っているのに、ボールが選手達の背中を通り過ぎるような場面をよく見るけど、あのあたりは、我も我もと前線に殺到してしまい、セカンドボールや先の展開への意識が足りていない。

その点、羽生は、スペースを作り出す動きやフリーになる意識など、自分も味方もプレーしやすい状況を作っている。 リスクのかけどころ、失敗してもダメージが少ない場面をよく分かっている。

そして、久しぶりのゴール。 あの場面、勝負をかける意識が鋭い動きを生み出し、ゴールに繋がった。 もちろん、谷澤もよく見て、良いボールを繋いだ。

もうひとつ、直前のスローインを梶山が入れたこと。 博実の頃も、城福さんの頃も、大熊監督になってからも、スローインは99%SBが入れていた。 普段から慣れているSBが入れるのは悪いことではないけど、リスタートを急ぎたいときなどは拘る必要はない。 この場面も、もし梶山が巧にスローインを譲っていたら、タイミングが遅れ、羽生のフリーランに合わず、恐らくあのゴールは生まれなかっただろう。 今後も臨機応変にやって欲しい。

羽生に関しては、高い意識とやるべき仕事をやるプロということを改めて知らしめた。 ただ、それは東京に来てからずっと、いや千葉時代がみんな分かっていること。 彼の実力からすれば、あれくらいやってくれると期待して当然。 むしろ東京ダービーでの不調の方が不可解なのかもしれない。 (個人的に、救世主現る!的な取り上げ方にはかなりの当惑感、今更感がある。)

最後に、もう一人のプロなのは高松。 収めて潰れて身体を張った。 移籍後、初めて90分間できたのも朗報。 富山でいえば、苔口と黒部の二人分の仕事をしたと言えるかもしれない。 平山が離脱する中、高松がいなかったと思うとゾッとする。

事態が大幅に改善したとは言えず、今後も苦戦は続くと思われるものの、それ自体、もしかしたら昇格に向け大した問題ではないのかもしれない、とも思わせたGW最終日だった。 この日の羽生のようなチャレンジさえできれば、だが。

(余談)富山と雪と柳沢 YKK APvsロッソ熊本、アローズ北陸vsジェフ・クラブ

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