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2011年11月18日 (金)

いろんな歴史や思い 天皇杯 FC東京vs神戸 11月16日(水)

久々のJ1との対戦。 相手は昨年残留を争った神戸。 直接対決でも、W杯16強後の再開初戦で2-0でリードしながら最後の最後に追いつかれた。 逃げ切っていれば、数字的にはJ1・J2の立場が入れ替わっていたはずの相手。

また、天皇杯での神戸との対戦と言えば、2003年の丸亀。 アマラオラストの試合。 阿部のゴールで追いつき、阿部のPK失敗で敗れた試合。 個人的には、初の遠距離遠征で、選手と同じ飛行機で帰ってきた印象深い試合。

さらに、天皇杯でのJ1とJ2の対戦と言えば、去年の千葉戦。 草民、大竹、前俊、ヨンドクなどがボールと遊ぶようにプレーし、ミスも多かったけど、点差以上の完勝。 個人的には、東京の出来以上に、(メンバーを落としていたにせよ)千葉の弱体化が気になった。

果たして東京は、前年の千葉のように劣化してしまっているのだろうか。 いろんな意味で神戸に雪辱(選手などはそんな意識はないだろうけど)できるのだろうか。

試合開始後、神戸の速さはJ2とは違った。 ボールを前へ早く運ぶし、前の選手にどんどん入れてくる。 人を掴まえる前にどんどん回してくる。 プレスも横から挟んだり、FWがプレスバックする以上に、正面からどんどん圧力を受ける。

途中から少し神戸もペースを落としていたけど、それでも、CKをキャッチしたGKがパントする時など、こちらが戻りきる前に襲いかかろうと、5、6人が全速力で上がっていくのは迫力があった。 (それに対し、同様のシーンでの東京は、なんとものんびり。 こういうところは、博実の頃から変わらない。 いや、それよりも昔?)

もっとも、前からのプレスが激しい分、最終ラインは薄くなる。 J2では、最終ラインに相手選手がべったりいて人垣を作っているのに対し、昨日の最終ライン付近には広いスペースがあった。 前線の動き出しに合わせやすい状況で、森重のロングフィードがいつもよりバンバン決まっていたし、梶山もいつもより前方パスを出しやすそうだった。

草民のドリブルや秀人のディフェンスは通用していた。 J2では通ってしまう緩い長めの横パスがカットされることが多かったけど、徐々に感覚を修正して終盤には対応できていた。

あと、坂田も、実戦での連携はまだまだだけど可能性も感じた。 特に、最近出ている選手では一番前線でボールが収まるので、それを周りと活かしていきたい。

神戸は、ポポが力強く、起点にもフィニッシュにも絡み、吉田も相変わらず速くクレバーだった。 大久保のスペースを意識した動きや、ワンツー、動き直しの質も相変わらずレベルが高かったけど、昨今流行の速いサッカーからすると、ややクラシカルな印象だった。 いずれにせよ、彼らが少人数でラインを押し下げ、そこに複数の選手がフィニッシュを意識して走り込む形はJ2にはない迫力があった。 試合も凄く短く感じた。

全体として、メリハリを付けて時々ペースアップした繋ぎで押し込んでフィニッシュにかかる神戸と、高い個人能力とつなぐ意識でじわじわ攻める東京ががっぷり四つ。 神戸が10人になってからは東京が圧倒。 流れで決めたかったけど、CKで勝利。

まぁ、能力の高い選手たちが水を得た魚のようにプレーしていた。 J2にどっぷり浸かる前に、1年で帰れそうで本当に良かった。 来年、強くなってJ1に帰れるかはともかく、力を発揮できれば勝負にはなるとは思う。 で、力を発揮できなかったことが昨年降格した最大の原因だった訳で、そういう意味では新たに何かを得てJ1に帰れると思う。

次はガンバ!と思ったら、水戸。 場所も気になる。。。

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