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2011年12月の4件の記事

2011年12月27日 (火)

お互いJ2のような・・・ 天皇杯 FC東京vs浦和 12月24日(土)

前半の東京は、プレスのハマり具合だけなら今年一番だった。 中途半端にパスを回す浦和に対し、ルーカスがGKに迫れば、羽生も連動してCBに圧力をかけ、両SHも相手SBをケアし、GKやCBからの苦し紛れのパスはタッチを割るか東京が拾う。

そこからのカウンターや展開の形もまずまず。 特に、ルーカスや羽生が楔のポジションで受けたボールを裏にづらし、ナオが走り込む形はシンプルでありながら効果的だった。

得点シーンは、バイタルを左から中央へルーカス→ナオ→ルーカス→谷澤→ナオと繋いで、最後は正面からナオがシュート! 繋ぎが淀みなくリズミカルで、浦和DFはパスコースに飛び込むことができず、人も捕まえきれなかった。

利き足が右のナオにとっては、左から移動しながらのシュートは打ち易かったはずだし、ある程度距離が離れていたので、シュートコースの角度も広かった。 理想的な形で先制。

ただ、この日の浦和の出来であれば、いくら相手に個の力があるとは言え、2点目を取りたかった。

後半は東京の出足が遅れたこともあり、浦和がほぼボランチポジションに下がったマルシオを中心にポゼッション。 秀人のピンチを摘み取るために急行する動きが目立った。 今野も、力強さはともかく、キレは戻っていた。 しかし、交代のたびに東京のプレスは弱まり、ブロックを築き跳ね返すことに専念する我慢の時間が続く。

大熊監督のコメントのとおり、梶山からの一本でセザーを浦和の裏に走らせたり、草民が高い位置で絡むことができれば有効なのは分かる。 けど、実際にはなかなかそんなシーンは見られず、結果としてプレスが弱まり、主導権を手放しただけだった。 久々の浦和戦勝利ではあるけど、前半のプレスはともかく、それ以外では東京にもかなりイライラさせられる内容だった。

原さんが理想的な攻撃パターンや得点シーンを描き、城福さんが理想的な動きや判断を描いていたのに対し、大熊さんは理想的な試合展開を描いているのかな、と思った。 確かに、前半はハイプレスからのショートカウンターで先制、後半は相手にポゼッションを許すも、前がかりの相手の裏を一本で突いて追加点というのは美しい展開。 不調とは言え、セザーの一発の速さは怖いし、実際、湘南戦でも決めている。

リーグ戦であれば、目先の結果を求めるだけでなく、連携を深めることとか、今後のことも考える必要があるのは分かるけど、シーズン最後のトーナメント戦ではより現実的に戦って欲しいな、というのが正直なところ。

次のセレッソは、守備はともかく攻撃であれば、浦和の比ではないと思うから。

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2011年12月24日 (土)

コンノノコト パート2 天皇杯 水戸vsFC東京 12月17日(土)

結果が重要な試合で勝ったのだから、本来、それ以上何も言うことはない。

ただ、多くの東京サポ同様、チームとして試合に入って行けていない様子を感じ、渦中の人のぎこちなさを感じた。

そして、その移籍に関してだが、当然のことだが、本人の意思を尊重するしかない。

いろいろ考え出したら、嫌だ、悔しい、という感情や、J2に落ちても残ったのに、J1に上がる年になんで? しかも、監督選びでガタガタしているガンバへ?という思いもある。

けど、言えることは、札幌からの移籍先に恩師岡田率いる横浜F・マリノスでなく東京を選び、アジアに出ていた浦和やガンバに誘われても東京に残り、浦和とは合意に達しそうだった年も東京に残り、J2に落ちても(代表レギュラーなのに)東京に残ると判断したのは今ちゃんだ。 そして、その間、W杯に出場し、代表レギュラーの座を自分の手にしたのも今野だ。

その今野が、今回どう判断しようと、傍目にはどうかと思う判断であったとしても、尊重するしかないのではないか。

また、今野に東京が見限られた面はあるかもしれないが、年俸やメンバー構成、契約期間と移籍金を得られるタイミング等を踏まえ、語弊のある言い方だが東京が今野を見限った面もあると思う。

今野自身にもまだ甘いところはある。 もっと試合に集中して欲しいし、札幌戦の緩さや水戸戦のあたふたした感じはどうかとは思う。 けど、そういう部分も含めて今野なのだ。 もしかしたら、そういう甘さに見える部分が有利に働き、彼のキャリアを築いてきた面もあるのかもしれない。 そんなことは一サポーターには分からないし、クラブのスタッフやチームメイト、代理人にも分からないだろう。 本人すら自覚してないかもしれない。

とにかく、そんな今野が東京で勝つ試合を一つでも多くみたい。

今日は勝って欲しい。

コンノノコト(こちら→http://fct-fan.air-nifty.com/fct_fan/2005/07/post_4a39.html

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2011年12月11日 (日)

J2 Final 札幌vsFC東京 12月3日(土)

札幌にとって昇格のかかった大一番。 東京(サポ)にとってもJ2フィナーレ。 4万を超える動員。 今年のJ2はおろか、J1を含めてもイベント価値の高い一戦。 そんな試合を現地観戦することが出来て本当に良かった。

けど、試合は、力負けだった訳でもどうしようもないミスがあった訳でも無気力だった訳でもないけど、力を発揮しきれない前半の展開にかなりイライラ。 (去年のアウェイ新潟戦を思い出した。 2-0から今野の意地のゴールで1点返したものの、1-2で敗戦。 やれるならもっと早くからやれよ!と言いたくなる、力の入れ所が噛み合わない展開。)

1失点目は、普段なら相手を攪乱する草民のドリブルに移行するまでの一瞬の間が逆に災いしてしまい、ボールを奪われ、既に形が崩れていた最終ラインを突かれた。 2失点目も、今野がユースケにやられた。 いずれも最後は内村に決められた。 (大宮の石原とか、こういうオールラウンダータイプ苦手だな。)

ハイプレス、ショートカウンターという、柏時代から変わらないノブリンサッカーの切れ味が凄かった訳だけど、分かりきった展開にまんまとハメられてしまったのは、ちょっと残念だった。

ただ、この試合を負けたことをもって、東京が成長していないなどと言うつもりはない。 後半、慌てても仕方ない場面で、集中を切らさず、冷静さを失わず、徐々に悪い流れを変え、打開していけた。 (札幌サポの「やっちまえ!」コールに対し、少しは返せて良かった。)

最初から相手のプレスをいなす戦い方、ハイテンションに付き合わない展開に持ち込めれば良かったのだが、まぁ、90分全体としては、札幌は意気込みを褒めるべきだろう。

柏、C大阪、広島に共通すること。 それは、J1昇格の年に上位進出をしたことだけはない。 2回降格していることだ。 東京がそこに並ぶことがないようにしないといけない。 決して容易いことではないと思う。

試合後の、196人のmkny finalは最高に楽しかった! 幹事の方々、この日、そして一年間ありがとう! 来年も!?

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2011年12月 1日 (木)

強さに向けて FC東京vs千葉 11月26日(土)

用事(葬儀参列)が予想外に延び、眠らない街が聴こえる中味スタ到着。 席に着く頃に試合終了。 平松のトークと大熊監督の挨拶には間に合った。

よって、試合はTVで見直したのだが、消化試合らしく、悪くはないものの決め手を欠くままなんとなく過ぎたような前半と、少しネジを巻き直した後半。 相手に退場者が出た後、カウンターの応酬から、中を羽生、セザー、ルーカスと繋ぎ、ルーカスが巧みなステップで抜け出してキーパーとの1対1を決めてゴール。 梶山のいない東京がオーロイ、ミリガンのいない千葉に1-0で勝利。

最近の梶山は、自身がインタビューで述べているとおり、組み立ては秀人に任せ、よりフィニッシュに近い位置での味付け役としてプレーしている。 よって、梶山不在が攻撃パターンに影響を与えることは以前よりも少ない。 それでも、東京はこの日も、サイドに縦や斜めパスを通してえぐったり、中を繋いで行ったり、ロングフィードを合わせたり、千葉と比べても遥かに引き出しが多いのが分かった。

他方、前回も書いたとおり、広島のワイドでダイアゴナルな攻撃、セレッソの創造性溢れる二列目、柏の的確で流動的なポジショニングのような、攻撃面での特長が見えないのも変わらなかった。

ただ、個人的にはそのこと自体はあまり悲観していない。 というのも、良いサッカーは、ある程度突貫でもできると思っているし、むしろ、「良いサッカー」というものの「旬」が短くなり、スイートスポットの小さいデリケートなものになる中、そして、西野、ペトロビッチ、クルピがそれぞれチーム去る今、そこに過度に依存することのリスクを感じる。

むしろ、一体一で負けないとか、波を減らすこととか、冷静さとか、そういうサッカーの本質という、どんな状態の時でも頼りになるものをベースに、戦術を継続的に最適化し続けることが大事なんだろうな、と思う。

そして、なんとなく、鹿島の強さってそういうところにあるのかな、と思う。

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