チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その3
FC東京の一大転機の最中ですが、チェゼーナvsカリアリの最終回です。 (サッカー以外の旅行記は帰国後に書きます。)
前回、選手紹介について書きましたが、ユートの紹介にスタンドから声援! 他方、監督の紹介の時には全体ではないものの、ところどころ指笛が起き、ザワザワした感じになりました。
19位と降格圏にいて、終盤の失点で勝ち点を失うことが多い、という親近感の湧くシチュエーションのチェゼーナ。 サポの気持ちもよく分かります。
選手がピッチに出てきて軽く練習し、整列して花束贈呈があって、と味スタと同じような光景が繰り広げられ、サッカーって世界中で同じように行われていているんだな、と、観光客が多いビッグクラブの試合よりも、一層そう感じます。
白が膨張色ということもあるのか、寒くてインナーを着込んでいるのか、いや、植田朝日さんの言うとおり、身体が一回り大きくなった気がします。
いよいよキックオフと盛り上がったところで、中心部から発炎筒!
アウェイチームのキックオフ! 長友は右SB、写真の右端です。
試合は、速攻中心(というか遅攻ができない)チェゼーナと、しっかり回す(というか速攻ができない)カリアリという感じ。 チェゼーナはワントップの70番ボグダニに当て、10番ヒメネスと23番ジェッケリーニが拾って縦に突進という形を狙うもなかなか繋がらない。 カリアリはポゼッションで優位に立つも、チェゼーナの守備を崩せない。 無論、そこには5番ユートの貢献もあるが、3番と25番の両CBが頑張っていた。
余談ですが、CB2人は、調べたらアルゼンチン人とスイス人。 人が行き交う土台の厚みのようなものを感じずにはいられません。 今後タイやシンガポール、インドネシアなどでプレーする日本人もますます増えるでしょう。 他方、受け入れる方の国際化は、なかなか難しいですね。 サッカーに限らず、いろんな摩擦を考えると、受け入れるのが良いことなのか、一概には言えませんし。
前半17分。 ヒメネスが右からワンツーとドリブルで相手DFを交わして抜け出し、ゴール! 反対側からでも思いっきりの良さを感じさせる熱いプレーでした!
セリエAの下位ともなれば、決して華麗なボール回しをしている訳ではないものの、ちょっとしたボールの置き方や寄せ方、相手とボールとの間への身体の入れ方、ぶつかる時のファウルにならない身のこなしなど、基本スキルの上手さを感じます。
バックスタンドの入りはこんな感じ。 もう少し調子がよければもっと入るんでしょうか? それとも、小さい街のクラブだから、これくらいなのか。 バック1F真ん中に日の丸を手にする方々が見えました!
アウェイゴール裏。 はるばるサルディーニャ島から来たのでしょうか? または長靴在住のカリアリ出身者?
チェゼーナは何度かカウンターで抜け出すチャンスを作るも、追加点を奪えません。 これまで、追いつかれたり逆転されたり、痛い思いをしてきた終盤。 今日も防戦を強いられるチェゼーナ・・・。
そんな状況に痺れを切らしたか、コーチがゴール裏に向かってもっと応援するよう煽る煽るw
チェゼーナの応援歌は、イタリア風のガンバのほか、磐田と被るのがあり、我々も分かるところだけ一緒に歌ってました!
そして、1点を守りきって勝利!
柱に登るサポなどw
選手のゴール裏挨拶のタイミングが掴めず、写真撮り損ねたw かなり手前で挨拶していました。 ユートも良い笑顔です。
長友は、ここぞと言うときの切れ味鋭い飛び出し、クロスを蹴るにせよ戻すにせよ、混乱を招かないはっきりしたプレーが好印象。
けど、何より守備で、裏を取られたら必死に追い付き、小さくても果敢にハイボールを競り合うガッツと、後手を踏んだら一か八かのギャンブルではなく、ディ レイを意識したり、味方に繋げなくても少しでも大きくクリアしようとするリアリティのあるディフェンスが評価されているんじゃな いかな、と思います。
ツイートしましたし、植田さんも書かれていますが、試合後、ユートコールが沸き起こりました。 選手コールでは多分唯一。 ユート愛されています。
また、試合後、カリアリの8番ダヴィデ・ビオンディーニに盛大な声援が送られていました。 Wikipediaで調べたら、チェゼーナの下部組織出身で、チェゼーナでもセリエC時代にプレーしているみたいですね。 Jで我々がやっていることも同じなんだな、と交流を見ながら嬉しくなりました。
そして、サポどうしも勝って笑顔で声を掛け合ったり握手したり、当然のことなのですが、俺たちと同じだな~と感じました。
最後に、寒さです。 ヤバカッタ。
気温はたぶんマイナス5℃くらいだと思いますが、外気よりも、昼間、チェゼーナ市内を歩き回って靴に染み込んだ水(雪)が冷た~くなっていき、足の指の感覚がなくなるだけでなく、足の裏に何か付いてるんじゃないか、足が靴下とくっついて脱げなくなってしまうんじゃないか、凍傷にならないか? と怖かったです。
ハーフタイムも寒くて意識が朦朧としていきそうで、ゴール裏を歩き回ったり、その場で立ったまま走る真似をしていたのですが、そんな間にもたくさんのイタリア人が我々にユート!と声をかけてくれました。
試合前、入り口でPCを預ける際、荷物に気をつけろと言われたので、用心は必要なのでしょうが、少なくとも我々が、危険な思いや嫌な思いをすることは一度もありませんでした。
帰り、とても出待ちする気は起きず、まっすぐ駅に向けて硬直した身体をドタドタと動かして歩きました。 ちなみに、駅から電車に乗って帰るサポはほかに数組しか見かけず、基本的に地元在住の人ばかりのようです。 (それとも飲んで帰るのか?)
今、イタリア国内を旅行していますが、主な土産物店では、どこでもアズーリ、ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノのグッズを売っています。 ビッグ・クラブと比べ、チェゼーナはローカルな存在で、マッチデープログラムに出ている広告も、地元の店や、大手自動車メーカーのロゴが出ていても実は地元資本のディーラーだったり、中小事業者が中心。
長友の活躍や愛され方とともに、世界に注目されるリーグで戦う小クラブサポの地の足に着いた心意気と暖かさを感じた試合でした。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント