カテゴリー「旅(海外)」の59件の記事

2010年12月21日 (火)

チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その3

FC東京の一大転機の最中ですが、チェゼーナvsカリアリの最終回です。 (サッカー以外の旅行記は帰国後に書きます。)

前回、選手紹介について書きましたが、ユートの紹介にスタンドから声援! 他方、監督の紹介の時には全体ではないものの、ところどころ指笛が起き、ザワザワした感じになりました。

19位と降格圏にいて、終盤の失点で勝ち点を失うことが多い、という親近感の湧くシチュエーションのチェゼーナ。 サポの気持ちもよく分かります。

選手がピッチに出てきて軽く練習し、整列して花束贈呈があって、と味スタと同じような光景が繰り広げられ、サッカーって世界中で同じように行われていているんだな、と、観光客が多いビッグクラブの試合よりも、一層そう感じます。

Pc190077

白が膨張色ということもあるのか、寒くてインナーを着込んでいるのか、いや、植田朝日さんの言うとおり、身体が一回り大きくなった気がします。

Pc190078

いよいよキックオフと盛り上がったところで、中心部から発炎筒!

Pc190080

アウェイチームのキックオフ! 長友は右SB、写真の右端です。

試合は、速攻中心(というか遅攻ができない)チェゼーナと、しっかり回す(というか速攻ができない)カリアリという感じ。 チェゼーナはワントップの70番ボグダニに当て、10番ヒメネスと23番ジェッケリーニが拾って縦に突進という形を狙うもなかなか繋がらない。 カリアリはポゼッションで優位に立つも、チェゼーナの守備を崩せない。 無論、そこには5番ユートの貢献もあるが、3番と25番の両CBが頑張っていた。

余談ですが、CB2人は、調べたらアルゼンチン人とスイス人。 人が行き交う土台の厚みのようなものを感じずにはいられません。 今後タイやシンガポール、インドネシアなどでプレーする日本人もますます増えるでしょう。 他方、受け入れる方の国際化は、なかなか難しいですね。 サッカーに限らず、いろんな摩擦を考えると、受け入れるのが良いことなのか、一概には言えませんし。

前半17分。 ヒメネスが右からワンツーとドリブルで相手DFを交わして抜け出し、ゴール! 反対側からでも思いっきりの良さを感じさせる熱いプレーでした!

セリエAの下位ともなれば、決して華麗なボール回しをしている訳ではないものの、ちょっとしたボールの置き方や寄せ方、相手とボールとの間への身体の入れ方、ぶつかる時のファウルにならない身のこなしなど、基本スキルの上手さを感じます。

Pc190074

バックスタンドの入りはこんな感じ。 もう少し調子がよければもっと入るんでしょうか? それとも、小さい街のクラブだから、これくらいなのか。 バック1F真ん中に日の丸を手にする方々が見えました!

Pc190082

アウェイゴール裏。 はるばるサルディーニャ島から来たのでしょうか? または長靴在住のカリアリ出身者?

チェゼーナは何度かカウンターで抜け出すチャンスを作るも、追加点を奪えません。 これまで、追いつかれたり逆転されたり、痛い思いをしてきた終盤。 今日も防戦を強いられるチェゼーナ・・・。

Pc190083

そんな状況に痺れを切らしたか、コーチがゴール裏に向かってもっと応援するよう煽る煽るw
Pc190085

チェゼーナの応援歌は、イタリア風のガンバのほか、磐田と被るのがあり、我々も分かるところだけ一緒に歌ってました!

そして、1点を守りきって勝利!

Pc190086

柱に登るサポなどw

Pc190088

選手のゴール裏挨拶のタイミングが掴めず、写真撮り損ねたw かなり手前で挨拶していました。 ユートも良い笑顔です。

長友は、ここぞと言うときの切れ味鋭い飛び出し、クロスを蹴るにせよ戻すにせよ、混乱を招かないはっきりしたプレーが好印象。

けど、何より守備で、裏を取られたら必死に追い付き、小さくても果敢にハイボールを競り合うガッツと、後手を踏んだら一か八かのギャンブルではなく、ディ レイを意識したり、味方に繋げなくても少しでも大きくクリアしようとするリアリティのあるディフェンスが評価されているんじゃな いかな、と思います。

ツイートしましたし、植田さんも書かれていますが、試合後、ユートコールが沸き起こりました。 選手コールでは多分唯一。 ユート愛されています。

また、試合後、カリアリの8番ダヴィデ・ビオンディーニに盛大な声援が送られていました。 Wikipediaで調べたら、チェゼーナの下部組織出身で、チェゼーナでもセリエC時代にプレーしているみたいですね。 Jで我々がやっていることも同じなんだな、と交流を見ながら嬉しくなりました。

そして、サポどうしも勝って笑顔で声を掛け合ったり握手したり、当然のことなのですが、俺たちと同じだな~と感じました。

最後に、寒さです。 ヤバカッタ。

気温はたぶんマイナス5℃くらいだと思いますが、外気よりも、昼間、チェゼーナ市内を歩き回って靴に染み込んだ水(雪)が冷た~くなっていき、足の指の感覚がなくなるだけでなく、足の裏に何か付いてるんじゃないか、足が靴下とくっついて脱げなくなってしまうんじゃないか、凍傷にならないか? と怖かったです。

ハーフタイムも寒くて意識が朦朧としていきそうで、ゴール裏を歩き回ったり、その場で立ったまま走る真似をしていたのですが、そんな間にもたくさんのイタリア人が我々にユート!と声をかけてくれました。

試合前、入り口でPCを預ける際、荷物に気をつけろと言われたので、用心は必要なのでしょうが、少なくとも我々が、危険な思いや嫌な思いをすることは一度もありませんでした。

帰り、とても出待ちする気は起きず、まっすぐ駅に向けて硬直した身体をドタドタと動かして歩きました。 ちなみに、駅から電車に乗って帰るサポはほかに数組しか見かけず、基本的に地元在住の人ばかりのようです。 (それとも飲んで帰るのか?)

今、イタリア国内を旅行していますが、主な土産物店では、どこでもアズーリ、ユベントス、ACミラン、インテル・ミラノのグッズを売っています。 ビッグ・クラブと比べ、チェゼーナはローカルな存在で、マッチデープログラムに出ている広告も、地元の店や、大手自動車メーカーのロゴが出ていても実は地元資本のディーラーだったり、中小事業者が中心。

長友の活躍や愛され方とともに、世界に注目されるリーグで戦う小クラブサポの地の足に着いた心意気と暖かさを感じた試合でした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年12月20日 (月)

チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その2

チェゼーナまで長友を観に行った話の続きです。 どこまで書いたんだっけ? そうそう、入場しようとしたら、ちょっとしたマイナートラブルがあった話。

でも、その前に、前回書き損ねたことを二つ。

まず、一つ目はチェゼーナで入ったレストランの話。 チェゼーナの選手のサイン入りユニが飾られていました!

Pc180031

ただし、長友入団前のもののようでした。 店員は英語が、こちらはイタリア語が出来ないので、詳しいことは聞けませんでしたが、こちらが日本人で、チェゼーナに来た理由はよく分かっているようでしたし、店にサッカーにまつわることがあったのはとても嬉しい。 また、店の人はとても親切でした。

もう一つは、街中のオフィシャルショップでの話。 前回も書いたとおり、品切れが多かったのですが、 「じゃー、スタジアムのゴール裏にあるショップで買える?」 と聞いたら、「今日は閉まっている。」 とのこと。

土曜日の試合当日に閉まっているなんて、どうせ適当なことを言ってるんじゃね? と思って、スタジアムに行ってみたら・・・、そのとおり閉まってました! (スタジアムオフィシャルショップは外から見えます。 ホームゴール裏のチケットで入場しないと買いに行けません。) 結局、マフラーはパチ屋さんで調達しました!

で、ようやく前回の続きです。

白黒マフラーを装着し、気合いを入れていざ、スタジアムに入ろうとしたら・・・。

金属探知機を使用した荷物チェックでNGが出てしまいました! 持っていたノートPCがダメとのこと。 貴重品を身に付けて、あとは鞄ごと預かるから置いていけ、とのこと。

鞄を預けるのは良いのですが、一緒に旅をしているドロンパを入れるものがない・・・。 手に持ったまま試合観戦は無理だし、鞄に入れたまま預けると、ドロンパが入場できない・・・。

一瞬悩んだ結果、ノートPCを裸で預け、ドロンパは鞄に入れて入場することにしました!

Pc190058

ここでも係員はとても親切でした。 ちなみにカメラの持込み、撮影は無問題。 なんでそんなこと聞く?という感じ。 以前、プレミアリーグでNGと言われたものですから・・・。 あと、ペットボトルはキャップを取ればOK。 おぉ、味スタと同じだ!

Pc190046

ゴール裏2Fに上る階段の踊り場から。 ピンボケですが、右後方にライトアップされた城壁跡?が。 手前に移動パニーニ屋など。

Pc190048

やや左にカメラを向ける。 真ん中の黒い人だかりがボンボネーラ。 その他、ピザ屋や、パチ屋さんなど。

Pc190049

ゴール裏2Fからピッチ全体を望む。 良い感じです。 全体はフクアリをカクカクさせたような感じ。

Pc190067

ゴール裏2Fは立見席のみ。 2Fに上がる階段の入り口でチケットチェックがありました。 我々の指定席は左端近く。 2Fは左からA~Fブロックに分かれていて、各ブロックごとに縦・横(列・番)の番号が振られています。 床に記載された番号で席(というか立つ位置)が分かる仕組み。

自分と妻の番号が4つくらい離れていたので、ちょっと心配になりましたが、端の方はゆったりしていて、間には誰も来ませんでした。 発券のとき、わざとゆったり確保してくれたのかもしれません。

客は7割以上が男性で、若い人が多いですが、男女二人連れ、おばさん、おじいさんもいました。 特に危険な空気は感じませんでした。

Pc190050

ゴール裏1Fは日本平アウスタに似ている感じ。 2Fにはないベンチがありました。 また、2Fと異なり、ここに降りる時にチケットチェックはありませんでした。 自由席? 何年か前の天皇杯決勝を思い出させる雪です。

スタグルメは限られていました。 1Fコンコースでビールとホットワインとソフトドリンクとポテトチップを売っているだけ。 その窓口にもボンボネーラと書かれていました。 外の店と関係あるか? また、パニーニという張り紙を見ましたが、現物は確認できず。

Pc190073

1F最前列でもホットワイン等を売ってました。 (試合中も売ってました。)

Pc190065

メインはちゃんとした席になっています。 また、最上部にラウンジのようなスペースがあり、飲食ができるようです。

Pc190066

そのスペースのアップ。 ラウンジというより、なんか部室っぽいような。

選手がアップに出てきました! 無論、我らが長友もいます! ピンボケですが。

Pc190052

Pc190055

1Fに降りて、至近距離から練習を見る。 ゴール裏メイン寄りにいることが多く、近くてよかったです。

そして、ふと2Fを見上げると、長友のゲーフラが! カッコいい!

Pc190059

このとき、1Fにいた人が、写真撮りたいからちゃんと綺麗に拡げろ的なことを叫んでくれました。 後でも書きますが、多くの人に親切にしてもらいました。

Pc190062

長友は近くでアップしていたものの、非常に集中していて、我々も叫んだり、東京の小さいフラッグやドロンパを頭の上に掲げたりしましたが、たぶん、気付いてないと思います。

普通のチェゼーナサポも普通に「ユートー!」とエールを送っているので、我々が声を出しても目立たないということもあります。

また、東京の青赤が、今日の対戦相手のカリアリの色に近く、あまりフラッグ等をおおっぴらに掲げるのは憚れたこともあります。 何人かの人に何?と聞かれ、長友がW杯前まで所属していたFC東京サポだと言うと笑顔になったり、握手を求められたり。 長友は愛されています。

そして、いよいよ選手紹介! スクリーンは、メインとアウェイゴール裏の間の角の低い位置に設置されていました。

Pc190069

チェゼーナのロゴはタツノオトシゴ!

Pc190071

GKに続く二番目の紹介! 日本と同じようにサポが手を上げてヘイ!と叫びます。

いよいよキックオフ!

(これから出発なので、すみません。 最終回へ続く。)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年12月19日 (日)

チェゼーナ寒すぎ! チェゼーナvsカリアリ 12月18日(土) その1

遅めの休みでイタリアに来ました! 初イタリア、初セリエAです! 長友は愛されていました!

Pc180016

ミラノから、ボローニャ経由で、13時頃チェゼーナ着。 小さな駅です。 ミラノ、ボローニャ、途中の車景、どこも銀世界でした。

Pc180020

雪が冷たい!

Pc180018

駅から東に15分ほど歩くと見えてきた! スタディオ・ディノ・マヌッツィ!

Pc180019

ホームゴール裏(メインから見て右側)のチケット売り場でホームゴール裏2Fを購入! 二人で32ユーロ(男性20ユーロ、女性12ユーロ)。 購入時にIDを求められ、チケットに名前が印刷され、入場時に本人か確認のため再びIDが求められます。 旅行者はパスポート必須かな。

Pc180021

道を挟んで反対側にある「いかにも」な店。 その名も"Bombonera"!

まだキックオフまで4時間以上あるので、駅の南側に広がる町の中心部へ。

Pc180022

再び雪道wを歩く

Pc180024

なかなかお洒落な住宅街でした。

Pc180026

街一番の目抜き通り。 時々、チェゼーナの旗やチェッカーフラッグ(チェザーナカラーはビアンコ・ネロ)を掲げる軽食店などを見かけます。

Pc180027

12月4日にオープンしたばかりというチェゼーナ・オフィシャルショップが! 長友のブログにも出てましたが、長友の大きな写真も大通り沿いに掲げられていました! 雰囲気的に、街で一番オサレなスポットな感じ・・・

試合の前に腹が減っては・・・ ということで、昼食を食べるところを探すもなかなか見つからない。 ピッツェリアじゃ寂しいし・・・、ということで、なんとか見つけた一軒におそるおそる入る・・・。

Pc180032

素朴な家庭料理と言う感じでしたが、素材がいいからか、とても美味しい!

Pc180034

火の通り具合、味付けの塩梅とも絶妙! 大満足でした! ワインにサラダも付けて、余りを持ち帰るほどの量で一人30ユーロ弱は安いのでは?

食事後、先のチェゼーナのショップで買い物。 ただ、品切れが甚だしく、マフラーもない、ホームの長友ユニもない、ということで、アウェイの黒い長友ユニを購入! チームのマーク、タツノオトシゴをフィーチャーしたグッズが多かったですね。

Pc190038

再びスタジアムに向けて歩き出す。 前に見えるのは、長友も撮影していた城壁跡か?

Pc190041

光の灯るスタディオ

Pc190043

ボンボネーラも人でいっぱい! 中では別の試合の中継を。

Pc190044

パニーニやピザ、パチグッズの出店(トラック)も5、6台並ぶ。

Pc190045

入り口でマッチデイプログラムを貰い、チケットを見せて入場! ここで小さなハプニングが!

(次回へ続く。)

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2010年2月21日 (日)

ドロンパ in 寒い寒いエミレーツ アーセナルvsリバプール 2月10日(水)

2月10日(水)開催のアーセナル対リバプールを現地で観ました! 遅くなりましたが、報告します。

試合前、一つ前のエントリで触れた友人ご夫婦、2007年のイングランドデー(こちらこちら)の試合後に明大前で出会ったイングランド人の旦那さまと日本人の奥様ご夫婦、そして私たち夫婦(今回は新婚旅行でした)の計6人で、ペーニャロンドン(仮)の初会合?を持ちました。

100211_012301_2

いつの日か、本当にペーニャロンドンが出来るかもしれないでしょうか!? いや、既に存在していたりするのでしょうか!?

R0013925_2

その後、エミレーツに移動。 アドバイスに従い、混雑の激しい最寄のアーセナル駅ではなく、ハイバリーイスリントン駅から歩きました。

R0013937

ピンボケですが(汗)。 スタジアムに向かう人が途切れず続きます。 途中から歩行者専用に。

R0013942

水分の少ない、ギュッと詰まった粉雪が車にこびり付いています。 寒い!

R0013943

スタンフォードブリッジ近くにもいましたが、無論、こちらでも露店が。

R0013945

15分ほど歩き、

R0013948

見えてきた!

R0013954

ドロンパ参上!

今回は、年チケ保有者のご手配で観戦できました! お預かりしたカード式の年チケを機械に挿入し、遊園地のような、一回につき一人しか入れない回転式の入り口を進みます。

R0013955

そして、再びひたすら階段を登る・・・

R0013960

アウェイ側ゴール裏上段ですが、見易い!

R0013961

優勝するにはこれ以上チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドに離される訳にはいかないアーセナル。 CL出場すら危ういリバプール。 負けられない者どおしの対決はとても面白い展開になりました!

R0013970

アルシャビンの小型ワントップだった前節から、先発にベントナーを入れ、アルシャビンとのツートップに(あるいはアルシャビンがやや後方か)。 楔が入るようになり、序盤から連動した動きでアーセナルがキープ率で上回ります。 前節カウンターに沈んだのに懲りたか、より丁寧な繋ぎを志向しているように見えました。

R0013962

対するリバプールもカウンターからカイトやルーカスが攻撃に厚みを加えようとするものの、ゴール前での落ち着いたプレーや迫力を欠いていたように見えました。 恐らく、フェルナンド・トーレスの不在が大きいのでしょう。 (最近の試合を観ていないので詳しくは分かりませんが。。。) また、ジェラードが思いのほか、高い位置でプレーし、なかなかボールに触れていませんでした。 最近はいつもああなのでしょうか?

R0013966

アーセナルは前半途中でナスリに代わりロシツキーが登場。 連戦の中、ナスリはチェルシー戦に比べ、明らかに動きが悪く、ロシツキー(前試合でも観ましたが、失礼ながら復帰していたのを知りませんでした)は、地元ファンに トーマス! と呼ばれていました。

R0013969

全体としてアーセナル優位で試合が進みますが、得点には至りません。 徐々に繋ぎが雑になり、攻め手を欠き、最終ラインで回すしかならなくなり、スタンドもザワザワし始めますが・・・。

しかし、後半から悪い流れを断ち切って、もう一度盛り返したのはさすが世界のトップレベルだと思いました。

セスク?からゴール前やや右のベントナーへパス。 ベントナーのシュート?アーリー?が相手に当たってもう一度足元に収まったボールを、今度は外を追い越してきたロシツキーにパス。 ゴールラインギリギリからロシツキーが折り返したやさしいクロスに中央ややファーサイドのディアビが頭で合わせてやっとアーセナルが得点!

R0013971

直後のキックオフ。

終盤、リバプールの激しい反撃。 ジェラードが中盤の底にポジションを移し、ボールタッチを増やすと共に、中長距離パスを駆使し、攻撃を組み立て始めます。 前線の狭いスペースにライナー性のピンポイントロングパスを通すなど、梶山みたいだと思いました(笑)。

R0013973

梶山でも1試合に一度出すかどうかというパスが普通に見られるのは、やはりプレミアは凄い世界です。

R0013975

小さいですがベニテス(線審の隣)とベンゲル(奥でスタンドの方を向いている)。

アーセナルも踏ん張り続けますが、最後にゴール前でFKを献上。 試合を通じて押していたのに同点の危機。 ファウルを犯した選手よりも、ボールをキープせず、FKの原因となった相手の反撃を招いたウォルコットに対し、スタンドから不満の野次が飛びます。

しかし、ジェラードの蹴ったFKは結局壁に当たって決まらず、結局、そのまま試合終了。

R0013977

現地では気が付きませんでしたが、最後のFKでセスクがハンドを犯していて、リバプール側が猛抗議していたとか。 翌日の新聞にばっちり写真入りで載っていました。

この日、首位チェルシーが敗れ、2位マンUが引き分け、アーセナルもギリギリ優勝争いに踏みとどまったという評価のようです。

それでも、試合中および試合後、他会場の経過・結果が大型スクリーンに表示された際、スタジアムDJが一番最初に読み上げたのも、スタンドのファンが一番反応したのも、チェルシーやマンUの経過や結果よりも、北ロンドンのライバル、トットナムが負けたことでした。

R0013983

家路を急ぐ人達。

2試合を通じた印象です。 ありきたりな感想ですが、試合を構成する諸要素の中で、戦術よりも個々の選手の能力が占める割合が大きいな、と。

Jでは、連動性を高めて相手のギャップを生み、そこを糸口に得点を狙うことに、J2を含め、どの監督も腐心していると思いますが、私が見たプレミアの2試合では、個々の場面では非常に高度な戦術もみせる一方、それが試合結果を分ける可能性は相対的に小さいと思いました。 チーム戦術以上に、個々の選手の能力や判断でパスが通り、ドリブルで前進し、点を決め、試合結果が決する訳です。 同時に、個々の勝負を仕掛ける場面が多く、失敗したときのダメージも大きい訳で、Jから観ると、ある意味安全マージンが少なく、粗野に見える部分もあります。 他方、プレミアからJを観ると、必要以上に複雑だったりまどろっこしいように見え、奥歯に物が挟まったように感じるのではないかと思われます。

前回に続き代表の話に脱線すると、身体能力に劣る日本としては、個対個が直接対決すればどうしても劣勢な訳ですから、そういう場面を出来る限り避け、相手をいなし続け、その中で試合の流れを読んで少ないチャンスを決める必要がある訳です。

それに対し、これまでの日本代表は、リスクを減らして失点を防ぐという部分では、方向性が分かっていたと思います。 つまり、城福監督ではありませんが、「繋ぐ」というのも、攻撃の起点であるというより、失点を防ぐ意味合いが大きいのです。

ただ、そこからどうやって反撃するか、という部分の整理が進まないまま、失点を防ぐ方も我慢しきれず、品質を保てなくなっているのだと思います。 だから、セットプレーであれ、時間帯を選んだカウンターであれ、得点を取る見通し・共通認識さえあれば、守備の方も(スタミナが持つ限り)再び安定するのではないかと思います。

寒さについては、前回のエントリのコメントで書いた内容をご参照ください。 本当に寒かったです。 ただし、だから日本でも秋春制が出来るとは思いません。 雪は気温の高低とは全然違う問題であること。 試合を行うだけでなく、練習もきちんと出来なければならないこと。 この2点から、今の日本で秋春制は事実上無理だと改めて思います。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年2月 9日 (火)

ドロンパ in スタンフォードブリッジ チェルシーvsアーセナル 2月7日(日)

R0013456

バッキンガム宮殿にて衛兵の交代を見学。 演奏する音楽はビートルズやABBAメドレーなど。 (昔、来た時は、ジェームス・ボンドのテーマをやっていた。)

R0013485

続いてサッカーの聖地へ。 東京サポでロンドン赴任中の方(ブログはこちら)の車で30分強の道のりでした。

R0013494

綺麗なスタジアムでした。 見方を変えれば至って普通のスタジアムですが、それでも大きなFAマークを掲げる姿は圧巻。 旧には行ったことありませんが、さぞかし厳かな雰囲気だったことでしょう。

R0013496

隣はコンサートで有名なウェンブリーアリーナ。

市内中心部に戻り、ホテルにチェックイン(初日の土曜夜は前述の友人宅泊)。 今回はチェルシーのオフィシャルサイトで宿泊付きセットを購入。 宿代込みで2人で約300ポンド強でした。

宿はスタジアムの最寄り駅(Fulham Broadway)から2駅のEarl's Court近くのビジネスホテル(Premier Inn London Kensington)。 豪華ではないけですが、小奇麗で機能的でした。

ホテルで防寒を整えていると、TV(BBC)でスタンフォードブリッジ周辺の模様の中継が入り、ロンドン・ダービー、ビッグ4の直接対決という以上に、テリー関係でメディアの関心が高いことを知りました。 TVからはスタジアムに向かう人々と騎馬警察が映し出され、我々も先を急ぎます。

いよいよスタンフォード・ブリッジへ! 宿からスタンフォードブリッジへは徒歩ではなく地下鉄を選択。 これが正解でした(?)。

Earls Courtは乗換駅ということもあり、ホームには一目でそれと分かるチェルシーファンがたくさん。 他方、赤いスカーフを巻いた人は小さくしています。

地下鉄はスタンフォードブリッジに向かう人たちでいっぱいで、東京の通勤の時間帯と変わらない。 動き出すと突然、男達の図太い歌声が。

「テリーの母親は○×△※だ!」

アーセナルサポにネタにされるテリー。

R0013517

フラム・ブロードウェイで降りる人たち。

R0013521

試合開催時専用出口を出る。

R0013522

堂々とバッタ品を扱う露店。

R0013523

周辺の道路は閉鎖中。

R0013524

すぐ目的地へ・・・

R0013526

到着! 一人ひとり荷物チェックし、チケット(年間チケットはカード式の模様)も一つひとつ機械にかざしてチェック。 入場に時間がかかる。

R0013528

殺風景な階段をひたすら昇り・・・

R0013529

やっと席に着けた! ちょうどキックオフでした(汗 プレミア観戦は稲本がいた頃のフラムvsチェルシー@(間借り中の)ロフタスロード以来、二回目です。

試合は、負けられないフラグの立ったチェルシーが磐石の試合運びだったと思います。

試合開始早々、カウンター気味でFKを獲得。 そのFKで得たCKを中でテリーがにそらし、ファーでドログバが合わせて先制。

その後、負ければ優勝が絶望的になるアーセナルが押し込むも、カウンターからランパード?が素早くボールを運び、相手を充分釘付けにしてから右サイドでフリーのドログバへ。 スピードに乗ったドリブルから内に切れ込み、相手をぶっちぎるも、体勢を崩さず、ズドン! 早くも試合を決してしまった。 いずれの得点も目の前でした!

ランパードやアシュリー・コールがあれだけ黒子に徹して労を厭わず、マルダが気の利いたプレーをする。 ドログバやアネルカにしても、突破などのスーパープレーだけでなく、ちょっとしたパスを出す時のフェイントの入れ方やタイミングのずらし方、マイボールにするための身体の入れ方などが本当に上手い。

R0013530

他方、アーセナルは一生懸命に繋いで、相手のギャップを突こうとするものの、リスクをかけるポイントが低すぎるというか、中盤で難しいプレーを選択したり、味方と意志の疎通を欠いて失敗してカウンターを食らったり、時間がかかりすぎて相手に守りを固められてしまうシーンが多かったです。 (その点、チェルシーの遅→速の一瞬のスピードアップは凄まじかった。) あと、そこでパスかよ!? シュート打てよ! と思うシーンも(笑)。

そして、上手くいかないうちにどんどん雑になり、次第に見え見えのクロスくらいしか攻めてがなくなってしまいます。

セスク・ファブレガスとナスリが一生懸命あれやこれやアイディアを駆使して攻撃を組み立てるものの、周りの反応が鈍かったり(ソングは終盤見違えるようになるまではどうにも・・・)、アルシャビンはあまりに性急でチャンスをふいにすることが多かったです。 (アルシャヴィンの実質ワントップは、上手いけど雑な田中達也という感じ。 走り方も似ているし。)

それでも、1-0の時にアルシャビンが抜け出して1対1になったシーンや、終了間際の時間帯など、決定機は何度も作ったのはさすがでした。 それらも結局ツェフに阻まれてしまいましたが。

R0013536

アーセナルサポどうしで喧嘩?

R0013538

発炎筒まで。 けど、大半のサポーターは最後まで熱く応援していました。

R0013535

ドロンパ海外デビュー? チェルシーのライオンマスコットよりはずっとかわいい!

R0013539

注目のテリーは身体を張ったプレー。

R0013533

"JT CAPTAIN, LEADER, LEGEND"

R0013545

試合後、チェルシーサポにシャツを投げ込んだ。 (逆サイドではギャラスも一人挨拶に行って、シャツを投げ込んでいた。 大方のアーセナルサポも拍手で迎えていた。)

しかし、メディアは辛らつ。 翌日のMETRO(日刊フリーペーパー)の一面の記事タイトルは、このことを指して、"Can't keep his clothes on" (すぐ脱ぎたがる)。

R0013665

上半身裸のテリーの写真の下には"Love Cheat footballer John Terry may well have been sacked as England captain but he's still a hero to Chelsea fans." (浮気性のフットボール選手ジョン・テリーは、たとえイングランド代表キャプテンから外されたとしても、チェルシーファンにとってヒーローである)。

申し訳程度に、裏一面にチェルシーファンによる寄稿を掲載していたが、中面には、不倫相手に対し、手記の出版差し止めのため多額の口止め料を払った、との記事が。

試合後は駅で入場制限していたので、駅の中のパブというより普通のバーでビールを一杯! チェルシーの年間チケット保有者だけに制限されていたようだけど、無害と判断されたようで、入れてもらいました!

楽しかった!

蛇足

で、まぁ、久々に本場の迫力に触れ、とても楽しんだ訳ですが、現時点で思うことは、Jも悪くないな、と言うことです。 アーセナルだって、長いシーズンでは、いろいろ工夫しながら思うように行かないこともある訳で。 Jの各チームだっていろいろ工夫しているし、その中で快心のプレーや試合だってある。 同じサッカーというスポーツで戦っている訳です。

スタンドに関しても、応援に関して独自の文化を築いていると思うし、国内で相対的にマイナーな競技であるがゆえの自覚、覚悟的なものは、もしかしたらイングランドのファンにはないものかもしれません。

さすがにJにドログバはいないですが、競技や文化という面で引け目に感じることはないよな、と思うわけです。

まぁ、ベネズエラと中国戦を終え、サッカーと言うだけで白い目で見られかねない今の日本の状況ではあまり意味はないかもしれませんが、このタイミングだから、敢えて書いてみました。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年2月 1日 (日)

グアムキャンプ五日目! 1月28日(水) と FC東京グアムキャンプ飲み会

まず、告知です。

今日18時からこのようなこと(ここここ)があります。

二つ目のリンク先ではとんでもないことが書いてありますが、解説なんて恐れ多いことはとてもできません。 むしろ、NERIMA FRENCH BULLDOGさんから、とても面白い話が聞けるのではないかな、と期待、いや確信しています。 (と、こちらからも今野ばりのプレッシャーを。)

いずれにせよ、グアムの臨場感を味わえるのではないかな、と思います。

急なご案内ですが、ご都合つく方は是非・・・。

で、以下キャンプ五日目についてです。 この日から阿部、下田、廣永が合流していました!

午前(はほとんど見られず・・・)

各種連絡やブログアップ(爆)に手間取り、練習場に着いたのは終了間際・・・。 インターバル走なども見られず。 あぁ。

R0010780

最初、ロングフィードの練習かと思っていたが、オフィシャルによるとサイドチェンジの練習だったようだ。

R0010782

R0010783

それを眺めるシュート練習を終えた選手たち。

R0010823

阿部と・・・

R0010785

廣永も復帰!

午後・・・

・・・も、観光していたのでやや遅刻。 もう6対2のボール回しに入っていました。

以下、引用。

大きな円形での6対2のボール回しを開始。2人組×4色のビブスで分けて、基本は1タッチで同色の選手にパスをしない、もしドリブルをした場合は同色の選手のみにパスというルール

R0010827

この練習では、ドリブルするかしないかの判断は各選手の自由に任されている。

ワンタッチでパスを選択するのか、ドリブルで運んで突破するのか。 試合中にも判断が問われるが、その訓練になっていると思う。

さらに、引用。

縦40m×10mのエリアで5対5のミニゲームであるが、両ゴールの5m前にフリーマンがいて、攻撃の時はフリーマンを経由してシュートに持ち込むという ルールで行われた。城福監督からは「遅攻を恐れない、ボールを奪われた時の修正、自分のポジションを意識したプレー」という指示があり、狭いエリア内で激 しい攻防が続けられた。

この練習で特徴的だったのは、攻撃する側のチームは、相手にボールを奪われるまで、両方向に攻撃し続けること。

つまり、(サイドから見て)右方向に攻めてシュートを打った後、続けて反対の左方向にも攻撃するということ。

攻撃の時に全員が攻めあがっていたら、反対方向への攻撃のスタート位置が低くなる。 いかにバランスよく攻撃するのか。

城福監督からは、"スリーラインを維持しろ!"という指示が飛んでいた。

R0010848

下田も復帰!

R0010833

R0010834

R0010835

R0010836

R0010837

R0010842

情熱的に指示を飛ばす城福監督。

R0010840

R0010845

R0010846

さらに9対9のミニゲーム。 フォーメーションはこんな感じ。 (入れ替わりが多く、流動的でした。)

青チーム

_達也_赤嶺_

___大竹___

_サリ_梶山_

北斗平松モニ健太

ピンクチーム

_祐介_相太_

羽生___ナオ

___米本___

浄吉本高橋泰志

R0010844

塩田も会場に顔を見せたが・・・ その後、帰国したようですね。 お大事に!

R0010863

練習終了!

R0010867

サイドチェンジの練習をする藤山と平松

R0010869

シュート練習する達也、祐介、平山など。 (あと一人は赤嶺かな?)

そして、奥原+有馬塾

R0010871

R0010876

6対3のパス回し

R0010874

ダウンする相太と北斗も注目

次はパスの練習。

R0010881

コーンの間を3回通したら次のコーンの間に進むルール。 手前から奥にパスを交換して行って、また手前に帰ってきたら終了。

R0010891

梶山と大竹 最初は一番安定していたが、なかなか決まらないうちに・・・

R0010892

バランスが崩れだす。 結局ラスト2まで残っていた。

R0010893

吉本と泰志もなかなかうまくいかず。 ある時はあと一回というところで失敗し・・・

R0010906

悶絶する吉本。 ここもラスト2まで残っていた。 (どちらが最後までクリアできなかったかは確認できず。)

R0010887

一番早くクリアしたのは健太と下田コンビ。

R0010898

米本と高橋も安定していた。

R0010901

うまくいかない場面もあったが、2番目にクリア。

R0010883

草民は最初有馬コーチと組み・・・

R0010897

・・・健太クリア後は健太と。

R0010910

なかなか悪戦苦闘していたが、(確か)3番目にクリアしていた。

R0010895

ニコニコしながら脇を走りすぎる権田(左端)。

R0010905

城福監督と羽生も見守る。

R0010882

写真一番奥で何かの練習(シュート練習?)をしているのはサリ。

R0010912

器具を付けてトレーニングしているのはなぜか浜野コーチ。 奥ではボール回しに興じる他のコーチ陣。

R0010914

奥原塾終了。

R0010915

取材を受ける北斗。

R0010917

ランニングしながら通り過ぎる甲府のスタッフ(?)。

R0010921

この日到着した大宮・・・

R0010922

・・・と柏。 栗澤らしき選手もいたが、はっきりとは確認できず。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月31日 (土)

「技術を見せろ!」 新しい練習が見られたグアムキャンプ二日目! (午後編) 1月25日(日) 草民写真追補

順番があれですが二日目の午後編です。

ボール回し、繋ぎ、遅攻を重視しているように見受けられる城福東京ですが、個々の技術や、素早い展開を軽視している訳ではない。 そういうことが垣間見れる(と思った)この日の午後の練習でした。

二日目の午前編も、インターバル走の写真を大幅に追加しました。 苦しそうに、しかし、力強く走る選手たちの様子(ピンボケなのも混じってますが)を、よろしければご覧ください。)

R0010292

午前の練習後、観光を終え、練習場に戻るとボールを使ったアップ中。

R0010295

ただし、佐原が別メ。 オフィシャル(ここここ)やトーチュウで報道のとおり、グロインペイン症候群とのこと。

R0010297

水分補給

R0010298

R0010304

4色のビブスを着用し、6対2のパス回し

R0010299

東京の練習を横目に見ながら通り過ぎる甲府の藤田選手。

R0010305

さらにビブスの色が増える。 次の練習は、後から振り返ると、個人的に注目すべき練習だと思った。

以下、オフィシャルから引用。

そして次に新しいトレーニングが取り入れられた。5人×4チームに分けて、約30m×10mの縦長のエリアで、5対5のフリータッチでのボール回し。そこ に両10mラインに1人ずつフリーマンをおいて、両方のフリーマンにパスを回せたら得点ということで始まった。「狭い中でもスペースを見つけたり、作る動 きをすること」を狙いとして、最初はなかなかパスが回らなかったが、時間が経過するにつれ、パスがつながりはじめ、それに伴って守っている側も厳しいプレ スでボールを奪いにいくなど、熱気を帯びたトレーニングとなった。

R0010306

城福サッカーが目指すところというと、よく動いて、パスコースに顔を出して、繋いで、連動していくパスサッカーというイメージ・・・

だけではない。

  • 狭いエリアの中でいかに個々として打開するか。

このキャンプ期間を通じて、城福は盛んに 「技術! 技術を見せろ!」 と叫んでいたが、やはり個々の打開力は重要、ということ。

まぁ、サッカーで個人と組織というのは永遠のテーマのようなもので、どっちも重要というのは当然のことではある。

また、城福東京においても、苦しい中での個々の技術が問われてきたことも何度もある。

が、シーズンインのキャンプにおいて、個人の力や技術がクロースアップされたことに、やや新しさを感じる気がする。

そして、おりしも注目されている筑波の風間監督のサッカーと共通する問題意識が垣間見え、個人的に興味深かった。 (風間監督のサッカーについてはここを! 特に、引用されているインタビューでの受け答えに注目。)

R0010308

そして、もうひとつある。 引用したオフィシャルには"フリーマン"とあるが、要はポスト役の選手である。 そして、この練習では、ポスト役2人が重要な鍵を握っていた。

相手に隙があれば後方からでもどんどんポスト役に出してよい。 つまり、速攻を厭わないということである。

確かにこのキャンプでは 「遅攻を恐れるな!」 がキーワードではあるが、雑に攻め急ぐよりはゆっくり回せ、ということであり、逆に言えば、確実に前線に繋げる状況では、どんどん出してよい(=速攻を仕掛けてよい)、ということではないか。

また、ポスト役の選手はボールを受けると同時に攻撃の起点にもなる。 まず、そのポスト役の選手の判断が問われる。 同時に、攻めていた選手たちも全員が上がっていたら、攻守が入れ替わった瞬間にたちまち裏を取られてしまう。 いかに攻守を切り替えるか。 いかにスリーラインを維持し、バランスよく攻撃するのか。

  • 個々の技術と組織
  • 遅攻と速攻
  • 攻守の切り替えと前のめりにならないバランスの良い攻撃

いろんな問題意識が垣間見えた、とても楽しい練習だった!

R0010310

R0010311

R0010313

情熱的にボールを蹴りこむ城福監督。 空振りもあったけど!

R0010316

R0010326

阿部が痛んでいた。。。 この数日後復帰したようでなによりです!

そして・・・

R0010318

草民登場!

R0010321

R0010328

R0010329

R0010330

R0010332

R0010333

R0010337

R0010341

スタッフとボール回しに参加する草民。 全体練習が終わり、奥では奥原塾開催中。

R0010343

ダウンする徳永と相太。

R0010352

草民のパス交換は続く。

R0010350

氷ですねをぐるぐる巻きに。 これは徳永。

R0010355

R0010357

奥原塾から帰ってくる若手選手たち。

R0010359

R0010362

1

話題の写真。 NFBD氏による素晴らしいアイディアでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月30日 (金)

グアムキャンプ三日目! (午後編) 1月26日(月)

遅くなりましたが、三日目・午後の模様です。 よろしければご覧いただければ嬉しいです。

二日目、四日目、五日目についても、早くアップしたいと思います。←頑張ります。

R0010479

R0010481

午前の練習の後、タモン湾の方に観光に行ったり、部屋を出ようとしたら激しい通り雨が降ったり、午後も途中からの見学となりました。

佐原、阿部、下田は見かけませんでした。

R0010483

オフィシャルによると、パスアンドゴーの練習のようですね。

メイン(?)脇の定位置から見ると、午後はいつも強烈な逆光。

R0010486

続いて、7対4(7人がボールをまわし、4人が奪おうとする)の練習。 (こちらも逆サイドに移動。)

R0010489

オフィシャルにもあるとおり、城福監督からは、

  • 絶対のところを作る!
  • 中をはっきり!

ということを何度も叫んでいた。

思うに、一つ目の点については、ポゼッション・サッカーで怖いのは相手のカウンターだから、プレスを受けても、絶対確実にキープできる状況(パスコースや身体の入れ方など)を作っておく、ということかな?と想像。

二つ目の点については、パスをサイドに渡すだけでは相手は崩れないから、中にもしっかり顔を出して、いったん預けたり、預けないまでもパスコースを作っておくことで、相手のサイドも薄くなり、攻撃の選択肢・幅が広がるということかな?と想像。

R0010493

梶山と高橋。

R0010497_2

ブルーノと徳永。 (後方に大竹。)

その後、シュート練習組(赤嶺、相太、祐介、達也、ナオ、大竹、羽生、田邉)とミニゲーム組(中盤より後ろの選手)に分かれて練習。 シュート練習ではキーパーもゴール前に立つ。

R0010499

祐介と達也。 手前は草民。

R0010509

シュートを放つ平山。 手前は赤嶺。 左は有馬コーチ(元FW)。

R0010510

赤嶺。 今年も頼みます!

R0010513

一方、再びメイン側に戻って、ミニゲーム組。 こちらも面白かった。

城福監督からは、

  • 前に運ぶのを恐れない
  • 遅攻を恐れない

という指示が飛んでいた。

前に運ぶというのは、スペースがあったらドリブルするということだろうか? ドリブルすることで状況が打開されて、相手を抜けるかもしれないし、新たなパスコースが生まれるし。

遅攻を恐れないというのは、先の"絶対のところを作る"とも関係すると思うけど、攻め急いで精度の低いことをしてカウンターを食らうより、焦らず何度でもじっくりやり直し、より確度の高い攻撃をする、ということだと思う。

ただ、城福監督の意図が単なるボール回しのためのボール回しに陥ることではなく、よりメリハリがあるもので、要は、急ぐ時は急いでいいんだよ、ってことなのは、2日目午後や4日目午後の練習(※)から垣間見えた気がするのだが。

(※)アップは明日以降かな(汗。

R0010516

R0010518

R0010520

モニのいい攻め上がりもあった!

その後は12vs12のフルコートマッチ。 思わぬ展開に興奮! (で、写真ほとんど撮ってません・・・。)

R0010522

メンバーはこんな感じでした。

_達也_祐介_
___大竹___
高橋_梶山_椋原
__ブルーノ__
徳永モニ平松小山
___GK___

_赤嶺_平山_
草民_羽生_ナオ
_サリ_米本_
浄フジ吉本北斗
___GK___

携帯に書き込んだメモによると浄とサリの位置が逆だった。 どっちが正しいのだろう?

細かいところばかり見てしまって、ゴールシーンははっきり覚えてないのですが・・・。

北斗はよく見えていて上がるタイミングもいいし、軽いプレーがないし、本当に貴重な戦力になりそう。 練習前後の姿勢もいいですね。

あと、米本の馴染み具合に驚いた。 派手なプレーはないけど、昔からいるような感じ。 ここ数年、今更ながら浅利の偉大さを感じているが、米本本人が浅利が目標と言うのに誇張はない。

練習終了。

R0010535

一人でシュート練習をする達也。

R0010532

一緒にクールダウンする国見トリオ。

そして、若手+梶山は奥原(with有馬)塾。

R0010536

6vs2をひたすら繰り返す。

R0010543

草民が健太にスライディング。 思わず、イテッ!

R0010546

泰志

R0010556

吉本

吉本や泰志からはかなり危機感を感じる気がする。

R0010548

米本。 足元が実にシュア。 そして冷静な印象。

R0010560

健太と高橋くん

R0010564

大竹。 彼は強い。 去年も羽生やエメよりも強かった。 これは先発に食い込むための大きな要素のうちのひとつだと思う。

R0010565

大竹と草民。 奥に梶山。

シュート練習で浮き球をミートするのは草民が実に上手かった。 決定的なことができる選手。

R0010566

泰志と草民が腕立て伏せ。

R0010567

良い雰囲気。

R0010570

浜野さんと湯浅さんは今日もランニングへ。

R0010571

MXインタビューを受けるナオ。 良い表情!

R0010573_2

施設のバス。 普段は練習場が離れている甲府が使っているようだが、この日の午後はオフだったらしく、東京が使っていた。

R0010574

さらにインタビューを受ける新人二人。 今晩のホットラインが楽しみだ!

この時のエピソードはこちらをご覧ください!

そして、この日も暗くなるまでコーチ陣はボール回しを続けていた・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月29日 (木)

カボレキター!!! 1月29日(木)

5日目をすっ飛ばして、6日目午前ですが、カボレが来ました!

R0010981

R0010982

これから帰ります!

マイミクの方はミクシィご覧いただければありがたいです。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月28日 (水)

グアムキャンプ四日目! 1月27日(火)

四日目の模様です。

(二日目と三日目の午後を飛ばし、申し訳ありません。 改めて書きたいと思います。 見学、観光、飲み、と欲張り過ぎてまして・・・。)

R0010679

まずは厳しいサーキットトレーニングでした。

R0010621

指示を送る土斐崎コーチ。

様々な内容を3か4セット行う。 各セットの冒頭で音頭を取るのはお笑い担当の平松! (チーム内の愛称は"マツ"。)

R0010620

元気ですかー! と叫んでいた。

具体的な内容は下手な文章よりも写真に語ってもらいましょう。

R0010594

ジグザグに横移動しながら、有馬コーチにパスを返す。 写真は米本。

R0010596

北斗と順番を待つ平松。

R0010612

吉本。 梶山と一緒にいることが多いな。

R0010622

モニを見つめるナオと藤山。

R0010628

ナオ

R0010602

コーチが投げたボールを浮き球で返す練習。 コーチから縦に飛ぶな、と指示が出る。

高橋秀人君。

R0010611

米本と奥は浄。

R0010634

梶山。 次は健太。

R0010642

達也と浄。

R0010643

草民

R0010647_2

泰志

R0010651

大竹

R0010654

浄と次の赤嶺。

一番奥は権田。 オフィシャルにもあるとおり、GK3人が不参加のため、一人で浜野コーチと練習。

R0010655

赤嶺

R0010656

サリ

R0010673

祐介

R0010674

相太

R0010684

羽生

R0010607

奥原さんからの強いパスをトラップしてその流れからドリブル往復。 大竹がチャレンジ中。

R0010632

祐介

R0010637

吉本

R0010653

泰志の背中かな? 奥でヘディングしているのは吉本。 手前は高橋。

R0010675

北斗

R0010608

ドリブル→パス→ヘディングを返す練習も。 健太。

R0010631

草民

R0010615

ジグザグの動き。 これは草民かな?

R0010633

R0010680

ピンボケだけど、たぶん米本。

R0010630

横に動きながらパスを返す。 サリと米本。

R0010636

吉本かな?

R0010661

つかの間の休憩。

R0010665

再び平松の掛け声で再開。 小島よしおだったかな? 「大丈夫、大丈夫」

R0010604

合間にリフティング。 サリ。

R0010616

合間にストレッチ。 平山。 と、

R0010617

徳永。 (今日初登場かな? 一部、誤解されているようですが、決して嫌いじゃないです!)

R0010693

4色ビブスに着替えて6対2。

  • 赤い丸枠からボールが出てはいけない。
  • 同色へのパス禁止
  • その後、パスを出した後に反対サイドに移動しなければならない

などのルールが課される。 この辺、ベテランはうまいですね。

そして、4チームに分かれてミニゲーム。

ちゃんと全員確認できなかったけど、

白:赤嶺、ナオ、梶山、藤山、泰志、高橋
青:平山、達也、米本、徳永、平松、コーチ
赤:祐介、大竹、浄、モニ、椋原、権田、コーチ
黄:羽生、米本、北斗、サリ、吉本、有馬コーチ

R0010697_2

手前側では白vs青。 四方にゴールを置き、どこに入れても1点。 ただし、コーンに当てたらノーカウント。

4対2(たぶん?)で青の勝利。

R0010699

奥では黄色vs赤。 ハードルを通して、味方がタッチすれば1点。 慣れるまでコツを掴みづらい様子。 15対14で赤(だったかな?)の勝利。

入れ替え。

R0010703_2

手前で赤vs黄。

豪快なシュートを決める権田。 権田はもう一点取ってたな。

R0010706

と思ったら、ハンドをしてしまい、PKを与える権田。 サリが決める。 合計スコアは確認できず。

R0010702

奥で青vs白。

R0010707

点を決めてバンザイの平松。 受けるナオ。

R0010704

白はなかなかコツを掴めず、10対5で青が勝つ。

梶山が「完敗だ!」と叫ぶ一方、喜ぶ青チーム。

R0010709

けど、トータルスコアで青はブービー。 結局、白と青が罰ゲームの片付け。

R0010711

R0010712

R0010713_2

非常にいい雰囲気だと思う。

四日目は午後はオフだったようですね。 繁華街に向かうバスには札幌の曽田選手と荒谷選手が乗っていたけど、東京の選手たちはどんなオフを過ごしたのかな?

(レオパレスの敷地内でノブリンも見ました。 髭が伸びていた!)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧