ドロンパ in 寒い寒いエミレーツ アーセナルvsリバプール 2月10日(水)
2月10日(水)開催のアーセナル対リバプールを現地で観ました! 遅くなりましたが、報告します。
試合前、一つ前のエントリで触れた友人ご夫婦、2007年のイングランドデー(こちらとこちら)の試合後に明大前で出会ったイングランド人の旦那さまと日本人の奥様ご夫婦、そして私たち夫婦(今回は新婚旅行でした)の計6人で、ペーニャロンドン(仮)の初会合?を持ちました。
いつの日か、本当にペーニャロンドンが出来るかもしれないでしょうか!? いや、既に存在していたりするのでしょうか!?
その後、エミレーツに移動。 アドバイスに従い、混雑の激しい最寄のアーセナル駅ではなく、ハイバリーイスリントン駅から歩きました。
ピンボケですが(汗)。 スタジアムに向かう人が途切れず続きます。 途中から歩行者専用に。
水分の少ない、ギュッと詰まった粉雪が車にこびり付いています。 寒い!
スタンフォードブリッジ近くにもいましたが、無論、こちらでも露店が。
15分ほど歩き、
見えてきた!
ドロンパ参上!
今回は、年チケ保有者のご手配で観戦できました! お預かりしたカード式の年チケを機械に挿入し、遊園地のような、一回につき一人しか入れない回転式の入り口を進みます。
そして、再びひたすら階段を登る・・・
アウェイ側ゴール裏上段ですが、見易い!
優勝するにはこれ以上チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドに離される訳にはいかないアーセナル。 CL出場すら危ういリバプール。 負けられない者どおしの対決はとても面白い展開になりました!
アルシャビンの小型ワントップだった前節から、先発にベントナーを入れ、アルシャビンとのツートップに(あるいはアルシャビンがやや後方か)。 楔が入るようになり、序盤から連動した動きでアーセナルがキープ率で上回ります。 前節カウンターに沈んだのに懲りたか、より丁寧な繋ぎを志向しているように見えました。
対するリバプールもカウンターからカイトやルーカスが攻撃に厚みを加えようとするものの、ゴール前での落ち着いたプレーや迫力を欠いていたように見えました。 恐らく、フェルナンド・トーレスの不在が大きいのでしょう。 (最近の試合を観ていないので詳しくは分かりませんが。。。) また、ジェラードが思いのほか、高い位置でプレーし、なかなかボールに触れていませんでした。 最近はいつもああなのでしょうか?
アーセナルは前半途中でナスリに代わりロシツキーが登場。 連戦の中、ナスリはチェルシー戦に比べ、明らかに動きが悪く、ロシツキー(前試合でも観ましたが、失礼ながら復帰していたのを知りませんでした)は、地元ファンに トーマス! と呼ばれていました。
全体としてアーセナル優位で試合が進みますが、得点には至りません。 徐々に繋ぎが雑になり、攻め手を欠き、最終ラインで回すしかならなくなり、スタンドもザワザワし始めますが・・・。
しかし、後半から悪い流れを断ち切って、もう一度盛り返したのはさすが世界のトップレベルだと思いました。
セスク?からゴール前やや右のベントナーへパス。 ベントナーのシュート?アーリー?が相手に当たってもう一度足元に収まったボールを、今度は外を追い越してきたロシツキーにパス。 ゴールラインギリギリからロシツキーが折り返したやさしいクロスに中央ややファーサイドのディアビが頭で合わせてやっとアーセナルが得点!
直後のキックオフ。
終盤、リバプールの激しい反撃。 ジェラードが中盤の底にポジションを移し、ボールタッチを増やすと共に、中長距離パスを駆使し、攻撃を組み立て始めます。 前線の狭いスペースにライナー性のピンポイントロングパスを通すなど、梶山みたいだと思いました(笑)。
梶山でも1試合に一度出すかどうかというパスが普通に見られるのは、やはりプレミアは凄い世界です。
小さいですがベニテス(線審の隣)とベンゲル(奥でスタンドの方を向いている)。
アーセナルも踏ん張り続けますが、最後にゴール前でFKを献上。 試合を通じて押していたのに同点の危機。 ファウルを犯した選手よりも、ボールをキープせず、FKの原因となった相手の反撃を招いたウォルコットに対し、スタンドから不満の野次が飛びます。
しかし、ジェラードの蹴ったFKは結局壁に当たって決まらず、結局、そのまま試合終了。
現地では気が付きませんでしたが、最後のFKでセスクがハンドを犯していて、リバプール側が猛抗議していたとか。 翌日の新聞にばっちり写真入りで載っていました。
この日、首位チェルシーが敗れ、2位マンUが引き分け、アーセナルもギリギリ優勝争いに踏みとどまったという評価のようです。
それでも、試合中および試合後、他会場の経過・結果が大型スクリーンに表示された際、スタジアムDJが一番最初に読み上げたのも、スタンドのファンが一番反応したのも、チェルシーやマンUの経過や結果よりも、北ロンドンのライバル、トットナムが負けたことでした。
家路を急ぐ人達。
2試合を通じた印象です。 ありきたりな感想ですが、試合を構成する諸要素の中で、戦術よりも個々の選手の能力が占める割合が大きいな、と。
Jでは、連動性を高めて相手のギャップを生み、そこを糸口に得点を狙うことに、J2を含め、どの監督も腐心していると思いますが、私が見たプレミアの2試合では、個々の場面では非常に高度な戦術もみせる一方、それが試合結果を分ける可能性は相対的に小さいと思いました。 チーム戦術以上に、個々の選手の能力や判断でパスが通り、ドリブルで前進し、点を決め、試合結果が決する訳です。 同時に、個々の勝負を仕掛ける場面が多く、失敗したときのダメージも大きい訳で、Jから観ると、ある意味安全マージンが少なく、粗野に見える部分もあります。 他方、プレミアからJを観ると、必要以上に複雑だったりまどろっこしいように見え、奥歯に物が挟まったように感じるのではないかと思われます。
前回に続き代表の話に脱線すると、身体能力に劣る日本としては、個対個が直接対決すればどうしても劣勢な訳ですから、そういう場面を出来る限り避け、相手をいなし続け、その中で試合の流れを読んで少ないチャンスを決める必要がある訳です。
それに対し、これまでの日本代表は、リスクを減らして失点を防ぐという部分では、方向性が分かっていたと思います。 つまり、城福監督ではありませんが、「繋ぐ」というのも、攻撃の起点であるというより、失点を防ぐ意味合いが大きいのです。
ただ、そこからどうやって反撃するか、という部分の整理が進まないまま、失点を防ぐ方も我慢しきれず、品質を保てなくなっているのだと思います。 だから、セットプレーであれ、時間帯を選んだカウンターであれ、得点を取る見通し・共通認識さえあれば、守備の方も(スタミナが持つ限り)再び安定するのではないかと思います。
寒さについては、前回のエントリのコメントで書いた内容をご参照ください。 本当に寒かったです。 ただし、だから日本でも秋春制が出来るとは思いません。 雪は気温の高低とは全然違う問題であること。 試合を行うだけでなく、練習もきちんと出来なければならないこと。 この2点から、今の日本で秋春制は事実上無理だと改めて思います。
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