カテゴリー「高校サッカー」の21件の記事

2010年1月13日 (水)

高校選手権決勝 山梨学院vs青森山田 1月11日(祝)

どう書くか、悩む試合だった。

良い試合だったのは疑いようがない。序盤の山梨学院の攻勢。横に縦に斜めにピッチ広く行き交うボールと選手。そして碓井くんを中心に相手の急所を突くパスとドリブル。掛け値なしに見ていて楽しかった。

ただ、どうしてもJユース杯の決勝と比べると、「…」となってしまう。

一方は満員の国立。他方は(注目度が上がっているとは言え)ガラガラの長居。そして、敢えて言えば、レベルは、上手さ、戦術、ハードワーク、試合の流れに応じたプレーなど、すべての面で長居が上。

野暮なことは百も承知だが、両者が対戦すればどうなるか。

一昨年の大前がいた流経大柏と大竹や椋原の代のFC東京U-18だったら、どっちが勝つかわからないか、流経大柏がやや優位かなと思った
去年の広島皆実は、鹿児島城西>前橋育英を介した間接的な比較だが、岩渕や山浦、タマ達の代と良い勝負が出来た気がする(何の根拠もないが)。
けど、山梨学院と今年のFC東京U-18の試合を妄想すると、東京の圧勝しかイメージ出来ない。
まぁ、選手権の価値は青春の火を燃やすことにもあるので、上手さとか強化だけでないかもしれないが。

そこに横たわるギャップ。そんなことが頭を巡って、正直純粋に楽しみきれない自分がいた。

よく言われていることだが、全国的に指導のレベルが上がっている(あるいは均質化が進んでいる)。そんな中、差を分けるのは特別に優れた指導者と素質のある選手達。
まさに監督を韮崎から招聘し、選手をFC東京U-15むさしを中心にJクラブのJrユースから招いた山梨学院が取った方法。

そして、その舞台で勝負すれば、どうしてもJユースがヒエラルヒーで上にくる。プリンスリーグの結果で明らかなとおり。

他方で、高校も選手権に出てない選手を含め、様々な可能性に溢れているし(米本などその最たるもの。大学を経由した長友も。)、未知の楽しみがある。

何が言いたいかと言うと、Jユースにも実力に見合った注目が与えられると良いなと言うことと、ゼロックス杯の前に行われる高校選抜とJユース選抜の試合が楽しみだな、と言うこと。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2009年1月14日 (水)

三連休はインカレ決勝など・・・

日曜と月曜の夜には東京系の新年会に参加し、書初めをしたり、鍋をつついたりしました。 どうもありがとう! (土曜はひたすらお仕事をしていました~(;´д`))

サッカーに関しては、ここ数年インカレ決勝と選手権決勝の両方に行っていましたが、今年はインカレ決勝だけにしました。

東京サポ系のブログとしては空前のはてブ数を獲得した記念碑的なこちらの記事に触発され、どうしても筑波のやっひーサッカーを見たかったのです。

Rimg0038

筑波大vs中央大

ひとことで言えば、中大が激しいプレスで筑波に得意のパスサッカーを発揮させず、切り替えの早さと決定力の高さで押し切った試合・・・、かな?

それでも序盤と終盤には筑波サッカーの片鱗が見れて、楽しかったです! とにかく繋ぐ、繋ぐ・・・。 その徹底ぶりはこれまでに見たどのチームも上回っている。

他方、個々の技量では中大が上回っていたと思う。

Rimg0044

その筆頭格のFC東京U-18出身の村田君。 穴埋め、押し上げ、捌き。 そして、かつてと同様に3列目からの飛び出し。 着実な技量を発揮していい働きをしていましたね。

Rimg0035

試合前には恒例のJ入団内定者によるサイン会!

Rimg0040

ハーフタイムには学芸大のラテンサークルによるサンバショー。 一人、ノリノリで弾けまくってる子がいて、両応援団とも盛り上がってました~!

Rimg0046

結局、2-1で中大が勝利!

それにしても、この風間監督のこだわりは凄いですね。 スペースは使わないという。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年1月 4日 (日)

3日も高校サッカー! 那覇西vs國學院久我山 1月3日(祝)

昨日は駒沢へ行って、國學院久我山の試合を見てきた!

Rimg0002

久々の駒沢はやや北風が強かったけど、日差しも暖かいいい天気!

そして、國學院久我山と田邉草民は、前日の松山北戦に輪をかけて輝いていた!

Rimg0006

Rimg0007

前日にも書いたけど、久我山の攻撃陣は高い位置でも(高い位置ほど?)局面を打開する意識が高く、相手に突っかけてでもボールを運ぼうとする。 昨日はそれに加えて、受け手の動きや持ち手のキープとリリースの判断がワンランク上がっていて、プレーの連動と精度が増していた。 それは、こちらの動画を見ていただいてもよく分かると思う。

1点目は左サイドを大きく使ったワンツー。 最初にポストにボールを預けた森藤くんの駆け上がる時の躊躇のなさ、ボールを返すFW(松村くん?川久保くん?)のアウトフロントにかけたパスの絶妙さ、さらに逆サイドに駆け込む草民。 すべてがスムーズ。

Rimg0009

2点目もワンツー。 走りこむ動きとボールを戻す動き。 いずれにも躊躇・迷いがないから、ギリギリオンサイドで、かつ相手の裏に抜けられてしまう。

3点目もFKに反応し、やすやすと相手の裏を奪う。

4点目は前線のプレスからボールを奪い、キーパーの飛び出せない位置での絶妙のパス交換。

ハーフタイム。 沖縄三線の心を解きほぐす音色が軽やかに駒沢に流れる。

Rimg0015

後半、那覇西のドライブがかったシュートに1点奪われるが、5点目はシュートのこぼれ球を草民が押し込んだ。

6点目は相手DFとGKの連携の隙を草民が突いてボールを奪い、無人のゴールに運んだ。 ハットトリック。

7点目は縦の僅かなスペースを生かしたショートスルーパスに合わせたシュートがネットに突き刺さった。

Rimg0017

國學院久我山。 その一見奔放でありながら、実は確実なプレー選択で相手を切り崩すスタイルは見ていて実に面白い。 縦へ進むスピードやスムーズさは特筆すべきものがある。

反面、エンジンに例えれば、回転は上がるけど、果たしてどれだけのトルクがあるのか? この2試合だけでは分からない部分もある。

Rimg0031

相手が徹底して個を抑えにきた場合はどうなのか? 頭を抑えられると空回転してしまうのではないか? ストレスをかけられた状態でどこまで打開できるか。 先手を取れない状況で守備陣はどこまで耐えられるのか?

Rimg0029_3

明日の準々決勝こそ久我山の派手な勝ちっぷりの真価が問われる一戦。 相手はFC東京U-18もプリンスリーグ高円宮杯で大苦戦した前橋育英。 (久我山もインターハイで破れているとのこと。)

Rimg0032

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2009年1月 3日 (土)

新年といえば高校サッカー! 國學院久我山vs松山北 1月2日(祝)

昨日は高校サッカー國學院久我山vs松山北を見に西が丘へ! 今大会初の高校サッカー観戦。 開幕戦とかには大掃除などで行けなかったのだ。

Rimg0001

もちろん、一番のお目当てはFC東京への加入が決定している田邉草民(そうたん)君。

高校サイドではだいぶ前から加入の噂があったらしいだけど、実際のプレーを見るのはたぶん初めて。 (去年のイギョラ杯のvsFC東京U-18Bチームのときは出ていたのだろうか?)

年末のFC東京U-15深川の試合以来の西が丘。 去年は市をあげた三鷹高校ブームで、西が丘もめちゃ混みだったけど、今年はそれ程でもない。 (けど、この日7-1なんて派手な勝ち方をしたので、今日の駒沢は人がいっぱい来るかも?)

細かく繋ぐ久我山と、素早く大きく展開する松山北という対決。

久我山の選手は、まず目の前の相手に突っかけて、抜いてからまた次、というような感じ。 この個々の選手の打開する意識の強さはFC東京U-18と通じるものがあるかも。

周りの選手もスペースで受けるよりも、近くに寄って細かくボールを繋ぐ。 相手に跳ね返されることも多いけど、これがボディーブローのように効いてくるのかもしれない。

Rimg0004

草民は天才肌の選手ですね。

Rimg0008

2列目だったけど、トップ下だけでなく、右に左に位置を変えながらフリーでボールを受け、突破を図るフリーのアタッカーのような感じ。 足下が上手くて、ロングボールもすっとトラップできる。 囲まれても向きなおして打開できる。 ただ、チームで求められていないのか、守備はあまりしない。 このあたりは、東京サポの好み的にどうかな、と言う面はある。 プロ入り後にも修正が求められるだろうけど。

試合は左サイドでボールを受けた草民が相手と競り合いながら見事に決めて久我山が先制。 その後、カウンターから同点にされるものの(相手の飛び出しと、そこに合わせたスルーパスが見事だった)、ハーフタイム終了間際に突き放すと、後半は追い風にも乗った久我山の一方的な展開で7-1で久我山の勝利。

Rimg0011

相手が点を取ろうとするたびにその裏を突き続けた。

Rimg0017

高い打開力がフィニッシュへの意欲に繋がって生んだゴールラッシュだったと思う。

Rimg0019

松山北もゴールシーンに見られたすばやい展開は光った。

Rimg0022

第二試合の佐賀東vs那覇西も面白かった。

Rimg0028

Rimg0029

シンプルにすばやく攻撃する佐賀東。 最初の攻撃を見たときはその無理・無駄の無さに思わず"ハッと"した。

Rimg0031

両チーム、Pumaの同じ型の色違い。

対する那覇西は泥臭いサッカー。 激しいプレスと粘りのキープで佐賀東に持ち味を出させない。

好勝負は無得点のままPK戦へ。

Rimg0037

観客はゴール裏に民族大移動。

Rimg0038

PK戦って本当に近いんですね。

佐賀東ひとり失敗での那覇西5人目。 決めれば勝利というところでポストに当ててしまう。 乾いた音が印象的だった。

Rimg0049

だが、続く6人目で那覇西GKがナイスセーブ。 那覇西が今日久我山と対戦する。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年10月12日 (日)

高円宮杯準決勝 名古屋U-18vsFC東京U-18 → アマラオ映画 10月11日(土)

昨日は高円宮杯準決勝とアマラオ映画(アマラオと監督の舞台挨拶付き)に行ってきました。 時間が限られているので、ごくごく簡単になります。 写真は夜追加します。

高円宮杯準決勝 名古屋U-18vsFC東京U-18

結論から言えば、ぐやじい!

試合前は、正直なところ、レギュラーが多く抜けた東京の苦戦は免れないのかな、と思っていた。 けど、蓋を開けてみると、東京はレギュラー不在を感じさせない戦いを見せていたと思う。 いや、ユースやサッカーに詳しい方の目から見れば、影響はあったのかもしれないが、昨日の東京は強豪に相応しい戦いを見せていたと思うし、岩渕のワントップ気味という配置も面白かった。 勝つチャンスはあったと思う。

だから、三冠を逃したことが悔しくてたまらない。 試合前は、結果がどうあれ月曜は高円宮杯決勝に行こうと思っていたが、今のところちょっとその気にはなれない。 (決勝カードは関係ないです。)

試合後の表彰式で泣き崩れる畑尾に「顔を上げろ」と励ます声があった。 僕も、畑尾に胸を張ってもらいたいという気持ちで、「畑尾立派だったぞ!」と一回叫んだ。 とは言え、本気でそのカテゴリーで頂点に立とうという気概を持っている人達の心境を、果たして僕らは推し量ることができるのだろうか?

彼らは頂点を狙って戦い、そして実際に頂点を取ってきた。 大人と子供、プロとアマの違いはあるにせよ、ことカテゴリーの頂点を狙うという部分に限っては、東京のトップチームよりも高いレベル・意識での戦いの連続じゃなかったかと思う。

そういう人が敗れた時、どういう気持ちになるのか? 泣き崩れてしまうのは致し方ないのではないか? 凡人には想像することしかできない。 胸を張れと強制することなどできない。 ましてヘタレなどとも言えない。 ただただ、よくやったんだから顔を上げて欲しい、次に悔しさを晴らして欲しい、と希望を口にするのみ。

夜はKING OF TOKYO O FILMEへ。

まぁ、自分がアマラオを語るのは荷が重いので、ごくごく簡単に感想だけ。

新人監督さんということで、奇妙奇天烈な映画だったらどうしよう、と内心ドキドキだったのだが、基本に忠実な感じのドキュメントで、安心して観ていられた。

特に新しい発見もなかったけど(博実インタビューが若干それに該当するか)、アマラオの努力、明るさやアマラオと周囲の温かい交流・交友が自然に浮かび上がる内容だった。 東京ファンなら観て胸が温かく、そして熱くなる。

なんか中学生の感想文みたいだけど、これだけで。

最後に魔法のキーワードは「愛してる」。

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2008年9月26日 (金)

高円宮杯だぁ!(3) FC東京U-18の戦い 流経大柏戦、前橋育英戦

先週の日曜と火曜は、高円宮杯決勝トーナメントを観にフクアリと臨海に行ってます。

トップチームも多摩川クラシコ、磐田戦と激闘を制してきたけど、ユースも負けずに立派に戦っています。 もう日が経っているし、ごくごく簡単に振り返ります。

ベスト16・流経大柏戦@フクアリ (9月21日(日))

Fukuari00

相手は言わずと知れた昨年の2冠にして今年のインターハイ覇者(市船と両校優勝)。

こちらは昨年のJユースカップ、今年のプリンス関東、クラブユース選手権覇者。

プリンスリーグでは5-1で破った相手とは言え、厳しい試合に。

Fukuari01 Fukuari02

というか、まぁ、相手がどうこう言う以前に、試合開始直後に降り始めた大雨で、だんだん水が浮き始め、前半途中にはグラウンダーのパスがまったく転がらない、ボールがどう動くか予測のつかない、泥んこサッカー、肉弾戦になってしまった。

Fukuari03

そんな中、大貫くんが肩を痛めてしまう。 一度はピッチに戻るものの、やはり交代。

代わって入った1年生の江口くんを意識して見るのは初めてだったけど、疲れ知らずで積極的な活きのいい選手。

Fukuari06

ハーフタイムになると雷鳴が。 雷警報が出たということで後半開始はしばらくおあずけに。

Fukuari05_2

警報が出た状態で試合をすると、分かっていたのにわざと危険を冒したと見なされ、事故が起きても保険が下りないのだとか。 (保険金目的でわざと交通事故を装っても保険が下りないのと同じ理屈か。)

約40分遅れの15時に後半開始。 雷こそおさまったが、雨はますます激しく。

Fukuari07

熱心に見守る観客。 某所でマナー云々の記事があったが、決してそんなことはなかった。 悪い時は悪いと指摘する自分が断言します。

Fukuari08

凄い雨。 両チームとも繋ぐよりも放り込み。 流経大柏はイエロー2枚で一人少なくなる。

けど、岩渕くんのピクシーばりの空中リフティングドリブルを観られたのはこんな雨だったからこそだろう。

Fukuari09

隣の製鉄所?をうごめく特殊車両。 川の中を進むように見える。

Fukuari10

バックパスとの判定でゴール前数メートルの地点で間接FK。 一度は弾き返すが、直後のスローインを、まだ相手選手がたくさん残っているゴール前に繋がれて、ミドルを決められてしまう。 0-1。

けど、ここから東京が攻勢。 江口くんの3列目からの果敢な飛び出しを相手が倒してしまいPKゲット。

Fukuari11

Fukuari12

山浦くんがきっちり決めて同点!

追いついた後も続く東京の攻勢。 そしてロスタイム・・・。 岩渕くんが雨に濡れるピッチの上をドリブル突進し、相手をかわしてミドルを突き刺す。

このプレーは凄かった。 天候やピッチコンディションや相手など関係ない、すべてを切り裂くゴールだった。

Fukuari13

そして終了の笛。

Fukuari14

流経柏も強かったから、喜びもひとしお。

Fukuari15

厳しい条件の中でも勝利を手繰り寄せる、勢いを超えた凄みを感じた試合。

Iwabuchi00

ピンボケだけど、岩渕くんのシャー!

Sudo00

カボレ?こと須藤くん

準々決勝・前橋育英戦@臨海 (9月23日(祝))

プリンスリーグ最終戦で対戦した時は一人少ない相手に苦戦。 終盤までリードを許す苦しい展開だった。 けど、最後に逆転を果たし、プリンスリーグも逆転で初めて制した。

前橋育英の応援はブラバン、チアリーダー付きの高校選手権仕様。 チアリーダーを見て、嬉々とする東京サポ多し(笑)。

Rinkai00

この日の東京は本当に身体が重そうだった。 球際での粘り、ルースボールへの出足、切り替えしの動き。

けど、岩渕くんの個人技から東京が先制。 さらに、山浦くんの左サイドからの崩しに、最後はパブロに代わって入った星くんが逆サイドで合わせて東京が2-0。

楽勝ムード? いやいや、むしろ前橋育英の方がたくさんチャンスの手前にまで持っていく。

後半も一進一退の展開。 なかなか突き放せない。 むしろ、押し込まれることの方が多い。 そして、東京の右サイドから持ち込まれ、決められて2-1。 内容を考えると不安な雰囲気に。

けど、ここで粘ったのが岩渕くんと畑尾くん。

Rinkai09

岩渕くんは相手との接触プレーで痛み(相手は2枚目のイエローで退場)、交代の用意もされていたのだが、立ち上がってしばらくプレー。 そして、交代前の最後のプレーで粘ってCKを獲得。 そのCKを畑尾が頭で決める。

Rinkai10

頼りになる男達が仕事をして3-1。 苦しい試合を制した。

Rinkai11

スコア以上に苦しんだ。 けど、制した。 これぞ強さだが、どこまで行けるか。

次は10月11日。 場所は国立。 相手は名古屋U-18。

クラブユース選手権で8-4で倒したが、4失点に畑尾が涙したという試合。

こちらはルーベンと大貫が怪我で、三田啓貴と重松が累積出場停止。 廣木は代表召集のようだ。

流経大柏も、前橋育英も、名古屋U18もリベンジを企ててくる。  柏U-18も、ガンバ大阪Yも、ヴェルディYも敗退する苦しい戦いをここまで来た。

ユースでは結果がすべてではないとはいえ、このチームをもう少し先まで見たい。

臨海へは車で。 帰りは5人でワイワイガヤガヤ味スタへ向かった。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年9月19日 (金)

高円宮杯だぁ!(2) "セクシー"野洲vs市立船橋 9月15日(祝)

深夜なので簡単に。

Yasu00

野洲vs市立船橋を観て3年前の冬の胸の高鳴りをちょっと思い出す。

Ichifuna00

高い首周りで青。 ぴっちり着こなしたらいつぞやのアズーリみたい、なんて言っても同意する人はいなかった(笑)。

2年連続高校総体チャンプの市船が、この日は高校総体初戦敗退の野洲の引き立て役に甘んじる。

先制点こそ譲るものの、徐々に溢れ出す野洲イズム。 後半、ますますその濃度を増していく。

思いっきりがよくてスピーディー。 絶対的なスピードよりも、迷わない、逡巡しない、間を挟まない動きが相手ディフェンスを切り開いていく。 フェイントがこんなにズバズバ決まるのには理由がある。

躍動的で奔放なプレーの数々。 けど、無秩序な訳ではない。 互いに連動した理に適ったプレーで相手ゴールに襲い掛かる。

イメージどおりにボールが運ばれる爽快感と予想外のプレーが交わるスリル。 その様はまさにセクシー。

Yasu_vs_ichifuna00

"あのSexyをもう一度!" なんて横断幕が似合うチームが高体連にある事実を喜びたい。

山本監督は東京と試合がしたいらしい。 当たるとすれば決勝。 その希望が叶うことを願っている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月17日 (水)

高円宮杯だぁ! 広島YvsFC東京U-18、桐光学園vsFC東京U-18 9月13日(土)、15日(祝)

先週末もいろいろ楽しいことが目白押しだったのである。

  1. 高円宮杯・広島戦 (+自転車で味スタに移動)
  2. J1大宮戦
  3. ビグフレ交歓会
  4. 高円宮杯・桐光学園戦
  5. 高円宮杯・野洲vs市立船橋

正直言うと1.のことなんかほとんど覚えてない。 けど、2.を除いて何も書けていないまま週の中盤に入るのは精神衛生上よろしくない。 ということで、まず1.、4.、5.から書きます。 もっとも、やっつけ仕事だから質・量ともに残念なエントリになることは確実だが、そこは目を瞑って下さい。

9月13日(土)

自転車で西が丘へ。 歩道をトボトボ走っていく。 そんなことで、着いた時には第一試合のガンバユースvs桐光学園はもう4-0だったのだ。

Gamba_vs_toko

だからこの試合について、いつものこちらをご覧いただこう。 

さて、第二試合の広島ユースvsFC東京U-18である。 今年の成績こそプリンスリーグ中国で広島皆実、作陽に次ぐ3位に終わり、クラブユースサッカー選手権でも同組の三菱養和、浦和ユースに遅れを取るグループ3位で決勝トーナメントに進めなかった広島ユースだが、言わずと知れた名門である。

監督の森山佳郎も、名将への道をひた走っている存在だろう。 ただ、ユースを見始めて日の浅い自分にとっては、2006年サハラ・カップ優勝時のおおはしゃぎぶりに対して、 「またカップ落としやがれ」 と思わず負け惜しみが口を付きそうになって、ぐっと飲み込んだにっくき相手である。

今年の主要タイトルを総なめ中とは言え、東京なんて広島に比べればまだまだひよっ子、相手に不足なし! つーか、リベンジしてぇ~!

で、(あまり覚えていない)試合。

Hiroshima_vs_tokyo00

Hiroshima_vs_tokyo01

Hiroshima_vs_tokyo02

早々に重松くんが切れ込んで東京が先制するも、CKから追いつかれる。

再びセットプレーから岩渕くんが決めてリードするも、なかなか次が奪えない。

Hiroshima_vs_tokyo03

この日も暑くて給水タイムが。

Hiroshima_vs_tokyo04

セットプレーのチャンスもあった。

負ければ敗退の可能性が高くなる広島がとにかく必死であったことは想像に難くない。

後半は広島がペース握る。 特に桐光戦でも(駒野のように)右サイドの高い位置をドリブル突破していた4番の選手(FW登録)が、この試合の後半では小さいのにしっかりポスト役を果たして、広島の攻撃継続に貢献。

そして残り5分のところで左サイドから中にPAに沿って粘り強く突破してきた選手にミドルを決められて同点。 そのまま2-2で終了。

Hiroshima_vs_tokyo05

死力を尽くした。 けど、勝ち点3には足りないものがあった。

Hiroshima_vs_tokyo06

勝ち以外の結果は久しぶりだろうか? この「渇き」はきっと今後の糧になるはずだ。

ところで、「カッボレ~」 の応援歌は須藤くんのなのか?

9月15日(祝)

第一試合は桐光学園vsFC東京U-18。

桐光学園はプリンスリーグ関東で6位で、インターハイはベスト16(流経大柏に1-4で敗退)。 プリンスリーグでの対戦は4-0で東京が雨中の勝利。 果たして曇り空のこの日の結果はいかに。

最近は東京都サッカートーナメント、なでしこオールスター、高円宮杯など、毎週のように西が丘に来ているが、いつも車(か自転車)。 久々に十条経由で来たら、意外に駅から遠くて到着はキックオフギリギリになってしまった。

Toko_vs_tokyo00

前半はゴール裏で観戦。

キックオフ直後こそ東京が相手ゴールに迫った。 しかし、勤勉にプレスをかけ、ボールを持つと個々の選手が高い技術を見せてボールを繋ぐ桐光学園に、徐々に盛り返されてしまう。 また、桐光にはプリンスリーグ関東の得点王瀬沼くんがいる。 とても背が高いけど、足元も上手いし、視野も広く周りを使うのも上手い選手。 桐光学園は良いチームでした。

なかなか前線にボールが収まらず苦しむ東京。 中盤でタメを作り、高い位置にドリブル侵入できる三田啓貴くんの累積停止による不在も効いていたか? 前半は0-0で終了。

後半、阿部くんのCKに重松くんが頭で合わせて東京が先制!

Toko_vs_tokyo01

喜んでゴール裏に駆け寄る選手たち。

Toko

桐光学園の選手たちは失点をすると必ず打ち合わせが始まる。 こういう態度は、やってるサッカーの良さと無関係じゃないのではないか、と思わせる。

さらに、パブロこと山崎くんが右サイドで粘る。 中途半端な相手クリアボールを拾ったのは左サイドの山浦くん! 山浦くんのクロスに再び重松くんが頭で合わせて2-0!

Toko_vs_tokyo02

パブロの突破力と、山浦くんの幅広い動きと両サイドからよいクロスを放てる能力、そして重松くんの決定力が生かされた得点。

その後、岩渕くんがよい動きで何回か決定機に巡りあたるも、決められず。 こういうこともあるでしょう。

Toko_vs_tokyo03

パブロお疲れ様。

Toko_vs_tokyo04

そのまま2-0で勝利。 厳しいグループを見事に首位で突破。 対戦相手に恵まれて、よい経験をしている。 次の対戦相手は去年の覇者、流経大柏@フクアリ! これは厳しいけど楽しみだ。
メインスタンドにいた城福監督は超ワルそうでカッコよかった。 昨年末のサハラカップ大分ユース戦@フクアリにも来ていらしたから、今週末の高円宮杯流経大柏戦にも来るじゃないかな。

第二試合の野洲vs市立船橋については時間切れなので、また改めて。 各方面でレポートされているけど、野洲はヤバかったですね。

最後に、もう一つ楽しかったのは、これまで別々に繋がっていた東京サポどうしで観戦し、十条まで歩いたこと。 商店街をそぞろ歩いて、おでんを立ち食いしたり。 自分もいろんな人にお世話になっているし、少しずつ紹介したり、されたり。 年齢も性別も個性もさまざまな人たちが繋がるのは楽しい。

帰り、吉祥寺の七井橋通りで東京のプロコンを着た人とすれ違って、♪ウィ ア トキョー ウィア トキョー♪ とエールを交換できた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月23日 (日)

小平に立ち寄ってU-18の試合を覗いて来た 3月22日(土)

昨日は、U-18(Bチーム)と国学院久我山高校との試合(イギョラ杯)があるというので、ちょっと小平に立ち寄って覗いてきた。

Kodaira00

1-4で破れたけど、左サイドからのオープンスペースへの突破や、右サイドからのダイレクトプレーからの崩しが見られたり、なかなか楽しめた。

Kodaira01

1-1の同点から決まった久我山の2点目が良かったですね。 ゴール前でのジグザグのドリブル突破からシュート。 一度はGKが弾いたけど、再び自分に当たってゴール。 観客の目の前で迫力があった。

Kodaira02

直後、その勢いのまま久我山の選手が放ったロングシュートが絶妙のコースに飛び、しかも横っ飛びしたGKの手前でバウンドしてゴールに吸い込まれて1-3。 さらにロスタイムにカウンターから1-4。

Kodaira03

選手の顔と名前はだんだん分かるようになるでしょう。

Kodaira04

年度末ということで、いろいろ立て込んで行く先々のファミレスやマックやカフェで作業。 最近は電源や無線LANが使えるところが増えて便利ですね。 帰宅後もずっと作業で、結局一睡もできなかったのだが、これから磐田に行ってきます。 その後はJ2岐阜vs徳島(18時KO)とハシゴしてきます。 個人的に、小峯ダービーです。

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年1月17日 (木)

高校サッカー観戦漬けの日々 最終章 決勝

さて、月曜は高校選手権決勝・藤枝東vs流経大柏を見てきた。

(いつもどおり)キックオフギリギリに国立到着。 すると千駄ヶ谷門付近は余り券を求める人がいっぱいいてビックリ。 (自分は一応前売りを購入済みでした。)

スタンドに入るとほぼ満席。 最上段の通路にもいっぱい人が立ってる。 さらに、自分の後からもどんどん観客が入場してきて、最上段は立錐の余地もないほどに。 ここ数年の天皇杯・決勝並みか、それ以上。 かつての高校選手権全盛期(がどんな様子だったのか、高校サッカーを観始めてまだ年数の浅い自分には分からないが)を思い起こさせる?大混雑。 (そんな訳で写真は撮りませんでした。)

観た感想そのままだが、流経大は強かった。 そして、そのパターンはほぼ決まっていた。

  • 1. 流経大柏がプレスからマイボールに
  • 2. 前線や中盤に繋ぐ
  • 3. 個の強さでボールをキープ
  • 4. 囲まれると無理せず味方にバックパス
  • (この辺から先の動きが凄い)
  • 5. 同時多発的に有機的に動く味方
  • 5(1). 複数のパスコースを作る
  • 5(2). フリーランでスペースを切り開く
  • 5(3). 裏を狙う

この4.から5(3).あたりの動きが自然発生的で、それでいて連動していて、とても有効だった。 面白くて、寒さなんか忘れた。

その辺の動きを有名な方々が分かりやすく書かれているのでご参照。

で、2冠を制した流経大柏が世代最強と来れば?、サハラ杯を制して1冠の東京U-18なのだが(かなり強引・汗)・・・。

プリンスリーグでの直接対決では1-3で敗戦(観てません)。

東京U-18が不出場だった全日本ユース(高円宮杯)・決勝ではガンバユースを倒して勝ち上がった広島ユースが流経大柏に敗戦。 その広島ユースはサハラ杯で再びガンバユースと対戦して破れ、ガンバユースは柏U-18のポゼッションの前に沈黙し、とことん繋ぐサッカーで勝ちあがった柏U-18にサハラ杯・決勝で勝ったのが我が東京U-18・・・(めちゃくちゃ強引・滝汗)。

もし両者がこの冬に戦わば・・・。 そういう「たら・れば」が不毛なのは重々承知だが、妄想することは楽しい。

ボールがないところでの動きの質は流経大柏が一枚上手・・・。 だけど、前への推進力は、半ば強引にボールを運んでしまう東京U-18の方がちょっと強いかなぁ・・・。 決定力は流経大かなぁ・・・。 審判の印象が良いのは痛んでもすぐ立ち上がる東京U-18でしょう・・・。

試合後、一旦帰宅し、21時頃、スカパーの茂庭、石川、塩田の鼎談を放送するという明大前のスポーツバーへ。 (ウチはJ:COMなので観られない。)

1時間弱しかいなかったものの、思いがけずプチ・オフ会になり、楽しかったです。

P.S. 優秀選手に三鷹から林、北見、白井の3人。 林はエルゴラのベストイレブンにも選ばれていた!

| | コメント (0) | トラックバック (0)