カテゴリー「FC東京2008」の126件の記事

2009年2月28日 (土)

2008-2009 FC東京行く人来る人 (行く人編) 長いです

とっくに書いているべきなのだが(笑)。 去年より更に遅くなってしまったけど、なんとか開幕前に間に合った。

それでは、これまでの感謝と今後の活躍への期待を込めて・・・。 (五十音順です。)

  • 池上礼一

池上と言えば2007年に出場した2試合。 特にガンバ戦で見せた広い視野、展開力、運動量とポジショニングの良さが印象的だった。

しかし、同時にピッチに立てるのは11人。 今野、梶山、浅利などを追い越して出場するには至らず。 大卒3年目ともなれば、出場機会がなければキャリア的に厳しい。

出場機会を求め、去年途中に草津にレンタル移籍。 しかし、結局出場機会を得られないままシーズン終了。 レンタル延長もなし。

確かに当時の草津は中盤の層が厚く、いい選手が揃っていたけど、能力的に池上が劣っていたとは思わない。 (練習の様子などを知らないので、断定的なことは言えないが。) 今年、島田を鳥栖に奪われた草津。 もう一年池上を試しても良かったのでは? と思うのだが。

そして池上はFC刈谷に移籍。 企業の手を離れ(元デンソー)、Jを目指すのではなく、地域に根ざすクラブとして生きていくFC刈谷。 監督は元東京ガスの浮氣。 東京U-18出身の石川高大がいる。 ナオの弟の扶は松本山雅に移籍した。

昨夏、FC刈谷の試合を見に行った。 平日の昼間にも関わらず、かなりの観客が集まっていた。 100試合出場を果たした選手に花束を渡していたのは職場の上司。 手作りな感じにとても好ましい印象を持ったが、環境は厳しそうだ。 特に、リーマンショック以降の愛知県は。

こちらの方によると、襷掛けのモチーフは昔からのアイデンティティらしい。 青赤の誇りを襷に込めて戦って欲しい。

  • エメルソン

エメルソンは、昨シーズン前の小平での筑波大学との練習試合で強い印象を持った。 この試合、東京が良い内容で大勝した。 スポルト(フジテレビ)で、筑波の風間監督がFC東京のことを激賞していた。

その試合で一番目立ったのがエメルソンだった。 パスとキープの判断がよく、ボール離れがよくて持ちすぎず、チェイシングも惜しまず。 これは良い外国人選手を獲ったと思った。羽生ともども、序盤のムービング・フットボールを象徴する存在だった。

しかし、シーズンイン早々に怪我で離脱。 復帰後、活躍もしたが、弱点も露になった。 つまり、フィジカルの弱さ。 相手との競り合いに弱い。 倒されてもファウルを取って貰えない(=相手がファウルを犯さなくてもフィジカルで圧倒できてしまう。) また、だんだんパスを出す相手がカボレに集中するようになっていった。

エメルソンのおかげで奪った勝ち点も多かったと思うし、天皇杯・新潟戦@鳥取でも貴重な追撃弾を決めた。 惜しむらくは、エコパでの梶山のスルーパスに走りこんだシュートが決まっていれば。。。

サポにも愛されていた。 シーズン途中、ゴール裏からケリーのリズムで ♪オーエメ、オオオー♪ が飛び出したこともあった。

一戦力として見れば十分評価に値する活躍をしたが、助っ人として、やや期待値に至らなかったということだろうか。 新天地でのエメの活躍を祈りたい。

長らくオンリーワンの存在だった土肥に別れを告げ、新守護神に塩田を据えた2008年のFC東京。 塩田に続くのは大卒2年目の阿部と年代別代表とは言え、10代の権田と廣永。 経験という点で不安があるのは否めない。

そこに神戸から来てくれた荻。 神戸のJ2時代にはフルシーズン活躍。 その経験は何ものにも代えがたい。 ビグフレ交歓会では、その御礼を直接伝えることができた。

リーグ戦全試合ベンチ入りするとともに、ナビスコ杯アウェイ東京ダービーに先発。 先制を許しても落ち着き払ったプレーで流れを引き寄せるのに一役買った。 これこそ、経験が生きた場面であろう。

そして印象的な言葉を残して甲府へ移籍。 背番号1は期待の高さか? (こんなエピソードも!)

グアムキャンプ見学の最終日、レオパレスリゾートのロビーで荻を見かけた。 走り寄り、改めて直接感謝と、今後も選手として応援していくことを伝えることができた。

  • 川口

信男については、去年も書いていた。 一度は戦力外となりながら、逆転再契約→現役続行。

藤山、浅利ともども、トーキョーの宝物(城福@エルゴラ)と評された。 グアムキャンプで若手と一緒に荷物を片付ける信男は印象的だった。

川口で印象的なのは、デビュー当時、技術の高原に対してスピードの川口と紹介されていたこと。

そして、やはり2006年アウェイ川崎戦で魅せた相手GKを交わしての落ち着き払ったゴール。 さすが磐田から選手だと、感嘆の声をあげる東京サポ。 けど、実はスマートというよりもエネルギッシュでガムシャラ系の選手だった。

去年で印象的だったのはアウェイレッズ戦。 精力的に裏に飛び出し、東京ペースに持ち込んだ。 都築のセーブに阻まれたけど、決定的なシュートも放っていた。

そして引退→普及部へ。 早速、成光ともども活躍しているようだ。 ありがとう。 頑張れ!

  • 小澤

去年、鳥取にレンタル移籍した小澤。 今年、東京を戦力外となり、Jの移籍先を探し、トライアウトにも参加していたようだが、最終的に鳥取に完全移籍することとなった。

小澤と言えば、はつらつとしたみずみずしいプレーが印象的。 例えば、2006年のアウェイ甲府戦は天気も結果も最高で、小澤の活躍がとても印象深かったな。

2007年の都城キャンプで動きが悪いのが気になっていたが、怪我だったらしい。 その後のサテライト横浜戦@夢の島アウェイ水戸戦@笠松補助では復調していた。 (水戸との試合にはタレントをやっているお姉さんも観に来ていた。)

2008年、出場機会を求めてレンタルで鳥取へ。 年代別代表だった選手がJ1からJFLへ、ということで注目も集めた。 J昇格をかけたヒリヒリするようなギリギリの真剣勝負。 J1とは言え、サテライトでは味わえない貴重な経験だったと思う。 マガジンかダイジェストにインタビューがあったはずだから探してみよう。

  • スズケン

FC東京に入団後5年目を迎えていたスズケンこと鈴木健児。 途中、アルビレックス新潟・シンガポールへのレンタル移籍はあったものの、J1での出場機会はなかった。

正直、練習やキャンプやサテライトでも、それまであまり印象に残らなかったのだが、昨年7月の練習試合では良い印象を持った。 (当時、こちらの方も同様の感想を書かれていた。)

続いて去年9月、J2昇格を争うJFL鳥取へレンタル移籍決定。 かなりの活躍を見せていたらしい。 そして、早々に鳥取完全移籍が決定した。

今年は小澤同様昇格に向けた真剣勝負に挑む。 多くの人の期待、思い、人生すら影響しかねないJ2昇格。 その戦いにスズケンはどう形を残すことができるか。

今年、鳥取は予算が3億円弱から2億円弱に減らされるらしい(発売中のダイジェスト)。 経済的には厳しくなるが、去年持っていなかった上位争いをしたという経験がある。

JFLは刈谷や長崎、そしてもちろん武蔵野や町田も気になるが、鳥取からも目が離せない。

戸田、憂太、増嶋については、別エントリを設けます。 難しいかもしれないけど、できれば、それぞれ単独エントリを。

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2009年1月11日 (日)

fct fanが個人的に振り返る2008年のFC東京

ブログのマイナーチェンジ後第一弾は、昨年のFC東京を振り返ってみる。 FC東京を、というより、自分がFC東京について考えてきたことの変遷と言った方が正確か。

いきなり総括めいた書きぶりになるが、2005年に途絶えたFC東京の右肩上がりを、もう一度掴む「きっかけ」になった年が2008年だと思う。

自分は城福東京に関して就任当初から楽観的だった。 2008年は楽しい1年になる、上位に滑り込める予感があった。

結果的にこの予感は当たるのだが、それはたまたま自分が見たU-17の試合がとても面白かったのと、たまたま手に取った雑誌が伝える城福サッカーが魅力的だったからで、具体的な根拠があった訳ではない。 もしU-17の試合を詳しくフォローしていたら、中には内容の悪い試合もあっただろうから、そこまで楽観できなかったかもしれない。 トップ指導の経験が少ないこと(10年近く前の富士通にまで遡る)を不安視する声も耳にしたけど、自分はトップとユースの指導法の違いなど、専門的なことは分からない。 だから、単純に自分が見たものを信じることにした。

また、いろんな文献を読むと、城福こそが東京にとっての切り札だったことが垣間見える。 数年間の迷走を見せ付けられたサポとしては、藁をも掴む思いで城福に期待を寄せたかった。 ほとんど願望に近いものがあったことを否定しない。

で、小平での始動(1月20日)、グアムキャンプ見学(1月25日26日27日)、都城キャンプ(2月22日23日)を 経て、期待はどんどん高まっていった。 練習が面白い! 以前から、東京には良い選手達が揃っているが持論だった自分としては、その良い選手達が良い練習をこなして、新たな規律を身に付ければ、絶対強くなると思った。 川崎との練習試合@麻生(3月2日)を見て、予感・願望は確信に変わった。

期待に胸を躍らせつつ迎えた開幕戦(3月8日)。 勝つことはできなかったけど、"城福サッカー"がどんなものかを垣間見せる良いプレゼンテーションになったと思う。

その後、勝ち分け負けを繰り返したものの、内容的にも試合ごとにあるいは時間帯ごとに濃淡はあったものの、全体としては手ごたえを感じることができた春。

ピークはホーム多摩川クラシコ(4月19日)だろうか。 大々的なPR。 昨年コテンパンにやられた相手。 城福と佐原の古巣。 整いすぎた舞台で、先行を許しながら2度追いつき、最後に引き離すというハラハラドキドキの展開。 そして大竹の初ゴールと城福も昨年のベストゴールに選んだ今野の4点目。 東京サポとしてこの上ない試合だった。 誤算は、4点目のゴールが去年最もラブリーなゴールになってしまったこと。 シーズン中、あれ以上のゴールが見られなかったのは残念。 あと、繰り返し代表に召集された今野がこの後なかなか輝けなくなる。

4月も後半になると、相手が東京の中盤にプレスをかけ、FWとの分断を図るようになり、ムービングが途切れだす。 アウェイ清水戦(4月26日)を落とし、首位を伺う試合(5月6日)を落とした。 良いプレーを追求するだけではなく、時間帯や流れに応じたプレーをすることの重要性を痛感した時期。 こちらの方の指摘のとおり

そんな中でも大宮戦(5月3日)では放り込みで3点を奪い、現実的な戦いも披露。 東京ダービーでは3連勝(4月12日5月25日6月8日)するなど、苦しい中でも一定の結果は出した。

しかし、暑さが増すにつれて更に苦しくなる。 ホーム千葉戦(6月29日)やホーム横浜FM戦(7月26日)など、当時調子の悪かった相手にも勝ちきれず、鹿島国では完敗を喫した(7月13日)。 そして、浦和には去年も勝てなかった(7月5日8月16日)。 上位につけていたと思ったら、いつの間にか中位に落ちていた。 一方、U-18はクラブユース選手権を制した(8月3日)。

転機になったのは東京ダービー第4戦(8月23日)だろうか? カボレの左サイド起用が当たり、ゴラッソなゴールを奪う。 茂庭の復活を実感したのもこの試合。 ショッキングな形で負けたので、試合後緊急飲み会に呼び出されたけど、居合せた人たちは今後に期待を持っていた。

そして豪雨のアウェイ柏戦(8月28日)。 この試合は現地参戦できなかったけど、個人的に大切な試合になった。

東京はここから5連勝を果たし、再び上位戦線に顔を出す。 どの試合も印象深い。 大竹のFKが眩しい印象を残したホーム大宮戦(9月13日)、苦しい戦いを耐え抜いたアウェイ多摩川クラシコ(9月20日)、「良い人東京」から脱却したホーム磐田戦(9月23日)とアウェイ札幌戦(9月28日)。 チームの成長を実感した日々。

また、この頃はU-18高円宮杯(9月7日13日と15日21日と23日10月11日)、ビグフレ交歓会、自転車での西が丘→味スタハシゴ、等々力ポタなど、いろんなイベントが重なり、交流が深まった時期でもあった。

他方、周りの空気がすわ優勝!、ACL!と盛り上がることに違和感を感じ始めていたのもこの頃。 夏には相当ネガティブだったのに、急に優勝だなんて、物事には段階があるんじゃないの? と。 無論、ボクも優勝を願っているし、常に勝ちを望んでいるので、自己矛盾なのだが・・・。 だから声高に異論は差し挟まなかった。

そして、ホーム清水戦(10月4日)での大敗。 ただ、この大敗によって、あとはもう勝つしかない、なるようにしかならない、いけるところまでいこう、と自分も腹が据わった。

シーズン終盤の日々。 特にマスコミでも大きく扱われたホーム鹿島戦(10月26日)やアウェイガンバ戦(11月8日)の勝利では、上位争いに加わる緊張感と充実感を実感できた。 こういう経験を踏めたことだけでも、2008年は間違いなく良い一年だった。

一方で行楽の秋も堪能した。 札幌大分、大阪、鳥取、神戸、仙台・・・(エコパは観光なし)。 地域リーグ決勝大会やで北九州や石垣島にも行ったな。 本当に楽しかった~!

ただ、結果的に、リーグ戦、天皇杯ともギリギリゴールに到達することはできなかった。 期待の高さと目の前の結果とが一致せず、そのギャップが最も広がったのがリーグ戦・最終戦天皇杯・準決勝の結果。 終わったときの茫然とした感じはまだまだ印象に新しい。

そして残ったのは喜びよりも悔しさ。 選手達も同じではなかったかと思う。 けど、勝利への渇望を糧にして、日々の研鑽と試合での集中に結び付けられれば、悔しい思いをしたことも決して無駄ではない。 東京はもう一段強くなるはず。

個人的に2008年の教訓は次の4点。

  • 良い準備はそうそう裏切らないこと
  • 意図と規律を持って試合に挑めばそうそう崩れないこと
  • ただし、どんなにいい準備をしてもうまくいかない時もあること
  • そんなときでも諦めずにいれば、いずれ道は開けること

東京も相手に対策された時期には苦しんだ。 様々なアイディアを駆使してもうまくいかないこともあった。 それはどのチームにもあるだろう。 大幅に強化した京都やガンバや川崎に完勝した大宮でさえ、終盤まで残留争いに巻き込まれた。 勝負は紙一重。 その中で、いかに諦めず迷わず継続できるか・・・。

2009年も城福東京は王道を進むはず。 そのスタートをグアムで見届けてくる。

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2008年12月30日 (火)

渇望と喪失と希望 天皇杯準決勝 FC東京vs柏 12月29日(月)

リーグ戦6位、ナビスコ杯ベスト8、そして天皇杯ベスト4。 胸を張るべき結果であろう。

さらに、U-18やU-15はタイトル獲得を含む素晴らしい成績を収めている。 (むしろ、ここ数年、安定した成績を収め続けているU-18やU-15に、ようやくトップも追いついて来た、ととらえるべきか。)

2008年のFC東京は、ユースも含む総合クラブとして見た場合、ガンバ大阪に次ぐ結果を残したとさえ言えるかもしれない。

しかし、そんなことは少しの慰めにもならない。 ひとつひとつの敗戦はどれも悔しいが、シーズン終了とチームとの別れを告げる敗戦は何にも増して心身に堪えるのである。

応援で燃焼し、結末を現地で見届けることが出来た自分でさえこんなに辛いのだ。 現地に行くこと叶わず、録画を見るしかなかった人たち、ましてや、仕事中にモニターや携帯で情報を追いかけるしかなかった人たちの喪失感はいかばかりだろうか。 (国立とエコパのカードをなんとか差し替えることは出来なかったのだろうか?)

もうひとつ、この敗戦が辛い理由。 それは、ベスト4に勝ち上がった4チームの中で、自分達こそが最もタイトルを渇望していて、気持ちで負けていないと思っていたから。 実際、小平は充実感に溢れていた。 気持ちで負けなければ試合でも負けないはず!

また、「誰々と元日まで」という柏のかけ声が、99年のフリューゲルスはともかく、魔法の言葉ではないことは誰もよりも東京が良く知っている。 東京は柏の選手達の気持ちに負けたのではない。 魔法は魔法でも、魔法使いフランサに十分対応できなかったから負けたのだ。

序盤、ペースを握ったのは東京。 試合への入りがうまくない東京にしては珍しく繋げていたと思う。 

鈴木達也が内に外に躍動する。 羽生も攻守に"頭の良い"プレーを魅せる。 今野もパスアンドゴーから縦への鋭い飛び出しを見せ、清水戦とは別人のよう。 そして梶山が抜群のキープ力から長短パスを繰り出して攻撃を組み立てる。

他方、柏は得意のカウンターとサイド攻撃から盛り返す。 そして、試合が均衡しだした時間帯に達也のミドルが決まる。 今野の相手DFを引き付けるフリーランによってシュートコースが開き、フリーでズドンと決めた。

中盤で理想に近いパス回しが出来ていたという意味では良い前半だった。 ただ、FWが十分な仕事を出来ていない、フォローも受けられていない、徳永が菅沼に付ききれていない、太田の速さを警戒した長友もなかなか攻撃に絡めないという意味では、難しさを感じた前半でもあった。

触れずにはいられない栗澤。 貴重な繋ぎ役として馴染んでいた。 背の低い選手が揃う柏の中盤ではしばらくどこにいるのか分からなかったが、それこそ潤滑油たる栗澤の面目躍如だろう。

後半からフランサを投入した柏。 ボールを持っていても、フリーの状態でも、独特の間合いを保ち、何をするのか分からない。 ディフェンダーもスタンドもつい見入ってしまうまさに魔法使い。

と同時に、柏はカウンターのチームから、王様フランサと僕(しもべ)達というチームに変貌した。

フランサは運動量も少なく、何本か放ったボレーシュートも枠を大きくはずしていた。 ただ、ああいうシュートを打ち続けているうちに、何本か一本かは合ってしまうのではないか、という恐怖が募ってくる。

他方、東京も梶山を中心に良い攻撃を見せていた。 ただ、フランサと違って、カボレのボレーシュートは何本放っても決まる予感がしない。。。 orz

そして、フランサについて感じていた恐怖は現実のものとなる。

右サイド深い位置でのボール争奪戦。 徳永、羽生(と梶山?)が絡むが、相手ボールを奪いきれない。 ついに佐原まで引っ張り出されてしまったところで、クロスを上げられると、誰からも悟られることなく合わせたフランサが股抜きシュート。 恐ろしいくらい落ち着き払った動き、そしてシュートだった。

東京もエメ、ナオを投入し、ギアチェンジ。 梶山を中心に攻撃を組み立てるが、惜しいチャンスを決めきれずにいるうち、徐々に攻め急ぎが目立ちだす。 このあたりは、前半繋げていただけに、そこに固執する部分があったのかもしれない。

あと、誤算だったのは、思いのほかの暑さではなかっただろうか。 両チームともに脚が止まってしまった。 スペースが空き、攻め合いになったところでは、一人で決定的な仕事が出来る選手のいる柏の方が有利だった。

東京がナオや梶山のシュートが力なく菅野の手に収まり、カボレやエメルソンのシュートが枠を外し、赤嶺にはシュートチャンスすらほとんど巡ってこなかったのに対し、チュンソンのシュートはクリーンヒットだった。

東京であんなミドルを打てる選手は鈴木達也、大竹、長友くらいだろうか。 二人はピッチにおらず、一人は後方で相手カウンターを警戒していた。 高い位置でボールを持てる東京の10番がシュート力を上げれば鬼に金棒なのだが。

その後、祐介を投入し、佐原も上げてパワープレーを仕掛けたが、決めきれずにタイムアップ。 かくしてFC東京の2008年シーズンは終わった。

エメルソン、ありがとう。 (移籍/戦力外の選手達については改めて・・・。)

改めて、リーグ戦6位、ナビスコ杯ベスト8、天皇杯ベスト4というのは胸を張るべき結果だと思う。 実際、格段の進歩を遂げた実感はある。

ただ、冒頭にも書いたとおり、今はただ悔しさばかりが募る。 もっと真剣に応援すればよかった、もっと丁寧に組み立てれば良かった、逆に早めに蹴っていけば打開できたんじゃないか、ショート カウンターサッカー(去年までの自分達を棚に上げて)とフランサ頼みの○○サッカーの柏に負けるなんて悔しい、とか・・・。

一年間を通じた視点と目の前の歓喜。 両者を切り離して論じることはできても、気持ちの上で分離することは無理。 たとえシーズン通してみれば満足すべき内容だったとしても、悔しいものは悔しいのだ。

ただ、そんなことをグダグダ言いつつも、夢を置けるチームがあり、一緒に応援する人たちがいることは、本当に幸福なことだと思います。

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2008年12月29日 (月)

小平へ、エコパへ、そして勝って国立へ行くぞ!

昨日は、選手達に応援メッセージを送ろう! ということで、久々に小平に行ってきた。

到着は12時過ぎで、終わってたらどうしよう!? と若干冷や冷やしたものの、まだまだ盛況。

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ポジティブな雰囲気で、応援しに行ったつもりが、逆に応援された気持ち。

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弾幕には本当にたくさんんのコメントが!

選手のファンサも眺めたり・・・。

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笑っているような、照れているような、やばそうな(笑)表情をする今野。 隠れているけど、今野の右隣は平山。

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キリリとした徳永。 中村北斗獲得報道効果!?

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頼むぜ! 鈴木達也!

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塩田と城福監督。 頼むぞ!

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信男さん。 ありがとう!

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森村。 試合に出てこそのサッカー選手! 水戸でも頑張れ! (今年は1回しか行けなかったけど、来年は"笠松通い"が復活するか!?)

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廣永@青赤。 じっくり頑張れ!

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健太。 ファンに合わせる様子はむしろ大人びている感じ。

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「来年はACLでもボールボーイやらせて下さい 小平南サッカー部一同」

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気持ちで負けない! 天皇杯・アジア・世界へ!」 と書かせていただきました。

エコパで勝って、元日・国立、そしてアジアへ行こう!

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2008年12月28日 (日)

高円宮杯(U-15) FC東京U-15深川vsレオーネ山口U-15 12月27日(土)

昨日は、今年最初で最後のU-15を観に、西が丘に行ってきました。

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北風が強くて寒かったけど、良い天気でした!

対戦相手のレオーネ山口は初出場ながら、ガンバと引き分け、川崎、セレッソ、柏などを破って勝ち上がって来た。

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プログラムによると、山口県山口市のクラブで、スクール所属の幼児からチーム所属の中学3年生まで総勢250名程で活動する街クラブらしい。 前年の進路実績では山口や福岡の高校に加え、トリニータやアビスパのユースが目に付く。 (高川学園(旧多々良学園)は見当たらず。)

で、試合。

序盤ペースを握ったのは山口。 プレスの激しさ、攻守の切り替えの早さ、キープしたボールを前に運ぶ推進力。 いずれも山口が深川を上回り、東京ゴールに襲い掛かった。 特に力強いドリブル突破は見ていて高校生かと思った。 かと思えば、3人目の動きも忠実で、複数のパスコースを作りながら、分厚い攻撃を仕掛ける。

もうひとつ特徴的だったのは高い最終ライン。 マイボール時には常にハーフライン付近にまで押し上げ、中盤のコンパクトさを維持するとともに、深川のワントップ中川くんを潰しにかかり、東京に形を作らせない。

東京は劣勢を強いられるものの、焦る様子は見られない。 CBはマンマーク気味に相手FWに付く。 時々SBと内外ポジションを入れ替わりながら相手FWに自由を許さず、両SBや両SH(東京は4-2-3-1)もきちんとスペースを埋め、ピンチを防ぐ。

そして、東京が相手のラインの裏を突く形でボランチの金田くんが飛び出し、DFをスピードで抜き去り、GKとの一対一を見事に決めて先制。

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さらに、今度はもう一人のボランチ野沢くんがオフサイドラインをかいくぐって飛び出し、再びGKとの一対一を見事に決めて2-0。

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後半、風上に立った深川。

それまでも左サイドでキレのある動きを見せていた二瓶くんが魅せる。 広いエリアで味方からのサイドチェンジを受けると、左サイドをスルスルっとドリブル。 内に切れ込むと、コースを微修正しながら相手DFを数人抜き去り、シュート! 3-0。 最近見た中ではかなり興奮するゴールでした!

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直後には相手GKのミスに乗じて加点。 4-0。 ほぼ勝負は決する。

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28番の二瓶くんはその後も果敢なドリブル突破から枠を僅かに外れるシュートを放ってましたね。

結局、深川が追いすがる山口を無得点に抑えて勝った!

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他方、レオーネ山口。 これだけ強いクラブがJのない県で頑張っている(むしろ、Jがない県だからこそか?)のは楽しい発見でした。

深川は3年ぶりの決勝進出。 決勝の相手は新潟ジュニアユース。 明日29日に天皇杯準決勝@国立の前座で行われる。 トップの試合がエコパじゃなく国立だったら、両方見られたのだが・・・。 残念。

2006年にむさし
が、2005年に深川が決勝に進出した。 2005年には、ブッチ、パブロ、広太朗、タマなどを要する深川が、当時世代最強だった浦和Jrユースに敗れた。

国立のホーム側ゴール裏は前座の高円宮杯で深川を応援するFC東京サポと、天皇杯・準決勝に進出した大宮サポが入り乱れ、東京ガスとNTT関東の呉越同舟状態で愉快だった。 (ちなみに、アウェイ側は高円宮杯も天皇杯も、どっちもレッズだった。)

29日は、エコパでも国立でも凱歌をあげたい!

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2008年12月27日 (土)

仙台、松島旅行記! 12月20日(土)、21日(日)

ひっそりとアップしておきましょう。

試合前の芋煮についてはこちら

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勝利後、前週の自転車レース(まだブログに書いてなかったな・・・焦)でお世話になった東京サポの方々と国分町の牛タン屋さん、一福へ!

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味噌漬け牛タン焼きが名物。

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お店の2階の5席中4席が青赤サポ! ふとしたタイミングでチャントを合わせあったり、席を立つ時にはシャーをしたり・・・。 残りの別パーティーも途中から合わせてくれるようになった(笑)。 スミマセンでした・・・。

タクシーを飛ばし、仙台城址(青葉城址)へ!

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正宗公に挨拶し・・・

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仙台の夜景を楽しむ!

市内に戻り・・・ 光のページェントへ!

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杜の都の冬を彩るイルミネーション。

賑やかだったけど、スムーズに歩けて安心して楽しめた。 これが東京だったらもっと凄い人出だっただろう。

翌日

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松島へ! 東京サポがいっぱい(+パルちゃんずもそれなりに)!

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まず円通院へ。

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七福神庭園。 松島湾内に実在する七福神の島を再現したものらしい。

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さらに進み・・・

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三慧殿。 仙台藩士・支倉常長が西欧から持ち帰ったバラが描かれているらしい。

続いて、瑞厳寺へ。 伊達家の菩提寺。

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本堂の写真を撮り損ねたorz。 これは庫裡(台所)ということ。

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寺というより、伊達家の別荘という印象。

ここ仙台藩はずっと伊達家が強力に治めてきた。 だから、藩主が激しく入れ替わっている他の地域と異なって、いろんなものがしっかり保存されていると思った。

さて、いよいよ島々が見えるところへ。

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五大堂からの景色。

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そして福浦島へ。

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福浦島からの景色。 ここも東京サポが多かったですねぇ!

桟橋方面に戻り、蒲鉾を!

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そしたら、貸自転車に乗るこちらのご夫妻にお会いしました!

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遊覧船で塩釜へ向かいます。

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松島バイバイ! で、

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餌(えびせん)を求めてかもめが付いて来て、ナイスキャッチするのは知っていたが・・・

Matsushima

猛禽類までやってくるとは! 海に落ちたえびせんを拾うとき、かもめはくちばしで取るのに対し、猛禽類は脚で取って口に運ぶ。

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餌付けに夢中になるだけでなく、景色も楽しまなければ。

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松島や ああ松島や 松島や

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と言ってるうちに塩釜に着く。

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御寿司でも食べたいと思っていたが、残念ながら時間が足りない!

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で、仙台に戻ります。

仙台では食べ残したずんだ餅を!

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いただいた店は源吾茶屋

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ワンセグTVにはCWC3位決定戦、ガンバvsパチューカが映る。

そんなこんなで仙台遠征終了!

待ってろエコパ! そして元日国立!

その前に今日は西が丘でU-15深川の試合を!

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2008年12月24日 (水)

残念無念。けどありがとう、FC東京U-18! Jユース杯準決勝 セレッソ大阪U-18vsFC東京U-18 12月23日(祝)

昨日、帰りの新幹線の中からアップしたmixi日記の内容を微修正のうえ転載します。 

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一言で表せば、「剛よく柔を制す」。 (追記、J's GOALのレポも似た表現でしたね。 もちろんお互い偶然ですが、嬉しいです。)

セレッソがうちの良さを抑えつつ、自分達の良さ、つまり高さ、速さ、強さを発揮した試合。

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中盤勝負を避け、徹底してカウンターとサイド攻撃を繰り返す。

体格差を生かし、サイドを鋭く突破。 (あんなに1対1で苦戦する阿部巧を見たのは初めてだ。)  けど、無理には切り込まず、どんどん鋭いクロスを放ち、中だけでなく、外や中盤からも飛び込んで合わせてくる。

守っては、複数マークでブッチ、ルーベン、パブロなどのドリブルを抑え、シュートコースを開けない。

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セレッソはうちをよく研究してた。

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東京のツートップはルーベンとブッチ。 怪我から復帰後のルーベンを見るのは初めて。 ブッチは得点王が確定的。  2列目は左にクロスが美しい山浦、右にドリブラーパブロ。
ボランチはタマと平出くん。 最終ラインは左から巧、広太朗、キャプテン畑尾に久保田大智。

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先制点はセレッソ。 前半、右サイドを突破して中で合わせたボールがフワリとゴールに吸い込まれた。

けど、東京もシュアな足技と意外性ある繋ぎで対抗。セレッソゴールに迫る。  そして前半終了間際にセットプレー後の混戦からブッチが押し込んで同点。

さらに後半、ロングボールに合わせて飛び出したブッチが再び決めて逆転!

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東京の試合になると思われたのだが…。 途中、久保田に代わり廣木投入。

さらに畳み掛けようとする東京だったが、セットプレーを簡単に失敗するうちにペースを失う。

そして、カウンターから相手の鋭いドリブル。 広太朗も勢いを抑えることが出来ず、切り返しに揺さぶられ、前が開くと一蹴。 GK井上の脇をすり抜けるグラウンダーのシュートが決まってしまう。 J1J2入替戦での松浦の3点目を思い出すゴール。 同点。

ここからはひたすら耐える時間。 前に出すボール、出すボールがことごとく跳ね返されてしまう。 得意の吸い付くような足元や糸を引くような繋ぎを発揮することが出来ず、カウンターからしかゴールに迫れず、それも相手の堅い守備に防がれてしまう。 途中、ルーベンから重松に交代。

ツートップと中盤とが乖離していたが、ある程度意図的なものだったと思う。 岩渕とルーベン(あるいは重松)は二人だけで形を作れるから。 けど、相手のディフェンスはとても堅かった。

ロスタイムにはキーパーもかわされる絶対絶命のピンチがあったが、フィールドプレーヤーが跳ね返して難を逃れる。 10分ハーフの延長へ。

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前半はむしろ東京にチャンスが多い。 スペースが広がり、逆サイドへの展開や前線へのロングフィードからゴールに迫る。 けど、やや届かなかったり、やや深く入ったりして惜しくも決めきれない。 だんだんタマの存在感が薄れてくる。

延長後半開始早々だった。 相手にバイタルへの侵入を許し、左から右へのドリブルに付ききれず、放たれたシュートがバーに当たりつつ決まってしまう。  2-3でセレッソがリード。

ここから途中出場の須藤や畑尾も上がってパワープレーを仕掛けるが効を奏さず、山浦のFKもオーバー。 ブッチの最後のシュートも脇に逸れ、試合終了。

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試合を通じてセレッソが自分達のペースを掴み、プラン通りの戦いをした印象。 こういう一発勝負では、プランが勝負を分けることがある。 セレッソが弱いと言う訳ではない。 ただ、これまでの実績から、挑む立場と受ける立場の違いがあったとは言えたと思う。

負けたけど、東京はやはり凄かった。 個々人のトンガったプレーと、組織の連動がここまで高い次元で融合したチームはそうそうないのでは、と思う。  岩渕やタマの密集を突破するドリブルは本当に凄い。 ドリブル自体以上に、そのプレー選択に感嘆するしかない。

ただ、追い込まれると精度が大きく落ちたり、プレー選択が無難になって行った。 焦りの気持ちがプレーからありありと見えるプレーヤーもいた。 どこまでも冷静だった(ように見えた)去年のチームとはちょっと違うと思った。 そのあたりがプロの壁だったのかなと思った。 違うかもしれないけど。

あと終盤のパワープレーでは須藤、畑尾、重松を前線に置いて、ブッチが中盤に下がり、タマもヌッキと交代していたけど、最後こそ、東京らしく足元で勝負出来る選手を前線に置いたら・・・、と個人的には思った。 けど、こういうパワープレーでいくつもの勝負を拾ってきたのだから、こちらの方で良かったのだろう。

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プリンスリーグ開幕戦対平塚戦@産能大学を観た時はどうなるかと思ったチーム。 そのチームが、小平、三ツ沢、夏の西が丘などで数々のタイトルと印象的なプレーを見せてくれた。 ありがとう!  胸を張って欲しい! それぞれ異なる進路になるだろうけど、今年のFC東京U-18は本当に成長したチームとして記憶されると思う。

そして、年間を通じて盛り上げて下さったユースウォッチャーの方々にも感謝です。 Tシャツ企画や、応援バナーの他、長居でも旗やメンバー表を配ってくれたり、コールをきったりしてくれました。

トップとU-15はまだまだ行くぞ!

追伸

昨日は本当は行けないはずだったんですが、急遽1試合目だけ行くことにしました。 2試合目はガンバが勝ったそうですね。 決勝は大阪ダービーか。

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2008年12月23日 (火)

今、思い出しても楽しい天皇杯準々決勝・・・

清水に雪辱できて、輪をかけて嬉しかったなぁ。 試合をある程度まとめられるようになったのは本当に大きいよ。 ´∀`)ノ 千羽鶴、カツカレー(自分も秋葉原で食べました)、いろんな気持ち、準備の効果・・・。

試合の感想の書き残しをば。

  • ホーム味スタではSBソシオ。 ユアスタで今年近くの席だった方にお目にかかる。 その方曰く、俺はいつも徳永に厳しい言葉を飛ばしているらしい(苦笑)。 いやいや、期待の現れです。 やればもっと出来るはずなんです。 この日は良かったよ!
  • 久々にじっくり見るユースケがなかなか良かった。 機動力があって、前から相手を追い込んでいた。 今年は不運だったけど、来年に向けて残り2試合がんばって欲しい!
  • 梶山は前半はミスが目立ったけど、やはりパスセンスはピッチ上の誰と比べても別格!
  • 右サイド・藤山! 出足だけでなく、ドリブル突破まで、萌え~! シーズン中の準備がこういう風に生きるんだね。
  • 平山を時間稼ぎ要員に使えるこの贅沢な時間・・・。
  • 次は柏戦@エコパ! この試合で大活躍だった達也、怪我から復帰のナオ。 どうなる起用。 また、累積欠場・茂庭に代わるスタメンは?
  • 相手はノブりんラストで勢いに乗りつつある柏。 栗澤も登場か。 負傷・カボレはポポとの競演なるか? 魔術師フランサに活躍を許すな。
  • 舐めないで。 けど、自信を持ってやろう!

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「天皇杯開催場所に疑問!!」(作成中) そのとおりだよなぁ。 いろいろ事情はあるんだろうけど、いけない人のことを考えると残念だし、勿体ない。

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トップ、U-18、U-15が揃って勝ち残り、年末の時期を楽しめるこの喜び。

じっくり仙台旅行記をアップ・・・ と思ったものの、今日は長居でのJユース杯準決勝。

行けないはずだったけど、ちょっと予定を調整して行ってきます! ご協力いただいた方、ありがとうございました!

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2008年12月21日 (日)

牛タンとサンタだらけの天皇杯・準々決勝! 清水vsFC東京 12月20日(土)

美味いものを食べて、サッカー観て、勝って、美味いものを食べて、観光して、この上なく楽しい一日でした!

9時半過ぎに仙台到着。 早速、泉中央に移動。

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で、ベガッ太やユアスタの横を通り過ぎて、裏側の河原に周り、芋煮会に参加しました!

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地下鉄からも見える位置に青赤のぼりが!

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皆さん、鍋や下こしらえした野菜、日本酒などを東京から運んで来られたんですよ。 そのアイディアと実行力と、何よりも楽しみ尽くす心意気に感動です。

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皆さん協力的なうえに、アウトドア派の方が多く、手際がよくて、技術もあって感動します。

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味噌味の芋煮、牛タンや牡蠣の網焼き、焼きおにぎりなどなど、試合前からお腹いっぱい。 気分最高!

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自分は専らいただくばかりで、よそうのを手伝うことくらいしかできませんでしたが、存分に楽しませていただきました。 皆様に感謝です!

いよいよ、試合!

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サンタ帽だらけの東京ゴール裏!

クラブ間格差の少ない今のJリーグにおいて、個人的に、東京よりも明確に強いと感じている数少ないクラブのひとつが清水。

今年4戦だけ勝ててないというだけでなく、骨太なプレーがいつも印象的。 各選手がボールをしっかりキープし起点となる。 そこからオートマティズム溢れる連動した動きと、局面に応じた個々の判断とかバランスよく組み合わさり、攻撃を完遂する。 変なミスや中途半端なプレーからカウンターを許すことが少ない。

こんなクラブは、あとは鹿島や良い時の川崎くらいで、ほかは、相性を除けば、適切なプランと準備があれば、なんとかなると思うのだが。

今日もFWにボールが収まり、中盤では特に枝村の突破力が冴える。 枝村はかつての怖さを取り戻し、もしかしたら上回っているかもしれない。

その清水に押されて試合は進む。 で、セットプレーからエリア内で佐原がハンドの判定。 キッカーはキャプテン高木和道。

茂庭が和道の脚になにやらおまじないをかける。 清水戦では以前もマルキーニョスが外した後にやったような? (そもそも清水戦はPK取られることが多いな。)

和道のキックに塩田も反応していたけど、決められる。 この直後、高木和道が東京ゴール裏を挑発。 なにやらを暗示していたような・・・。

前半は清水のワイドな展開と、その間に生じるエリアを上手く使うサッカーに支配された印象。 とはいえ、東京も個の突破やカウンター、セットプレーからチャンスを作ってはいた。 左サイドに回った鈴木達也の折り返しにカボレが詰めたシーンは決まったかと思ったが・・・。

ここで相変わらずブレーキなのが今野。 ボールを持っても前に出せず、展開やワンツーで受けるどころか、囮になる動きすらしない。 これでは、攻撃を遅らせるだけである。 守備ではそこそこ活躍していたが、かつての奪取力が目に焼きついている者からすると全然。 今年は今野にとって停滞の年になってしまったな。

しかし、後半。 清水がバタバタしているうちに2点取ってしまうのだから、サッカーは分からないもの。

ボールを早く大きく動かし、相手の先手を取り続けてゴール前に侵入。 ここで生きたのが達也の速さと突破する判断。 相手が思わずファウルをおかしてPK。 決めたのは赤嶺!

直後、再び同じく速さが生きる。 長友から逆サイドの達也に繋ぎ、折り返しを最後は再び赤嶺が彼らしい泥臭いゴールで逆転! 勢いと決定力の相乗効果。 素晴らしい。

その後は再び苦しい時間もあったものの、各人がそれぞれやるべきことをやって守りきる。 まぁ、実力を出せばそうそうやられることはない。 茂庭など時間がかかったけど、やっと8割方復活したかなぁ。。。 今野も不調だけど、また戻して欲しいね。

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青赤千羽鶴がいっぱい!

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ともかく29日のエコパ、元日国立に繋げた! 目標はあくまでも優勝。 その意気や良し!

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ピッチにもサンタがいっぱい!

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赤嶺サンタのシャー! 青赤シーサー、君の居場所はここだ! 残れ!

試合後の牛タン、光のページェントなどについては改めて。

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2008年12月 8日 (月)

上を目指すことは悔しさとの戦い 千葉vsFC東京 12月6日(土)

客観的に見れば、歴史的な逆転劇・残留劇だったんだと思う。 けど、個人的には今シーズン、一番悔しい試合。 こんな試合がリーグ戦の最後に待っているとは思わなかった。

けど、この悔しさは、今年、上の世界を垣間見たからこそ湧き上がって来る感情、とポジティブに捉えたいと思う。。。

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選手達もゴール裏も相手を舐めてたとは思わないし、気が緩んでいたとも思わない。 試合前のコールやウェーブは、普段バラバラで拡散しがちな東京ゴール裏(それはそれで美点だけど)に、ここぞの集中と統一感をもたらしたと思う。 選手達も良い表情で試合に入ってたし、まずまずの内容で試合を進めていたし、プランも悪くなかったと思う。 深井を手玉に取っていた徳永なんて、今年の彼の中では出色の出来だった。

が、すべてが暗転した魔の11分間。

フリーで受けた達也のトラップが僅かに大きかったところ(達也はこのプレーで脚を攣った)、相手に詰められ、そのまま新居に通されてしまった1点目。 新居のシュートも見事だった。 (巻だったら外していただろう。) また、ジェフの寄せのほんの僅かな速さが生んだ得点とも言える。 その速さは、必死さやジェフサポの応援が生んだものかもしれない。

赤嶺が右サイド高い位置で中途半端にボールを明け渡した流れから、巻が東京のディフェンスを二人も引き付けつつ身体を張ってボールを落とし、フリーの谷澤に決めれた2点目。

赤嶺と言えば、前半からヘディングで競り勝つことも多く、カボレはじめ周囲の選手にもボールを繋ぎ、良い働きをしていたと思う。 (ただし、やや乱暴な プレーを受けたとは言え、倒れる演技は残念なプレー。)

さらに今野がPKを献上した3点目。 PKに関してはあまり今野を責めたくない。 何度もビデオで見直したが、クリアしようとした動作が深く入ってしまい、不運だった。 ワンテンポ早くクリアしていれば避けられたが、それを拾われて波状攻撃を受けるより、なんとか繋ぐ方策を見出そうとしていたのだろう。 その是非は別として、あり得る判断だったと思う。

問題はむしろそれ以外の場面。 この日に限った話ではないが、攻撃では味方に預けて蹴らせるか、せいぜいワンツーを出す・受けるとか、2つ先のプレーまではイメージ出来ているけど、その先を意識したプレーができない。 さらにこの日は守備でも相手につききれず、スペースを埋めるわけでもなく、常に浮遊物感が漂っていた。 後半、相手ボールを奪ってカウンターでボールを運ぶ場面もあったが、どこか自信なさげに見えてしまう。 代表で留守にすることが多く、結局、城福サッカーに馴染めぬままリーグ戦が終わってしまった今年の今野。 どう巻き返すか? まさかガンバには逃げまい?

流れが変わったのは、新居、谷澤の投入に、羽生の交代。

羽生に代えて大竹を入れたのは、高い位置でボールを保持し、相手の反撃を予め防ぎたいということ。 それは得失点差を考えれば、あり得る判断だったと思うし、大竹もある程度その期待に応え、ゴールに向かって効果的なプレーをしていたと思う。

ただ、その分、パスの受け手が減ってしまった。 相手の狙い所が明確となり、ボールを奪った後に展開するスペースも広がってしまった。 大竹が攻め上がると、中盤の枚数が減り、新居、谷澤を投入してギアチェンジした千葉を掴まえきれなくなった。 特に谷澤の動きのキレとボールの運びは素晴らしかった。

それに対し、東京も、少なくとも選手達は気を緩めてはいなかったけど、相手とまともに攻め合ってしまった。 では、熱を冷ますようなグダグダな試合運びをした方が良かったのか?と言われれば、それはそれで相手の勢いをさらに引き出す可能性もあっただろう。 このあたりは本当に微妙で、完璧なプランがあったら聞いてみたい。 この結果は必然だった? とすら思えてしまう。 これが運命だったとすれば、少なくともこの日の東京には、運命を反転させる力はなかった。

試合が終わって、悔しいという気持ちしか湧き上がってこなかった。 一部の東京サポにとって、ヴェルディよりも千葉が残留して良かったという気持ちがあったのかもしれないが、千葉が残留したということは、すなわちあの場面で東京が負けたということ。 背後のスクリーンがジェフの残留とヴェルディの降格を知らせても、拍手する気持ちなど持てなかった。

清水や大分よりも上に行きたかった。 川崎に勝ち点差5もつけられたくなかった。 目の前の相手がJ2に落ちようとも勝ちたかった。 そして、4位に入りたかった! けど、冒頭にも書いたとおり、この悔しさは、今年、上の世界を垣間見たからこそ湧き上がって来る感情、とポジティブに捉えたい。

上の世界を見るだけでなく、実際足を踏み入れるには、それ相応の戦力に加えて、充実した練習や試合をこなしているという実感、裏付けのある自信が必要だと思う。 さもなければ、旬の期間がどんどん短くなっている昨今のJにおいて、来年、「2歩進んで3歩後退」ということになりかねない。

今年はまだ天皇杯が残っている。 次戦の相手は今年勝てていない好調・清水。 しかも最後に順位まで追い抜かれた。

厳しい戦いになると思うけど、しっかりと対策して、気持ちも引き締めて臨み、今年のこれまでの4戦と、一昨年の岡山の借りを返したい。

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