2008-2009 FC東京行く人来る人 (行く人編) 長いです
とっくに書いているべきなのだが(笑)。 去年より更に遅くなってしまったけど、なんとか開幕前に間に合った。
それでは、これまでの感謝と今後の活躍への期待を込めて・・・。 (五十音順です。)
- 池上礼一
池上と言えば2007年に出場した2試合。 特にガンバ戦で見せた広い視野、展開力、運動量とポジショニングの良さが印象的だった。
しかし、同時にピッチに立てるのは11人。 今野、梶山、浅利などを追い越して出場するには至らず。 大卒3年目ともなれば、出場機会がなければキャリア的に厳しい。
出場機会を求め、去年途中に草津にレンタル移籍。 しかし、結局出場機会を得られないままシーズン終了。 レンタル延長もなし。
確かに当時の草津は中盤の層が厚く、いい選手が揃っていたけど、能力的に池上が劣っていたとは思わない。 (練習の様子などを知らないので、断定的なことは言えないが。) 今年、島田を鳥栖に奪われた草津。 もう一年池上を試しても良かったのでは? と思うのだが。
そして池上はFC刈谷に移籍。 企業の手を離れ(元デンソー)、Jを目指すのではなく、地域に根ざすクラブとして生きていくFC刈谷。 監督は元東京ガスの浮氣。 東京U-18出身の石川高大がいる。 ナオの弟の扶は松本山雅に移籍した。
昨夏、FC刈谷の試合を見に行った。 平日の昼間にも関わらず、かなりの観客が集まっていた。 100試合出場を果たした選手に花束を渡していたのは職場の上司。 手作りな感じにとても好ましい印象を持ったが、環境は厳しそうだ。 特に、リーマンショック以降の愛知県は。
こちらの方によると、襷掛けのモチーフは昔からのアイデンティティらしい。 青赤の誇りを襷に込めて戦って欲しい。
- エメルソン
エメルソンは、昨シーズン前の小平での筑波大学との練習試合で強い印象を持った。 この試合、東京が良い内容で大勝した。 スポルト(フジテレビ)で、筑波の風間監督がFC東京のことを激賞していた。
その試合で一番目立ったのがエメルソンだった。 パスとキープの判断がよく、ボール離れがよくて持ちすぎず、チェイシングも惜しまず。 これは良い外国人選手を獲ったと思った。羽生ともども、序盤のムービング・フットボールを象徴する存在だった。
しかし、シーズンイン早々に怪我で離脱。 復帰後、活躍もしたが、弱点も露になった。 つまり、フィジカルの弱さ。 相手との競り合いに弱い。 倒されてもファウルを取って貰えない(=相手がファウルを犯さなくてもフィジカルで圧倒できてしまう。) また、だんだんパスを出す相手がカボレに集中するようになっていった。
エメルソンのおかげで奪った勝ち点も多かったと思うし、天皇杯・新潟戦@鳥取でも貴重な追撃弾を決めた。 惜しむらくは、エコパでの梶山のスルーパスに走りこんだシュートが決まっていれば。。。
サポにも愛されていた。 シーズン途中、ゴール裏からケリーのリズムで ♪オーエメ、オオオー♪ が飛び出したこともあった。
一戦力として見れば十分評価に値する活躍をしたが、助っ人として、やや期待値に至らなかったということだろうか。 新天地でのエメの活躍を祈りたい。
- 荻
長らくオンリーワンの存在だった土肥に別れを告げ、新守護神に塩田を据えた2008年のFC東京。 塩田に続くのは大卒2年目の阿部と年代別代表とは言え、10代の権田と廣永。 経験という点で不安があるのは否めない。
そこに神戸から来てくれた荻。 神戸のJ2時代にはフルシーズン活躍。 その経験は何ものにも代えがたい。 ビグフレ交歓会では、その御礼を直接伝えることができた。
リーグ戦全試合ベンチ入りするとともに、ナビスコ杯アウェイ東京ダービーに先発。 先制を許しても落ち着き払ったプレーで流れを引き寄せるのに一役買った。 これこそ、経験が生きた場面であろう。
そして印象的な言葉を残して甲府へ移籍。 背番号1は期待の高さか? (こんなエピソードも!)
グアムキャンプ見学の最終日、レオパレスリゾートのロビーで荻を見かけた。 走り寄り、改めて直接感謝と、今後も選手として応援していくことを伝えることができた。
- 川口
信男については、去年も書いていた。 一度は戦力外となりながら、逆転再契約→現役続行。
藤山、浅利ともども、トーキョーの宝物(城福@エルゴラ)と評された。 グアムキャンプで若手と一緒に荷物を片付ける信男は印象的だった。
川口で印象的なのは、デビュー当時、技術の高原に対してスピードの川口と紹介されていたこと。
そして、やはり2006年アウェイ川崎戦で魅せた相手GKを交わしての落ち着き払ったゴール。 さすが磐田から選手だと、感嘆の声をあげる東京サポ。 けど、実はスマートというよりもエネルギッシュでガムシャラ系の選手だった。
去年で印象的だったのはアウェイレッズ戦。 精力的に裏に飛び出し、東京ペースに持ち込んだ。 都築のセーブに阻まれたけど、決定的なシュートも放っていた。
そして引退→普及部へ。 早速、成光ともども活躍しているようだ。 ありがとう。 頑張れ!
- 小澤
去年、鳥取にレンタル移籍した小澤。 今年、東京を戦力外となり、Jの移籍先を探し、トライアウトにも参加していたようだが、最終的に鳥取に完全移籍することとなった。
小澤と言えば、はつらつとしたみずみずしいプレーが印象的。 例えば、2006年のアウェイ甲府戦は天気も結果も最高で、小澤の活躍がとても印象深かったな。
2007年の都城キャンプで動きが悪いのが気になっていたが、怪我だったらしい。 その後のサテライト横浜戦@夢の島やアウェイ水戸戦@笠松補助では復調していた。 (水戸との試合にはタレントをやっているお姉さんも観に来ていた。)
2008年、出場機会を求めてレンタルで鳥取へ。 年代別代表だった選手がJ1からJFLへ、ということで注目も集めた。 J昇格をかけたヒリヒリするようなギリギリの真剣勝負。 J1とは言え、サテライトでは味わえない貴重な経験だったと思う。 マガジンかダイジェストにインタビューがあったはずだから探してみよう。
- スズケン
FC東京に入団後5年目を迎えていたスズケンこと鈴木健児。 途中、アルビレックス新潟・シンガポールへのレンタル移籍はあったものの、J1での出場機会はなかった。
正直、練習やキャンプやサテライトでも、それまであまり印象に残らなかったのだが、昨年7月の練習試合では良い印象を持った。 (当時、こちらの方も同様の感想を書かれていた。)
続いて去年9月、J2昇格を争うJFL鳥取へレンタル移籍決定。 かなりの活躍を見せていたらしい。 そして、早々に鳥取完全移籍が決定した。
今年は小澤同様昇格に向けた真剣勝負に挑む。 多くの人の期待、思い、人生すら影響しかねないJ2昇格。 その戦いにスズケンはどう形を残すことができるか。
今年、鳥取は予算が3億円弱から2億円弱に減らされるらしい(発売中のダイジェスト)。 経済的には厳しくなるが、去年持っていなかった上位争いをしたという経験がある。
JFLは刈谷や長崎、そしてもちろん武蔵野や町田も気になるが、鳥取からも目が離せない。
戸田、憂太、増嶋については、別エントリを設けます。 難しいかもしれないけど、できれば、それぞれ単独エントリを。
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