カテゴリー「FC東京2009」の101件の記事

2009年12月30日 (水)

おめでとう! FC東京U-18 Jユースサンスタートニックカップ優勝

FC東京U-18、優勝おめでとう。

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強い気持ちで挑み、ハードワークをこなし、ひとつになって勝ち取った勝利。

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この年代で、自他共に認める最高峰のチーム(だったと思う。少なくとも周りは。)。 けど、ここまでタイトルを取れなかった。 そんな今年のFC東京U-18にとって、最後の大会に優勝し、フィナーレを飾れたことは本当に相応しいことだと思う。

そして決勝戦は両チームの奮闘があって、最後を飾るに相応しい素晴らしい試合内容だった。 広島もリスペクトせざるを得ない戦いぶりだった。

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毎度ながら東京の個人のキープ力、バイタル手前での短いパスワーク、スペースを突く大きな展開は、どれも正確かつ効果的で、見ていて「もっとこうすればいいのに!」と思うことがなく、本当にスカッとする。

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狭い局面でのやや強めパスも受け手がキチンとトラップして次に繋がるし、楔からサイド裏のスペースへ折り返すスルーパスも、味方の選手がギリギリ追いつける深い位置に出して即チャンスに繋がるし、かと思えば、リスクを承知で強引にチャレンジすることもあるし、サッカーの様々な要素が詰まっていて、楽 しさが凝縮されている。

守備でも、キーワードとなった前線からのプレスに加え、上がった裏を取られた時のスペースを埋める動きと、相手選手をケアする動き。 どれも効果的。

東京の中盤の寄せ・プレッシャーは、相手のボールを奪って自分でポゼッションするというより、相手のボールを弾き出すような感じ。 それは、フリーになったセカンドボールを運動量豊富な味方が拾ってくれるという確信から来ているものだろう。 同様のことは攻撃でもあって、フィードやロングパスを、たとえ収められなくてもとにかくディフレクトしようとしていた。 少しでも触れば、味方が拾う可能性が高まる。 緻密なプレーだけでなく、こういう細かな部分も含めて、東京は徹底されていた。

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後半、重松くんが左前線でボールをキープした時、相手に行く手を阻まれ、さらに複数の広島の選手が寄ってきた。 フリーの味方に戻すのかなと思ったら、その選択肢を保持しつつも、あくまでキープを選択。 状況によっては、特に昨今の流行に鑑みると「?」マークが付きかねないプレーだけど、そんなプレーもさもありなんと思わせる重松くんの存在感。

ユースを見ない人から「重松くんってどんな選手?」と聞かれると、「aoaka-noteさんとか、ユースに詳しい方々のブログを見て」と言うのと合わせて、一言だけ「最近の東京ではいないタイプの選手」と答えている。 それはプレースタイルがというよりも、いわゆる「10番」が似合うFWという意味で。 良い意味で唯我独尊、王様。

ユースでは、相手DFを抑えつつボールを楔を受け、ポストから素晴らしいパスを連発していたけど、トップのDFの強さ、高さ、えげつなさに対し、どこまでやれるか。 怪我もあるけど、自分の色を発揮して欲しい。

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梅内くんなども、春に見た時はヤンチャな感じで活きが良いの半面、狭いところでの正確性に苦労していた印象。 山崎くんも、相手が2人まではかわせても、3人来られると辛い感じだった。 それが、久々に見ると凄く成長していた。 新鮮な驚きの三田くんに加え、最もチームの流れを作り出していた年森くん(個人的には、強くした羽生のような良い意味で「空気」のような感じ)。

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Oganさんの記事を読んで気付いたのだが、今年の3年生は、ヴェルディグラウンドで深川vsむさしを戦った中3の代なんですね。 それがひとつのチームとなり、ガンバにリベンジを果たし先輩や倉又さんのリベンジも果たした。

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ユースにしろ、高校サッカーにしろ、毎年選手が入れ替わる宿命があって、どこか寂しさと感傷のあるドラマだけど、同時にひとつひとつの小さな物語が積み重なって、根底に流れる伝統みたいなものが生まれ、東京にもそれがあるんだと思う。

U-18に関しては倉又さんの手腕が色濃く反映されているけど、それだけでなく、深川やむさしの試合を見た時にも同じ香りを感じることがあるし、何よりトップとの繋がり、連続性を感じる瞬間がある(ポゼッションかショートカウンターとか、戦術的な意味ではなく)。

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そういう一つ一つの物を現場で、またはテレビを見て、またはいろんなブログやつぶやきを通して、そして人から話を伺って感じるとき、とてつもない喜びがある。

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2009年12月27日 (日)

FC東京U-18大一番!

今日のJユース杯・決勝に足を運べそうなので、取り急ぎ久々のエントリを!

今年はU-18の試合をあまり見られず、選手の特徴やチームの戦い方について詳しいことは分からないので、限られた情報の中で感じた流れのようなものについて書いてみたい。

最初に今年のチームを観たのは、プリンスリーグも折り返し点を過ぎた第7節。 その時感じたのは、大人びた試合運びが印象的で、今年はチームの完成が早いな、ということ。 当時ブログで、「まるで、去年の冬のチームがそのまま持ち上がったかのよう。」と書いている。 個々の能力が高いのはもちろん、チームとしての戦い方が、例年であれば冬のJユース杯の頃に達するレベルに早くも到達していたように感じた。 まぁ、阿部くん、廣木くんなどは去年から主力だったし、梅内くん、平出くんなども結構出場していた。 (重松くん、山口くんはこの試合怪我で欠場。) ただ、前年も、山浦くん、山村くん、岩渕くんなどは2年生の頃からたくさん試合に出てたし、経験値に大きな差があったとは考えにくい。 FWに怪我人が多いと聞いていたけど、それを割り引いてもチーム作りが順調に行っているのかな、と思った。

その次に見たのはクラ選関東大会2次予選の大宮戦。 今に続く重松くん、山口くんのツートップ。 特に印象的だったのがそのツートップの強烈なプレス。 プレスからリズムを作り、それが中盤以降の守備の安定、そして攻撃に繋がっていった。 このときも非常に成熟したチームに、そして強いチームに見えた。

プリンスリーグ関東も、最終戦ではF・マリノスにボールを持たれたものの、ゴール前での自由は許さず、結果的に完勝で連覇。 クラ選も勝ち進み、決勝でセレッソの相手の良さを消す戦い方の前に敗れたものの準優勝。 高円宮杯に向け大いに期待が膨らんだ。

ところが、高円宮杯1次ラウンドの浦和戦@NACK5で感じた違和感(ブログには書いてませんが観に行きました)。 端的に言って、前線からのプレスが消えていた。 9月の暑さの中だったので、前半はセーブしているのかなと思ったけど、後半に入ってもスイッチが入らず、逆転負け。 重松のイライラばかりが目に付いた。

その後、高体連のチーム相手に勝ち進むものの、準々決勝で磐田に敗れる。 このあたりは、ユースに詳しい方々がいろいろ書いてくださっているとおり、チームとしてのまとまりの問題、怪我など、様々な要因があったのだろう。

で、その後Jユースカップの試合は一試合も観れてないのだが、主力選手を代表に取られる中、控え組みの頑張りで勝ち抜いてきたことは、いろんな方たちが書いてくださっているとおり。 そして、代表組が戻り、穴を埋めた選手達と融合し、チームは再びいい状態にあり、三菱養和、名古屋、ガンバ相手にそれぞれ4-1、7-1、5-1と大勝で勝ち抜いてきている。

いろんなブログ、ネットメディア、エルゴラ等が共通して挙げているキーワードはプレス。 春~夏の調子の良い時期のプレスが復活し、さらにチームとしてのまとまりも上がってきているらしい。 (椋原や大竹も、インタビューでまとまりが大事と言ってたな。)

期待は大いに高まるが、決勝の相手は3年前と同じ相手で、こちらもまとまりの良さを誇る広島。 3年前は、試合を押し気味に進めながら、悔しい敗戦。 GK権田と相手が交錯するも、GKに対するファウルが認められず、アンラッキーな失点を喫してしまった。 森山監督のはしゃぎっぷりが、悔しさに輪をかけた。

3年前のこの大会以降、FC東京U-18はタイトル争いの常連になった。 期待されながら、まだ全国タイトルを取っていない今年。 最後に大きなことを成し遂げよう! 興奮してきたぞ!

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2009年12月19日 (土)

フィナーレ 新潟vsFC東京 12月5日(土)(TV観戦)

  • 開幕戦でボコられた相手にきっちりお返ししたい。
  • 去年の勝ち点に並びたい。
  • ACL出場の可能性を残したい。
  • 何よりも藤山の東京でのラストゲーム・浅利の現役ラストゲームを勝利で飾りたい!

いろんなフラグが立ち、勝てる手応えもあったのだが、最後の最後に追いつかれてドロー。 しかも、浅利が交代出場の用意している最中のセットプレーでやられた。

新潟は上位争いするだけあって、良いチームだった。 ペドロ・ジュニオールをガンバに奪われ、マルシオ・リシャルデスや大島、本間は不在だったけど、自分達の特長と一定の質を確保した試合運び。 高さを有効に活かしてボールを収め、ポイント・ポイントで個々の選手が冷静にキープし、攻め急がない。 パスが華麗に回る訳ではないけど、これも一種のポゼッション志向のサッカーと言って良いだろう。 そして、相手がジレたり、ミスを犯せばそれを見逃さず、果敢に突く。 そういう戦い方が守備にも安定をもたらしている。 

けど、東京も梶山が復帰して連動性が増し、平山が復帰して前線での起点となった。 また、平山への北斗の反応や北斗と徳永が右サイドを疾駆する姿は、その効果はともかく、面白かった。 と思ったら、先制点はまさにその形からで、今野のフィードを平山が落とし、タイミングよく走りこんでいた北斗が決めた。 また、赤嶺もボールを納める意識が高く、城福サッカーへの適応を懸命に試みていた。

それにしても、梶山の凄さは繰り返すまでもないこと。 CWCを見ていても、梶山のような正確なサイドチェンジが見られるのはバルセロナだけ。 来年は、その凄さを怖さに転換する年。 怪我で封印していたミドルが解き放たれる時・・・。 代表の10番は梶山だ。 術後の経過がよいことを願うばかり。

後半も押し上げた米本の至近距離からのシュートが北野に弾かれたり、惜しいシーンがあったけど、リードを広げられず、何度も跳ね返していたCKから最後に決められて同点。

思えば、CKからの失点で幕を開け、CKからの失点で閉じたシーズン。 シーズン中盤、フジテレビワンツーネクストのプロサッカーニュースで、月間の全ゴールシーンを見たら、東京の失点は「すべて」CKからだった、なんてこともあったっけ。

2009年最後の試合を、藤山の東京での、浅利の現役最後の試合を、勝利で飾ることは出来なかった。 そんな試合を勝利で飾れなかったことはなんとも口惜しいが、それは相手とて同じこと。

鈴木監督最後の試合の新潟。 同点ゴールを決めたのは退団が決まっている松尾。 もう一人退団が決まっているディビッドソン・純マーカスも出場。 二人とも東京と関わりのある選手。

降格する大分や千葉などを含め、この時期、各クラブには各クラブ固有の負けたくない事情がある。 そんな中、東京こそが勝つべき試合で勝つクラブでありたいが、残念ながらそこまでには至っていない。 けど、そのことも、逆にJの重層的な奥深さを示しているようで、全面的に残念なだけではない。 ただ、その土台に綻びが生じつつあるようにも感じるのは寂しいことだが。

ところで、ナビスコ杯決勝前に感じた勝てるという手応え。 川崎が気合いが入りすぎて空回り気味だったのに対し、東京はむしろこの舞台を存分に楽しんでやろうという雰囲気がクラブ中から滲み出ていた。 それは文化、体質的なものと言えるかもしれない。 生真面目な川崎、勝たせる鹿島、戦う浦和とは異なる文化。 (まぁ、クラブの文化とサポーターの文化がまったくイコールとは限らないが。)

ただ、うまく書けないけど、もしかしたら、東京のそういう文化は、浦和戦や千葉戦、新潟戦で勝てなかった理由と表裏一体なんじゃないかな、とも感じた。 見当違いな見立てかもしれないけど。

ただ、そういう面も含めて、東京の心地よさは誇れるもので、大好きなものなのだが。 そして、そういう文化と、もっと勝つことは両立しうるものとも思う。 藤山、浅利がいなくなり、転機となる来年は、新たな高みを目指して進んで行きたい。

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2009年12月 4日 (金)

A Decade is Passing... FC東京vs神戸 11月28日(土) と 明日は最終戦!

10年以上にわたりチームを支え続けたフジ、サリがチームを去る。 チームから、JFL時代はおろか、J2時代やJ1初年さえ知る選手がいなくなる。 その意味、影響が、果たしてどの程度のものなのか、正直、計りきれない自分がいる。 とにかく大きな変化だということは確かだろう。

いや、もしかしたら、そういう歴史的な意味づけよりも、フジとサリが実際に深川や小平で示していた姿勢・・・ サブでも準備を怠らず、年長でもサボらず、レギュラーを突き上げ、態度で周りの選手に範を示してきた・・・ それを来年欠いてしまうことの方が大きいのかもしれない。

いずれにせよ、フジとサリがなくなってしまう意味は、来年知ることになるのだろう。 「フジやサリがいれば・・・」 などと思うことがないようにしなければならない。 選手もスタッフもサポも。

そういうなにやら儀式めいた試合を、梶山と平山を欠き、もっと言えば石川もおらず、中盤4人のうち2人が高卒ルーキー、1人が下部リーグ上がり、FWもスーパーサブという布陣で戦かったのは、なにやら象徴めいている気がする。 フジ、サリと同じようにやれるのか、という試験のような。 北斗も草民も、時間限定とは言え課題に対応したプレーを見せていた。 祐介も。

これまでの世代と新たな世代の橋渡しのような試合を、たとえ紙一重であっても、現実に勝利を掴み取ったこと、しかもサブ組が決勝点を決めて勝ち取ったことは、なにやら吉兆めいたことだと思いたい。

フジ、サリの魂はしっかり継承されているよ・・・!!!

その決勝点を決めた平松。 帝京、中大、J2水戸でキャプテンを勤めたエリートという一面もあるものの、個人的にはJ2の弱小チームで悪戦苦闘した選手というイメージの方が強い。

かねてから、山尾、松本、八田、増嶋、中澤など、CBのバックアッパーを十分に開花させられなかった東京。 まぁ、ジャーンと茂庭に藤山という壁が大きすぎたので、今年とは単純に比較できないかもしれないし、平松と他の選手を一律に並べることが妥当なのかも分からないけど、ただ、レギュラーじゃないCBが大事なところで決め、主役となったことは、ここ数年の東京にとって、いい意味でかなり重大なことじゃないか、という気がする。 レギュラーの当落線上や未満の選手でも、しっかり戦力として生かす。 そこにチームとしての成熟、成長を感じる。

そして、新潟には行けないため、個人的に今年最後のFC東京の生観戦だった。 だから、勝利は一際嬉しいし、選手サインが当たったのも嬉しい! さらに嬉しかったのは、当選をメールやツイッターなどで連絡してくれてきた方々がたくさんいらしたこと。 本当にありがとう!

また、エネオスもありがとう。

今回もアップが遅くなりましたが、しばらくこの状況が続きそうです。 けど、決して、東京やブログへの情熱を失った訳ではないです。

最終戦、去年の勝ち点55に並び、順位で上に行くべく、挑め、東京!

変わるものと変わらないもの。 うまく繋いでいく。 そのために精一杯やる。 その過程が何よりも尊いし、愛おしい。

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2009年11月28日 (土)

ご無沙汰しています! 千葉vsFC東京 11月22日(日) (TV観戦)

ご無沙汰しています。 私事でブログを書く時間を取れず、しばらくアップできていませんでした。 その間も見に来ていただいた方々がいらして、とてもありがたかったです。 今後も続けていく励みになります。 もうしばらくアップが途絶えがちになると思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、千葉戦はTV観戦でした。 ごくごく簡単に感想を。

まず鍵となったのが梶山が不在への対応。 城福監督は、千葉戦では羽生を一列下げ、前に北斗を置いた。 そこから想定されるのは、速い展開になるだろうということ。

羽生はチームの流れを澱みなく継続する、場合によっては加速させるプレーヤーで、反面、タメを作ったりいなしたりするタイプではない。 北斗も、アウェイ横浜戦やホーム磐田戦のように、ダイレクトまたはワンタッチ程度でテンポよく繋ぐ時は良いものの、スリータッチ以上すると正確性の難が現れてしまう。

まぁ、切れるカードが少ないのは本当に苦しい。 現有戦力で最大限を引き出そうとしているけれど、対応しきれない部分が顔を出してしまう。

城福さんしては、今の東京にとって、最終ライン、もっと言えば真ん中のCB二人を維持することの方が、梶山不在への対応として今野(またはブルーノ)を一列上げるよりも、大事と考えていたのだろう。

確かに、最終ラインでタラタラ回しながら相手のプレスをいなしてリズムを奪い取ることが出来ればよかった。 しかし、実際の試合では、千葉のフィジカルで落ち着きのない展開に真面目に付き合ってしまい、力で押し出されてしまった印象。 失点の場面はいずれも、スローインに淡白に対応するうちに後手に回り、きれいに決められてしまった。

また、千葉自体が去年の最終戦のイメージと自信を持っていて、普段よりも迷いがなく、チャレンジして、テキパキとプレーを選択できていた印象。 江尻監督は、もっと早くこのプレーが出来ていれば落ちなかったというけれど、相手が東京で、かつ東京もそれにまともに付き合ってしまったからこそ出来た面が大きい。 メンタルのカンフル剤には賞味期限があるし、そうそういつも上手くいくはずもない。 (新居なんざ、今年やっとリーグ戦2点目ですよ・・・。 ) 降格という大きな流れは変えようがなかったとは思う。

というか、国立でのホーム戦に続いて負け狸の遠吠えだが、千葉は去年J2落としておくべきだった・・・。 早野・柏に続いて、降格クラブに勝ち点6を献上してしまった。

平山の退場だけど、相手のファウルに対してひじが動いたのだから、赤を出されても仕方ない。 もちろん、中後という役者の印象は激烈に悪くなったのだが。 去年ナオに体当たりを食らわした新潟・内田のように。

で、城福さんも頑固なようでいて、やり方に固執するだけでなく、何がしかの手は打つ人なので、今日の神戸戦を迎えるにあたって、何かを変えてくるだろう。 平松先発ということは、今野かブルーノのどちらかを前に上げるのか?

その辺も楽しみにしつつ、今日は結果が大事! フジ、浅利のためにはもちろん、東京自体の今後のためにも!

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2009年11月15日 (日)

丸亀に思い、届け!

思い出の地、丸亀: fct fan (→こちら

去年、果たせなかった元日決勝の実現に向けて・・・。 頑張れ、東京!

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2009年11月13日 (金)

天皇杯3回戦 FC東京vs草津 11月11日(サッカーの日)(TV観戦)追記

まずは、現地に行かれた方々、お疲れ様でした。 中には早朝便で帰京し、そのまま出社された方もいたとか。。。 頭が下がります。 勝ててよかった!

そう。 JFKも言っていたとおり、そして、先週味わったとおり、負ければ次がないカップ戦では結果がすべて。 それを過酷な状況下で掴み取ったのだから、言うことはない。

TV観戦は都内某所で。 (意外と顔見知りの方にも会い、楽しかった。) 祐介のCKの時に会場いっぱいに広がった 「エー!?」 という声。 続いて、GKの飛び出しにくい絶妙の位置にボールが飛び、中で佐原がドンピシャで合わせて先制!

それまで、草津のプレスの前に、ややギクシャク感があっただけに、この先制は嬉しかった。

また、エコラシコ後のサテライト多摩川クラシコでの達也のFKにしろ、今回の祐介のCKや大興奮の北斗の凱旋FKにしろ、意外な人が意外な武器を持っているのを見るのは面白い。

草津も島田はいなくなったとは言え、中盤にはベテランが揃う(追記:→こちら)。 池上も割って入れなかった。

それに対し、東京の中盤は達也に変わって草民が先発。 誰もが指摘していると思うけど、持ちすぎでパスが弱すぎ。 引き付けてから出したいという意図は分かるが、距離感あるいは実用的なテクニックが追いついていない。 また、パスが弱くて、せっかく出しても受け手が相手に詰められてしまう。 もっと早めに味方を活かして、リズムを作りながることを考えないと。 そういう流れを作っていくことで、もっと余裕がある状態で自分の色を出せると思うのだが。 (追記:そういう面で、抜群の寄せの速さを見せる今野やフジ、寄せて食いついた相手を放さないヨネと練習できる環境は(試合と練習は別物とは言え)、恵まれた環境だと思うのだが。)

サリは場面場面で効いたプレーを見せる。 ただ、局面自体を支配する梶山の不在は感じる。 ヨネも18才とは思えない存在感でボールを奪取していたけど、そこからの大きな展開という点では、梶山には大きく及ばない。 羽生はいつもよりゴールを狙う意識が強かたと思う。 体格の小ささを感じる場面が多かったけど、90分間バランスを保って、キャプテンの役割を果たした。

最終ラインはスピードが足りず、斜めに抜け出されることが多いのが気になった。 ただ、ボール回しは意外と頑張っていた。

一緒に見た中に、広島サポの方がいて、J2とJ1の違いはスピードや運動量よりも正確性とのこと。 その際たるものが東京の3点目で、梶山のサイドチェンジが良かったとは言え、あんなに左サイドが空いているのはちょっとあり得ないし、逆に言えば、あれだけ空いていても、J2ではやられることは少ないのかもしれない。 けど、そこから羽生のピンポイントクロスで、平山も凱旋ゴール。

最後は平山キープショーも見られて満足。

冒頭に書いたとおり、結果がすべて。 次の仙台は草津よりさらにぐっと手強いと思うけど、なんとか跳ね返そう。 丸亀へ行かれる方々、気をつけて、頑張って!

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2009年11月 9日 (月)

変わった。結果を除いて。 FC東京vs浦和 11月8日(日)

J1昇格・復帰後の数年間、お得意様だった浦和に、ここ数年、まったく勝てない東京。

  • 埼玉県サッカー協会の酷い運営で危険なほど狭いエリアに押し込まれた2004年天皇杯準々決勝(ケリーのラストゲーム@埼スタ)。
  • 初登場のササが颯爽と先制するも、やはり初登場のポンテにやられた2005年アウェイ戦。
  • 道後温泉で呉越同舟となった2005年天皇杯5回戦(博実とのラストゲーム@松山)。 
  • 久々の浦和戦@駒場だったものの、エスクデロ、酒井の伏兵にやられた2006年ナビスコ杯予選。
  • 今、思い出しても胸糞悪い、東京ゴール裏が最悪な雰囲気となった2006年アウェイ戦。
  • なんとか引き分けに持ち込み、目の前での優勝決定は免れた2006年ホーム戦。
  • 平川に徳永がやられた2007年アウェイ戦。

など。。。

城福監督就任後も流れは変わらず、今年のアウェイ戦では、どっちが去年からパスサッカーに取り組んできたか分からない展開で完敗。

昨日は、そんな潮目が変わる・・・はずの試合だった。

キックオフ後、ペースを掴んだのは東京。 じっくり繋ぎながら、相手の綻びを突こうとする。 けど、決定機を得るには至らない。 当初、様子を伺っていた浦和も徐々にペースアップ。 双方ボールをパスサッカーを披露し合う展開に。

全体として、パスサッカーとして、より小慣れた姿を見せたのは東京。 CBでボールを繋げるので、中盤のパスコースが増え、より厚みのある攻撃を展開できる。 詰まっても後ろに躊躇なく戻せるので、より安定感がある。 そして攻撃のタクトを振るう梶山の存在。 ピッチを大きく使い、相手を拡げたと思ったら、次はショートパスやドリブルで拡げた手前のスペースを突く。

浦和も、サイドに流れた個々の先週の粘りや効果的なワンツーやヒールなどから、それなりにチャンスを作る。

ただ、いずれも決定機を得るには至らない。

後半早々、浦和は守から攻への切り替えを早くし、東京も早めに前線にボールを入れるようになり、さながらショートカウンターを見せ合うような展開に。 にわかに試合が動き始める。

そしてカウンターから右サイドを抜けた原口のセンタリングを受けたエジミウソンに決められて浦和が先制。

試合はなおも落ち着かず、原口が二枚目のイエローで退場。 (その後に梶山もイエロー。 2試合出場停止・・・。)

一人少ない浦和相手に長友を投入し、今野も高い位置に上げて襲い掛かる東京。 ただ、その攻撃は洗練されているとは言いがたく、力任せの感が強かった。

平山はポストを意識しすぎるのか、楔を受けるときに低い位置に下がってきてしまう。 他方、赤嶺は混戦に苦労し、抜け出しても性急で、シュートが枠を捕らえきれない。

長友の意地のプレー、今野やブルーノのシュートも山岸のセーブに遭ってしまう。

ここは、パスサッカーへの素養はともかく、高い位置でキープでき、セットプレーも持っている大竹など効果的だったのではないかと思うが・・・。

最後まで一点が遠く、0-1で敗戦。 まぁ、冷静に考えて、あれだけ優秀なメンバーが割り切って守備に徹し、おまけに山岸までノリノリだったのだから、そんなに簡単に打ち破れる訳は無いと言うべきか。

結果はまたも敗戦だったけど、やはり、昨日、東京と浦和のこれまでの潮目は変わったのだ、と言ってしまっていい気がする。

試合全体を見て、慎重に試合に入ったのは浦和。 カウンターに活路を見出そうとしたのも浦和。 支配率、シュート本数、CK数、チャンス数で浦和を上回った東京。 変わらなかったのは試合結果だけ。

東京が負けた要因にはいろいろあるだろう。 前半の浦和のような多少ギクシャクしつつも繋ごうとするサッカーに対しては、崩そうとするよりも早めに放り込んで隙を突き破ろうとした方が効果的だったかもしれない。 原口退場以降の浦和のように守備に徹した相手にも、やはりじっくり押し込むよりも、相手の一瞬の隙を突くようなプレーの方が可能性があったかもしれない。 あるいは、いずれにせよ昨日の山岸には、もしかしたらノーチャンスだったのかもしれない。 (都築のような見え透いた時間稼ぎをしないのは好印象。)

そもそもパスサッカーが不安定なのは、アーセナルからカマタマーレに至るまで世界共通。 それは、去年以降の東京も、今年の浦和も身を持って体験している。

それでも、効果と安定とを高次元で両立させるために、個々の選手は素養を磨き、指揮官も最適な解を見つけていくしかない。 去年のカボレ右サイドもその試行錯誤の一環だろう。 今年のパスサッカーの実現において、今野とブルーノという足元のシュアなCBコンビは鍵を握る存在だけど、もしかしたらこれもまだ最終的な姿ではなく、もっともっと進んだ解があるのかもしれない。

昨日、潮目の変化は確かに見えた。 しかし、その流れが来年も継続する保証はどこにもない。 再び浦和が盛り返し、昨日見えたものは幻影だったとして片付けられてしまうかもしれない。

そうならないために、(天皇杯では無理なので)来年着実にリベンジを果たすために、東京はより上を目指し、サポもそれを熱く、厳しく、そして楽しく見守っていきたい。 城福監督なら、きっとそれを実現できると信頼している。

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2009年11月 5日 (木)

必然の勝利 ナビスコ杯決勝 FC東京vs川崎 11月3日(祝)

城福東京が、積み上げつつある強さを発揮しつつ、弱点も埋めて勝ち取った勝利。

最終ラインでも堂々とボールを繋ぐ。 パスコースに顔を出し、ホルダーもそれを感じる。 出しどころが無ければ無理に攻め急がない。 スペースがあればドリブルで運ぶ。 攻められてもブロックを崩さず、人を見失わない。 課題のセットプレーでも集中力を切らさない。

その兆候は、今年の多摩川クラシコ2戦の時点で既に見えていた。 結果こそ川崎の2勝だけど、試合時間合計180分のうち、120分を支配していたのは東京だった。 しかし、後半途中までペースを掴んでいた東京が自らバランスを崩し、あるいは川崎の圧力に抗しきれず、試合を落とした。 

無論、試合開始直後の時間帯と終盤を同列に扱うことはできないし、勝敗は90分終わった時点の結果だから、途中までどんなに試合を支配しても、何の結果を保証するものではないことは承知している。

ただ、危ない時間帯とプレーヤーのケアさえできれば、東京は勝ちうると言えると思う。 そして、東京サポ以外にはほとんど認知されていないかもしれないけど、最近の東京は試合の終わらせ方が格段に上達している。 また、最近の東京は、前線からプレッシャーをかけず、ある程度相手に自由を許したとしても、なりふり構わず守りきれる術を身に付けている。 だから、東京が試合をものにしても不思議ではなかったのだ。

個人的には、ボール支配率で川崎を下回ったのが意外なくらいなのだが、それは、是が非でもタイトルを手にしたい川崎が、攻めの意識を高め、ボールを早めに前線に入れて、個の力を頼りに打開を図ろうとした結果だろう。 確かにレナチーニョの反転シュートや、抜け出した谷口からジュニーニョへの折り返しなど、多くのチャンスを生んだ。 ひとつでも決まっていれば、結果は違ったかもしれない。 けど、権田のスーパーセーブと相手のシュートミスによりゴールを許さない。 ここでゴールを許さなかったことで、最近の東京の終盤の強さと相まって、試合はほぼ決していたと言って良いだろう。 そして、川崎が攻め急ぐほどに、前後が分断され、得意のカウンターも発揮できなくなっていった。 憲剛も、スペースを求めて後ろに下がることが多く、ゴール前で決定機を作る場面は少なかった。

米本の先制点。 中盤でボールをキープした米本が、目の前にスペースがあることを確認すると、自ら20mほど前に運ぶ。 そして、前方の平山にパスを出し、もう一度後ろで受ける。 一見、パスが単純に行って帰っただけのように見えるけど、このパス交換で、相手DFは平山に引っ張られて米本に詰めることができず、後ろから追いかけてきたMFも、米本がボールを離した瞬間チェイスが緩み、寄せが遅れた。 十分な間合いを確保した米本が身体をしならせ、放った矢のようなロングシュートがゴールを襲う。

決してGKの届かないコースに飛んだとは思わない。 けど、射程の長いシュートは、キッカーの足元での僅かなコースの違いが、ゴールマウスに到達する頃には大きな差になっている。 川島は一瞬ファーサイドに重心を寄せたかのように見え、すぐに逆に飛んで必死にボールに追いすがったけど、勢いが足りず、無回転の重いシュートに手を弾かれた。

後半、さらに圧力を高める川崎。 けど、東京も落ち着いて守る。 そして、相手のセットプレーから、川崎のお株を奪うかのようなカウンター。 左サイドを抜け出した達也が縦に突破し、エリア付近で一瞬中を見てタメを作り、GKの動きを封じ、もう一度僅かに縦に加速すると、ファーに猛然と走りこむ平山をめがけ、GKとDFの間にほぼ直角のクロスを出す。 川島はクロスに飛び付くことができず、平山に寄せるも、平山もその逆を突くヘディングシュート! 2-0。

ここからは時間との戦い。 そして、普段どおり守りきるサッカーをする、という自分達との戦い。

それらの戦いに勝利し、見事二度目の戴冠を果たした!

それにしても、あまりにも多くのフラグが立った。 相手は多摩川クラシコの相手にして、城福監督と佐原の古巣である(富士通→)川崎フロンターレ。 さらに、短期間のうちに浄、カボレの退団、茂庭、ナオの怪我があり、さらに、決勝に先立って発表された藤山との別れと浅利の引退・・・。 悲願の初戴冠を目指す川崎と比べても、奮い立つ要素が多すぎた。 (7-0で圧勝した次の試合にナビスコ杯決勝で負ける、というのも川崎にとってのフラグだったか。 広島に感謝?)

城福監督の言うとおり、そういう要素は、ただでさえ重圧がかかる決勝という大舞台において、さらに選手を固くしかねない面もある。 けど、それについても回答は用意されていた。 選手達を奮い立たせた浅利の涙・・・。 (それを優勝報告会で城福監督自らの口から耳にし、決壊する涙腺・・・。)

他方、気合だけではなかった。 サポを含むチームのノリ・雰囲気。 生真面目な川崎はスタンドもピッチも固かった。 タイトルを逃し続けたトラウマからか、タイトルに向けて一途過ぎたからか、普段の自分達の力を発揮できなかった。 個々の技量に任せた大味な試合運びに陥っていった。

それに対し、東京側は、川崎よりもずっと、この場を存分に味わおう、楽しみ尽くそうという意欲に溢れていたと思う。 徹夜組の数、○○鍋、前座のゲームに対するエール、風船、トイレットペーパー、樽酒・・・。

東京には、特に東京サポには、この試合に限らず、サッカーであれ、ほかのことであれ、中身や方向性はバラバラだけど、楽しむ意識に溢れている。 楽しむことへの貪欲さこそ、東京サポの特徴という気さえする。

そんな東京が、決意とリラックスの間で絶妙の良い雰囲気を作り、普段どおりのサッカーをやった。

5年前は無我夢中のうちに手にした勝利という感じだったけど、昨日は地に足の付いた東京が実力で掴んだ勝利だと思う。 優勝した瞬間の喜びの爆発力は前回の方が大きかったかもしれない。 ただ、今回は翌日になっても、喜びがじわじわこみ上げてくる。

雨の日立台で落とした初戦を含め11試合。 ナビスコ杯は勢いで勝てるタイトルかもしれない。 実際、5年前の東京を含め、千葉、大分と、その後停滞するチームもある。

ただ、東京は東京で酸いも甘いも経験してきた。 そういう時間の経過の象徴がフジとサリだと思う。 時間は否応無く流れていく。 この結果を力に。 強豪にまた近づく確かな一歩にしたい。 次のリーグ戦はその試金石だ。 相手は川崎と同じくらい、もしかしたらそれ以上に負けたくない相手。 浦和。

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2009年10月27日 (火)

上位戦線乱入へ 清水vsFC東京 10月25日(日) (TV観戦)

最近とてもお世話になっているブログもなさっているとある東京サポのご厚意により、ご自宅にお邪魔してスカパー!観戦。 (ウチはJCOMなので、生放送が見られない。)

キックオフにやや遅れて到着。 玄関先に着いたとき、中から漏れてきた歓声! 達也の先制点だった。

右サイドの達也が斜めにゾーンを切り裂き、ボールを引き出すと、左前線でポイントを作り、羽生に戻す。 羽生は中の梶山に繋ぎ、梶山は、達也が横に引き伸ばして薄くなった清水の守備ブロックを縦に突破。 一連の動きが 「タメ」 として活きる間に、するすると上がった逆サイドの徳永にボールが出て、徳永は余裕のあるフェイントから落ち着いて左足に持ち替えてやさしいクロス・・・(あとで、逆サイドでも相似形のような右足からのクロスで相手オウンゴールを演出)。 頭で合わせたのは左サイドから再びゴール前に戻り、相手DFの僅かなギャップに顔を出した達也!

流れるような一連の動き。 けど、そのスムーズさは、決してオートマティズムによる機械的な予定調和ではない。 むしろ、各選手の独立した意思が重なり合って紡ぎ出される即興的な作品。 簡単に抑えられるものではない。

清水は中盤でのプレッシャーが弱かったですね。 梶山が自由にボールを運べていた。 無理に寄せても、圧倒的なキープ力で交わされるか、たくさんの選手がパスコースに顔を出し、散らされる。 特に、正確なサイドチェンジは凄い。

中盤で圧倒し、前線でのボールの収まりも東京が上回る。 赤嶺はボールを納めたり、裏に走り出したり、相手カウンターで守備が薄いと見るや、果敢に戻ってチェックしたり。 平山もサイドに流れてボールを引き出したり、散らしたり、フォアチェックを仕掛けたり。 平山と赤嶺がたくさん話し合っていろいろ修正している様子も良い。

CKから同点にされ、追加点は相手のオウンゴールによるものだったけど、内容的には完勝に見えた。 (ビデオを見直した訳じゃないけど、赤嶺のはオンサイドじゃないかな?)

怪我人が続出だけど、自分達の能力をよく引き出していると思う。 それは選手層の活用という意味もあるけど、加えて、個々の特徴を引き出すという面でも。 (その割を食わざるを得ないのがモニや佐原のような"正統派"のCB達だが。)

まさに総力戦。 タイトルに向けて全力で戦う用意は出来ている。

浅利の引退については改めて・・・。

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