カテゴリー「JFL・地域リーグ」の88件の記事

2011年10月10日 (月)

Kyuリーグの思い出 FC東京vsFC KAGOSHIMA 天皇杯 10月8日(土)

2007、8年くらいまでのKyuリーグはとても華やかだった。 ホンダ・ロックがJFLに上がっ(て戻ってき)たり、NTT西日本熊本→アルエット→ロッソが徐々に力を付けていったり、かりゆしが強化したと思ったら縮小を宣言したり、V・ファーレンや琉球が登場したり。 日刊スポーツの記事がやたら充実していたり、九州の地方紙が合同で運営するサイトまであった(2008年から更新されてないけど、今も見られる)。 一時期の北信越以上に群雄割拠なリーグだった。

Kyuリーグチームが地域リーグ決勝大会に出場したのを除くと、Kyuリーグの試合を見たのは2回だけで、いずれもV・ファーレン絡み。 何度も紹介している島原での長崎ダービーと、柿泊でのニューウェーブ戦

そんなKyuリーグで、2000年代前半に沖縄かりゆしとトップを争っていたのがヴォルカ鹿児島。 にわかにKyuリーグの情報を追っていた当時の印象では、ロッソよりも兄貴分。 ニューウェーブなんて格下。 V・ファーレンや琉球に至っては駆け出しという印象。 東京サポ的には諏訪園や男前田の印象もあったし。

けど、ロッソ、ホンダ・ロック、ニューウェーブ、琉球、V・ファーレンなどがJFLに昇格するのを見送り、気がついたら全国リーグに参加するクラブのない県は九州・沖縄では鹿児島だけになっていた。 そして、FC KAGOSHIMA。。。

東京との対戦が決まるまで、存在すら知らなかった。 ヴォルカが変わった?と思ったら、大隅NIFSの器(=Kyuリーグへの参加資格)だけを引き継いで、中身は全く別モノとして生まれたクラブらしい。 (かつてのアルエット→ロッソのように。)

ツイッターでは、FC KAGOSHIMAの選手たちがマイクロバスで鹿児島を出発した、なんて情報を見た。 そして、ヴォルカとの両立も、噂では全く無風というではないみたい。 8日の試合ではいろんな意味で好印象を残したFC KAGOSHIMAで、うまく行って欲しいけど、取り巻く環境は、綺麗事だけでは済まない難しさがあるだろう。 何かを犠牲にして、何かの犠牲になって、何かに犠牲を強いて。。。

前置きが長くなったが、試合。

以前、バンディオンセ神戸(現加古川)と当たったときは7-0で勝った。 その時よりスコアは控えめだけど、東京もグダグダというほどではなく、まぁ、まずまずの試合だったと思う。

ターンオーバーしなかったのも、試合勘を考えれば、妥当だろう。 下部リーグのクラブと当たることで、J2のスピードやプレス、間合いとかの勘が狂うこともないとは思うけど。。。 逆に、誰かが言っていたけど、初心を思い出す機会になれば。。。

谷澤のシュートは、ノープレッシャーだったとは言え、よかった。 逆に言うと、いかにノープレッシャーで打てるかというのは、普段から重要だと思う。 それでも宇宙開発することはあるけど、精度は上がるはず。

森重も、のらりくらりと上がっていったと思ったらゴールまで決めて帰ってきた。 J2では気を付けてね。

北斗は(だけじゃないけど)、一瞬の躊躇が逸機なることを、改めて見せてくれた。 ブーイングは本気じゃないよねぇ?

天皇杯。 次は久しぶりのJ1との対戦。 昔、2度目のJ1昇格を決めたばかりのJ2川崎が、神戸と当たった試合を等々力で見た。 前半は2-0で川崎がリードしたものの、後半投入された藤本主税を中心に神戸が連動したサッカーを見せ、同点に。 最後は(確か)キレキレのジュニーニョが決めて3-2で川崎が勝ったものの、川崎サポに強烈を印象を与えていた。 「J1って凄いね」とサポが語り合っていたのをよく覚えている。

果たして、去年明暗を分けた神戸との対戦は、東京にとってどんな試合になるだろうか。

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2011年7月17日 (日)

ロードに(ノロノロ)乗って 町田vs金沢 7月16日(土)

昨日は時間があったので、久々に町田の試合を観てきました。

ロードバイクに乗るのも久しぶり。 尾根幹道の上りを走りながら、気分はヴォクレール。

熱中症も当分の摂り過ぎも怖いので、スポーツドリンクを水で薄めて飲む。 鞄の中には、最大4本のペットボトル( ;´Д`)  暑かったぁ。

ゆっくり走ったので、到着はキックオフぎりぎり。 選手入場チャントがJourneyのFaithfullyだったのに驚いた。

階層後初の野津田はホームとアウェイが入れ替わり、バックには座席が。 これがJリーグと物議を醸した改装か。。。 うーん。 立派じゃなくても上げても良いじゃん、という気持ちと、とは言え、箱物というのは一応客観的な指標であって、リーグ側としても、それを物差しに使うのも、分からんでもないなぁ、という気持ちとが合い半ば。

試合は、勝ち点2下回っていた町田が2-0で金沢を下す。 タイセーも頑張っていた。

試合後、思いのほかたくさんの来ていた東京サポの方々と会えた!

帰りは、輪行得意のTOOさんに途中まで着いていく。 さらに分かれた後、flatstream_xさんのバイクに追い越される。

暑かったけど、楽しい夏の週末の一日でした!

さて、いざ味スタへ!

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2009年10月14日 (水)

遅くなりましたが 天皇杯2回戦 FC東京vsカマタマーレ讃岐 10月11日(日)

遅くなりましたが、讃岐戦について簡単に。

讃岐サポもいっぱい来ていて、チラシを配ったり、グッズ販売があった。 カテゴリは違うけど、自チームをアピールしたい気持ちはよく分かるなぁ。 活動を認めた主催者(東京都サッカー協会)はGJ!だと思う。

試合は、皆様も書かれていますが、前後半でビルドアップの質の違い(梶山存在)を感じる試合だった。

ただ、その原因として、梶山が不在だったことに加え、CBコンビが今野とブルーノでなかったことも大きいと思う。

また、それ以前の、いかに相手にプレスをかけ、ボールを奪うか、という部分でも、前後半で違いがあったと思う。 それは、プレス・・・というほどではなく、もっと微妙な相手との間合いの取り方、相手に対する牽制の部分。 (試合を通じて東京の球際が緩かったのは確か。 それはそれで無理する必要ないし、良いと思う。)

端的に言えば大竹。 自分でボールを運ぶ時は相手マークをものともしない力強い突破を見せるものの、相手ボールの時のポジショニングが低すぎ、かつ絞りすぎ。 相手に、いつもサイドにパスコースを確保させた状態で、余裕を持ってプレーさせていた。 これでは良い形で攻撃に移れないし、そもそもチャンスが増えない。 また、マイボールの時も、パスを出したの動きに難がある。 なかなか攻撃を形作れないし、ポゼッションもできない。 このままでは、セットプレーとシュート力と混戦での能力を活かした試合終盤のスクランブル要員から抜け出せないなぁ、と。

他方、浅利。 あと一歩でシュートチャンス! なんてシーンが何度もあった。 これは前方の選手が動いて生まれる微妙なスペースを敏感に感じて顔を出している証拠。 ポジションこそ違えど、JFKサッカーに"ナオ的"な適応を見せている。 ゴールを見たい・・・。

結果的には、怪我なく終え、浦和と違って3回戦に進出できたのだから、良しとしなければ。

ついでに、その浦和の試合について。 Youtubeの映像しか見てませんが、松本山雅の得点には普通に興奮しました。 まぁ、浦和の負けに興奮した面も否定しませんが。

ただ、冷静に考えると、地域リーグ所属とは言え、J経験者を揃えた山雅がJ1相手にある程度健闘するのは、絶対あり得ないことではないのだろう。 (個人的には、大学のトップチームがJ2相手に勝つのは、選手の素質、2種時代の実績、現在の練習環境などを考えれば普通のことで、J2が大学よりも勝っているのは、わずかばかりの経験とプロとしての意地だけだと思う。)

確かにジャイアント・キリングはカップ戦の醍醐味で、欧州でも番狂わせはよくある。 けど、一般の人からすればそんなことは知ったことではない。 プロが大学生に負けた、浦和が4部に負けた、というテロップや活字を見て、Jリーグは大したことない、というイメージだけが残る。 そして、国内サッカーがますます軽んじられる・・・、ということをチェアマンは分かっているのだろうか。

他方、山雅にとってのこの勝利の価値は。 勢いやメンタル面の効果があると考えたいけど、山雅の最も重要な目標であるJFL昇格に向け、天皇杯での勝利は、たとえ日本一のビッグクラブに対する勝利だったとしても、(当然ながら)何の担保にもならない。 去年の山雅は天皇杯で湘南に勝ち、全社でNECトーキンとホンダロックに負け、繰上で出場した地域リーグ決勝大会でレノファ山口に負けている。

別の視点で、スポーツニュースやスポーツ新聞に"Epson"のマークが踊ったこと。 ぶっちゃけて言えば、北信越リーグの1シーズン分を遥かに上回る広告効果を上げたかもしれない。 そんなことを考えると、やっぱり山雅(の今後)にとって、浦和に勝ったことは良かったんだろう・・・。 (要は、すっきりしない訳で。)

で、これらから見えてくるのは、散々既出だけど、天皇杯、全社、地域リーグ決勝大会など、様々なルールの限界な訳で。

そして、1クラブの視点で見れば、強化・成績・経営・動員がバランスよく伸びていくのは、なんて難しいんだろう、と。

まぁ、そういう状況があるから、ユースや大学の試合、また、Jを目指さないチームのあり方などに、独自の魅力や価値を感じるのだけれど。

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2009年10月10日 (土)

アンセムは瀬戸の花嫁! カマタマーレ讃岐

明日は天皇杯初戦、カマタマーレ讃岐戦。

羽中田監督(車椅子の闘将)、胸スポンサー(「さぬきうどん」として、個人やうどん店、企業などから幅広く寄付を募る)、そしてなによりその名称が注目を浴びている。

そのカマタマーレの試合を一回見たことがある。 2006年の地域リーグ決勝大会・一次ラウンド(高知・春野)の初日のFC MI-Oびわこ草津戦と、二日目のFC岐阜戦

サポは岐阜よりも少なかったけど、熱かった。 アンセムは瀬戸の花嫁。

このときは力不足だったけど、その後も、ヴォルティス・セカンドと四国リーグの制覇を争っている。

今シーズンは、一昨日の最終戦でヴォルティス・セカンドに破れ、2位。 JFL昇格には、全国社会人サッカー選手権大会で決勝(場合によっては準決勝でも可)まで勝ち残り、地域リーグ決勝大会の出場権を得、さらに勝ち進まなければならない。 去年、松本山雅が湘南相手に劇的な勝利を挙げたけど、全社で、最も大切な(そして場合によってはチームの存続に関わる)地域リーグ決勝大会への出場権を獲得できなかった。 正直、天皇杯は優先順位が低いというか、思い出作りに近いものがあるのではないか?

他方、東京。 J1昇格後しばらく、天皇杯初戦は鬼門だった。 当時甲府に負けたり(ファンになる前だったけど、BS観戦)、横浜FCや戸田の弟のいる湘南に競り負けたり、Hondaに苦戦したり・・・。

今となっては良い思い出という面もあるけど、明日はやはりサクッと勝ちたい。 代表を突き上げる活躍を見たい。

明日は味スタに行く前に、吉祥寺で讃岐うどんを食べてから行ってもいいかもしれない。

明日も吉祥寺から味スタへはシャトルバスが出る

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2009年6月 9日 (火)

JFL首位攻防戦、W杯予選など

先週末、個人的に興味を惹かれたのは、水戸vs甲府@ひたちなか。

FC東京U-18出身の井澤が最近4節に出場。 対する水戸には森村と下田が。 結果的に、下田が先発、森村が途中出場、井澤はベンチ入りのみで出場機会はなかった模様。

今年、笠松、改修後の水戸陸、または小瀬にも行けるかな?

土曜、実際には武蔵野陸上競技場に行き、横河武蔵野vs鳥取を観ました! 鳥取では、スズケンと小澤が先発。

小平やサテライトで観た、いいときのスズケンというのは、縦に鋭いイメージだったけど、この日は中盤・左サイドで試合を組み立てていました。 なかなか良かった。

こちらの方をはじめ、東京サポもいっぱい。 ただし、こちらの方は前半で武蔵野陸上を後にし、クラ選常総アイデンティ戦を観に小平に向かわれました。

私も、後半15分くらいに武蔵野陸上競技場を後にしましたが、前半のスズケンの弾丸ミドル。 そして2点目のスーパーゴールも観ることがました。 Youtubeでご覧になった方も多いでしょう。

いやぁ、これは凄かった。 アイディア、キック、コース、驚異的!

小澤もゴールを決めた! けど、残念ながら観ることは出来ず。

武蔵野陸上競技場を後にして向かったのは、海外に赴任する東京サポの壮行会。 青赤Lフラッグにした寄せ書きが記念品。 海外でも東京サポここにあり!というのを示して欲しいです。 遊びに行くぞ!

代表戦もワイワイガヤガヤ楽しくTV観戦。 アジア4.5枠ということで、まぁ、安心して観れました。 ハラハラ、冷や冷やが薄いと、どうしても関心は薄れがちだけど、4大会連続出場、やった!

個人的には、これでアウェイ京都戦@鴨池の日程が土曜で確定したのが嬉しい。 日曜開催だと行けるか微妙なので。 行くぞ! 南アフリカ・・・、ではなく、鹿児島!

試合? シリアの審判は確かに酷かったけど、後半はウズベキスタン目線でも、イライラしたと思う。

長谷部は、ギドに封印されて、ここ数年観られなかったドリブルが復活していたな。 俊輔が怪我や疲労で不調でも、代わりに柱として頼れる選手になっていた。 ただ、(微妙な判定とは言え)レッド貰った後は、ヴォルフスブルクではなく、レッズの選手みたいな態度だったけど、結果的に時間稼ぎになって良かった。

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2009年4月29日 (水)

町田vsHONDA FC 4月28日(火)

町田vsHONDA  4月28日(火)
町田vsHONDA  4月28日(火)
大分遠征の旅行編をアップする前に、昨晩見てきたJFL町田vsHONDA。と言っても、見たのは後半の途中からだったので、ごく簡単にですが。

今年地域リーグから昇格一年目の町田。先制したものの、一人退場となった上に追いつかれ、防戦するしかない。けど、ディフェンスは横一線にスペースをビシッと埋め、体を投げ出してよく守っていた。攻撃でもオフサイドぎりぎりで相手ディフェンスラインの裏を狙う動きやカウンターからチャンスを作っていた。終盤には連続セットプレーからゴールに迫る。戸塚監督のもと、意図の見える試合をしていた。ただ、打開するプラスアルファは足りず。勝又の復帰待ち。

他方、前年度王者にしてJへの「門番」のHONDA。派手な経歴の選手はいないけど、これぞ社会人という感じで、規律ある試合を作っていた。ただ、丁寧過ぎるというか、正直過ぎるというか、正直、怖さを感じなかった。

JFLに詳しい人曰く、ここ数年、毎年JFLのレベルは下がっているとのこと。今までピンとこなかったけど、昨日のHONDAを見て、昔と比べてみて、そうかもな、となんとなく感じた。かつてのJFLの強豪がことごとくJ2に上がったこともあり、人材がそちらに吸い取られている面はあるだろう。それは必ずしも悪いことではなく、より多くの選手が全国リーグで戦えることは日本サッカーの底上げに繋がる良いことだと思う。ただ、一試合として見た場合、レベルダウンが見えてしまうという面は否めないだろう。もちろん、この試合だけで結論めいたことは言えないが…。

前のJ2栃木vs徳島の試合に比べ、東京サポ少いなと思ったけど、帰ってきてブログ見てたら、やっぱり結構いらしてたのね(笑)。

ちなみに今日の万博には行きません。 夜行バスで帰ってきて仕事は厳しい。 アウェイ遠征を始めて6年目。 翌日が平日とは言え、休日の試合を見ないのは、法事や海外出張で行けなかった天皇杯を除くと、たぶん初めて。

東京から気持ちを送ります。 勝つぞ!

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2009年4月11日 (土)

今日は東京ダービー!? プレビューに代えて 横河武蔵野vs町田 4月11日(土)

さて、今日は横河武蔵野vs町田ゼルビア。 スポナビに特集まで用意された、JFLの"東京ダービー"。

ダービーと言えば、同一地域を分け合う者の、または道一本隔てた戦いであり、近しいが故に激しくなるものである。

けど、このダービーに関しては、やや趣を異にしているような気がする。

同じ都道府県に属しているというだけで、国獲り合戦的な要素はあまりない。 間にFC東京、東京ヴェルディ、川崎フロンターレを挟んでいることもあるだろう。 武蔵野と町田とでは、前述の意味でのダービーの要素はない。 町田側には、ダービーではないという論まである。

他方、横河武蔵野の視点。 住んでいる場所の関係で、武蔵野サポの方とも接する機会もあるのだが、"東京ダービー"というより、

  • JFLの先輩として負けられない
  • 簡単にJに行かせるか

という思いの方が強いように思われる。

JFLというアマチュアの最高峰で10年間戦ってきた思い。 そして、これからも(今のところは)Jは目指さずにJFLで戦い続ける誇り。

これまで、勝利の喜びや敗北の悲しみだけでなく、ひと言では言い表せない経験がいろいろあっただろう。 例えば、主力選手がサッカー以外の本職でのキャリアアップのために引退したり、地域リーグでのプレーを選択する。 それは、その選手個人の人生を思えば、喜ばしいことかもしれないが、チームに夢を置くものとしては、複雑な面もあるだろう。 他方、大怪我を負った選手が、プロであればキャリアを絶たれていたところ、アマチュアであるが故に、じっくり回復の時間を取ることができた、という話も伺った。

Jとは置かれた立場、環境が異なるアマチュアの最高峰として、武蔵野サポには、Jを目指すクラブには負けたくない、Jに上がるなら、自分達やHondaをきちんと倒してから堂々と上がっていけ、という思いが凄く強いように思う。 「FC岐阜を一年で上がらせたのは失敗だった。」という感覚は、彼らでなければ分からないものなのだろう。 (俺なんかは、 勢いがあるうちにJに上がっちゃった方が良いと思っていたが、今の岐阜の苦境を見るにつけ、果たして自分の考えが正しかったのかは自信がない。)

今日は、相手が町田ということでその思いが強まっている面はあると思う。 が、基本的には相手が横浜FCであれ、草津、岐阜、岡山、そして町田であれ、下から上がってきて駆け足でJに行こうとするチームに対する思いは、同質のものだと思う。

ただ、こう書くとまるで町田が性急にJを目指しているように思えてしまうかもしれないが、実際は異なる。 町田は町田で、中長期的な視点を持ち、じっくりと地に足の着いた取り組みを進めている。

そんな中、JFL初年度の町田は苦しんでいるようだ。 地域リーグとJFLとの間には、地域リーグ決勝大会という"日本一過酷な戦い"以外にも、様々な差があるように思う。 全国リーグということ。 シーズンの長さ。 試合数。 相手のレベル。 石垣島で別格の存在感を放っていた勝又の不在も相当大きいだろう。

他方、武蔵野は、JFLでの10年の経験を試合運びにきちんと生かせるか。

双方の現在地がどうであれ、当事者の思いがどうであれ、何かが起きる気がするのは、都道府県を一にする"東京ダービー"だからこそ、という気がする。

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2009年3月21日 (土)

開幕一週間遅れでJFL 高崎vs武蔵野 3月20日(祝)

昨日は群馬県サッカー・ラグビー場までアルテ高崎vs横河武蔵野FCを観にいってきた。

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去年、このカードは開幕戦@国立のほか、記事は書いてないけど7-1で武蔵野が大勝した高崎ホームの試合@浜川も観にいった。

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群馬県サッカー・ラグビー場に来るのは3年前のサテライト草津vsFC東京以来

そのときは宮沢とか出ていたな。

武蔵野は昨年7位だったが、序盤は首位にも立った。 毎年、大学等から良い選手を獲得し、良いチームをまとめてくるが、毎年10番かチーム得点王が抜ける、というか、転職していく印象。 今年は昨今の経済状況もあいまって、今までよりも厳しそう。 町田との東京ダービーは負けられないだろう。 開幕戦@駒沢は三菱自動車水島に1-0で勝利。

対する高崎は数年前にはシーズン途中に大量解雇があったり、なかなか安定した戦いが出来ず、毎年J2に昇格するチームがいる関係で辛うじてJFLに残っている印象。 去年も上位に善戦したかと思えば大量失点を食らったり、やはり安定感を欠いた印象。 けど、今年の開幕戦は去年上位に食い込んだ刈谷に2-1で勝利。 ちなみに刈谷の1点は池上礼一。

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ピッチ状態は悪く・・・

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上州名物が吹き荒れる。

試合は風上のチーム、前半は高崎、後半は武蔵野が押す展開。 (遅刻したため、前半は大して観れてないものの・・・。)

押すと言っても、ピッチ状態とあいまって、両チームともボールコントロールには苦労し、なかなか試合を作れなかった。

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FW村山選手登場! 昨年、怪我で一試合も出場できなかったエース。

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トップ下の位置でチャンスを作っていた。 右膝のテーピングが痛々しい。

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終盤、武蔵野が連続セットプレーからチャンスを作る。 一方、高崎はカウンターを狙う。

しかし、結局0-0のまま試合終了。

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両チームお疲れさまでした。

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隣はザスパ草津の本拠地・正田醤油スタジアム。

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敷島公園には、正田醤油スタジアム、群馬県サッカー・ラグビー場のほか野球場もあり、ここでは翌日(今日)巨人vs西武のオープン戦が開催されるそうだ。

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また、公園の敷地内にある萩原朔太郎記念館を覗いてきた。

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市内にある生家(開業医)の建物の一部を移設したらしい。

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「口語自由詩の確立者」(wikipedia)らしい。

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なんかかわいい。

さて、先週末はサテライトにもJ2にもJFLにも行かず、「サッカー観戦漬けの日々」ではなかった。

ここ数年、サッカーの試合を年間100試合前後見てきたのだが、今後は絞り込みたいな、と思っている。

もっと試合を観る方もたくさんいるし、「サッカー観戦漬けの日々」というサブタイトルをどうしようかな。

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2009年2月28日 (土)

2008-2009 FC東京行く人来る人 (行く人編) 長いです

とっくに書いているべきなのだが(笑)。 去年より更に遅くなってしまったけど、なんとか開幕前に間に合った。

それでは、これまでの感謝と今後の活躍への期待を込めて・・・。 (五十音順です。)

  • 池上礼一

池上と言えば2007年に出場した2試合。 特にガンバ戦で見せた広い視野、展開力、運動量とポジショニングの良さが印象的だった。

しかし、同時にピッチに立てるのは11人。 今野、梶山、浅利などを追い越して出場するには至らず。 大卒3年目ともなれば、出場機会がなければキャリア的に厳しい。

出場機会を求め、去年途中に草津にレンタル移籍。 しかし、結局出場機会を得られないままシーズン終了。 レンタル延長もなし。

確かに当時の草津は中盤の層が厚く、いい選手が揃っていたけど、能力的に池上が劣っていたとは思わない。 (練習の様子などを知らないので、断定的なことは言えないが。) 今年、島田を鳥栖に奪われた草津。 もう一年池上を試しても良かったのでは? と思うのだが。

そして池上はFC刈谷に移籍。 企業の手を離れ(元デンソー)、Jを目指すのではなく、地域に根ざすクラブとして生きていくFC刈谷。 監督は元東京ガスの浮氣。 東京U-18出身の石川高大がいる。 ナオの弟の扶は松本山雅に移籍した。

昨夏、FC刈谷の試合を見に行った。 平日の昼間にも関わらず、かなりの観客が集まっていた。 100試合出場を果たした選手に花束を渡していたのは職場の上司。 手作りな感じにとても好ましい印象を持ったが、環境は厳しそうだ。 特に、リーマンショック以降の愛知県は。

こちらの方によると、襷掛けのモチーフは昔からのアイデンティティらしい。 青赤の誇りを襷に込めて戦って欲しい。

  • エメルソン

エメルソンは、昨シーズン前の小平での筑波大学との練習試合で強い印象を持った。 この試合、東京が良い内容で大勝した。 スポルト(フジテレビ)で、筑波の風間監督がFC東京のことを激賞していた。

その試合で一番目立ったのがエメルソンだった。 パスとキープの判断がよく、ボール離れがよくて持ちすぎず、チェイシングも惜しまず。 これは良い外国人選手を獲ったと思った。羽生ともども、序盤のムービング・フットボールを象徴する存在だった。

しかし、シーズンイン早々に怪我で離脱。 復帰後、活躍もしたが、弱点も露になった。 つまり、フィジカルの弱さ。 相手との競り合いに弱い。 倒されてもファウルを取って貰えない(=相手がファウルを犯さなくてもフィジカルで圧倒できてしまう。) また、だんだんパスを出す相手がカボレに集中するようになっていった。

エメルソンのおかげで奪った勝ち点も多かったと思うし、天皇杯・新潟戦@鳥取でも貴重な追撃弾を決めた。 惜しむらくは、エコパでの梶山のスルーパスに走りこんだシュートが決まっていれば。。。

サポにも愛されていた。 シーズン途中、ゴール裏からケリーのリズムで ♪オーエメ、オオオー♪ が飛び出したこともあった。

一戦力として見れば十分評価に値する活躍をしたが、助っ人として、やや期待値に至らなかったということだろうか。 新天地でのエメの活躍を祈りたい。

長らくオンリーワンの存在だった土肥に別れを告げ、新守護神に塩田を据えた2008年のFC東京。 塩田に続くのは大卒2年目の阿部と年代別代表とは言え、10代の権田と廣永。 経験という点で不安があるのは否めない。

そこに神戸から来てくれた荻。 神戸のJ2時代にはフルシーズン活躍。 その経験は何ものにも代えがたい。 ビグフレ交歓会では、その御礼を直接伝えることができた。

リーグ戦全試合ベンチ入りするとともに、ナビスコ杯アウェイ東京ダービーに先発。 先制を許しても落ち着き払ったプレーで流れを引き寄せるのに一役買った。 これこそ、経験が生きた場面であろう。

そして印象的な言葉を残して甲府へ移籍。 背番号1は期待の高さか? (こんなエピソードも!)

グアムキャンプ見学の最終日、レオパレスリゾートのロビーで荻を見かけた。 走り寄り、改めて直接感謝と、今後も選手として応援していくことを伝えることができた。

  • 川口

信男については、去年も書いていた。 一度は戦力外となりながら、逆転再契約→現役続行。

藤山、浅利ともども、トーキョーの宝物(城福@エルゴラ)と評された。 グアムキャンプで若手と一緒に荷物を片付ける信男は印象的だった。

川口で印象的なのは、デビュー当時、技術の高原に対してスピードの川口と紹介されていたこと。

そして、やはり2006年アウェイ川崎戦で魅せた相手GKを交わしての落ち着き払ったゴール。 さすが磐田から選手だと、感嘆の声をあげる東京サポ。 けど、実はスマートというよりもエネルギッシュでガムシャラ系の選手だった。

去年で印象的だったのはアウェイレッズ戦。 精力的に裏に飛び出し、東京ペースに持ち込んだ。 都築のセーブに阻まれたけど、決定的なシュートも放っていた。

そして引退→普及部へ。 早速、成光ともども活躍しているようだ。 ありがとう。 頑張れ!

  • 小澤

去年、鳥取にレンタル移籍した小澤。 今年、東京を戦力外となり、Jの移籍先を探し、トライアウトにも参加していたようだが、最終的に鳥取に完全移籍することとなった。

小澤と言えば、はつらつとしたみずみずしいプレーが印象的。 例えば、2006年のアウェイ甲府戦は天気も結果も最高で、小澤の活躍がとても印象深かったな。

2007年の都城キャンプで動きが悪いのが気になっていたが、怪我だったらしい。 その後のサテライト横浜戦@夢の島アウェイ水戸戦@笠松補助では復調していた。 (水戸との試合にはタレントをやっているお姉さんも観に来ていた。)

2008年、出場機会を求めてレンタルで鳥取へ。 年代別代表だった選手がJ1からJFLへ、ということで注目も集めた。 J昇格をかけたヒリヒリするようなギリギリの真剣勝負。 J1とは言え、サテライトでは味わえない貴重な経験だったと思う。 マガジンかダイジェストにインタビューがあったはずだから探してみよう。

  • スズケン

FC東京に入団後5年目を迎えていたスズケンこと鈴木健児。 途中、アルビレックス新潟・シンガポールへのレンタル移籍はあったものの、J1での出場機会はなかった。

正直、練習やキャンプやサテライトでも、それまであまり印象に残らなかったのだが、昨年7月の練習試合では良い印象を持った。 (当時、こちらの方も同様の感想を書かれていた。)

続いて去年9月、J2昇格を争うJFL鳥取へレンタル移籍決定。 かなりの活躍を見せていたらしい。 そして、早々に鳥取完全移籍が決定した。

今年は小澤同様昇格に向けた真剣勝負に挑む。 多くの人の期待、思い、人生すら影響しかねないJ2昇格。 その戦いにスズケンはどう形を残すことができるか。

今年、鳥取は予算が3億円弱から2億円弱に減らされるらしい(発売中のダイジェスト)。 経済的には厳しくなるが、去年持っていなかった上位争いをしたという経験がある。

JFLは刈谷や長崎、そしてもちろん武蔵野や町田も気になるが、鳥取からも目が離せない。

戸田、憂太、増嶋については、別エントリを設けます。 難しいかもしれないけど、できれば、それぞれ単独エントリを。

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2009年1月23日 (金)

Jリーグと若手の出場機会 (追記)

追記

タイミング良くというか、この記事をアップした当日、Jリーグから若手育成プロジェクトの立ち上げが正式に公表された。

"J.LEAGUE Under age players Move up Project"(略称:JUMP)という名称だが、内容は試合出場機会を増やすプロジェクトらしい。 (名が体を全然表してないぞ。)

報道によると、試合数や期限付き移籍の仕組みを見直し、早ければ4月に提言を出すらしい。

期限付き移籍だけじゃなくて、サテライトとか、独自のリーグ戦とか、踏み込んでみてもいいと思うのだが。

プロジェクトのメンバーは博実、U-20代表やセレッソの監督を務めた西村氏、神戸の安達氏、暁星の監督、時の人筑波のヤッヒーなど・・・。

お願いします。 特に博実!

追記ここまで。

先週末、東京サポの方々と飲む機会がありました。 いろんな濃い話題が出たのですが、2009年は東京にとって勝負の年のようです。 もう一年じっくり力を蓄えるのが理想かな、と思うのですが、外部環境的に急ぐべき状況があるようです。 果たしてどうなるか・・・。

さて、なかなか書く時間が取れなかったのですが、個人的に気になっていたのがこちらこちらの記事(まとめてこちら)。 つまり、若手(高校やユース卒)の選手達に、いかに実戦経験を積ませるか、ということ。

おりしも増嶋が京都に、スズケンと小澤が鳥取に完全移籍することとなり、森村も水戸にレンタル移籍。 だから、若手選手たちにいかに実戦経験を積ませ、戦力としていくかはFC東京サポーター的にも気になるテーマ。

実際の問題として、内田篤人や安田理大のような事例もあるとは言え、大部分の高卒、ユース卒のJリーガーにとって、出場機会を確保するのは難しいことだ。 既存の選手達が高卒ルーキーにやすやすとポジションを奪われるはずもないだろう。

単純に実戦経験という意味で言えば、大学で切磋琢磨した方が経験を積めるというのは客観的な事実だろう。 流通経済大学なんて、関東大学リーグにJFL、関東リーグにも参加していて、様々な機会を確保している。 設備の面でもプロ以上の大学もいっぱいあるだろう。

プロなのだからアマの大学生に負けちゃいかん、という「あるべき論」も気持ちとして分からないでもないけど、プロ意識よりも母校愛や伝統、体育会の一体感の方がモチベーションや自覚、そして成長に繋がったとしても、不思議でもなんでもないだろう。

対してJのサテライト。 試合数が少ない以上に、新加入選手が馴染むための出場や、負傷後の調整での出場、本来のポジション以外での出場、人数合わせでの出場など、出場する目的や状況、本気度も様々。 チームとして戦う場ではないと言えるのではないか。 若手選手が実戦経験を積む場としてはあまりにも心許ない。

この問題はウチに限らず、Jリーグ全体にとっても、昔から抱えている悩み。 だから、リンク先のような動きは、遅きに失した感もある。

とは言え、サテライトの改革と言っても費用や手間がかかることだし、スケジュールはタイトだし、簡単な話ではないだろう。

北海道でのコンサドーレサテライト、大学、高校、ユースを巻き込んだ独自リーグなどの先行事例を検証しつつ、また、Jの現場、大学、高体連、ユースなどの声も聞きつつ、ナビスコ杯のU-23化などというトンデモ案はともかく、少しずつでいいから地に脚をつけた現実的な方策が示されていくこと期待します。

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